ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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ちょっと短めですが区切りがいいので。


赤龍帝、再覚醒です!!

 

 全く、今までも大規模な戦闘は多かったが、今回も相当に激しいな、オイ!!

 

『爆裂雷雨、バラマクゼーミサイル!!』

 

 合成音声とともに発射される大量のミサイルを片っ端から撃ち落とす。

 

 いい加減イーヴィルバレトの弾丸が一割ぐらい消耗されてるんだが、勘弁してくれないだろうか?

 

 と、思った瞬間にエドワードンが真上から降下してくる。

 

 振り下ろされるビームブレードを飛び退って回避するが、内蔵されたマシンガンがこっちを狙って乱射された。

 

「対弾装甲版もいい加減四分の一は使ってんだが、オイ!!」

 

 乱戦状態すぎてマジで面倒だ。さすがにこの人数だと数のさが激しいな。

 

「なかなか面白いことになってきてるわねぇん! だけど私もまだまだ戦えるのよぉん!!」

 

 真上から、、エルトリアが莫大な魔力を込めた砲撃をぶちかます。

 

 いい加減要塞の隔壁も穴だらけだが、もうぶっ壊す気満々になってるのだろうか?

 

「上等だこの野郎!! 相手が悪魔なら俺の独壇場だ!!」

 

 なめプに腹が立って手を抜いたサイラオーグ戦とはわけが違う。

 

 実戦においてまで手を抜く趣味はこちらにはない。

 

 聖水を利用した命中範囲の広い高出力噴霧攻撃。

 

 特殊精製した聖剣を利用した特殊能力満載のアーバレスト。

 

 聖別された銀をコーティングした対悪魔弾丸。

 

 そして光魔力の光の槍。

 

 対悪魔用の遠距離攻撃を全部乗せで、まとめて一気に叩き込む!!

 

 一瞬で莫大な攻撃がこうして、余波で周辺が一気に崩壊する。

 

 そんな中、エルトリアは全身に魔力障壁を張って防ぎ切った。

 

 チッ! 神格化が使えれば何とかなるのに!

 

 今のままでは何とかならない。何とからないから―

 

「―ベル!! 決めろ!!」

 

「実質了解しました!!」

 

 ―仲間の力を借りるしかない!!

 

 狙うのは、はじかれた聖剣全部。

 

 そう、それはかつてのコカビエル戦で使った戦法。

 

「まとめて一気に喰らいなさい!!」

 

 念動力で制御された聖剣が、再びエルトリアに殺到する!

 

 それは障壁にぶつかってお互いを消滅させようと火花を散らす。

 

「あまいわよぉん!! この程度で私の障壁は破れないわぁん!!」

 

「だったらおまけだ!!」

 

 俺はワイヤーを召喚し聖剣につなげる。

 

聖剣最大強化(ブーストアップバースト)!!」

 

 最大出力で強化された聖剣が、障壁と対消滅を起こし砕け散る。

 

 その発生した隙を、ベルは逃がさない。

 

禁手化(バランス・ブレイク)!!」

 

 一瞬で近未来的な戦闘装束へと変化したベルが、瞬く間にエルトリアに接近する。

 

 ベルの禁手の能力は極めて単純。

 

 短時間だけ戦闘能力を桁違いに強化する必殺形態。

 

 明確な隙ができたこの状況下、対処できるわけがない。

 

「ちょ、ま、早!?」

 

 一瞬で連続コンボを喰らったエルトリアは、そのまま地面へとたたきつけられる。

 

「ベル、とどめだ。・・・他者強化(ブーストアップ)

 

「了解しました兵夜さま!!」

 

 なんか満面の笑顔を浮かべたベルの念動力を喰らい、エルトリアは悲鳴すら上げずに隔壁をぶち抜いてたたきつけられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正直自分の動きを把握するのも厄介だ。

 

 それだけの超高速戦闘を行いながら、俺とレイナーレは剣をぶつけ合う。

 

 あまりの速さに誰にも介入できない超高速域で、俺たちは激戦をぶつけ合った。

 

「本当に面倒ねあなたは!」

 

 レイナーレは舌打ちをしながら、俺の攻撃をさばいていく。

 

「あなたの始末を命令されてから、私は危うく死ぬところだったわ!! いい加減死んでくれないかしら、この疫病神!!」

 

「うるっせえ!! 自分が取り立てられたいからってアーシアを一度殺した癖に、偉そうなことを言ってんじゃねえ!!」

 

 俺は言い返しながら、しかし結構苦戦していた。

 

 なりたててまだ慣れてない俺と比べて、レイナーレは何度も練習してきたのか慣れがある。

 

 そのせいで、どうしても一撃を叩き込めない。

 

 それに、それ以上に俺の調子も悪い。

 

「怖いんでしょう? 震えてるわよ? おびえてるわよ? そんな状態で私を倒すことができるのかしら!?」

 

 ああ、そうだよ。

 

 俺は今でもあんたが怖い。

 

 あんたを見るだけであの恐怖が思い出されて、油断すると本当に震えそうになる。

 

 それが足かせになって、この戦いは押されている。

 

 アスカロンでチェーンソーをはじき返しながらも、そのうちあいはやはりあいつの方が有利だ。

 

 そして、あいつは光の槍との二刀流で挑みながら、俺を翻弄する。

 

「もう私はあの頃の私じゃない。貴方に負ける通りなんて存在しないのよ!!」

 

 高速での戦闘を制したレイナーレの槍が、俺の太ももに突き刺さる。

 

 前にも思ったけどほんとに痛ぇ!!

 

 だけど―

 

「捕まえたぜ、レイナーレ!!」

 

 その場で両腕をつかんで拘束する。

 

 ああ、この瞬間を待っていた!!

 

「ま、このクソガキ・・・っ!!」

 

「レイナーレ。あんたに殺された俺は本当に弱かった」

 

 ああ、本当に強くなったよお前は。

 

 昔のお前があんたぐらいの強さだったら、きっと俺が勝つなんて不可能だった。

 

 だけど! みんなはこんな俺を信じてくれてるんだ!!

 

 おれを愛してくれてるんだ!!

 

 今、それがはっきりと分かった。だから俺はここまで来れた。

 

 だったら、いつまでもお前にビビってるようじゃいけないんだよ!!

 

「だから、あんたを倒して、そのうえで堂々と部長たちと添い遂げる!! あんたを今度こそ確かに倒してこそ、俺は胸張って部長たちを愛してるって言えるからな!!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!』

 

 最大出力までチャージされたドラゴンショットを、頭部から一気にぶっ放す。

 

「あんた、自分も巻き込まれる気―」

 

「とりあえず、あんたは今ぶっ倒れてろ!!」

 

 ここで倒せるなんて思っちゃいない。きっともっと時間をかけてケリをつける内容なんだろう。

 

 だけど、それでも今日この場でこれ以上好きにはさせない。

 

「俺の仲間に手は出させないぜぇえええええ!!」

 

 まとめて自爆で吹っ飛びながら、だけど俺は負ける気がしなかった。

 

 俺の仲間が、この程度やられるわけがないからな!!

 

 

 

 

 

 

 




ちょっと短めでしたが区切りがよかったので。









あ、レイナーレはまだ退場させません。型月とネギましか出してませんしね。

彼女はケイオスワールドにおけるイッセーのライバルキャラです。少なくとも第四章までは引っ張り続けますよ?

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