ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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ベル救出クライマックス!!


先に書いておきます。


感想をくださった方々。本当にありがとうございます


ベル、新生します!!

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランサーの宝具のイメージに反して、ベル・アームストロングの意識はかなりぼんやりと、まるでぬるま湯の中に浮かんでいるかのように漂っていた。

 

 噛みつかれて血を吸われたところまでは覚えているのだが、そこから先の記憶がぽっかりと抜け落ちている。

 

 何となく、今自分は敵の手に堕ちているのはわかるのだが、どうしても動く気になれなかった。

 

 ミカエルの敵になりかねないこの状況下は非常に面倒ではあるのだが、幸か不幸か、今の自分の戦闘能力なら打倒できる戦力はいくらでもいる。

 

 微妙に体の感覚も残っているが、どうも派手に動いているわけではないようだ。この様子なら格闘戦を行っているわけでもない。

 

 自分は異能力者というよりも格闘家に近いポジションなのは自覚している。本領を発揮できないこの状況下で、そこまで最悪な脅威になるとは思わなかった。

 

 イッセーたちにとっては精神面で厄介な敵になるとは思うが、しかしあの場には兵夜がいる。

 

 自分の行く道の先に立ち、そして道を進む前から自分よりもはるか高みに立っていたあの男。

 

 そして、いつの間にか愛してしまっていたあの男。

 

 彼がいるならそこまで不安にはならない。きっと何とかなるだろう。

 

 正直心苦しいところもあるが、しかしなぜかちょっとほっとしてしまうところもある。

 

 この業界で生きていて、ベッドの上で死ねるような人生になるとは思っていもいない。

 

 愛する人の手で介錯されるのなら、それはそれで幸せな最期ではないだろうか?

 

 そう思うと、兵夜には悪いが少しドキドキしてしまう。

 

 そう考えると、なぜかより眠くなってきた。

 

 ぼんやりとした思考では考えもまとまらず、そのままつい寝そうになる。

 

「・・・おい、ベル。マジで起きろ」

 

 明らかに不機嫌な、兵夜の声が聞こえてきた。

 

「死にたくなかったらとりあえず手を伸ばせ。今の俺じゃあそうしてくれないと助け出せない」

 

 そういわれても、体は全く動かせないから困る。

 

 それに、こうしている間にも制御された自分の体が攻撃を行っている可能性もある。

 

 だったら気にせず殺してくれてかまわない。

 

 そう思っているのが伝わったのか、溜息を出てくる気配があった。

 

「俺もそのつもりだったんだが、予想以上にイッセーが根性見せてな。いま食い下がってるから早く手を動かせ」

 

 そこまでしなくて構わない。

 

 自分はなんだかんだで満ち足りた人生を送ってこれた。

 

 こんな忌まわしい力を生まれ持っておきながら、それを気にせず受け入れて、暖かい光を浴びて生活することができた。

 

 それどころか、誰かのために頑張るという生きがいを与えてもらえた。頑張って成果を出すことができる仕事をもらえた。自分の力を使って褒めてもらえまでしたのだ。

 

 ああ、なんでここまで逃げ出す気になれないかがよく分かった。

 

 自分はもう、本当に人生に満足しきっているのだ。

 

 初めてミカエルに出会った時を思い出す。

 

 力を制御しきれずに周りに被害を出しているときに、たまたま近くの教会を視察していたミカエルが駆けつけたのだ。

 

 畑違いの領域の力を、しかしその圧倒的な力で抑え込んだミカエルは、そのまま泣きじゃくる自分をやさしく抱きしめてくれた。

 

「大変でしたね。もう、大丈夫ですよ」

 

 きっと、あの言葉をもらえた瞬間に、自分は満ち足りていたのだ。

 

 だから、自分には何も与えてくれなくていい。

 

 そのせいで苦労する必要なんてどこにもない。

 

 自分でも、この力が自力でどうにかできるようなものでないことはよくわかっている。

 

 だからリスクを背負わないでほしい。

 

 こんな忌まわしき自分のために、そんな苦労をしなくて構わない。

 

 もう自分は十分満たされたのだから、これで十分なのだから―

 

「ベル。一つ聞くぞ」

 

 兵夜は、そんなベルにはっきりと言った。

 

「俺たちが、お前のことが嫌いだと思ってるのか?」

 

 その言葉に、ピクリと、指が動いた。

 

「前にお前は言ったな。自分の力は人から怖がられるのが当然だと。・・・だけど、それは()()()()()()()()だろ?」

 

 その言葉に、瞼が揺れる。

 

「少なくとも、オカ研の関係者でお前のことを嫌っている奴なんていない。・・・時々馬鹿になるところは困ってるだろうが、イッセーもナツミも久遠も小雪も、部長も朱乃さんもアーシアちゃんも小猫ちゃんも木場もゼノヴィアもイリナも、お前のことが大好きで仲間だって思ってる」

 

 その言葉に、心臓が鼓動を打つ。

 

「そんなやつらが、仲間を殺して平気だとで思ってるのか? 自分が嫌われてる嫌われてると思いこんで、好かれてる事実に気づこうとしないのも大概にしろ」

 

 鋭い叱責の言葉を投げかけて、兵夜はハッキリと言い切った。

 

「この異能が当然のこの世界で、異能が当然の業界にいながら自分を無駄に卑下するな! お前はもっといろいろ求めて、欲しがって、欲望をもっていいんだよ!」

 

 その言葉に、ふと昨日のことをおもいだす。

 

 あの抹茶はきつかったが、そのあとの和菓子は本当においしかった。

 

 あれをまた体験するのは、楽しくなってくるだろう。

 

 そして、一人の男を思い返す。

 

 最初の時は素人ながら優秀な人物だということしか思わなかった。

 

 だが、自分の同類と知って共感を覚え、自分にはない強さを持っていると気づいて憧憬を覚えた。

 

 イッセーに、彼が兵藤一誠(輝き)を知る前から努力を重ねていたと知ったときは、心の底から敬服した。

 

 崇拝するのが当然で、立場的にもそういうことをする相手であるミカエルと違い、その存在に対して恋心を覚えるのは当然だったかもしれない。

 

 もし、彼がずっと一緒にいてくれるのだとしたら、それはどれだけ幸せなことだろう。

 

「・・・だからって、できるわけないじゃないですか!!」

 

 そう思い、しかしだからこそ爆発した。

 

「こんな、ミカエルさまの戦力になること以外何も知らないバカが、わがまま言っていいわけないじゃないですか! そんなのとずっと一緒にいたら、誰だっていやになるに決まってます!!」

 

 正直言うと、結構これでも人間関係には苦労しているのだ。

 

 どうも自分はまっすぐすぎる上に、人からぶっ飛んでいるといわれているせいか、チームメイトと長続きすることが少ない。

 

 時々連携を取る分には助かるのだが、長時間の相方として行動するのはちょっとといわれることが多いのだ。

 

 そもそも輪廻転生を経験しているがゆえに信仰心を一切持っていない自分は、ハッキリ言うと鼻つまみ者だった。

 

 確かにオカルト研究部を中心として活動するときはそういったことはなかったが、それは彼らが特殊であるからに過ぎない。

 

 そして、この修学旅行で、うすうす気づいていたことがある。

 

 自分は人間として何かが足りてない。

 

 どこか抜けている欠陥品なのだ。

 

 そんな自分が一緒にいて、うまくいく自信が全くない。

 

 いや、ハッキリ言って―

 

「こんな、ミカエル様馬鹿の異端児の欠陥品が人を好きになって、その人の迷惑にしかならないじゃないですか!!」

 

 自分で叫ぶが思わず涙が出る。

 

 だが、それは間違いなく事実だ。

 

 力仕事や簡単な雑用ぐらいしかできない自分が、あんな明るい日常で、どうやって生きていけばいいのだ。

 

 自分のような足手まといは、足かせにしかならないだろう。

 

 その思いをぶちまけ、いっそのことすべてを聞かないで過ぎ去るのを待ってしまおうかとすら思ったとき、それを貫くほど鋭い声が届く。

 

「その程度、どうにでもなるだろう」

 

 その言葉に、閉じかけていた目を大きく開く。

 

「お前の好きな奴は、人を動かすのは得意だからそれぐらいうまくさばいてやるさ。第一、役に立つ程度にはものを教えられる自信もあるだろう。・・・お前馬鹿なんだから、そんな無駄な心配するなよ、ホント」

 

 心底溜息をついてから、兵夜は苦笑を浮かべてベルに一歩近づく。

 

 よく見ると、その顔は少し赤くなっていた。

 

 そんな様子を見ていると、なんだかおかしくなって笑顔が浮かぶ。

 

「言えよ、ベル。お前は、何がしたい?」

 

 ・・・駄目だ、かなわない。

 

 前から思っていたが、どうやら自分は彼には勝てないらしい。

 

 恋愛は惚れたほうが負けとか言われているが、つまりこういうことなのだろう。

 

「・・・抹茶と和菓子のコンボをもっと味わってみたいです」

 

「茶道部に頼んでみるか」

 

「・・・ミカエルさまの役に立ちたいです」

 

「今の活動がまさにそれだな」

 

「・・・・・・あ、あと」

 

 さすがに恥ずかしくなって言い出しにくいが、こうなってしまってはもうやけだ。

 

「・・・・・・・・・・・・好きです。実質、そばに、おいてください」

 

 後半はもうボソボソと聞き取りにくかったが、恥ずかしいので仕方がない。

 

 こんな自分が、恋愛感情を出して告白するなんて思っても見なかった。

 

 ミカエルの役に立つ邪魔になるのではないだろうか。そうなるととても残念だ。

 

 だが、そう思って縮こまる体を、やさしく抱き留められた。

 

「構わない。・・・そのうえで、一緒に大天使ミカエルの利になる行動も考えるか」

 

 そういわれて、さっきとは違う意味で涙がこぼれた。

 

 こんなもの、自分にはもったいないし恐れ多いと思っていた。

 

 だけど、こうなってしまっては我慢できない。

 

 そして、それを受け取るためには今の状況がとてもじゃまだ。

 

 本当ならこのまま排除してもらうべきだが、どうしてもその前に頑張ってほしかった。

 

「無理なら、実質あきらめます。あきらめますけど・・・っ」

 

 たぶん、自分は生まれて初めて心から誰かに助けを求めるのだろう。

 

 自分にこんなことをする機会があるだなんて思っても見なかった。

 

 そう思うと、この言葉を口にすることがなぜかうれしく思ってしまう。

 

「・・・・・・助けに、来てくださいっ!!」

 

 答えは、力強く、確信に満ちた一言だった。

 

「わかった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アスノミコトの力で強化された乳語翻訳で、あいつの心と会話することができた。

 

 願いは、聞いた。

 

 想いは、届いた。

 

 策は、今はある!

 

「気合いは入れる、やってくれ!!」

 

 俺は声を張り上げる。

 

『よかろう! 死ぬなよ!!』

 

 後ろのGSから声が聞こえ、同時に俺に力が流れ込む。

 

 割と本気で体が張り裂けそうだが、しかしその対策はここにある。

 

 呼び出すのは悪魔の駒のベースマテリアル。

 

 それを体に埋め込んで、術式を組み込んで肉体を変質させる。

 

 成功確率は微妙な一発勝負。

 

 本来ならできる限り避けるが、しかし今回は実行する。

 

 俺に惚れてくれる女がいる。

 

 そいつは、自分の価値を認められず、人から嫌われるのが当然だと思い、我が儘をすることなんて一つもなかった。

 

 恨んで当然の冷酷な世の中を、当然だと受け入れてしまうような善良すぎる性根が原因で、自分のために求めるという行動を全くしない、なんというか厄介な女だった。

 

 だけど、そんな彼女が初めて心から自分のために何かを求めた。

 

 美味しい食べ物を味わいたい。

 

 もっと人の役に立ちたい。

 

 大好きな人と一緒にいたい。

 

 受け入れてくれた人のためではなく、受け入れてほしい自分のために、たぶん生まれて初めての心からの我が儘を言ったのだ。

 

 それは、きっととても大きな価値がある。

 

 そんなものを与えられて、答えられない男でいいのか?

 

 いいわけ・・・ないだろっ!!

 

「なんだ、何をする気だ!?」

 

 想像のしてなかった出来事に、曹操が明らかに狼狽する。

 

 それをあざけるのは俺たちではない。

 

―あまり、なめてくれるなよ

 

―心からの願い、これだけの数がいてかなえられないはずがない

 

―この程度の願いすらかなえられないようでは名折れでしかない

 

―貴様には借りを返したかったのだ

 

―一矢報いる時が来たようだな!

 

―自分の女ぐらい救って見せろ、力を貸してやる

 

―ふざけたことをしてくれた貴様に、目にもの見せてくれる

 

 GSから次々と放たれる声に、曹操は目を見開く。

 

「馬鹿な、あそこまで弱らせて封印したのにもう抵抗できるのか!? 聖槍の一撃を受けて、そんなことが!?」

 

―小童が、よくもまあここまで調子に乗れたものじゃのう

 

 呆れたようなアスノミコトの声が、曹操の耳に届く。

 

―神は、戦うものではなく敬い祭り上げるもの。そもそも発想からしてずれている癖に、思い通りに行くわけがないじゃろう?

 

「ありえない。たかが汎神論による神の力で、あそこまで弱まった状態でそこまで力を震えるわけが―」

 

―小僧、お主に一つ教訓を刻み込んでやろう。

 

 曹操にとどめをさすかのごとく、威厳に満ちたアスノミコトの声が響く。

 

 そして、最後の一言はその場にいるすべての神が同時に言い放った。

 

―神を、舐めるな

 

 その言葉がきっかけになり、俺に神の力が収束される。

 

 とはいえ、全くベクトルが違う力、神の加護でも無効化できるわけがないし、そもそも今の状態では力が足りない。

 

 いま彼らが俺にしているのは、ベースマテリアルの力を応用した強制的な変質だ。

 

 たとえば、菅原道真公

 

 たとえば、徳川家康

 

 たとえば、平将門

 

 神道において人から神に祀られたものは数多い。

 

 少なくともこの日本において、神でないものが神になることはありえないことではない。

 

 その現象を、今俺の体に適応させる。

 

 なった直後にすべての力を発揮できるわけがないが、しかし一つの能力に収束させることで、その力だけは使えるように進化させる。

 

 使う力はただ一つ。

 

 神の使い・・・式神に特化した運用能力。

 

 ほかの力の制御能力をすべてこれに注ぎ込むことで、結果的に現時点でそれに特化した神へと変化する。

 

 そしてその力を使うことで、強制的にベルの制御権を俺へと移し替え、人の姿をした神獣へとつくりかえる。

 

 ただの転生では上書きは消せない。

 

 同レベル以上の強大な隷属関係を作り出すことで、その力に干渉して奪い返す。これが、正真正銘の逆転の手段。

 

 もちろん、机上の空論レベルのものを実行するのだから負担は大きい。

 

 だが、それだけの価値はある!!

 

「ベル、聞こえるか?」

 

「・・・はい」

 

 弱弱しいが、ベルが返事を返す。

 

「まずは普通に家事をこなすことから覚えよう。なんというか部屋の中が大惨事になってる気がするから、まずはその辺から覚えような」

 

「はい」

 

 まだ宝具の影響下におかれながらも、ベルは返す。

 

「そして料理を覚えよう。そしたら大天使ミカエルにご馳走するとかいいかもな。俺も大天使に献上する料理を教えたとかものすごい大物オーラが出てきそうだ。割とやる気だったりするから頑張れよ」

 

「はいっ」

 

 少しずつ、力を込めてベルはうなづく。

 

「・・・これが終わったらデートしよう。お前に一般人の休日の過ごし方を教えてやるよ」

 

「はいっ!」

 

 涙すら浮かべながら、ベルは力強くうなづいた。

 

「あの、ちょっとだけ、我が儘いいですか?」

 

 ・・・ああ、何となく何がしたいのか想像ついた。

 

「なんだよこの忙しい時に。・・・手短にな」

 

 意識を集中するついでに、目を閉じる。

 

 ・・・ベルの唇は、柔らかかった。

 

「実質、ファーストキスです。・・・これからよろしくお願いします」

 

 そういうと、全力でベルは俺に抱き付く。

 

 ランサーの宝具に引きずり込まれないように全力でしがみつく。

 

 俺も何とか引きはがそうとするが、しかしあと一歩が足りない。

 

 ふざけるなよ、さすがにこの流れで失敗とか認められるか!!

 

 とどけ

 

 届け

 

 と・ど・けぇええええええええええええっ!!

 

「・・・全く、神が嫌いな私の主が、神になるとか笑えない冗談ね」

 

 その背中に、手が添えられた。

 

「せいぜい私が好めるような神になりなさい、マスター」

 

 振り返れば、そこには微笑を浮かべたアーチャーがいた。

 

「それに、あなたの所有物なら私も着せ替えし放題ね。・・・この子体格の割にかわいい服が似合いそうだから楽しみだわ」

 

 ベルの方に、ねじくれた短剣が突き立った。

 

 そして、一気に力の趨勢が傾いた。

 

「いくら宝具の無効化ができないとはいえ、拮抗状態を傾けることぐらいは簡単よ。宝具を舐めないでもらおうかしら」

 

 得意げなアーチャーの言葉に引っ張られ、俺は最後のケリをつける。

 

「・・・ベル、通過儀礼に一ついうことがある」

 

 自分でも顔が赤くなっているのがわかるが、これはもうこのタイミングでいうしかないだろう。

 

「好きだ、ベル。大天使ミカエルと俺の利害が一致している間、一緒にいてくれるとすごくうれしい」

 

 そういわれて、ベルは心からホッとした笑顔を浮かべる。

 

 ああ、俺を大天使ミカエルより優先するとか、ありえないよな。

 

 俺たちは、そういう性分だから通じ合ったんだ。

 

 だから、この手を引っ張り出せた。

 

「愛してるぜ、ベル」

 

「実質、私もですよ。・・・お慕いしています、兵夜さま」

 

 周りの空気など一切無視して、俺とベルは、ちょっと世間とはずれた誓いの口づけをかわした。

 

 




ベル、攻略完了!

そして、兵夜神格化!

兵夜の神格化とそれに伴うベルの式神化は、かなり前からそのつもりでした。アスノミコトもそのために用意したキャラです。

が、方向性も進み方も予定とは全然違った方向になりました。

そもそも、最初に発案した段階ではランサーは兄貴でしかもマスターはフィフスという設定。空間移動能力によるカウンターを因果逆転で破られ、そのベルを蘇生するために、致命傷を負ったアスノミコトから神の力を譲り受けた兵夜が蘇生を試みる、というものでした。

が、あまり強力なサーヴァントを呼ぶのはケイオスワールドの趣旨に反するということでランサーは吸血鬼の殻をかぶったサーヴァントに。まずここでストーリーが大きく変更。

で、神を最初から殺すつもりで作るのはよくないと思い、こちらも方針転換。ほかのアイディアを参考にGSを土壇場で設定しました。

んでもってベルを捕らえるための策が必要であり活動報告で募集、いいのがなかったので兵夜の攻略法を応用することに決定。そのため、ランサーに森擬きの要素を加えました。

 そして、パンデモニウム編に入ってからの感想をみて、最終的な方向も大幅変換。

 修学旅行の出来事で欲するものを知ったベルが、兵夜の叱責と促しを受け、誰かのための人生ではなく、自分が生きたい未来を求め、兵夜、神々、魔術師が総力を結集。

 結果として、新たな神とその使いが誕生、という流れになりました。

 やはり感想は制作者の力になるものだと痛感しました。

 皆様、これからもご声援をお待ちしています

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