ダンガンロンパ~黄金の言霊~   作:マイン

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今回ちょっと短いです。
ちなみに石丸父と朝日奈弟にはスタンドが視えていないので、彼らの心境としては川尻浩作(吉良吉影)戦の川尻早人みたいな感じです


前を向け、ただ、ひたすらに

「へえ、朝日奈君って陸上部なんだ。水泳は興味無かったの?」

「…なんかさ、姉ちゃんが凄すぎてプレッシャーになっちゃってさ。最初は続いてたんだけど途中で嫌になって辞めちゃったんだ」

「あ、ゴメン…。気に障った?」

「ううん。今は兄貴にも相談して吹っ切れたから気にしてない。それに陸上部っても、色々助っ人行ってるから『何でも屋』って感じかな?こまるさんはなにか部活やってたの?」

「私は特にかな…。特別運動神経良かったわけでもないし。…あと、こまるでいいよ。ほら、一応家族だし、年上だけどそんな気を遣われるのもアレだし…」

「…じゃあ『こまる姉ちゃん』で!俺の事も悠太でいいよ!」

「うん、悠太君…でいいかな?」

「オッケー!」

「…アイツら楽しそうね」

「まあ嫁入り前とはいえ家族になる予定だったんだ。あれぐらい許してやれよ」

 互いの兄弟の縁もあってか、親しげに話しながら橋を渡るこまると朝日奈の後ろを、腐川とホル・ホースが襲撃を警戒しながら追随する。そうやって歩いて行くうちに、やがて橋の先が見えてきた。

 

「…お、もう少しじゃないか?」

「え、ホントに!?」

 向こうに見えた橋の先に、こまると朝日奈は思わず駆け出す。

 

 

…しかし、そんな彼らの期待も虚しく、終わりかと思われた橋の先にあったのは…

 

 

「…え?」

「嘘だろ…!」

 

 

 

 

 無残に崩れ落ち、水平線上で途絶えた橋の『尖端部分』だけであった。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよ…。嘘だろ、橋が崩れちまってるじゃあねーか…!」

「そ、そんな…どうにかなんないの?」

「どうにもなんねーよ…、こんなの…!」

「…こんなこったろーと思ったわよ」

「性根の悪いガキ共だぜ。敢えて『街から終わりが見えない位置』だけを残して壊すなんざよ…」

「もう無理だ…、これじゃあ橋は渡れねー…。あと少しだってのに、ふざけんなよッ!何なんだよこれッ!!」

 癇癪を起こす朝日奈に、腐川は冷ややかな目で呟く。

 

「…フン。情けないわね、ちょっとうまくいかなかったぐらいで弱音吐いて、それでよくアイツの弟分だなんて名乗れるもんね」

「…なんだと」

「ふ、腐川さん!」

「アイツ…苗木に憧れてるんだったら、諦めるんじゃあないわよ。『諦め』ってのは、アイツが一番嫌いな言葉なのよ。アイツはどんな時でも、最善の道を諦めなかった。自分の信じてる『希望』を捨てたりなんかしなかった。それこそ、『死』を目の前にしていようともね…。それに比べてアンタはどうよ?アンタにはまだ動く『足』があるでしょ?叫ぶ『口』があるでしょ?死んでない『覚悟』があるんでしょ?だったら…命ある限り、『抗い』なさい。そうしない奴を、アタシは認めたりなんかしないわよ…!」

「…でも、どうすりゃいいんだよ?」

「おいおい、そいつを女に聞くのは野暮ってもんだぜ?」

「え?」

「決まってんだろ?…『勇気ある撤退』って奴だ」

「ひ、引き返すの?またあの街に…?」

「ここも崩れるか分かったもんじゃあないわ。こんなところで助けを待って野垂れ死ぬよりはずっとマシでしょ?」

「で、でも…」

「生き残るためにはね、『楽な道』ばっかり選んでく訳にはいかないのよ…。辛い道を選ばなくちゃいけない時もある…、どんなに苦しくても、血反吐吐いてでも闘って、抗って、のたうちまわりながら、…生き残ってくんじゃあないの?」

「…まるで、『体験談』みたいに言うんだな」

「フン…。アタシらだって、好きでやってる訳じゃないわ。ただそうすることでしか、アイツの『想い』に応えられない。それだけの事よ…」

「……フーッ…」

「腐川さん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドガァァァアンッ!!!

『ッ!!?』

 突如橋の下より響いた地鳴りのような『爆発音』に皆は倒れないよう必死に踏ん張る。

 

「な、何ッ!?」

「決まってんだろ…、ガキどもがおっ始めやがったんだ!橋ごと俺たちを海の藻屑にするつもりだッ!」

「ひいいいいッ!!」

「急げ、崩れるぞッ!街に戻るんだッ!」

 すぐさま踵を返して元来た道を戻る一同。しかし、当然それをただで許すほど甘くは無い。

 

『ホレホレーッ!』

ぴゅ~ん…

「…え?」

ドガァァン!

「きゃあ!」

「うおッ!?」

 向こうより飛来した爆弾に思わず足を止める。顔を上げると、何時の間にか作られた即席のバリケードの向こうから、爆弾を抱えた『ボンバーモノクマ』が次々と手榴弾を投げ込もうとしていた。

 

「な、なんだよあの連中…!?」

「こいつは面倒だな…。こんな狭い場所で爆弾投げられたんじゃあ逃げ切れねーぞ…」

「お、おまるッ!なんとかしなさいよッ!」

「またおまるに戻ってるッ!?なんとかしろって言われても…」

 こまるはどうしたものかと手にしたハッキング銃に目を落とし、…やがて『覚悟』を決めた表情でそれを構える。

 

「…もうこれしかない!腐川さんごめんね、『アレ』使うッ!」

「あ、『アレ』って…まさか!」

「『イン・ア・サイレント・ウェイ』!!」

 こまるの呼びかけと同時に、背後にインディアン風の格好のスタンド『イン・ア・サイレント・ウェイ』が出現する。

 

「うひぃ!あ、アンタ達伏せなさい!」

「こ、こまる姉ちゃん何言って…」

「おいおいこいつは…!」

 ポカンとする朝日奈、驚くホル・ホース、いち早く防御態勢を取る腐川の前で、こまるはその力を発動する。

 

 

 

「まとめて吹っ飛べ!『どっかーん』ッ!!」

 

 

 

 

 

ドッゴォォォンッ!!

『うひゃあぁ~!』

「ひいッ!」

「うわあッ!?」

「うおっと!」

 瞬間、ハッキング銃の銃口より放たれた『どっかーん』の文字が浮かんだスタンド弾がバリケードに命中し、モノクマの手榴弾を遥かに上回る威力の爆風を起こしてモノクマもろともバリケードを吹き飛ばした。

 

「す、スゲエ…」

「こりゃあ…成程、腐川の嬢ちゃんが釘をさす訳だ…」

「だ、だから言ったでしょ…」

「…皆、早く行こう!モノクマは私がなんとかする!」

「お、おう!」

「嬢ちゃんだけにカッコつけさせるわけにゃあいかねーな。その辺の奴は俺が片付けるから、嬢ちゃんはバリケードの方を頼むぜ!」

「分かった!」

「行くぜ腐川の嬢ちゃん!」

「わ、分かったわよ!」

 奮起したこまるの後を3人が追いかける形で再び逆走する。途中通常のモノクマが襲ってきたりもしたが、ただのモノクマならホル・ホースの『皇帝』や腐川の『メタリカ』の相手になる筈もなくたちまちスクラップと化し、何度か現れたバリケードもこまるの『イン・ア・サイレント・ウェイ』によって本領を発揮する前に爆発四散することとなった。…スタンドが視えていない朝日奈悠太の心境は推して知るべしである。

 

 そうやって進むうちに、やがて対岸が見えてくるとそこには別れた石丸が心配そうにこちらを見ており、こまる達を視界に捉えると大声で呼びかける。

 

「こっちだ!早くッ!」

「石丸さん!」

「律儀なやっちゃなあ、戻って来てくれたのか」

「いいから走れっつってんだよビチグソ野郎どもがぁぁッ!!」

「は、はいぃ~ッ!」

 途中で交代したジェノサイダーに蹴り飛ばされるように、皆は大急ぎでなんとか橋が崩れきる前に街へと雪崩れ込んだ。

 

「ッハァ…ハァ…た、助かった…」

「良かった…。爆発音が聞こえた時もしやと思って引き返してみればこの有様でな…。とにかく、無事で何よりだ」

「ケッ、…その代わり逃げ道の『希望』を絶たれっちまったけどな…」

「ああ…、これでもう橋を渡ることは出来なくなっちまった…」

「もうこれで、完璧に逃げられなくなっちゃったんだよね…」

(……ま、『ある意味』これで良かったのかもしれねーがな)

「…ホル・ホースさん?」

「んあ?…あ、痛ててて…、やっぱ四十半ばにもなると走るのはキッツイねぇ~…」

「そ、そうですか…?」

「…しかし、本当に残念だ。もうこれで他の被害者を見つけても逃げ道が残っていないとは…」

 

 

 

 

「…いや、まだだ!俺は『諦めない』ぞ!」

「へ?い、いきなり大声出してなによ…?」

「悠太君?」

 首を傾げる皆の前で、朝日奈は大声を出したかと思うとストレッチを始める。

 

「やっぱさ、こうまで絶望的な状況になると、逆に腹をくくるしかないって言うか…。なんつーか、自分にできることを精一杯やらねーと結局『道』は開けないと思うんだよな。…少なくとも兄貴だったら、この状況でもきっと挫けたりしねー。だったら、俺も死ぬ気でなんでもやってやるッ!」

「ま、待て朝日奈君。君は何をするつもりなのだ?」

「決まってんだろ、…『泳ぐ』んだよ!」

「…えっ!?泳ぐ!?」

「…ッ!」

「たっはーッ!バカ発見!つーか向こう岸まで何キロあると思ってんだ?オメーはマグロかっつーの!」

「いいや、姉ちゃんなら『42.195㎞』ぐらいなら余裕だったんだ!だったら俺にだってそれぐらいできる筈!いや、やって見せる!」

「さ、流石に危険すぎるぞ!真夏ではないのだから水温だって低い、よしんば泳ぎきれるとしても途中で体力が持たないぞ!」

「大丈夫だって!人間死ぬ気になればなんとかなる!…それにうまくいけば、泳いでる途中で漁船とかカイジョージエータイ…?とかに助けてもらえるかもしれないしさ!」

「そうかもしれないけど…」

「それに、兄貴や姉ちゃんに会う前に死んでたまるかってんだ!約束したんだ、姉ちゃんの結婚式には絶対に出てやるって!」

「悠太君…」

「…もはや言っても無駄か。ならばせめて、無茶をするんじゃあないぞ」

「あーあ、姉弟そろって馬鹿は死ななきゃ治んねーってか?せーぜー足攣って溺れたりなんかすんじゃねーぞ?」

「分かってるって!…んじゃ、いっちょやってみっか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシッ

「え?」

「…悪いが坊主、オメエを行かせる訳にゃあいかねえ」

「ほ、ホル・ホースさん?」

 上着を脱ぎ捨ていざ海へ飛び込もうとした朝日奈の肩を、ホル・ホースがいつになく神妙な顔で強く掴んで離さない。

 

「な、なんだよおっさん怖い顔して…?大丈夫だって、俺なら向こうまできっと…」

「オメエの泳ぎの心配してるんじゃあねえ。姐さん連中に頼まれた以上、俺はオメエを『死ににいかせる』訳にはいかねえんだよ…」

「え?」

「死ににいかせるとは…どういう意味だ?」

「…ホルホル、やっぱその『腕輪』か?」

「腕輪?」

「…やっぱテメーも感づいてやがったか」

「まーな。…オメエが止めねえんなら行かせるつもりだったがよ」

「な、なんの話だよ?」

 ホル・ホースは朝日奈の腕輪に目を落とし、思い出す様に語り出す。

 

「…俺はSPW財団…もといジョースターの連中に拾われるまでこの『皇帝』のスタンドを使っていろんな『殺し』の仕事を請け負ってきた。雇い主にはいろんな奴が居たが、過去に一人、この『腕輪』と似たような手口を使ってた奴がいた」

「手口?」

「そいつは雇った人間の体に『肉の芽』っつー…まあ『発信機』みてーなもんを埋め込んで仕事に向かわせたんだ。そいつは仕事に失敗したり、あるいは自分にとって不利な状況になった時に、自動的に『口封じ』の役目も担っていた。俺は口八丁でごまかしてかろうじてそいつを免れたが、そいつの犠牲になった連中の最期はそりゃあ惨たらしいもんだった…」

「く、口封じって…」

「決まってんだろ?…『殺す』んだよ」

「な、なんだと!?」

「…ってことは、この腕輪は…!?」

「こいつはターゲットを見分けるための『目印』なんだろ?俺の勘が錆びついてなけりゃ、コイツには『GPS』みてえな位置を把握するための機能がある筈だ。当然街から逃げ出そうとすればそいつは連中に筒抜けになり、なんらかの『ペナルティ』が発生するはずだ」

「ど、どんな…?」

「…例えばだが、コイツをつけたままの坊主が海を泳いで行って、ガキ共が決めた『エリアの外』に出た瞬間…

 

 

 

 

 

 

 

 

…ドカーンッ!」

「ひっ!?」

「…てな」

 手振りで爆発の様子を表現するホル・ホースの言葉に、こまる達は顔を青くして黙り込む。

 

「そ、そんな馬鹿な…」

「こいつに、『爆弾』が仕掛けられてるってのかよ…」

「…でも、そんな……あ!」

「ど、どうした?」

「今、思い出したんですけど…この腕輪をつけられた時、『召使い』って人がこう言ってて…」

 

 

 

 

『無理に外そうとしないほうがいいよ。下手にいじくると『ボンッ』だからね…』

 

 

「だから、もしかしたら『爆弾』は本当かもしれないっていうか…」

「……」

「……」

 こまるの証言にますます顔面蒼白となる石丸と朝日奈。

 

「…で、どーすんだゆーちゃん?レッツダイビングするんけ?」

「い、いや…その…」

 ジェノサイダーの煽る様な言動にも力なくそう答えるしかない。そんな朝日奈にホル・ホースは屈んで目線を合わせて優しく語りかける。

 

「…オメエの気持ちは嬉しい。葵の姐さんの弟なんだ、きっと泳ぎきれるだろうさ。だがな、大将や姐さんの為にも、こんな分の悪い『賭け』をお前さんにやらせるわけにゃあいかねえんだ。『賭け』っつーのは、見込みがあるからやる価値があるんだ。『賭け』になる以前に死ぬ可能性がある時点で、そいつは『賭け』でもなんでもねえ、ただの『自殺行為』だ。オメエが大将と姐さんの為に生きるって決めてるんなら、ここは堪えてくれ。頼む…」

「……分かったよ」

「…いい返事だ。将来イイ男になるぜ?」

「結局、あのガキ共ぶちのめすしか『方法』は無ぇーってこったな」

「…糞ッ」

「そんな…」

「ハラ括れやデコマル…。もうアタシらには『闘う』以外の選択肢は無-んだよ」

「…ううっ、そんな…そんなの、無いよ…」

「嬢ちゃん…、泣いたってなんにも変りゃあしねえぜ?」

「腐川さんやホル・ホースさんたちは…『強い』から、そんなことが言えるんだよ…。私たちは、『弱い』から…『希望』なんか持っても、もっとひどい目に遭うだけだよ…」

「…ッ!!」

 

ガバッ

「え?ちょ…腐川さ…苦し…!」

「ジェノサイダー!貴様…」

「…テメエ、今なんつった?」

「え?」

 突如としてこまるを締め上げると、ジェノサイダーは低い声音でそう問いかける。

 

「今なんつったかって、聞いてんだよ…!」

「ふ、腐川さんは…『強い』から…」

「……」

「…?腐川さn…」

「…ザケてんじゃあねーぞッ!!」

「ひいッ!?」

「アタシらが、ここまで来んのに、どんだけ闘ってきたと思ってやがる!アイツと同じこの『生き方』の為に、どれだけの『絶望』を乗り越えてきたと思ってやがるッ!なんも知らねー癖に、それを『強い』の一言なんかで、片付けてんじゃあねえッ!!」

「……」

「…腐川の嬢ちゃん」

「『希望』を持ってももっと辛いだけ?そんなの『当たり前』じゃあねえかッ!ただ流されてるだけで、『希望』が繋がるわきゃあねーだろ!『希望』っつーのは、死に物狂いで足掻いて、足掻いて、ダッセーぐらい反吐まみれになって初めて手に入るもんなんだよ!たった一度折れたぐらいで膝着いてんじゃあねえ!生きたかったら、『希望』を捨てたくなかったら、何度折れても立ち上がりがやれ!それができねえんなら、さっさと死ねッ!!」

「……あ…」

 凄まじい形相でそう叫ぶと、ジェノサイダーは急に熱が冷めたかのようにこまるを手放す。

 

「…チッ、アタシとしたことが熱くなっちまった。ウルトラクールなジェノサイダー翔失格だなこりゃ…」

「あ、あの…ごめんなさい…」

「…謝んな。謝ってる暇が有ったら早いとこ覚悟決めろ。これから先そんなんじゃやってけねーぞ。あのガキ共を『憎んで』でも今は生き残れ。そっから先はそん時考えな。…あとは頼んだぞ根暗」

 そう言ってジェノサイダーはガクンと身震いしたかと思うと、再び腐川と入れ替わる。

 

「…行くわよ」

「うん…」

「アイツに何言われたか知らないけど、アイツだって色々考えてるみたいだから…。丸ごと鵜呑みにしろとは言わないけど、しっかり考えときなさい」

「はい…」

「…我々も行こうか」

「そうだな…」

「…やれやれだな」

 

 

 ジェノサイダー、もとい腐川の言葉の意味を噛みしめながら、こまる達は再び地獄の塔和シティへと引き返していった。

 

 

 『生き残る』為に。

 




というわけで、朝日奈弟はBADENDを逃れました。
ホル・ホースの加入が決定した際、DIOの肉の芽を知っているこいつが腕輪の仕組みに感づかないはずがないと考えたためこういう展開となりました。
…それにラストの展開を考えても、ここで朝日奈さんにダークサイドに堕ちてもらうのはマズイので…

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