ポケットでモンスターな世界にて   作:生姜

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Θ51 以上。こっからは別の場所にて

 

 

 ―― 空の柱

 

 

 空の柱は、RSE(ルビー、サファイア、エメラルド)における隠しダンジョンだった場所。海にある小島から空に向かってぽつんと塔が建っているという、奇妙な立地条件だ。土地だけでその価値を評価するのであれば、さぞ安かろう。俺は買わないけど。

 まぁ、置いといて。

 この塔は隠しダンジョンだけあってゲームにおいてはかなり高レベルのポケモン達が住んでいたんだが、現在は少なくとも俺が太刀打ちできないレベルのポケモン達がいるわけではない様子だ。

 

 

「あー、こうしてみる限りは、な!」

 

「チィ!? クー、チィ!!」

 

 《ドパァアンッ!》

 

「ガウッ!?」

 

「うっお、気合パンチじゃないかアレ。……いずれにせよ、お前じゃ相性が悪いな。一旦戻ってくれ! お疲れ様! ……頼んだ、ニドクイン!」

 

「ギャウゥン!」

 

 

 戦ってくれていた手持ちを交替し、相性というよりは捕獲のための耐久力を重視してニドクインを繰り出す。

 そんな俺、in 空の柱。

 

 

「フリーで! ……っと、こっちのがいいか。ピジョン!」

 

「ピジョ!」

 

「ヨール?」

 

 

 先程こちらへと猛ダッシュしてきたクチートの後ろにて。サマヨールと戦っているピジョンを呼びとめて、ニドクインと位置を入れ替えるように指示をする。目の前のクチートは何故だかは知れないが焦っているので、うし。ピジョン、『フェザーダンス』!

 

 

 《バサ、バサッ!》

 

「……クチィ」

 

「ニドクインは噛み砕く!」

 

「ギャウゥッ!」

 

 《ガブッ!》

 

「ヨーーール……!」

 

 

 うん。ここいらで何とか捕獲数を増やさなくちゃあな! ついでに特訓含めて!

 なんて言ってはみたものの、今日の目的はこの塔の天辺(てっぺん)にあったりする。

 

 数日前、サイユウシティから飛行船(デボンからのチャーター船)で北上していた俺にオダマキ博士から連絡が入ったのだ。……いや、言っておくが忘れていたわけじゃあないぞ。そんで、連絡を取ったところ博士からキナギタウン周辺の環境調査を頼まれたという次第。

 

 ……オダマキ博士曰く、「キナギタウン周辺のポケモンが逃げ出している」らしい。

 

 キナギタウンはホウエン地方の海上にあり、「サニーゴ」というポケモンの上に建っているという驚きの街。サニーゴは、えぇと、ぶっちゃけるとサンゴ礁みたいなポケモンだ。

 さて。そんなポケモンの上に成り立っている街にて、ポケモンらが逃げ出せばどうなるか……答えは簡単。

 

 ……いや、街の人々もサニーゴと一緒に移動してたけどな!

 

 決して、海に投げ出されたりはしないのだった。うーん、なんとも逞しい。

 

 しかし、この話には裏がある。「ポケモン達が逃げ出す」という部分だ。

 ポケモン達が逃げ出すとなれば、決して気まぐれなものではない。それこそ劇場版みたいに星の危機だとか(アレはむしろ集まっていたけど)、住処を追われているだとかといった理由があるハズ。今回は流石に、俺も原因の追究までは依頼されなかったけど……

 

「(ポケモン達が逃げ出す現象は、俺もこの間見たことがある)」

 

 そう。

 本来であれば生息域でないふたご島で、泳ぎが非常に得意であるはずにもかかわらず腕に怪我をしていた、……ラプラス。

 ふたご島では普通に化石が掘れていたが、普段であれば地下にいて洞窟全体を冷やし氷漬けにしているハズの、……フリーザー。ここではついでに、一般博物館員でも安全に採掘が出来るほどに「洞窟のポケモン自体」も少なかった。

 いずれにせよ、ふたご島における事件。その原因は、近くにあるグレン島の「アイツ」だと俺は睨んでいる。つまりは、自らを脅かす強大な力から離れようとしているのだろうと。

 

 そんで、前置きが長かったな。つまりキナギタウンにおいても近くに強大な力を持つポケモンが移動してきたのではないかと推理してみた訳だ。

 そんなふうに考えてミュウと一緒に空の柱の入口辺りまで来てみたら、案の定、ミュウの念波に反応して頭上を飛んでった緑のドラゴンさんがいてだな。これは、登らざるを得まい! という流れだったのだ。

 

 

「だからと言って、激チャリしながら戦闘はキツイし……そらっ!」

 

 

 クチートの横を抜け、サマヨールに向かって山なりにモンスターボールを投げる。

 

 

「クー……クチッ!?」

 

 

 状態異常にされても面倒だし、サマヨールは早めに無力化しておきたいところだからな。

 

 

「ヨール!? ヨー……」

 

 《ボウン!》

 

 《コン、コンコンココン……》

 

 《……カチッ!》

 

 

「ほい、捕獲完了! 逃げるぞニドクイン!」

 

「ギャアウ!」

 

「クチィ!?」

 

 

 サマヨールの入ったボールをピジョンが拾い、クチートに背を向け、ニドクインをボールに戻し、ピジョンは飛んでついてきて、飛び乗った自転車でヒビの上を慎重かつ大胆に走破し続ける。

 このヒビ割れた廊下は、ゲームであれば落ちたら復活してたんだけど…………いやさ。

 

 

「ゲームとは違って渡ったら必ず崩れるってんじゃあないけど、もし落ちても復活しないだろーよ、この廊下ぁ!」

 

 

 という訳で、野生ポケモンをあらかた片付けたら必死かつ繊細に逃げつつ、頂上を目指しているのだった。 

 

 

「はぁ、きっつ!」

 

「ピジョ、ジョ!」

 

「――ミューゥ!」

 

「ミュウ、階段はもう登れるか!?」

 

「ミュ♪」

 

 

 先行していたミュウが階段にいる野生ポケモンを退けてきてくれたようだ。うし、気合入れて登るかー!!

 

 

 ……

 

 

「クチーィ!」

 

 

 

 ――

 

 ――――

 

 

 

 ――キュリィ!

 

「ミュミュ」

 

「あ、やっぱり回収してくれてたんですね。ありがとうございます」

 

 ――キリュリリュリシィィ?

 

「ミュ、ミュゥ!」

 

「いえいえ。確かに疲れはしましたけど……ま、因子(それ)集めよりはマシです」

 

 

 今回の相手がエスパーじゃあないんでミュウが意訳してくれるけれど、ついでに鳴声、可愛いですね……と。

 俺の目の前で開けた青空をバックグラウンドに空中に浮かんでいるのは、緑の体躯を持つ東洋龍っぽいポケモン、レックウザ。地上から見上げると空を2分割している様に見えるほど高い塔:空の柱の頂上に座するその姿は、なんとも神々しい。

 ……鳴声は可愛いけどさ。あと、キュウリじゃあないんだ。

 

 

「あー。それはともかく、本当にありがとうございます。この地方のは、俺じゃあ集められなかったと思うんで」

 

 ――キリュリュウ!

 

「ンミュー」

 

「……はい。ちょおっと、忙しい時期でしてねー。この塔でもう少し修行してから行かせて貰いますが」

 

 ――キリリュ、リリュー!

 

「ミュ、ミュウッ♪」

 

「はい。使わせてもらいます。……それではー!」

 

 

 《ズオワァッ!》

 

 ――《ゴオオウッ》

 

 

 レックウザが空へと、凄まじい勢いの風を残して飛び立っていった。

 しっかし、うーむ。この地方でも伝説の皆様に因子回収をしてもらってしまうとは。俺、本格的に役に立たなくないか? まぁ、こっちの地方のについては原作がまだまだなのだからして、時間には余裕があったんだけど……言い訳だよなぁ。これ。

 

 

「……いいや。前向きに考えるか。さて一応、穴抜けのヒモは入口辺りに出口を設定してきたんだけど……」

 

 

 転送システムを使用して、ついには人間すらも転送しておく事ができるようになった道具「あなぬけのヒモ」。もちろんシルフ製。

 「あなぬけのヒモ」は、転送したい場所へ穴抜けのヒモを「設定」しておく事で、1度だけトレーナー自身をも転送することのできる道具だ。ゲームにおいても、ダンジョンから一瞬で脱出するために使われていた道具なんだが……この世界でも効果範囲があるために遠くまでは運べないものの、ダンジョン程度であれば有効範囲内らしい。つまりは、ゲーム通りにダンジョン脱出に使う分にはまったく問題ないという次第である。

 そして、俺が現在いるのは高レベルダンジョン「そらのはしら」の天辺(てっぺん)。塔を登ってきたからには、下らなければなるまい。背後にはその為の螺旋階段も見えている。

 

 

「さぁて、降りるか! 歩いて穴を避けつつ、残っている足場を使えば何とかなりそうだし!」

 

「ピジョ!」

 

「ミューゥ!」

 

 

 ……

 

 

「……クチー……」

 

 ――キョロ、キョロ

 

「……クチ!」

 

 

 

 

 

 

 窓から雲海を望む事のできる螺旋状の階段を駆け下りる、駆け降りる。

 ……どっかで見たことのある景観だけど、エレベーターがあるぶん向こうのほうがマシか。こっちの雲海は青いし。

 

 

「ネン、ドーーーール」

 

「でもって、また出たなネンドール。ピジョン!」

 

「ピジョ!」

 

 《ヒュォオン!》

 

「ネンドッ!?」

 

「ミュウは奥のサマヨールに、サイコキネシスで! 相性は悪いけどなんとか相手しといて!」

 

「ミューゥゥ……」

 

 《ッ、ォオン!》

 

「ヨー、ル!?」

 

 

 うし! 今ので道が出来たか。サマヨールの奥に見えている穴から飛び降りれば何とか、1階まで降りる事が出来そうだな。男は度胸だし、助走をつけて、と! (女装ではなく!)

 

 

「そお、れ!!」

 

「ピジョ!」

 

「ンミュー……ゥ?」

 

――《ズダンッ!》

 

「っつぅ……何とか着地成功……」

 

 

 しかし、そう上手くはいかないのが俺らしい。

 ……着地したばかりだというのに、360度からの視線が突き刺さっていてだな。 

 

 

「……って、」

 

 

 俺が着地したのは空の柱の1階。上の階から下りてきたからには、ポケモン自体は多少弱めになっていると、

 

 

「……思っていたのが甘かったか」

 

「ピジョ! ピジョ!」

 

「ミュ……ミュ!」

 

 

 周囲をグルグルと警戒する我がポケモン達。

 それでは、そんな警戒されている周囲の声を豪華かつ簡素なサラウンドでお聞きください。

 

 

「ヨ~~ル」×8

「ネンドーォ」×5

「チルルッ」×3

「ク、チィ! ガチッ、ガチッ」×8

 

 

 ……そしてこの状況は見たことがあるなぁ。主に風来坊がダンジョンに潜るゲームとか、ポケモンがダンジョンに潜るゲームとか、そんな感じので。

 

 

「……誰が呼んだか、モンスターハウス。ポケモンだけにな!」

 

「ミューゥ」「ピジョ」

 

「いや、ほんとゴメン。……えっと、頼む! ニドクイン!」

 

「ギャ、キャウゥン!」

 

 

 全方位を囲まれているため、とりあえずは指示できる限界数までポケモンを出しておく。

 んでもって、

 

 

「皆、暫くの間は自由迎撃(フリー)で!」

 

「ミュ♪」「ピジョ!」「ギャウ!」

 

「でもって……プリン!」

 

 《ボウン!》

 

「プルュ?」

 

 

 3体が周りを威嚇する中、俺の近くに繰り出されたプリンが……唖然としてるか。なにせ周りはそれなりに高レベルのポケモンだしなぁ。

 

 

「安心していいぞ、プリン。直接の戦闘はしn」

 

 

「ミュ!」「ギャウ!」「ピ!」

 

 《ヒィイン!》

 

 《グォォ!》《チル!》《ヨ~ル》

 

 《《ガスドコバキボワブォッ!》》

 

 

「……しなくていいからなー。とりあえず相手に向かって歌ってくれればいい。ただし、子守唄のほうでな? 滅ばないヤツ」

 

「プルリュー♪ ……プー、プルー~♪」

 

 

 指示をすると、プリンは以前の様にマイナー調ではなく非常に優しい歌声で歌いだしてくれた。

 ……よし。これで相手ポケモンを端から眠らせていけば、こちら有利に戦闘することも出来なくはないだろう。多分。

 

 

「うっし、それじゃあ行くか! ……ピジョンはクチートに熱風! ニドクインはチルタリスを片っ端から冷凍パンチ! ミュウはとりあえずネンドールにメガトンパンチ!」

 

「ンミュー!」「ギャウゥ」「ピ、ジョ!」

 

 

 状況的にはかなり厳しいけど、相性的には悪くないからな!

 

 

 

 ――

 

 ――――

 

 

 

 最後に残ったサマヨールに、ニドクインが噛み砕くを繰り出す。

 

 

「ギャゥウ!」

 

「ヨ~、ルルルル」

 

 《スゥッ……》

 

 

「よーし、これであらかた片付いたな。ダメージも予想よりはかなり少なくて済んだし……うん?」

 

 ―― ササッ

 

「……んん?」

 

 

 周囲の野生ポケモンを一掃し終えた矢先。

 辺りを見渡した俺の視界の隅……空の柱の出入り口の影に、なにかが逃げ込むのが見えた様な。

 

 

「とりあえず、ニドクインとピジョンは戻ってくれ」

 

「ギャゥ」「ピジョォ」

 

 

 言いつつ、2体をボールに戻す。

 相手は多分1体だからな。こちらが3体だと逃げてしまうに違いない。……ここまではトリプル or ダブルでのバトルが多かったからロクに捕獲もできていないんだよなぁ。となれば、出来る限り捕獲したい所だ。

 

 

「ほーら出てこーい……って、これじゃあ悪役だな。けど、ゲットする目的なのに出て来いってのもなぁ。どうかと思う」

 

「ミュミュー」

 

 

 いずれにせよ、相手が野生ポケモンならバトルする羽目になりそうだし。出てこーい、との声がけからのバトルじゃあ罪悪感を感じるぞおい。

 

 

「んー、どうしたもんかね、と」

 

「……ク、チ」

 

「お、出てきたな」

 

 

 入口の脇から顔を出した黄色の身体と、頭からポニーテールの如く生えた黒いオオアギト。つまりは、先程薙ぎ倒した中にもいたポケモン・クチートが件の影だったらしい。

 どうやらバトルする気はないらしいけど……こちらへ歩いてくる。

 

 

「……チィ」

 

「これ? いや、白いけどモンスターボール……え?」

 

「ク、チー」

 

「ふむ、つまりはお前を捕獲しろと」

 

「クチィ!」「ガチン、ガチン!」

 

「ミュゥ?」

 

「えーと、ちょいまち」

 

 

 捕まえる予定ではあったものの、いざ、本人から捕まえろといわれると逆らいたくなるのが俺だからして。

 ……なんていう無駄思考は放棄して構わないからな。話を戻したい。

 クチートはその(口さえ見なければ)可愛らしい外見に反して鋼タイプという厳ついタイプを持つ、だからこそ「欺(あざむき)きポケモン」という名前には反していないってな、ややこしいポケモン。

 

「(……俺も鋼タイプを研究題材にしているからには、手持ちに1体は鋼タイプもいた方が良いのは確かだけど)」

 

 しかもクチートは、実に多種多様な技を扱える。となれば、俺のバトルスタイル的にも相性は抜群に違いない。

 

「(それに、あの策を使う予定もあるし。色々な意味で多めに手持ちを持っておいても損はないだろーな)」

 

 うん。脳内相談によって、捕獲を渋る理由は無いとの結果が出たようだ。そんじゃあ、

 

 

「ほい、これが俺のモンスターボール。ここを触れたら、あとは暴れないでいてくれれば良し」

 

「チィ」

 

 《ボウン!》

 

 《……カチッ!》

 

「ミュミュウ♪」

 

 

 うぉ、1回も揺れなかった。プリンの時もそうだったけど、戦闘からの捕獲じゃなければ揺れないモンなんだなぁ。……考えてみれば当たり前かもだけど。

 

 

「うし、これからよろしくな! クチート!」

 

 《カタ、カタ!》

 

「ミュー!」

 

 

 ヤル気満々で頼もしい事で。でもってこれにて、シンオウ及びホウエン地方の日程は大体終了したかな。後は……あぁ、

 

 

「……忘れてた。ミィがあんまり動けないから、シルフスコープの試運転してくるっていう予定が入ってたな」

 

 

 ま、修行にも丁度いいし……ここから東に行ったところにある、ミナモシティ辺りまで戻ってみるか。残った日にちは少ないけど、あの街からならば交通の便的にはカントー地方に帰りやすいし。

 

 

「そんじゃあ……」

 

 

 とりあえずは空の柱を出て、東に向かおうか!

 

 

 

ΘΘΘΘΘΘΘΘ

 

 

 

 捕獲ポケモン

 

 クチート:♀

 

 LV:?

 

 






 裏話、クチートさん仲間入りの流れ。

・クチート、サマヨールに好かれて集団に追い掛け回される。毎日少しずつてっぺんの方へと追い込まれてた。
 
→ 嵐の如くやってきた主人公さんがサマヨールを撃退どころか服従させる
(少なくともクチートからはこう見えた)

→ しかし自分だけ捕まえられず、ショック

→ そうだ、1階で待ち受けてればまた通るんじゃないスか

→ 1階にきてみたら、ヨールさんの手下がいっぱいでした。
(お前等ヨールさん捕まえられたのに忠実だな)


 などという流れでした。心理状態を浮かせたり沈ませたりしてポケモン心を操る主人公は、とんでもない野郎です。
 ……いえ。本来であれば文中で説明すべき内容だと思うのですが、一人称風味の文章で説明するには私の能力がかなり足りませんでしたという。申し訳ないです。

 因みにクチートは私もゲームではお世話になっているポケモンですので、どこかで活かしたいとは思っておりました。それこそ、技の多様性があれば戦術も作り易いですし。

 ……ただし、暫くは……いえ。何でもないです。多分。


 さて、これにて体感的には非常に長かったホウエン編も終了です。



 ……まぁ実はも何も、ここからが本当の勝負なのです、という。

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