突発ネタ作品   作:マーシィー

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このお話は「俺とGZの異世界旅行記」内のネギ魔世界のIF編でタイトル通りのお話です。

いろいろおかしなところがありますがそこはご都合主義でお願いします。



ハイスクールD×Dシリーズ
IF ミク魔がハイスクールD×Dの世界だったら


 21世紀、世界からは神秘は失われていた。かつては神が起こしたとされる地震や火山の噴火は科学の進歩とともにその原理を解明されただの自然現象に落とされ、夜の闇に潜む怪異は科学の光とともに照らされて消えていった。人は神秘を失う代わりに科学という新しい力を手にして文明を発展させていった。

 

 だが、それはあくまでも人の、人類の視点からでありそれ以外の視点から見ればまったく違っていた。

 

 この世界には悪魔が、天使が、堕天使が、人ならざる種族が存在していた。それらは表世界に出てくることはなく裏の世界で跋扈し、活動していった。裏の世界では幻想があふれ、魔法が存在し、神秘は失われていなかった。

 しかし、かつて悪魔と天使と堕天使の三勢力が勢力争いを行い戦争を起こし、三勢力は疲弊していた。そんな中でさらに人々は神秘を忘れていった。

 それは神秘は所詮幻想であるという思いが世界中にあふれていったかだ。ゆえに信仰を得れなくなっていった神々は力を失いその姿を隠すか、力をなくしていった。

 

 神々の力、それ即ち信仰である。

 

 いかに力強き神といえどその姿を、力を認識されなければそれは存在しないと同意義であるからだ。そしてそんな神々より下の存在である天使や堕天使、魔王を失った悪魔達も総じてかつて神秘があふれていた時代に比べてはるかに力を落としていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、日本は除く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界において日本という国は表と裏、両方で特異な存在となっていた。

 

 まず表であるが、21世紀なってなおこの日本では神秘が、信仰が失われていなかった。その原因は聖地にある御神木の存在である。

 この御神木は樹暦3000年を越すといわれその大きさは山よりも大きく、その姿は遠く離れた場所からも見ることが出来るほどであった。この聖地に存在する御神木は日本で最大の信仰を得ており歴代の天皇もこの御神木から信託を受けたということは歴史の教科書に必ず載っているほどである。

 

 そんな御神木がある聖地は限られた者たち以外は入ることは許されずたとえ他国の大統領や王族であろうと入ることは許されなく許可なく進入したものは問答無用で射殺されるというほどである。しかもこれは日本の法にも記載されているという徹底振りである。

 ゆえに日本に入国した際必ず言われるのは「聖地に進入するべからず」の言葉が言われるほどである。

 

 目に見える巨大な御神木という神秘があるゆえに日本人はその御神木を日ノ本の神々が住まう地としてはるか昔から信仰してきた。それは子供のころ親に子守唄の代わりに御神木の逸話を話して聞かせるほどである。

 

 

 さらにこの日本、日本という国が出来た当初から”戦争を行ったことが無い”のである。

 

 

 国の中での戦はあったが、他国との戦争はしたことは一度も無いのである。ただし防衛戦は多々あったが。

 

 かつてあった侵略戦争で日本はただの一度も他国からの上陸を許したことは無かった。戦艦の尽くを海に沈め侵攻してくる敵に対しては一切の慈悲無く、一兵卒ですら最後の一人になるまで戦い続けるその姿に敵国の尽くが恐怖したという。

 さらに奇怪なことに日本に侵攻した軍隊のうち無事にたどり着けるのは全体の6~7割しかいなかったのだ。日本に侵攻すると必ずといっていいほど海は荒れ暴風が吹き荒れ兵の中に病気が蔓延するのである。それがすべての侵攻作戦で起こりそんな士気が低下した中で異常なほどに士気が高く練度が高い日本兵を相手に戦い続けられるわけも無く大体の国は数回の侵略で大抵は諦めるのである。

 

 そして日本に対して侵略戦争を起こすことが無くなる切欠となった事件がある。

 

 それは侵攻しようとしたとある国が侵略を宣言した直後、それを決定した指導者と、その派閥の重鎮たちが同時に心臓発作で亡くなるという怪奇事件が起きたことである。心臓発作を起こした中には病気などしたことの無い現役の軍人もいたのに原因不明の心臓発作で亡くなったのである。

 

 この事件を切欠に日本に対して侵攻をしようとする国は無くなり無敗のまま日本の軍人は日本を守りきったのであった。

 

 

 

 

 では裏の日本はどうかというと、裏の世界での日本は完全な中立国となっていた。

 

 神秘と信仰が失われていくなか裏の日本は、そんなこと知ったことか、と言わんばかりに神秘と信仰を保っていた。裏の日本では神秘が保たれ、信仰が失われず、幻想にあふれていた。日本生まれの妖怪は活気にあふれそれを見守る八百万の神々が力を保ったまま存在する場所。それが裏の世界での日本だった。

 

 現代においても信仰を集める神々がいる日本。そんな日本だから裏世界の日本においても簡単に多種族が進入することは出来ず、北海道、京都、九州の三箇所に作られた裏世界の空港と言える場所から正規の手順を踏んでしか日本に入ることは出来なかった。

 

 不法侵入すれば、どういう仕組みかは不明だが即座に進入が発覚し捕縛される。しかも捕縛に来るのは多種族では最上級クラスの力を持った妖怪とそれらをはるかに上回る力を持つ神々が師団単位で襲い掛かってくるのだ。自殺志望か無知の馬鹿以外で不法侵入しようとするものはまずいないと言っていいだろう。

 

 さらに正規の手順で入ってもいろいろと規則があり、特に破った場合厳しい罰が下るのが日本人に対して害を与える行為である。

 

 これはやむおえない場合の記憶操作や特殊な場合を除いてほぼすべての行為に対してであり特に悪魔の中で作られた「悪魔の駒」と呼ばれる多種族を悪魔に転生させる道具があるのだが、これを日本人に使用した場合ごく特殊な場合を除いて使用した悪魔は完全消滅される。日本神話に出てくる宝具を使用した上位の神々がガチで攻撃してくるのである。たとえ使用した悪魔が純潔であろうと現魔王の親族であろうと一切関係なく襲い掛かってくるのである。

 

 かつて悪魔の純潔種で貴族だった男が隠れて神器持ちだった日本人に対して「悪魔の駒」を使用して転生悪魔にしたことがあった。

 

 この時、貴族の男は純潔種たる自分を殺せば国際問題になるから殺されることは無いだろうと、たかを括っていたが、そんなことは無く「悪魔の駒」を使用してから1時間とたたずにガチ装備の神々に包囲され、高天原に強制連行されそこで地獄の拷問すら生ぬるい拷問に掛けられ魂ごと消滅させられた。

 

 無論、この事にその悪魔の親族や現魔王が抗議をしてきたが八百万の神々は聞きもせずに入国時に散々注意した規則を守らない悪魔が悪いと反論。あわや戦争に発展しかけたのだが、抗議した悪魔の不祥事が突如として発覚した。しかも悪魔社会において死罪が確定するような犯罪ばかりが、である。

 

 さらにこの不祥事は悪魔社会のみならず他の神話体系、天使や堕天使達などに知れ渡り、悪魔の地位を落とす結果となった。そんな状態で戦争を行うことも出来ず、しかも今回の事件は悪魔側が全体的に悪くこれ以上他の勢力、特に日本の神々との関係を悪化させることが出来ず、現魔王自らの謝罪に賠償金を払うこととで手打ちになることとなった。

 

 この事件を切欠に裏世界での日本は他の勢力から一目をおかれるようになった。さらに裏世界での駆け込み寺のような場所になる切欠ともなった。

 

 衰退しているとはいえ強大な力を持つ悪魔勢力から正面からぶつかり一歩も引けを取らなかったその姿勢に希少な能力から迫害されたり奴隷や実験対象として襲われる者たちや住む場所を滅ぼされ当てもなくさまよう者、さらには悪魔達に無理やり転生悪魔にされたり、転生後迫害された転生悪魔達が挙って日本に亡命してきたのだ。

 

 この事に日本の神々は会議の結果、ある程度の制約は有るものの亡命してきた者たちを受け入れることにした。亡命してきた者たちのほとんどが迫害や差別された者だったからである。そんな彼らを日本の神々は暖かく迎え入れ迫害や差別することなく一人一人の意思を尊重する接し方で接していった。

 

 亡命した者達も制約があるとはいえ今までの暮らしに比べたら遥かに幸せな生活を送れるとあって心から信服し、日本の神々を信仰していった。これによりさらに信仰の力を得ることになった。

 

 そして副次効果として裏の日本には「神器」と呼ばれる特殊な能力持ちの人材が増えていった。

 

 「神器」とは、聖書の神が人間に与えた奇跡であり、一つ一つにさまざまな力を宿し中には使い方しだいで神を殺すことさえ出来ると言われる物まであると言われていた。ではなぜ亡命者が増えた結果、神器使いが増えたかと言うと、亡命者の大体が神器使いだからである。

 

 裏の世界のことを知らなければ神器の能力は知らない人たちから見れば奇怪な能力に見えゆえに迫害や差別を受ける結果となり、さらにそんな神器を持つものを悪魔達が転生悪魔として悪魔に変えていくのである。悪魔に転生させる時説明を受け、納得して転生するよりも無理やり転生させられたり酷い時には殺された後に悪魔として転生させられる事もあった。

 

 これは悪魔が人間を下等な種族と見下している傾向が強いことが原因である。これにより無理やり悪魔に転生させられたものが素直に従うわけもなく反発し、それが虐待に繋がりそれによって主を裏切り「はぐれ悪魔」と呼ばれる存在になった原因である。

 

 そしてはぐれ悪魔が亡命してくる割合の半数以上を占め、その大体が裏の日本に所属することとなるので結果、日本勢力には神器使いが増えていくのである。

 

 ちなみに日本人には神器使いは殆どいない。何故かと言うと、神器は聖書の神が作り出したものである。つまりは他勢力の神の一種の祝福なので日本の神々に祝福され、信仰している日本人に対して神器という祝福を受けるものは殆どいないのである。

 

 殆ど、と言うことでたまに神器を持って生まれてくる日本人もいるが大体が神器の中でも上位の能力を持つものばかりである。上位の神器はそれだけ聖書の神の祝福を強く受けているので日本の神々の祝福を破り日本人に宿ってくることがあるのだ。

 

 最終的には裏の日本が亡命を受け入れた結果、希少な能力使いや神器使いが大量に増え、しかもその殆どが日本勢力に所属することとなった。

 

 

 そんな特殊な立場の日本に、一人の神器持ちが生まれた。純粋な日本人にもかかわらず神器を持って生まれた彼はすくすくと成長しそして彼が高校に入学し、二年生に進級した年、物語が始まる……。




 はい、こんな感じで始まるハイスクールD×D編ですが、これはひどい。

 この世界においての日本はNIHONであって日本にあらず。かなり特殊な立場の世界となっております。簡単に言ってしまえば「ぼくの かんがえた すごいにほん」。これに尽きます。

 こんなNIHONなので原作のように三大勢力は殆どいません。と言うか原作のようにどこどこの町を領地として持っているなんて事は出来ません。しようとした瞬間に滅ぼされます。なので原作キャラの立場もかなり違います。リアスやソーナはただの学生として日本で生活しています。理由は日本が裏世界で一番治安がいいからです(笑)

 無論ただの学生扱いなので悪魔としての活動は一切出来ません。ビラ配りもアウトです。オカルト部なんて存在すらしていません。

 朱乃はそもそもバラキエルが日本に入ってこれなかったので純粋な日本人で、黒歌と白音は日本に亡命してきたので日本勢力所属で各地を飛び回り、結果として木場だけがリアスの眷属です。弱体化ってレベルではないですねww

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