戦姫絶唱シンフォギアG ーAn Utopia is in a Breastー   作:風花

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Fine3 泡沫で儚い、故に貴き場所Ⅵ

 切歌達がステージに来たのはちょうど奏と響が終わった頃だ。誘った本人が終わっていたのは何気にショックだったが、それでも切歌達は暫く様子を見る事にした。

 聞けば、このステージは勝ち抜きステージらしく、優勝すれば何がしら願いを叶えてもらえるらしい。

 そこで切歌達はステージに優勝し、奏者達からペンダントを奪う事に決めたのだ。

 

「――あほか」

 

 思わず小声で呟いてしまったオッシアは悪くない。

 流石にそれは無理がある。願いと云っても精々、ツヴァイウィングのサインやツヴァイウィングからの抱擁――何故か双翼関連が集中しているが気にするな――など、それぐらいが関の山だろう。

 仮に優勝してどう言うか――

 

  ――ペンダントを寄越すデス! ――

 

 ――うん、無理だ。

 イメージして五秒以内に無理と判断したのはいつ以来だろうか。少なくともここ一週間はない。

 諭して諦める事を推奨しようと思ったのだが、

 

「ま、まあ、あいつが楽しめって言ったんデス。ちょっとぐらい楽しんだってバチなんか当たらないデスって」

「私と切ちゃんのコンビネーションがエインズワース達より上だって事、証明する」

 

 雪音クリスと夜宙ヴァンのコンビに感化されたのか、二人共ずいぶんとやる気のようだった。思わず声を掛けるのを躊躇う程――切歌と調は自分でも気付かない内に楽しもうとしていた。

 彼女達だって世界の敵、テロリストになっているだろうが、それ以前に青春真っ盛りの女の子だ。非情になどなりきれない。

 たまにはハメを外してもいいだろう。ここには口うるさく言う母親代わりはいないのだから。

 

「お名前をどうぞっ」

「月読調と」

「暁切歌デス」

「……オッシアとでも」

 

 ――本名言ったら駄目だろ。

 これからはこんな大舞台に立つ事はないだろうが、帰ったら色々と教えると誓いながらオッシアはいつも通り偽名を名乗った。

 瞬間――観客席から殺気が噴き出る。

 視線を向けなくても誰か分かる――遠見鏡華だ。

 敢えてスルーしオッシアは、

 

「あー、ちなみに。私は保護者なので歌いません。この子達の歌を聞いてあげてくださいね」

 

 それだけ言ってマイクを返し、ステージから降りる。

 ヴァンとクリスから少し離れた壁に凭れる。

 クリスを庇うように前に出るヴァン。

 その間に切歌と調が歌いだす。曲は『ORBITAL BEAT』。ツヴァイウィングの曲だ。

 

「そう身構えるな夜宙ヴァン。別にここでやりあおうとは思ってない」

「……お前、女の服を着るのが趣味だったのか? それか本当に女だったのか」

「変装の一環だ。オレは男だ」

「…………」

「警戒してくれるな。遠見鏡華の殺気だけで面倒だってのに、お前らの警戒にまで気を回していたら疲れる」

 

 両手を挙げて何もしない事を証明する。

 マフラーがずり落ちそうになると、慌てて持ち上げて口許を隠す。

 

「……お前はフィーネ――F.I.S.にはいなかった」

「ああ。オレは最近あいつらに協力し始めたからな」

「ならば問う。お前は何のためにあいつらに協力している?」

「オレの目的のためだ」

 

 間を置かず即答する。

 サングラスでヴァンやクリスには見えないが、オッシアの瞳は刃のように鋭かった。

 暫く睨み合っていたが、オッシアが突然視線を逸らし耳に手を当てた。

 

「……なんだと? 分かった、二人を連れてすぐに戻る」

 

 手を下ろし、歌い終わった二人の下へ近付く。

 点数を計算中だが、そんな時間さえも惜しく、オッシアは二人の腕を掴む。

 

「何デスか? オッシア」

「ヘリが奇襲を受けた。戻るぞ」

 

 限りなく小声で伝えた情報に切歌と調は驚き、すぐに頷いた。

 点数を聞かずにステージから降りていく二人。オッシアだけは司会に近付き、

 

「すみません。急用が出来てしまい帰らなければならなくなりました。得点は無効にしておいてください」

「あ、ちょっと……」

 

 司会の言葉を聞く事なくオッシアもステージを降り、ヴァンと眼を合わせる事なく通り過ぎて会場を出る。

 だが、出てすぐに鏡華が立ち塞がった。

 

「そこをどけ」

「どく。だが一つだけ言わせろ」

 

 鬼気迫る表情で鏡華は怨敵を睨むかのようにオッシアを射抜いて、

 

「二度と女装なんかするな。自分がしているみたいで不快だ」

「こちらとて二度とするか」

 

 それだけ交わして駆け出す。追ってくる気配はなかった。

 マフラーを外し、いつもの黒装束を纏う。

 校門前で響達と言葉を交わしている切歌と調を見つけ、二人の近くに飛び込んだ。

 

「わっ!?」

「取り込み中悪いが、二人は連れて行かせてもらう」

「なっ、待てっ!」

「待たん」

 

 翼の制止を即座に断ち切ったオッシアは二人を小脇に抱え、常人とは思えない跳躍力で外壁に跳び上がり、そのまま跳躍で先を急ぐ。

 

「オッシア、マリア達は……」

「無事だ、安心しろ調」

「仕掛けてきやがったのはどこのどいつデスか!?」

「米国の特務兵らしい。まあ、すでに撃退したそうだ」

「撃退……」

「正確には――日向が殺して、ウェルが証拠を隠滅したらしいな」

 

 オッシアの隠すことのない言葉に、切歌と調は絶句するのだった。

 

 

  ~♪~♪~♪~♪~♪~

 

 

 それはちょうど、リディアンで切歌と調が歌い出した時だった。

 休憩していたマリアとナスターシャは突然の爆発の音をヘリ内で聞いた。

 設置されたモニターには何度か見た事がある米国の特務兵の姿が映し出されていた。

 

「本国からの追っ手……! もうここが嗅ぎ付けられたの!?」

「異端技術を手にしたといっても私達は素人の集団。訓練されたプロを相手に立ち回れるなどと思い上がるのは虫が良すぎます」

 

 まるで予想していたかように達観して呟くナスターシャ。

 フィーネの戦力はシンフォギアとノイズ。単純な武力ではかなりのものだ。しかしそれ以外はナスターシャが言った通り素人の集まり。組織としての態勢としては貧弱最低ランクと云ってもいい。

 

「踏み込まれる前に攻めの枕を押さえにかかりましょう。マリア、日向と共に排撃をお願いします」

「排撃って……相手はただの人間ッ! ガングニールの一撃を食らえば!」

「マリアッ」

 

 鋭いナスターシャの声に、思わず怯んでしまうマリア。

 それを見てナスターシャはやはりと呟いた。

 

「ライブ会場占拠の際もそうでした。マリア、その手を血に染める事を恐れているのですか?」

「マム……私は……」

 

 言い返そうと言葉を探す。

 しかし結局言い返せず、視線を逸らすだけ。

 そうこうしている間にも爆発音は激しさを増していく。

 

『――大丈夫だよ。マリア、マム』

 

 その時だ、スピーカーから日向の声がしたのは。

 同時に、

 

  ―撃ッ!

 

 モニターに映っていた特務兵の一人が壁まで吹き飛び、動かなくなった。

 次にモニターが映し出したのは、

 

「ひゅう、が……?」

『優しいマリアがその手を汚しちゃ駄目だ。汚れていいのは、もう汚れている人間でいい』

 

 全身鎧――ネフィリムのシンフォギアをその身に纏った日向が構えの姿勢で立っていた。

 統率された動きで特務兵が日向を取り囲み、携帯していた拳銃を発砲する。

 

  ――喰らえよ巨人、百の腕を持つ者の如く――

 

 歌うのをやめた日向の周りを肥大化した触手が好き放題暴れ回り、放たれた弾丸を次々と喰らっていく。連続で発砲された弾丸は一弾たりとも日向に当たる事はない。

 驚く特務兵の隙を突いて、日向は《闊歩》によって懐に潜り込み、

 

  ―撃ッ!

 

 掬い上げるように腹部へ中指の関節だけを突き出した拳を打ち込む。ギアの出力も加わった一撃は易々と肉と臓器を貫通する。

 腕を引き抜き、隣の特務兵に駆け出す。狙われた特務兵の拳銃から弾丸が放たれ日向に命中するが、全身を覆う鎧が弾丸を通す事はなく、高い音を立てて跳弾した。跳弾した弾丸が偶然にも仲間を貫く前に、真っ直ぐに伸ばした人差し指と中指の指突が心臓を貫いた。

 跳弾に襲われ痛む肩を抑える特務兵との距離は空いていたため、逆方向の特務兵に突撃する。しかし腕から伸びた触手が先程以上に肥大化し負傷した特務兵を――

 

  ――貪れよ巨人、暴食を冠する者の如く――

 

 丸呑みにした。

 咀嚼し、口の端から涎のように血液が垂れるのも厭わず――人を喰らった。

 ペッとまるで意識を持つかのように吐き出したのは、真っ赤に染まった何丁かの拳銃とヘルメット。

 マリアは思わず吐き気を覚え、うっ、と口許を押さえた。

 日向の反撃はすでに相手の戦意を喪失させている。いとも簡単に二人を殺し、一人はあろう事か喰ったのだ。

 逃げ出そうとする特務兵も何人かいた。だが、誰一人逃げる事は出来ない。

 唯一の入り口には――ノイズと共にソロモンの杖を持ったウェルがいたのだから。

 

「ウェル博士……」

「逃走を図ろうとする者達はお任せを。君は未だ戦意のある者をお願いしますよ」

「……好きにしてください」

 

 拳銃を諦め、刃渡りが短いが分厚いコンバットナイフで顔辺りを狙ってきた特務兵の軌道を交差するように構えた腕で逸らし、広げるように放った拳が、特務兵の腕からゴキリと嫌な音を立てさせた。怯んだ瞬間に日向の掌底は腹部を捉え、

 

  ――浸透寸勁――

 

 音もない衝撃を全身へ巡らせ――特務兵の中身をズタズタにした。

 声にならない音を掠れるようにあげ、ずるりと崩れ落ちた。

 

「こちらは終わりましたよウェル博士――博士?」

 

 よく見れば、ウェルは倉庫内にいなかった。屋外に出てだらりと下げていた腕を挙げようとしていた。

 その顔は見えない。ノイズを搔い潜った特務兵を始末しようとしているのだろうか。

 だが、その考えを耳に付けた通信機から響いたマリアの叫びが塗り替えた。

 

『やめろウェル! “その子達”は関係ないっ!』

「――ッ!?」

 

 考えるよりもまず身体が動いた。

 外へ飛び出ると、ウェルの前方にはユニフォームを着て、野球の道具を持って自転車に乗っている少年達が。

 しかしウェルは止まらない。掲げたソロモンの杖から放たれるノイズ。

 

「――――」

 

 唐突にフラッシュバックする。

 もう何年も前の話。自分が訳の分からぬまま平穏から連れ去られたあの時を。

 あの時の自分と目の前の少年達が――重なる。

 

「やめろォォオオオオっ!!」

 

  ―疾ッ!

 

 絶叫と共に日向は地面を砕いて風となる。

 《闊歩》の域は超え、《瞬動》になっていると知らぬまま「もっと速く」と意識がせがむ。

 少年達とノイズの間に飛び込む日向。足が摩擦で燃えている事にも気付かずに振り返り、

 

「雄雄雄ォォオオオッ!!」

 

  ――双破冲拳――

 

  ―撃ッ!

 

 爆発的な速度を以てしてノイズを一撃で灰へと還す。

 肩で息をつきながら振り返る。

 少年達は呆けたように日向を見ていたが、我に返ると顔一杯に恐怖が浮かぶ。

 その表情に胸が締め付けられそうになるが、日向は安心させるように「大丈夫」と声を掛け、

 

  ――奪えよ巨人、簒奪し幻を呑み簒奪された者の如く――

 

 触手で少年達の上半身を咥えた。

 ジタバタともがく少年達だったが暫くして大人しくなる。

 

『いやっ、何をしているの日向ッ!?』

「大丈夫、心配はいらない。ウェル博士……ヘリに戻ってください」

「ふふ、君が処分してくれるのですか。まあいいでしょう。処理は頼みますよ」

 

 彼が少年達を殺しているのだと考え、ウェルは喉の奥で笑いながら倉庫の中に戻る。

 それを見届け、日向は咥えた少年達を吐き出させ、鎧を解除する。

 ぼうっとしていた少年達だったが、数秒すると意識がはっきりしてきたのか辺りをキョロキョロと見回す。

 

「あれ……? 俺達、一体……」

「気が付いた? よかった」

 

 日向は優しい声音で話し掛ける。

 

「お兄さんは?」

「ここらでお仕事していてね、帰ろうとしたら君達が倒れてたんだよ。身体は何ともないかい?」

「う、うん。……あれ? 僕達、どうしてこんな所に……」

「確か……大きな音がして、それで……」

「ああ、それは荷物を整理していた音だよきっと。ほら、ここには色んな荷物が置かれるからね」

 

 はっきりと言う日向の言葉に、少年達は生気のない瞳で見渡して、段々と生気が戻ってくると「そっかー」と納得していく。

 

「もう大丈夫みたいだね。さあ、もう帰った帰った。こんな所にいると、怖ーいおじさんが怒るからね」

「おじさん……あ! 監督に叱られる!」

「やべーよ! 早く練習に行こうぜっ」

「う、うん! ありがとお兄さん!」

 

 おじさん、と云う単語で自分達が野球の練習に向かっていた事を思い出した少年達は慌てて自転車を起き上がらせ自転車に乗ってこの場を後にした。

 姿が見えなくなるまで手を振った日向は、手を下ろし軽く息をこぼした。

 

『あの子達に何をしたの?』

「ちょっとした意識の錯乱。前後の記憶を混濁させて、言葉で記憶すり替えただけ」

『……よかった。あなたが無関係のない人を殺さないでくれて』

 

 心の底から安堵するマリア。優しいマリア。

 やはりマリアが汚れる事だけはさせたくなかった。

 

『聞こえますか日向。撃退ご苦労様。ですが、いつまでもここにいては、いつまた襲撃されるか分かりません。オッシアに連絡をしましたので、我々はすぐに移動します』

「分かった。すぐに戻ります」

 

 通信を切り、倉庫に戻る。倉庫内に残っていた特務兵の死体。

 それらは全て、ウェルによって炭素分解され、どれがどんな形で残っていたのかもう分からない。

 ――謝るつもりはない。僕らは殺し合ったんだから。

 だけど、それでも胸は痛かった。

 倉庫から出てヘリは飛び立つ。日向は開いた格納庫から中に入る。すぐにこのヘリに搭載された聖遺物、神獣鏡(シェンショウジン)の能力の一つ『ウィザードリィステルス』が発動して姿を隠す。

 上空から見える倉庫は内部から煙が上がっている。出火する事はないと思うが、それでも過去の記憶を思い出してしまう。

 剥き出しの両腕の二の腕に付けた髪留めを繋げて出来たりぼんに触れる。彼女が日向に渡した形見と呼ぶ物。

 

 ――六年前の事だった。

 機械装置を用いて目覚めさせたネフィリムを、日向の歌によって制御する実験が行われた。

 フィーネ自らが見いだし、拉致された音無日向は聖遺物を用いずに歌唱によるエネルギーの低下と云う稀有な能力を有していた。(さなぎ)状態から採取したネフィリムの欠片によって奏者となっていた日向の歌で、完全聖遺物であるネフィリムを制御し、操ろうとF.I.S――ひいては米国政府は計画していたらしい。

 しかし――計画は成功にして失敗。

 ネフィリムを目覚めさせる事には成功したが、暴走。まだ幼かった日向の歌も届かず、逆に日向を取り込んだ。

 このままでは日向どころか職員、関係者全員に危害が及ぶと思われたかに見えた。

 マリアの妹――類い稀なる才能で、日向と同じく正規の適合者であったセレナがネフィリムを止めたのだ。

 ――絶唱を用いて。

 セレナの絶唱特性はエネルギーベクトルの操作。それを絶唱によって最大限まで引き出し、見事ネフィリムを基底状態までリセットしてみせた。

 

『あはは……ちょっと無理しちゃったな』

 

 ネフィリムから解放された日向に聞こえたセレナの声。

 

『ねぇ日向。私、きっと日向が好きみたい。でも……』

 

 ピクリとも動かない身体。声すら掛けてあげられなかった。

 そんな自分の二の腕に何かを巻き付ける感触。

 

『日向……マリア姉さんをお願い。マリア姉さんを独りにしないであげてね……』

 

 もう、ほとんど聞こえない。最後に聞こえたセレナの声。

 

『ばいばい、日向。本当に大好きだったよ……!』

 

 泣きそうな、悲しそうな声音。

 だけど――日向はセレナとの約束を忘れてしまっていた。

 セレナは優秀すぎた。優秀すぎて、幼すぎた故に――日向の記憶までリセットしてしまったのだ。

 治療され目覚めた日向の記憶は、拉致され、F.I.Sに幽閉された頃まで封印された。

 その記憶を取り戻したのは――つい最近。

 ネフィリムが再び目覚めた瞬間、日向の記憶も戻った。

 そして――今があった。

 

「日向……」

 

 自分を呼ぶ声。

 振り返れば、マリアが心配そうに見つめている。

 

「マリア……大丈夫」

 

 何が大丈夫なのか、マリアには分からなかった。

 だけど彼が妹が付けていた髪留めに触れて、そう言っているのなら思い出しているのだろう。妹との思い出を。

 近寄って、マリアもセレナの髪留めで出来たりぼんにそっと触れる。

 

「マリア。僕にはセレナみたいに歌で誰かを守る事なんて出来ない。精々、この拳で誰かを傷付けて誰かを守るだけだ」

「……私だってそう。私の歌では誰も守れないかもしれない」

「うぅん、マリアは違う。マリアの歌はやり方を間違えなければきっとたくさんの人を救う事が出来る」

「慰めはいらないわ。さっきだってそう。日向が助けなきゃ、あの子達を救う事が出来なかった」

「うん、そうだね。でも、それでいいんだ。マリアがしたい事を、僕が全力でサポートする。僕だけじゃない、切歌ちゃんや調ちゃん、マム。協力してる間だけならオッシアさんだっているんだ。だから、マリアは――マリアのしたい事をして」

「私の、したい事……」

 

 うん、と日向頷いて外を見る。

 傾き始めた陽の下、草木すら生えてない荒野に仲間がいた。

 手を振っている切歌と調。後ろにはオッシアもいる。

 日向とマリアは顔を見合わせ、二人に手を振り返すのだった。


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