流星のロックマン×ポケットモンスター   作:中2病人間M

10 / 55
史上最悪のデデンネ!?

「みんな無事で良かった!!」

 

 

真っ暗な闇の中……

 

 

サトシは囚われている仲間を見つけた。

 

 

…みんな……無事でよかった…

 

 

しかし、

 

 

「クロスバスター」

「ファントムスラッシュ」

『キグナスフェザー!!』

 

 

シトロンとファントム・ブラックとキグナスが現れ仲間たちに一斉に攻撃しみんな一瞬で消滅してしまったのだった。

 

 

「み、みんな……」

 

 

そして、シトロンはサトシに近づくと笑みを浮かべたのだ。

 

 

「サトシ、君は無力だよ」

「シトロン」

「仲間を見殺しにしたのだよ……フハハハハ!!」

 

 

…そんな…

 

 

ファントム・ブラックは高笑いをやめステッキを向けて何かを指したのである。

 

 

「あれを見ろ!!」

『あそこにいるのは誰かな?サトシ君!!』

 

 

キグナスとファントム・ブラックの指す方にはセレナとピカチュウがいたのだった。

 

 

「セレナ、ピカチュウ……」

 

 

その時

 

 

「!?」

 

 

セレナとピカチュウの足元に紫色の穴が開いた。

 

 

「!!セレナ、ピカチュウ」

 

 

サトシは落ちて行くセレナとピカチュウを掴もうとしたが間に合わなかったのだ。

 

 

「そんな……そんなぁぁぁぁ!!」

 

 

絶望の中サトシは目を覚ましたのだった。

 

 

「ハァハァ……夢……」

 

 

取りあえずは夢だったことに安堵するサトシだが現状としてはいつ正夢になるかわからない、そんなことを思いながらサトシは隣を見るとベッドの横の机でセレナが寝そべっていたのである。

 

 

「セレナ……」

「う、う~ん……!!サトシ!!」

 

 

セレナは目を覚ますとかなり驚いた表情をしていた。

 

 

「セレナ、悪い起こしちゃったか」

「サトシ……」

 

 

そして、セレナは大泣きし始めたのだ。

 

 

「えっ、泣くなよ、どうしたんだよ」

「だって……サトシ、3日も眠ってたんだもん」

「3日も!?」

 

 

その時

 

 

「サトシ!!」

「久しぶり!!」

 

 

部屋のドアが開きサトシの部屋にユリーカとマサトが入ってきたのである。

 

 

「ユリーカ、マサト、無事だったんだ!!マサト、久しぶり」

 

 

そこへ、ピカチュウとウォーロックも入ってきた。

 

 

『ピカピ!!』

『よう、気分はどうだ?』

「 ピカチュウ、ウォーロック、もう平気だよ」

「ねぇ、サトシ、セレナがね、ずっとサトシの看病してたんだよ」

「えっ」

「ちょっとユリーカ……」

「セレナ、ありがとな」

「う、うん」

『なぁ、セレナ、なんでいつも顔赤いんだ、熱でもあるじゃねぇのか』

「なんでもないなんでもない!!平気!!」

 

 

 

 

 

丁度その頃。

 

 

マサラタウンのとある場所で数体のFM星人が集まっていたのだ。

 

 

『ウルフ、お主、余と一緒に行動するなんぞ、100万年早いわい』

『どうでもいいだろ、それよりジェミニはどこだ、見つけたら粉々にしてやる』

 

 

…ジェミニめ、このままで済むと思うなよ…

 

 

FM星人のクラウンとウルフが話していると、そこへ、

 

 

『お前たち!!』

『!!……キャンサーか』

 

 

電波変換したキャンサー・バブルが2人の前に姿を現したのである。

 

 

『おお!!キャンサー、久しぶりじゃの』

『クラウン!!久しぶりブク~』

『で、キャンサー、なんで電波変換してるんだ?』

『アレレ、ウルフ知らないブクか~、ポケモンとか言う生き物の中にも周波数の合うのがいるブクよ~』

『なるほど、それはありがたい』

『余の周波数に合うポケモンとやらを連れてくるんじゃ』

 

 

その時

 

 

『ブク?』

 

 

話している彼らの周囲に数体の電波ウイルスポケモンが現れた。

 

 

『こいつが最近この世界で出回ってる電波ウイルスと電波変換した電波ウイルスポケモンってやつか』

『ど、どうするブクか……』

『キャンサー!!お主が電波変換しとるじゃから戦うんじゃ』

『ブクゥゥ~』

 

 

そして、電波ウイルスポケモンか攻撃を仕掛けてきたのだ。

 

 

『ブク!!よし、バブルポップ』

 

 

キャンサーはバブルポップで電波ウイルスポケモンを泡に閉じ込め身動きをとれないようにしたのである。

 

 

『続いてタイダルウェーブ!!』

 

 

キャンサーは大波をおこして電波ウイルスポケモンを蹴散らすことに成功した。

 

 

『やるじゃねぇか』

『いや、それ程でもあるブク~』

『お主ら喜ぶのは早いようじゃよ』

 

 

喜びも束の間、数体の電波ウイルスポケモンがさらに迫ってきたのだ。

 

 

『どうすんだよ』

 

 

そこへ、

 

 

『グラァァァ!!』

 

 

シャドーボールが飛んできて電波ウイルスポケモンに直撃しFM星人の近くにグラエナが走ってきたのである。

 

 

『なんだ!?』

『グラァァァ!!』

『!!こいつ俺の周波数にそっくりだ』

『グラァァァ!!』

『少し体を貸してくれ』

『グラァァァ!!』

『よし、電波変換!!ウルフ、オン・エア!!』

 

 

ウルフはグラエナと電波変換しウルフ・フォレストになった。

 

 

『アッパークロー!!』

 

 

手始めにウルフはアッパークローでガラガラの電波ウイルスポケモンを倒したのだ。

 

 

『!!あのポケモンとやらは余の周波数に似てる』

 

 

そして、ウルフの倒したガラガラと電波変換しクラウンはクラウン・サンダーに電波変換したのである。

 

 

『ホネホネ~、フォールサンダー!!』

 

 

ウルフとクラウンとキャンサーは近くにいた電波ウイルスポケモンを全滅させたのだった。

 

 

『ふぅ~終わったな』

『ウイルスどもめが、このクラウン・サンダー様に歯向かうなど頭が高いわ』

『ところでこんなもの拾ったブクが』

 

 

キャンサーが拾ったのはキャンサーのハサミで余裕で挟むことのできる大きさの小さな黒い玉であった。

 

 

『キャンサー、なんだそりゃ?』

『さぁブク?』

 

 

キャンサーは思わず玉の真ん中のスイッチを押してしまったのだ。

 

 

『ブク!?』

 

 

すると、玉はいきなり大きなったのである。

 

 

『ブク~』

 

 

キャンサーは思わずその玉を投げ捨ててしまった。

 

 

そして、その玉が開きその中からデデンネが現れたのだ。

 

 

『なんだこいつ』

『知らないけど弱そうだブク!!おい、お前、オイラの家来にしてやるブク』

 

 

次の瞬間、

 

 

キャンサーはデデンネの攻撃を食らったのである。

 

 

『ブクゥゥゥ!!』

『キャンサー!!』

『無礼者!!いきなり何をするんじゃ……いない』

 

 

しかし、デデンネはすでにその場からいなくなっていたのであった。

 

 

『許さないブク!!追いかけるブクよ!!』

 

 

 

 

 

そして、サトシの家にて、

 

 

「ねぇ、それでねサトシ、きいたよ、お兄ちゃんのこと……」

「ユリーカ……」

『ピカーカ……』

 

 

…なんで話すんだよ……ウォーロックだな…

 

 

『安心しやがれ、間違いなく操られてるぜ』

「そうだよ、ユリーカ、絶対に俺がシトロンを元に戻すよ」

『ピカピカ』

「う、うん……」

 

 

そして、ユリーカは涙を流し始めたのだ。

 

 

…ユリーカ、必ずシトロンは助ける…

 

 

「ユリーカ、大丈夫よ」

 

 

セレナはユリーカの頭を撫でたのである。

 

 

「それでねそれでね、デデンネもいなくなっちやったの」

『そいつもダークボールってのに捕まったんじゃねぇのか』

「ウォーロック、ちょっと……」

 

 

そして、ユリーカは大泣きをし始めた。

 

 

その時

 

 

『助けてくれニャ~』

 

 

上空から悲鳴が聞こえてきたのだ。

 

 

「なんだ!?」

『ピカピカ!?』

 

 

サトシたちは家の外に出て空を見たのである。

 

 

「あれは……ロケット団の気球!?」

 

 

上空にはロケット団のニャース気球が飛んでいた。

 

 

「ロケット団いったい!?」

 

 

そして、気球は爆発しロケット団の3人が落ちてきたのだ。

 

 

「ロケット団!!」

『ピカピ!!』

「「『ジャ、ジャリボーイ』」」

 

 

そこへ、クロス変換人間が2人降りてきてロケット団の近くに着地したのである。

 

 

「「きたぁぁぁ!?」」

『助けてくれくれニャ!!』

『あ?お前たちもロケット団なんじゃねぇのか?』

「そうだけど追われてるのよ!!」

 

 

そこへ、

 

 

「ウォーロック!!」

『スバル、電波変換だ!!』

「うん、電波変換!!星河 スバル、オン・エア!!」

 

 

スバルはロックマンに電波変換した。

 

 

『ロックバスター!!』

「クロス変換!!」

『ピカピカ』

 

 

サトシもピカチュウとクロス変換したのだ。

 

 

敵のクロス人間はクロス変換したサトシを見たのである。

 

 

そして、

 

 

「あれはクロスピカチュウか」

『クロスピカチュウ?』

「クロス人間は人間の名前とクロスしたポケモンの名前との間にクロスを入れて呼称される、クロスバスター!!」

 

 

ロックマンとサトシはクロスバスターをよけると反撃できるように構えた。

 

 

『へっ!!ってことは今のサトシは『サトシクロスピカチュウ』ってことか』

「サトシクロスピカチュウか」

『ピカピカ』

 

 

…ちょっといいかもな…

 

 

『おい、来るぞ!!』

『ピカピ!!』

「えっ?」

 

 

サトシは構えていたにも関わらず反応が遅れクロスバスターを食らってしまったのだ。

 

 

「サトシ!!」

 

 

セレナが心配そうにサトシに駆け寄ろうとしたのである。

 

 

しかし、

 

 

『セレナもサトシのこと心配しすぎだぞ!!』

「えっ……(もう!!ウォーロック)」

『あっ、またセレナ赤くなった』

「ほら、ウォーロック!!」

『おお!!』

「バトルカード!!ガトリング!!」

「でんこうせっか!!」

「バトルカード、ヒールボール」

「エレキボール!!」

「「ぐうぁぁぁ!!」」

 

 

ロックマンとサトシの連続攻撃でクロス人間をあっという間に倒したのだった。

 

 

そして、

 

 

『んで、なんでロケット団がロケット団に追われてるんだよ』

『それはニャ……』

 

 

 

 

 

ロケット団本部 、

 

 

ニャースたちはサカキの部屋の前に来ていた。

 

 

「サカキ様失礼します」

 

 

ムサシはボスの部屋の扉を少し開けたのだ。

 

 

中では、

 

 

『ケフェウス・ドラゴン様、現在3体の電波体を追跡中です』

 

 

伝説のポケモン、ライコウがサカキをケフェウス・ドラゴンと呼んでいたのである。

 

 

『誰だ!!』

「「『ひっ!!』」」

『ロケット団は全て洗脳したハズだか、仕方がない、ジェミニ、あのロケット団員はクロス人間に始末させてお前はファントム・ブラック達を止めに行け!!』

『はっ!!』

 

 

 

 

 

『と言う訳で変なのに追っかけられて逃げてきたニャ』

 

 

その時

 

 

『ブクククゥゥゥ~』

 

 

丸焦げになったキャンサー・バブルが転がってきた。

 

 

「キャンサー・バブル!!」

『おい、どうしたんだしっかりしろ』

『ブク、変なポケモンに襲われて……今、ウルフとクラウンが追いかけてるブク』

 

 

そこへ、

 

 

『ちょろまかと』

『フォールサンダー!!……外れた』

 

 

ウルフ・フォレストとクラウン・サンダーがデデンネを追いかけていたのだ。

 

 

「あっ、デデンネ!!」

 

 

ユリーカはデデンネに駆け寄ろうとしたのである。

 

 

しかし、

 

 

「まって、ユリーカ、デデンネのあの目普通じゃないよ」

『セレナの言う通りだ、あのダークボールってのから出てきたのと似てるぜ、おい、キャンサー!!あいつはどこで見つけた』

『黒い玉から出てきたブクよ』

「間違いない!!ウォーロック」

『よし、キャンサーその玉の場所まで案内しろ!!』

『えぇぇ~ブク……』

『キャンサー!!』

 

 

ウォーロックはキャンサーを睨み付けて言うことを聞かせた。

 

 

『わかったブク!!こっちブク!!(目で脅されたブク……)』

『よし、スバル』

「うん」

 

 

ロックマンはダークボールを探しにキャンサーに付いていったのだ。

 

 

そして、サトシはクロス変換を解いて元の姿に戻ったのである。

 

 

…相手はポケモン、なら、ポケモンバトルで………

 

 

『ピカピ』

「ピカチュウ、デデンネを止めてくれ!!」

『ピカッチュウ!!』

「よし!!デデンネ勝負だ!!」

『デ…デ…ン…ネ』

 

サトシはピカチュウと共にデデンネとポケモンバトルをすることになったのだった。




次回はピカチュウとデデンネがバトルをします!!お楽しみに!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。