この小説は東方Projectの二次小説です。
オリジナル主人公が登場します。
作者の妄想によってキャラクターの性格や原作の設定が変わります。
作者は中二病です。
駄文です。
以上のことを受け入れられる寛容な御心をお持ちでないとこの小説は楽しめないかもしれません。
寛容な御心を持った方にこの小説が読まれることを願います。
「僕の友人に塚原卜伝の子孫がいる」
「塚原卜伝は、三十九合戦、十九度の真剣勝負に臨みながら一度も負傷しなかったとされる武芸者だ」
「まあ、要するに物凄く強い侍と押さえていてくれればいい」
「塚原卜伝のことを説明すると一冊の本が書けてしまうので、ここでは軽い説明だけで止めておこう」
「――で、僕の友人に話を戻そう」
「名前は
「僕と卜の字の関係は、世間一般で言う幼馴染という奴だ」
「仲はいい方だと思う」
「卜の字の家は剣術道場を開いている」
「古く歴史のある道場らしい」
「うちの家も道場を開いているが――今はあまり関係の無い話だ」
「卜の字はかなり腕の立つ剣士だ」
「四歳のときには既に竹刀を握り見様見真似で素振りをしていたとか、十歳の頃には免許皆伝を許されたとか」
「とんでもない腕前を持つ高校生だ」
「うちも道場を開いている事もあって、交流試合をすることが何度かあった」
「その時に何度か剣を交えたこともあったが――あいつは強い」
「竹刀のスピードが速い。足運びが滑らか」
「俺なんかとは比べ物にならない。強さが規格外だ」
「そして、いつも思う。あいつの強さを目の当たりにするといつも思う」
「これは才能なんだろうか。と」
「要するに、塚原卜伝の血筋、血統」
「いや、卜の字の強さが全て血のおかげと言っている訳ではない」
「あいつは全く努力をしてない訳じゃない。むしろかなりの努力家だ、努力が趣味といってもいい」
「だが、血を感じさせるのだ。あいつには、彼の大剣豪、塚原卜伝の血が流れているとそう感じる」
「やはり、血というものは凄い」
「何百年経とうと、薄れることなく才能を伝える」
「…………………………まあ、なんだ」
「何が言いたいかというと」
「血という物はその人物の生き方に影響を与える。人生に影響を与える」
「卜の字が塚原卜伝の子孫じゃなかったら、剣術を学ぼうとしなかっただろう。というか家が剣術道場でさえなかっただろう」
「そういった具合に人生が百八十度かわるのだ。血だけで」
「では、僕の場合」
「僕もとある人物の子孫だ」
「僕がその人の子孫じゃなかったら」
「…………一本下駄が履けなくなっていたかもしれない」
「それぐらいかな」
「勘が良い人ならもう分かるかもしれない」
「僕は天狗の子孫だ」
「たぶん」
こんにちは、初めまして、藤村藤村です。
まずは、ここまで読んでくれた方に感謝を。
では軽く、自己紹介でも。
ぼくは、元々にじファンで東方の二次小説を書いていました。
しかし、にじファンは閉鎖されてしまいました。
そしてこのハーメルンに移り住みました。
しかし、この作品はにじファンからの転載ではありません。
書き下ろし(?)です。
そんなかんじで「東方天狗物語」プロローグでした。
意見やアドバイスを頂けると嬉しいです。