戦姫絶唱シンフォギアG ーAn Utopia is in a Breastー   作:風花

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 終焉が過ぎ去った世界に鳴り響く終焉の唱。
 其の音は高らかに、然れど平穏を以てして終演へと誘わん。
 輪廻を断ち切りし者の応報は、如何に。

 Fine0 終末へ至る平和

 人は平和を求めても――辿り着こうとしない。
 其の手に抱くのは、泡沫の夢想のみ。


Fine0 終末へ至る平和Ⅰ

 ――少年と少女は、呪いを受け入れた。

 

「ああ、そうだ。“オレ”はもうやめる」

 

 ――然れど、呪いは光と影を産んだ。

 

「傍観を、諦めるのを、憎悪するのを――やめる」

 

 ――光は影に気付かない。影は気付かない光を見続けていた。

 

「別に世界に叛逆するわけじゃない。世界なんて、“オレ”にはどうでもいいからな」

 

 ――影が動くと決めた。それこそが、

 

「“オレ”の世界は君だけだ。君と二人きりでいられるのなら、他には何も望まない」

 

 ――終わりの始まりだ。

 

「オレは君だけを愛してる。だから、待っててくれ。きっと救ってみせるから――“奏”」

 

 

  〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜

 

 

 新・リディアン音楽院。

 三ヶ月前に“とある事情”により全壊した校舎に代わり、一月(ひとつき)程前より別場所で再開した。

 元々、廃校となっていた建物を政府が買収し、リフォームや補強、足りない校舎や学生寮を新築するだけだったので、こうして移転にしてもかなり早い期間で再開する事が出来たのだ。

 

「……で? 詰まる所、そのデブ猫ちゃんを探し出して飼い主に届けて午後の授業に遅れたって言いたい訳ね?」

「そ、そうなんですよー! いやー、見つかってよかったです」

 

 それはよかったねー、と移転して担任に赴任した鏡華が言う。

 はいっ、と元気よく響は喜ぶ。しかし、隣で同じように遅れ、状況説明をしていた未来は全然よくないと思った。

 だって――目の前で笑う恋人兼担任である彼の眼は、これっぽっちも笑っていないのだ。

 

「って――言いたいけど、流石に限度があらぁ! 何だよ、ホームルーム帰還って! 俺が五・六限の先生にどんな眼で見られたと思ってんの!?」

「ど、どんな顔でしょうか……?」

「こ・ん・な・顔だよっ」

 

 まるで見下すような表情で、響の頭を拳で挟みグリグリし始める。

 

「あっ、あーっ! 痛いっ、これは痛いですよ遠見先生! 頭が馬鹿になりますぅ〜!!」

「立花の頭はしなくても残念だろうがっ! これ以上やったって馬鹿になるわけねぇだろっ」

「せ、先生。響も十分に反省してますし……それに、私だって同罪です」

「“小日向”は立花に付き合っただけだろう? 独りだと心配で」

「それはまあ……はい」

「未来っ!?」

 

 親友に見捨てられ、グリグリされながら身体全体を未来に向ける。

 ちなみに、クラスメートはその間、笑いながら楽しく見守っていた。こんな風景は、このクラスで日常茶飯事なのだ。

 担任である遠見鏡華と立花響の漫才のような掛け合いに小日向未来のフォロー。

 誰も突っ込まない。むしろ逆に楽しんでいる。

 しかし、今回は時間がもったいなかったので、クラスメートの一人が手を挙げた。

 

「センセー。作業の時間が減っちゃいまーす」

「む? それもそうだな。ほれ、立花、小日向。席に戻れ」

 

 仕方ないと云った様子でヘッドロックを解除し、戻る様促す。

 頭を抑え涙目の響と苦笑しつつも心配する未来が席に座り、コホンと鏡華は咳払いを一つ。最近掛けるようになった赤いフレームの眼鏡のズレを直す。

 

「んじゃ、話を『秋桜祭』に戻すぞー」

 

 秋桜祭はリディアン音楽院の学祭である。元々、学祭はもう少し先だったのだが、移転して緊張や戸惑いを覚えているであろう生徒達の不安を、共同作業による連帯感や共通の想い出を作るなどで解消出来ればいいと、開催を早めたのだ。

 もちろん、率先して企画したのは鏡華。

 

「一先ず、私が口を出す事はありません。君達が意見を出し合って決め、作ってください。――まあ、必要な材料の買い出しとか力作業などは言ってくれ。それぐらいは手伝ってやるから」

 

 はーい、と口々に返事を返し、作業に移り始める。

 それを見て、鏡華は「怪我だけはすんなよー」と言い残し教室を後にした。

 だけど、すぐに、

 

「あっ、センセー。ここに書かれた木材買ってきてくださーいっ」

「早速かよっ」

 

 パシリにされた。

 自分で言った手前、断れない鏡華は素直に女子生徒から材料の書かれた紙を受け取る。

 サッと流し読みだったが、どうしても訊きたかったので鏡華は訊いてみた。

 

「ちなみに。これ、何すんの?」

「コスプレ喫茶ですっ。後ついでに友達のやる出店の木材も少々」

「…………」

 

 突っ込むべきだったか、と思ったが、女子生徒は「じゃあお願いしまーす」と教室に戻ったので別にツッコミはいらなかったようだ。

 もう一度材料を眺める。

 ――これ、一度に全部買えるか?

 別に値段は気にしてない。ただ量が地味に多いのだ。少なくとも女子生徒だけだと五人は人手が欲しいくらい。

 

「ま、何とかなるか」

 

 軽い調子で紙をポケットに突っ込み、外へ出る。

 秋桜祭まで二週間ほど期間は残っているが、正直リディアンの生徒には二週間でも短い方だ。一応、男手は教師に数人いるので何とかなるだろう。

 重たい校門を押し開き、敷地から出る。

 

「どこかへ行くのか?」

 

 そんな鏡華に話し掛ける人物がいた。

 振り向く必要はない。だけど鏡華は振り向いた。

 学校の敷地を隔てる大きな壁に凭れている、特注品であるリディアン音楽院の男子制服の上から黒コートに身を包んだヴァン。風に靡くコートの内側でチラチラと白い布で巻かれた“何か”が見え隠れしている。ついでに真っ黒な服で見え辛いが、『警備員』と書かれた腕章がはめられていた。

 

「ああ。ちょっと、買い出しにな」

「そうか。後で金は返すから食い物(フード)を買ってきてくれ」

「それ、騎士が王に頼む態度じゃねぇよな。――まあ、了解」

「悪いな我が王(マイ・ロード)警備員待機室(ウェイティングルーム)購買(ショップ)にはロクなもんがないからな」

「らしいな」

 

 それじゃあな、と手を挙げて別れる。ヴァンも組んだ片腕をわずかに挙げて応じた。

 ――夜宙ヴァン。

 鏡華と同じく完全聖遺物の奏者にして、今代の“王”である鏡華のたった一人の“騎士”。

 もちろん、そんな関係は特別な時だけで、普段は冗談でしか使う事はない。

 ヴァンは現在、リディアンの学生兼警備員をしていた。普通科目だけ授業を取り、残りの時間は警備員として働いている。

 何故、そんな面倒な事になったのか。理由は簡単だ。弦十郎の「普通の日常を過ごして欲しい」と云う願いと「働き口が欲しい」と云う要求が混ざってこうなったのである。

 まあ、元々リディアンは実験を目的とした、人道的には褒められない裏側があった音楽院だ。凍結され廃止の道を辿っていると言ってもこれぐらいの裏口入学はわけないだろう。

 裏口ではなくとも、“お姫様”といるためにヴァンはどんな手を使っても入学してくるだろうが。

 そんなこんなで目的地に到着。

 

「うわ、金足りるかなー。すみませーん」

 

 ホームセンターで必要な材料を買い(どうにか所持金で購入出来た)、その前に近くのコンビニで適当な食べ物を買って、買い物は終了。

 後は――この大荷物をどうやって持って帰るかだけ。

 

「仕方ねぇか。――ふんっ」

 

 ホームセンターの店員に紐を貰い、外でまとめて縛り上げる。

 かなりの量を縛り上げているので、道往く人はチラチラと鏡華を見てくる。

 鏡華はそんな視線などお構いなしで完成させた。

 

「ふぃ、量が量なだけにしんどかった―――なっ、と」

「ッ――!」「――ッ!?」

 

 軽口を叩きながら――ひょいと、木材の束を持ち上げる。

 それを見た通行人は皆揃って絶句した。

 無理もない。大きさはそれほどでもなくとも、重量は軽く成人男性の十倍は重そうな木材の集まりなのだ。それを軽々と持ち上げれば、誰だって絶句する。

 

「ふんふん〜……お、良い歌詞が出来た。後で書き留めとこ」

 

 しかも歌詞を作る余裕さえ見せている。

 男性はショックを受け、女性は「あーいう人もいいわねぇ」と呟くのだった。

 

 

  〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜

 

 

 一時間程でリディアン近くまで往復で戻ってきた。

 前の校舎より街と隔絶されてるわけじゃないので、生徒には人気だが、大型店舗は地味に遠い。

 ――五十個百個なんだよな。

 もちろん、鏡華が言いたかったのは“五十歩百歩”。大して変わらないと云う意味だ。だけど訂正してくれる人が誰もいないので鏡華は間違っている事に気付いていない。

 

「ふんふふん。ふんふふん。ふんふんふ〜ん……っと」

 

 鼻歌混じりに角を曲がろうとすると、角で固まっている男子学生にぶつかりそうになった。

 邪魔だな、と思いつつぶつからないように避け、角を曲がる。すると、

 

「何だ? この人?」

「リディアンの教師じゃね?」

「マジかっ。羨ましくね?」

 

 そんな呟きが聞こえてきた。どうやら、彼らはリディアンの女子生徒目当てのようだ。

 ご苦労なこって、と思う一方、ドンマイ、と励ましの言葉も胸の内で投げかけておいた。いつもであれば多数の生徒が学校外へと繰り出し買い食いや買い物をするのでナンパするには絶好の時間なのだが、最近は秋桜祭の準備で学校外へ出る生徒は少ない。

 恐らく、彼らの見張りは無意味であろう。鏡華には関係ないが。

 

「ぅおーい、ヴァン。飯買ってきたぞー、って、誰? そいつ」

 

 ヴァンの前には、小柄な男子生徒が立っていた。

 男子生徒は振り返り鏡華の姿を捉えると、眼鏡の奥の眼を見開き、

 

「とお――」

「ほ、本物の遠見鏡華さんだっ!!」

 

 ヴァンより早く鏡華の名前を叫んだ。

 高等学校の一、二年生だろうか。きちんと制服を着て、真面目そうだがひ弱な雰囲気の男子生徒だ。

 

「あ、あのっ。僕、ソングライターを目指していて。それであの、用事でリディアンの近くに来たから遠見さんに一目会いたくて……!」

「あー、なるほど。うん、納得したわ」

 

 目の前の少年の事もだが、先程からこちらを窺っている男子生徒の事も分かった。彼らは目の前の少年の事が心配で、ああして隠れるように見守っていたのだろう。――ナンパも目的の一つだろうが。

 

「それで? 君は私に何の用かな?」

「よ、用ってほどじゃ……ただ、ちょっと会えればいいかなぁ、なんて思っただけで……」

「そうか。なら、目的は達成したな。申し訳ないが帰ってもらえるか」

 

 え、と固まる少年。

 まあ、無理もないだろう。それでも鏡華は冷たい雰囲気を“装って”言葉を続ける。

 

「私はこれでも忙しい身でね。新曲の確認、双翼との打ち合わせに加え、ここの教員の仕事もしなければならないんだ。君のために時間を()く事は出来ないんだ」

「……あ、ぅ……」

「君はソングライターを目指していると言ったな。なら覚えておいたほうがいい。――憧れの人と話をする暇があったら、その間に曲を作れるようにするんだ。作詞作曲家(私達)は曲を作れなければ生きていけないんだから」

 

 冷たく言い放ち、鏡華は敷地内へと入っていった。

 途中、屈強な男性とすれ違い、その後すぐにヴァンが追いついた。

 

「いつにも増して冷たいな」

「勝手な持論さ。……誰かに憧れると、どうしてもその人みたいになりたいと思っちまうんだ」

子供(ガキ)が特撮番組を見て、同じ事をしようとする――みたいなものか」

「良い喩えだ。――だけど、それは社会では盗作やパクリって言われてしまう。それじゃあ駄目なんだ。特に歌は作曲した人の、歌う人の心が籠められている。自分の心で書かなければ、絶対に成功しない」

「だから偽りの仮面をかぶり、わざと冷たく言った、と云うわけか」

「俺は元々嘘つきだからな」

 

 久し振りの嘘だ、と鏡華は笑った。

 

「だが、全てが(ライ)ではないだろう。教員の仕事はしているし、ソングライターの仕事もこなしている。三日後のライブに向けて、双翼の歌姫らと独奏(カデンツァ)の歌姫との調整も受け持っていると聞いた。……身体は保っているのか?」

「ヴァンが雪音以外を心配するなんて珍しいな。――特に問題はないよ。重労働に見えてそこまでじゃないし、睡眠も四時間は取ってる。何より、俺の身体は半不老不死だ。これぐらいどうってことないさ」

「それだけじゃない。貴様、ライブ当日に査問会を開かれるらしいじゃないか」

「……よく知ってるな。一応、旦那以外は知らない情報なんだが?」

「その旦那に聞いたんだ」

 

 余計な事を、と鏡華は毒突く。問い詰められるのが面倒だから周りには黙っていたのだ。

 この様子だと他のメンバーにも暴露されているかもしれない。

 そう考えていると、

 

「安心しろ、教えられたのは俺だけだ。他の奴らには教えないらしい」

 

 ヴァンが心を読んだように言った。

 

「そうか。――我が騎士、夜宙ヴァン。その情報を私以外に話す事をライブ開始まで開示する事を禁ずる」

御意(イエス)我が主(マイ・ロード)

 

 恭しく頭を下げるヴァン。

 頭を上げ、疲れたような吐息を漏らす。三ヶ月経ってもやはり慣れないようだ。

 

「クリスの許に戻る」

「ああ、頑張れよー」

 

 鏡華の声援に首を傾げつつヴァンは自分の教室へ戻っていく。

 ちなみにだが。クリスは恐らく教室にはいない。最近、クリスのクラスメイトから聞いたのだが、クリスは共同作業になると逃げ出すらしいのだ。作業が面倒――ではないだろう。三ヶ月経った今でもヴァンや奏者、未来ぐらいとしか上手く関われていない。

 早い話が人見知りだ。

 

「おう、雪音。ヴァンならあっち行ったぜ」

「ホントか? サンキュ!」

 

 予想通り、クリスが走って通り過ぎた所だ。

 

「おう、お前ら。雪音ならあっち行ったぜ」

「ありがとうございます、遠見先生!」

「今日こそ捕まえよう!」

「それじゃあー!」

 

 またまた予想通り、クラスメイトが走り去っていった。

 鏡華は二つの光景に苦笑を浮かべ、自分のクラスへと戻っていった。

 

 材料を女子生徒に渡し、鏡華は校舎の裏に設置されていたベンチに腰を下ろした。

 ここら辺にはあまり人が近寄らず、鏡華はお気に入りの場所としてたびたび訪れていた。

 

「ふぅ……」

 

 一息吐く。

 正直なところ、ヴァンにも嘘をついていた。

 疲れていない――わけない。疲労はかなり溜まっている。

 

「誰だよ。こんな過密スケジュール作ったのは――って言いたいけど、作ったの俺なんだよな」

 

 ツヴァイウィングの新曲『不死鳥のフランメ』の三人編成バージョンの作成。デビューわずか二ヶ月で米国チャートの頂点に昇りつめた歌姫マリア・カデンツァヴナ・イヴとの歌唱合わせ。教師として授業の準備に教員会議。今は秋桜祭の準備。

 いくら半不老不死でも、疲れないわけではない。むしろ疲労が溜まり、いつか倒れてしまいそうだ。

 尤も――“呪いで成長が止まったに等しい”この身体がこれぐらいで倒れる事などありえないのだが。

 

「とにかく――今は休むか」

 

 ベンチに凭れ眼を閉じる。

 だが、鏡華が休む事は出来なかった。

 警戒に鳴り響く携帯端末の音。鏡華の携帯端末の通話用の着メロだ。

 

「ったく……誰だよ」

 

 ぼやきつつ携帯端末を耳に当てる。

 

「はい。遠見です」

『あ、鏡華?』

「翼? どうした?」

 

 通話の相手は、珍しい事に翼だった。

 今日はライブの練習のために音楽院を休み、ライブ会場まで行っていたのだが、何かあったのだろうか。

 何かあるのなら、鏡華は一も二もなく駆けつける所存だ。

 

『あ、うん。実はね』

「おう」

『今日放送する時代劇を録画して欲しいんだが……』

「自分でやれよっ!」

 

 思わず叫んでしまった鏡華は悪くない。

 

「自分の部屋にテレビあんだから録れるだろ。どうして出掛ける前に予約しとかんかったの?」

『その……リモコンをどこかへやってしまっ――』

 

 ピッと通話を切ってしまった。

 切ってから、うーむと天を仰ぐ。未来との家事勝負で多少は成長したと思っていたのだが、どうやら掃除は出来ても日常生活は変わってくれないみたいだった。

 もう一度、今度は鏡華から電話してみる。

 ツーコールの後、繋がり――

 

『――ぐすっ、奏ぇ……鏡華に嫌われた。絶対に嫌われたぁ……』

『よしよし。泣くな翼。鏡華が翼を嫌うわけないだろ』

 

 スピーカーモードで逆に追いつめられていた事を知った。

 目の前で起こっていたら、鏡華にジト眼を向ける連中がいたはずだ。

 

『そうだろ? いきなりブチ切りしたきょ・う・か?』

「……いきなり切ったのは謝る。ごめん。だけど、片付けしてない翼も悪い」

『そりゃそうだ』

『うっ……』

 

 恐らく翼の表情は涙目で上目遣いになっているはず。

 見たい。今から《遥か彼方の理想郷・応用編》使ってでも見に行きたい。

 が――

 

「はぁ……もう、わぁーったよ。ちょっくら行って録画してくるよ」

 

 翼の悲しむ顔は見たくなかった。

 まあ、悲しむと云うか――ショックを受けてうなだれている姿なのかもしれないが。

 

『鏡華……』

「ったく……何だっけ? 『恋の尾張 〜信長の星〜』だよな?」

『うん。――鏡華』

「あに?」

『ありがとう』

「はいはい。どういたしまして。報酬は身体で払ってもらうからな」

『うん……って、ちょっ、それどういう――』

 

 今度こそ自分の意識で通話を切る。

 やれやれ、と呟きながら鏡華は辺りを見回して誰もいないのを確認すると、

 

  ――遥か彼方の理想郷・応用編――

 

  ―跳ッ!

 

 風鳴の屋敷へと跳ぶのだった。




 読者の皆様、お久し振りです。
 初めましての方がいましたら、作者のページへ行き「戦姫絶唱シンフォギア 〜遥か彼方の理想郷〜」をお読みください。
 この作品は「遥か彼方の理想郷」の続編であり、前作を読まないと意味が分からないものとなっています。原作が面白くて二次創作も読もうと思ってこの作品を見つけた初めましての方は是非、前作からお読みください。
 お久し振りの方は、お待たせしました。
 皆様の要望に応えられるかは分かりませんが、また頑張っていきたいと思います。
 遅々とした投稿ですが、これからよろしくお願いします。

 追伸。
 PCの機種によっては三点リーダーや棒線が所々変換出来ていない箇所があります。使っている機種では変換出来ないせいです。
 随時修正は行いますので気になさらずお読みください。

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