化物語 こよみサムライ[第二話]   作:3×41

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 谷間の“ホール”を抜けたあと、僕はレミリアを連れて、獣道から外れた道を、メアリーとはぐれた場所へ向かって迂回していた。

 森の入り口のほうからダイアスの生徒がこないとも限らないし、後ろから追いかけてこられるかもしれないからである。

 一応、“ホール”の生徒たちにも早く森から出るようには言っておいたけど、気絶したルシウスを起こす時間を考えても、あの場を離れるまでもう少し時間がかかるだろう。

 

「ねぇコヨミ。あのとき何をしたの?」

 

「え、いや、何って……」 

 

 レミリアが先ほどのことを聞いてくる。しかし素直に答えることもなかなかできないわけで。適当にはぐらかしながら、巨大樹と草木に囲まれた森を歩いていた。

 一方でダイアスの連中が追ってこないように気を配りながら、一方で“祟り蛇”のような怪異がどこからでてくるか気を配りながら、である。

 

「でもお前だって、なんでサイコキネシスを使わなかったんだよ。鉄の扉をひしゃげさせれるくらいだから何とか逃げるくらいはできたんじゃないのか?」

 

「そ、そんなの使えるわけないじゃない。バレたらどうなるかわからないし……」

 

 そういうもんなのかな。

 

「早くもどろう。メアリーのことも気になるしな」

 

「メアリーも知ってるの? 兄さんは?」 

 

「サリバンには言ってないよ」 

 

「はぁ。よかった」 

 

 歩きながら、安堵の表情を浮かべるレミリアだった。

 暗い森を、僕は半端に吸血鬼であるおかげで夜目をきかせながら、レミリアはライトで照らしながら、迂回して森の出口を目指す道中である。

 

「よかったのはこっちのセリフだけどな。何事もなくてさ。ルシウスとは以前からああなのか?」

 

「今日みたいなのははじめて……前からちょくちょく声はかけてもらうんだけど」 

 

「うん? やぶさかでもなさそうじゃないか。もしかして僕わるいことしたかな?」 

 

「ううん。正直言うと助かったよ。あの人のことは、別に嫌いだったわけじゃないけど、特別好きなわけでもないし」

 

 それならよかった。もしルシウスとレミリアが相思相愛の関係だったとしたら、とんだピエロを演じることにならなくてよかったと、ホっと胸のつかえがとれた心地だった。

 そしてもうひとつ気になっていたことをレミリアに言っておく。

 

「あ、そうそう。あのとき僕がさ、お前を僕の女だって言ってたけど、あれは便宜的にというか、あの場を切り抜ける嘘で言ったんだからな。変な勘違いしないでくれよ。僕彼女いるし」 

  

「は、はぁぁぁぁっ!? わかってるわよそんなこ……むぐっ!」 

 

 言いかけたレミリアの口をふさいだのは僕の手である。

 もう片方の手でシーと、静かにするようなジェスチャーをし、近くの木の影に二人の身をひそませた。

 

 何かいる。半端だが、しかし吸血鬼の感覚器官が異常をとらえた。

 

 木の影で、モゴモゴと何か言おうとするレミリアに口元を近づけて耳打ちする。

 

「静かにしてくれ。誰かいる」

 

 そのときの僕の五感は、そのときすでにそちらのほうへ集中してしまっていた。

 

 

 

 #

 

 

 

「止まれ。ここまでだ」

 

 その声は、僕とレミリアがいる地点から、さらに西の森の奥、800メートルほど向こう側だった。

 暗い森で常人の視力ではそれは見えなかっただろうし、聴覚がとらえることもできなかっただろうが。

 吸血鬼の能力はその範疇におさまらなかったようで、そちらに視覚と聴覚を集中すると、そこに数人の人間がいるのが見えた。

 

 あれは、“山犬部隊”である。ハーレンホールドの北西の森で“山狩り”を行っていた山犬部隊に800メートル向こうで鉢合わせたようだった。

 

 しかし、様子がおかしいようだった。

 “止まれ”そういった人影は、しかし、山犬部隊ではないようだった。

 巨大樹の山間で山犬部隊の面々に対峙する小さい影は、しかし800メートル此方のここからではさすがに完全にとらえることはできない。

 その影が、目の前の山犬部隊たちに向かって言った。

 

「やっぱリ。これだけではいそうですかと言って帰ってハくれないよネ」

 

 山犬部隊には、あの“大佐”や第七席のアルザス・クレイゲンや、“豪胆”主席の“白犬”まで、おそらく山犬部隊の全員がそろっていた。

 小さな影のはるか遠くのその声は、それにしてもところどころひずんで聞こえる。

 

「森の奥に、確かに“樹魅”はイる。しかし、明日までは、彼の邪魔をさせたくハなイんだヨ。こういえばわかってモらえるカナ?」

 

 そしてその小さな影は、平然とした、しかしところどころひずんだ口調で続けた。

 

「あタシは“存在移し”だ」

 

 その800メートルこちら側で、それを聞いた僕は、まるで心臓を揺さぶられるようだった。

 

「はっ……あっ……」

 

 心臓の鼓動にあわせて、息がもれるようだった。

 しかし、それは800メートル向こうに存在移しがいるからだけではなかった。

 

 ザスッ。と小さな音が耳に入ってくる。

 見ると、“存在移し”がそういった次の瞬間には、あの“山犬部隊”のアルザスクレイゲンの長剣が“存在移し”の胸部に深々と突き刺さっていた。

 

 そして次の瞬間には、“大佐”のスナッピングと同時に、“存在移し”の首と両手両足がちぎれとんだ。

 

 それは、まさに瞬殺といっていい速さだった。

 遠目だが、アルザス・クレイゲンが視界に入ったときには、すでに“存在移し”の心臓を貫いた後だった。

 

 しかし、奇妙なことが起こった。

 心臓を貫かれたハズの“存在移し”の体が、いつのまにか巨大樹の幹へと姿を変えていたのだ。

 

 それに気づいたアルザス・クレイゲンが、巨大樹の幹からすばやく長剣を引き抜いた。

 巨大樹の幹には、“大佐”のスナッピングの衝撃で、切り傷が5本貫通しているようだった。

 そして数泊おいて、今度はどこからともなく先ほどのひずんだ声が響いてきた。

 

『わかってなイなぁ。君たちは“存在を移す”ということヲ、見誤ってイルよ?』 

 

 僕も目をこらしたが、しかし800メートルむこうで“存在移し”の輪郭を見つけることはできなかった。

 

『アタシは存在を好きに移すことができる。今みたいに木かもしれないし、葉っぱかもしれないし、空気かもしれない。あたシ、“存在移し”の絶対回避は誰ニも捉えられなイ』

 

 そして、と言って“存在移し”の声だけが続けていった。

 

『そしてもシかしたら、今アタシは、誰かのそばにいるかもしれナイ。首もとニナイフを突きつけていルかもしれないし。爆弾を仕掛けているかもしれナい』

 

 “存在移し”がそういっている途中で、山犬部隊主席の“白犬”と呼ばれていた男が、両手を掲げて、そこから白い粒子を霧状に発生させはじめた。

 すると

 

『お前だ“白犬”、そして“豪胆”』

 

 と、“存在移し”が山犬部隊の主席と第二席を名指しした。

 

『お前たち、“おののきよつぎ”に触れられなかったカ? 例えば、握手のヨうな。接触があったダろう? もう察していルだろうガ、あれはアタシが存在を移しタ“樹魅”だ。お前たちはすでに“樹魅”に触レられた時に、“種子”をうえつけられているんダよ。今頃は心縛樹になっテ、心臓を縛っていることだろウよ。すでに死んでいるんだお前たちは』

 

 そういうと、“白犬”は動きをとめて、中空をじっと見るようにした。 

 次に口を開いたのは“大佐”だった。

 

「それで? 一応要求だけは聞かせてもらえるのかな?」 

 

『話がわかルじゃないか。うん、それでハ、ちょっと場所を変えルとしようカ』 

 

 すると、“存在移し”が、おそらくはまたダミーだろうと思うが、姿を現して、森をさらに西の奥へと姿を消し、山犬部隊の面々もそちらへ消えていった。たぶん追いつけないし、この森で追うのは危険すぎる。

 “存在移し”と“山犬部隊”が森の奥に消えたのを確認して、それまでこらえていた息がもれだした。

 

「っはぁ! はっ、はっ……」

 

 呼吸を整えながら考える。

 というか、落胆していた。800メートル先に、“存在移し”がいたのだ。

 場所と、山犬部隊がそろっているというような状況がなければ、全速力で向かっているところだった。

 しかし、“存在移し”は明日までと言っていたな。“樹魅”は何かやる気なのか?

 

 そこまで考えたところで、もうひとつ気づいた。

 それは樹の影に押し込まれて、顔を赤くしてワナワナと震えるようにこちらをにらんでいるレミリアだった。

 やばい。それまで“存在移し”のことに集中して、完全に忘れていた。

 

「あっ、レミリア。落ち着けよ、これは別に他意は……」

 

「落ち着くのはあんただこの変態!!」 

 

 レミリアが僕の前に手をかざすと、大槌でもぶち当てられたような衝撃で吹っ飛ばされた。

 地面にゴロゴロ転がった僕の胴体をレミリアが足蹴にしてゲシゲシと踏みまくってくる。

 

「違う! 違うんだって! 別に何もしようとしてねぇよ!!」

 

「うっさい! このっ! このぉっ!」 

 

 その後も必死に抗議したが、しかしやはりしばらくレミリアに足蹴にされることになったのだった。

 

 

 

 #

 

 

 

「ああ、よかったよレミリア」 

 

 僕とレミリアがメアリーがいた森の入り口付近に行ったときには、メアリーは近くの中くらいの岩に腰掛けて僕とレミリアに手を振った。

 

「うん、メアリー、その……」

 

「無事でほっとしたよレミリア」

 

 言いよどむレミリアをメアリーが抱きしめてそう言うのだった。

 レミリアは抱きしめられながら、メアリーの胸の中でモゴモゴと何か言っているようだった。

 メアリーはレミリアに手を回しながら僕を見ていった。

 

「コヨミも大変だったんだね。そんなにキズだらけになって……」

 

「いや、これはそこのサイコレズにやられたんだけどね……」 

 

「私はレズじゃない」 

 

 レミリアはメアリーに抱きつきながら短くそういった。

 メアリーは少しキョトンとしている様子だったが、

 

「あはは、そこらへんの話はあとで聞かせてよ、早く宿舎に帰ろうよ」

 

「それは賛成だ。今日はクタクタだよ」

 

 そこで、ちょっと気になったことをメアリーに尋ねた。

 

「それにしても、お前こそ大丈夫だったのか? ダイアスの3人はどうしたんだよ」 

 

「うん? ああ、あの人たちなら先に帰ったんじゃないかな」 

 

「ってことはもしかしてあいつらの結界を全部ショートさせれたのか?」 

 

「どうかな。まぁ彼らはなんだったのかわかってないと思うけどね」 

 

 メアリーは、どうにもはぐらかそうとしているようだった。

 とりあえずのところその場では宿舎に戻ろうということで話は打ち切られたが、その森の辺りの木の焦げるようなにおいが鼻に残ったのだった。

 

 

 #

 

 

 宿舎に帰ったあと、僕とメアリーとマットとレミリアで、裏庭でささやかなキャンプファイアーをすることになった。

 サリバンはと聞くと、あいつは出てこないらしかったが、マットがフォークギターを鳴らして、昔からこうして間接的に励ましてやることがあるのだと教えてくれた。

 

 僕は僕で、裏庭の切り株の上に座って、マットの鳴らすギターの音色を聞きながら、揺れるキャンプファイアーの炎を所在無く、じっとながめていた。

 

 しばらくすると、レミリアが僕のところに来て声をかけてきた。

 

「ねぇコヨミ。これ食べる? 晩御飯まだでしょう?」

 

「んん? そういえばそうだったな。今日の晩御飯はなんだい?」 

 

「晩御飯は改めて作るけど、これでちょっとお腹のたしになるんじゃない」 

 

 レミリアが言って差し出したのは、おにぎりの乗った皿だった。

  

「ライスが安かったから、お昼のうちに買っておいたのよ。おむすびっていうんでしょ? うまくできてるかわかんないけど」

 

「大体こんな感じだよ。ありがたくいただくよ」 

 

 ヨーロッパでおにぎりというのは、多分なじみのない食べ物であるには違いない。

 おにぎりの具は昆布とシャケで、なかなかしぶいチョイスだったが。

 レミリアが作ったおむすびを食べながら、ちょっとした郷愁というか、孤独感が少し埋められるような感じだった。

 

「おいしいよ。レミリアはきっといいお嫁さんになるな」 

 

「はぁ? 何大げさなこと言ってるのよ」 

 

 レミリアはそう言うと照れたように笑った。

 その後、しばらくマットの演奏に耳を傾けたあと、宿舎のダイニングでサリバンも交えて夕食を食べ、夜が更けてそれぞれベッドルームに向かったのだった。

 

 

 

 #

 

 

 

 ベットルームに引っ込んだあと、僕はベッドに腰掛けて、僕の影から出て向かいのベッドに座った忍に見つめられながら、おおのきちゃんに渡してもらった携帯電話を耳にあてていた。

 電話の相手は、もちろんおののきちゃんである。

 

『鬼のお兄ちゃん。悪いニュースと、すごく悪いニュースがあるんだけど。どっちから聞きたい?』

 

「どっちもいやなんだけど…… じゃぁ悪いニュースからお願いするよ」 

 

『オッケー。かっしこまりー』 

 

 電話の向こうから、平坦な声で楽しげな返事が返ってきたが、無言で続きを促した。

 

『ひとつは、山犬部隊が“山狩り”の結果、北西の山に“樹魅”はいなかったって結論づけたってことだよ。さすがにハーレンホールドから離れたとは考えにくいけど、可能性がないでもないね』

 

「それについては思うところがないでもないけど、もうひとつは?」

 

『もうひとつは、山犬のおじいちゃん、つまり“豪胆”が死んだってことだよ。その場にはボクもいたんだけどね。自警団に向かって何か言おうとして、そしたら胸から“樹”が生えてきて、“豪胆”の心臓を破壊しつくしたんだよね。たぶん』

 

「ああ、“樹魅”がやったんだよ」

 

 おののきちゃんの言葉を引き継いで言った。

 おそらく、“豪胆”は“樹魅”に都合の悪いことを言おうとしたのだ。おそらく、それに樹魅が心臓に忍ばせた心縛樹が反応したに違いない。

 携帯電話の向こうのおののきちゃんに続ける。

 

「おののきちゃん、僕からも悪いニュースがあるよ。たぶんだけど、“山犬部隊”はハーレンホールドを裏切って“樹魅”についたと思う」

 

 

 

 #

 

 

 

 その後、おののきちゃんに森で見たことを話すと

 

『なるほどね。委細承知したよ。ボクは明日、一応ギリギリまでその方向で調べてみるから、鬼いちゃんはそれまで大きい動きは控えておいてね。でないと指一本伸ばしちゃうよ。その指めちゃくちゃでっかいから覚悟しておいてよね』

 

 と言って通話を終えたのだった。

 

 その後ベッドに入ってしばらく天井を眺めていると、ベッドに忍が入ってくるのがわかった。

 

「のうお前様よ。今日は眠れそうかの?」

 

「ああ、悪いなお前にまで気を使わせちゃって。ありがとう」 

 

「フン。そんなんじゃないわい。しかしありがたいというのなら、ワシの頭でもなでてはくれんじゃろうか」 

 

「かまわないぜ」 

 

 忍の言うように、ベッドの布団の中でモゾモゾと体勢を変えて、忍の頭に手をまわしてきれいな金髪ごしに頭をなでてやる。

 レオニードの鍵の出所や、樹魅の動き、存在移しの目的、わからないことは多い。 

 忍の頭をなでながら、忍にしゃべりかけた。

 

「なぁ忍。聞いた話じゃ、明日“樹魅”は何か動くらしい。僕はなんとしてでも“存在移し”を見つけて僕の存在を取り返さなくちゃいけない。お前には何の利益にもならないかもしれないけどさ」

 

 言いかけたところで、忍は布団から半分ほど頭を出したままでさめざめと笑った。

 

「カカカ。言いということじゃ。頭をなでられながら頼まれては、ワシとて力をかすのはやぶさかではない。ワシとお前様は一心同体じゃ。死ぬなら死ぬで、それまでじゃろうよ」 

 

「ああ、すまないな」 

 

 そういうと、忍はまたカカと笑って返事をして

 

「それならばお前様よ。早く寝てしまうことじゃな。このままワシをなでておればそのうち寝てしまうじゃろうて」

 

 といって布団の中でモゾモゾと小さな体を寄せてきた。

 僕も最後になるかもしれないと、忍の頭を丁寧になでてやる。サラサラした金髪が手に心地よかった。

  

 しかし、うれしげな忍をよそに、僕はベッドから飛び起きることになったのだった。

 

「コヨミ。寝る前にホットミルクでもどう? メアリーもそうしてあげてって……って……」 

 

 ガチャリとドアを開けて部屋に入ってきたのは、手に湯気をたてるホットミルクの器を持ったレミリアだった。

 レミリアが言葉を途中で区切り、僕が寝ているベッドに釘付けになる。

 僕と、僕の隣で抱きしめられている格好の忍の姿にである。

 

「なっ……なっ……」 

 

 レミリアの右手からホットミルクの器が地面に落ちる。

 しかし、そのコップが途中でビタっと止まり、レミリアのサイコキネシスで数滴のミルクを宙に浮かせながら滞空する。

 

「いや、違うんだレミリア。これはこういう決まりというか、風習というかだな。その地方独特の、よその風土からは一見想像もつかないようなそういうしきたりのようなものが……」

 

 僕が必死になってそういっている途中で、僕の体が宙に浮き始め、ついで部屋の窓がガチャリとひとりでに開いた。

 忍は、しかし何も言わずに眠そうに僕のほうを見つめるだけだった。

 

「待てレミリア! 話せばわかる! だから僕を放してくれ! 放してください!」

 

 空中に浮いてジタバタともがきながら年下の少女に懇願する男子高校生の姿がそこにはあった。遺憾ながらそれは僕だった。

 しかし、僕の懇願もむなしく空中に浮いた僕の体は、急加速し、そのまま窓の外に疾走していった。

 

「何やってるんだこのへんたいいぃぃぃぃぃ!!」

 

 レミリアの大声とともに僕の体は2階の窓から発射され、そのまま夜の宙を舞って宿舎の前方50メートルにある湖畔の上を水切りのように2回跳ねてそのまま湖に沈んでいった。

 

 ちなみにその後、僕の部屋でひとつのベッドでは僕が、もうひとつのベッドでは忍とレミリアが眠ることになり、しかし毒気が抜かれたのかしばらくしてすぐに眠りに落ちることができたのだった。

 

 


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