ダンガンロンパ~黄金の言霊~   作:マイン

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まともに石丸父を書いてみたけど果たしてこれが正解なのだろうか…


残酷な事実

「本当に済まなかった。気が動転していたとはいえ、女性に銃を向けてしまうとは…」

「いえ、もういいですから…」

「しっかし世も末だねぇ~。お巡りさんが民間人にハジキ突きつけるたぁーな~」

「…申し訳ない」

「ホル・ホースさん!もういいですから!」

「…ったく、嬢ちゃんももう少し怒ってやりゃあいいものを、兄妹揃って人の良いこった…」

 その場に土下座してこまるに謝罪する男…『石丸高秋』を、こまるはなんとか宥めて顔を上げさせる。

 

「それで…石丸さんだっけか?アンタ、この街の人間か?」

「…いや、私はこの街の警官ではない。元は警視庁所属だったが、1年半ほど前に謎の連中にこの街に拉致されて、それ以来ずっと監禁されていたのだ」

「1年半前って…!あの、私の『腕輪』のことを知っているってことは、もしかしてあなたも…」

「…ああ、そうだ」

 石丸が右手の袖を捲ると、そこにはこまるの物と同じモノクマ柄の腕輪が填められていた。

 

「私も、あの子供たちの『ゲーム』とやらのターゲットにされていてな…。街に戻されてからは、子供たちから『タカアキックス』などと呼ばれてずっと追われていたのだ。…警察官ともあろうものが、子供に殺されかけて正気を失いかけるとは、正直情けないものだ…」

「…いえ、仕方ないですよ。私だって、信じたくないですから…」

「…あー、お二人さん。ちょいと聞きたいんだが、さっきから言ってるその『腕輪』は何なんだ?それに、『ゲーム』とかいうのも初耳なんだが…」

「あ、そういえばまだ言ってませんでしたっけ。これは…」

 

 

 

 

「…成程な。要するに、その『腕輪』をしている奴が、あのガキ共のおっぱじめた『デモンズハンティング』とかいう虐殺ゲームのターゲットってことかい」

「はい…」

「…一体、どうしてこんなことに…」

「で、でも大丈夫ですよ!この先に街の外に繋がってる橋がある筈なんです!そこから外に出られれば、きっとこのゲームからも逃げられますよ!」

「ほ、本当か!?」

「はい!多分…」

「……」

「…?ホル・ホースさん、どうしました?」

「ん?いや…なんでもねえ」

「は、はぁ…」

 

 

「…それより、アンタ一つ聞いてもいいかしら?」

「ん?ああ、いいが…」

 と、今まで黙っていた腐川が石丸に問いかける。

 

「腐川さん…?」

「最初に断っとくけど、これからアタシが聞くことでアタシらに責任求められてもどうしようもないんだからね…それだけは言っとくわよ」

「…一体、なんなんだね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…アンタの息子に、『石丸清多夏』って居るんじゃないかしら?」

「ッ!!?」

 腐川がその名前を出した瞬間、石丸は驚愕の表情で掴みかかる。

 

「君!清多夏を知っているのかッ!?どこに居るんだ、頼む、教えてくれッ!!」

「い、石丸さん!?」

「ちょ…痛ッ…!放しなさいよッ!!」

「おいおい、アンタ少し落ち着きなって。そんな乱暴にしたんじゃ話せるもんも話せねえって」

「…ッ!す、済まない…」

「ハァ…ったく、親子揃って面倒極まりないわね…」

「それで…何故君が清多夏のことを?」

「…アタシも『希望ヶ峰学園』の生徒だったのよ。それで大体分かるでしょ?」

「!成程な…。それで、清多夏は何処に居るんだ?」

「………」

「腐川さん?」

 腐川は一旦深呼吸し、覚悟を決めた顔つきで真実を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…アイツは、死んだわ」

「え…?」

「今、なんと…」

「石丸清多夏は…あの『熱血石頭』はもうこの世には居ない…。死んだのよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、嘘だッ!!」

「…嘘でもなんでもないわ。アイツは死んだ、希望ヶ峰学園でね」

「…え?希望ヶ峰学園で…?」

「詳しいことは言えないけど、あの学園にも『絶望』の影響が有った…というか、あの学園こそが『すべての元凶』だったといってもいいわね。アイツはそれに巻き込まれて死んだのよ…」

「嘘だ嘘だッ!清多夏が、息子が死んだなど、私は信じないぞッ!」

「…だったらこの街から出て未来機関本部にある『墓地』に来なさいよ。とりあえずだけど、アタシらが作ったあの学園で死んだ連中の墓があるから。遺品の一つでもみれば、親のアンタなら嘘かホントかぐらい分かるでしょ…」

「……そんな」

 腐川の様子から真実であると悟った石丸は、愕然と膝を着く。

 

「くっ…ううっ…!うおおおおおおおおおッ!!」

「…ふ、腐川さん、そんなこと何も今言わなくても…」

「甘っちょろいこと言ってんじゃあないわよ。それに、『今』だからこそ必要なのよ」

「え?」

「こいつがくたばろうが生き延びようが、正直アタシにとっちゃどうでもいいことよ。…けどね、こいつに真実を隠したまま息子が生きてるかもしれないだなんて人参ぶら下げて走らせて、仮に街から逃げられたとしても、その時こいつは息子の死という事実にきっと耐えられないわ。アタシ達にはまだ街を出てからも『やらなければならないこと』が山積みなのよ。立ち直っても毒にも薬にもならない足手まといを引っ張ったまま『奴』と闘うなんてまっぴら御免だわ。現実から目を背けたまま死人同然で生きるぐらいなら、いっそここに置いて行った方がこいつの為よ」

「そ、そんなの分からないじゃん!石丸さんのこと何も知らないのに…!」

「そんなの大体わかるわよ…。こいつは息子とそっくりだかんね、あの『熱血石頭』も、友達の死を受け入れられずに壊れかけたわ。あんなメンドクサイものになられるぐらいなら、ここで全部バラシちゃったほうがマシよ…」

「そんな…」

「…嬢ちゃん、俺も腐川の嬢ちゃんの意見に賛成だね」

「ホル・ホースさんまで…」

「ここでこいつが潰れよーが、俺達は別段困りゃーしねぇ。精々良心がチクッと痛む程度だ。一刻も早くあのガキ共から逃げる為にゃあ、さっさと先に進んで…」

「駄目だよッ!!」

 半ば石丸を見捨てるような言い方のホル・ホースと腐川を、こまるはきっぱりと否定する。

 

「そんなの駄目だよ!石丸さんも、私と同じ『巻き込まれただけ』なんだよ!置いて行くなんて、私にはできないよ!石丸さんだって、こんなところから逃げ出せばきっと立ち直れるよ!」

「うっ…うう…!」

「…石丸さん!お願い、立ち上がって!こんなところで死んじゃったら、きっと息子さんも天国で悲しむよ!息子さんの為にも、頑張ってここから逃げ出そう!ね?」

「……」

 こまるの説得に、石丸はしばし啜り泣いた後やがて顔を上げてこまるに向き合う。

 

「…ありがとう。君の言うとおりだ。清多夏の為にも、今は生き延びねばな…!」

「石丸さん!」

「…君もありがとう、息子の死を伝えてくれて。言い辛かったろうに」

「…そんなんじゃあないわよ。お礼なんて要らないわ、アンタを見捨てようとしたのは事実なんだし…」

「腐川さん!」

「いや、彼女の言うとおりだ。この状況で私のような人間は致命的な『弱点』となりゆる。彼女の判断は間違ってはいないよ」

「そんなこと…」

「…しかし、私とて警察官の端くれだ。市民が闘っているというのに私だけが怯えている訳にはいかない。力になれるかどうかは分からんが、どうか君たちと共に行かせて欲しい」

「腐川さん、ホル・ホースさん…!」

「…べ、別に、駄目だなんて一言も言ってないわよ」

「腐川さん…!」

「けど、憶えてきなさい!足手まといになるようなら適当なところに置いて行くからね!精々死なないように気をつけなさい!」

「…済まないな」

「…やれやれ、嬢ちゃんも変なところで大将と似てるんだから」

「どっちかっていうとアイツの影響を受けた感じだけどね…。面倒なことにならなきゃいいけど…」

 こうして『要救助民』の一人、石丸清多夏の父『石丸隆秋』を加えて、こまるたちは再びホテルを抜けるべく行動を始めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

…なお、その後腐川がジェノサイダー翔だということが発覚して警察官として見過ごせなかった石丸と一悶着が有ったが、こまるとホル・ホースのとりなしでどうにか治めることができた。

 

 

 

 

「や、やっと出られたよ…」

石丸と合流してから数十分後、途中でモノクマを撃退しながら4人はどうにかホテルから出ることができた。

 

「やれやれ、辛気臭い所からやっと出られたぜ。…ま、外も大して変わらんがな」

「ああ…」

 そうぼやくホル・ホースと石丸の視線の先には、ホテル内と同じようにあちこちに点在する大人たちの死体が有った。

 

「…酷い、なんでこんなことをするんだろ…」

「明確な理由はないんじゃあないかしら。見ている限り、ただ『楽しい』からって感じだわ」

「…貴様がそう言うくらいだからそうなんだろうな。全く、一体どうしてこんなことに…」

「俺にはちっとばかし覚えがあるぜ。以前コンビを組んだ『ボインゴ』とかいうガキも、見かけはチープだが実際かなりエゲツねえこと平気で許容する奴だったからな。俺が思うに、『殺意』ってヤツは案外『大人』より『子供』のほうがヤベぇもんだ。善悪の判断が曖昧な分、一度決めたら歯止めが効かねえからな」

「アタシがこの街に来たときには、もうヘルメットを被ったあのガキ共が街中を練り歩いてたわ。まるでパレードみたいにモノクマを引き連れて大人を殺しまわりながらね」

「ああ…。あれは、まさに地獄絵図だった…」

「…そうまでして、どうして大人を殺すんだろう。なにか、大人に恨みでもあるのかな?」

「恨み…恨みだと!?冗談ではないッ!私たちがどれだけ子供たちのことを考えて社会を守って来たと思っている!感謝しろとは言わんが、殺される理由など…」

「おいおい落ち着けって。…アンタの言い分は分かるが、子供なんざ大小あれど大体の奴が大人に対してなんらかの『不満』を抱えてたりするもんだ。それに、最近よく聞くだろ?『ネグレクト』とか『虐待』とかよ。まあそんな奴ばっかとは言わんが、大人に…『親』に対してだって憎しみを持っている奴もいる。多分アイツらは、そういう感情をどっかの誰かに利用されちまったんだろう」

「それは…だが、だからといって許せることでは…!」

「許せとは言わねーさ。だがよ…アイツらがああなっちまった原因が、『大人』にもあるってことを、憶えておいた方がいいぜ」

「……」

「…アンタはどう思うのこまる?」

「どうって…私には、よく分からなくて…」

「ま、今はそれでいいわ。けど覚えときなさい、不本意であっても一度関わってしまった以上、もうアンタは目を背けることは許されないのよ」

「……うん」

「…さ、湿っぽい話はこの辺にしとこーや!」

「…そうだね!もうすぐ橋なんだし、まずはここから脱出することだけを考えよう!」

「ああ、そうだな…」

「…脱出、ねえ」

「……ハァ」

「?」

 あまり乗り気でない3人に首を傾げながら、こまる達は橋へと向かって歩いて行った。

 

 

 

 やがて、橋の入り口手前にまで4人はやって来た。

 

「近くで見ると…大きいなぁ」

「そりゃあ本土との唯一の陸路なんだ。車も通る以上デカくて当然だろ」

「後は、この橋を渡るだけなんだよね」

「そううまくいくかしら…?」

「……」

「さあ、行こう!…石丸さん?」

 いざ橋を渡ろうとして、ふと石丸がその場に立ち止まっていることに気が付く。

 

「石丸さん、どうしたんですか?」

「…苗木さん、ホル・ホースさん、ジェ…腐川さん。君たちは橋を渡ってこの街から脱出するんだ」

「え…?」

「…アンタはどうするのよ?」

「私は…この街に残る」

「ええっ!?」

「…無謀としか思えねーな。理由を聞かせちゃくんねーか?」

「…私は、ついさっきまで一秒でも早くこの街から逃げ出したい、生き延びたいとばかり考えていた。だが、君たちの勇気をもって奴らと闘う姿を見ているうちに、そんな自分が許せなくなったのだよ」

「石丸さん…」

「私は警察官だ。例え世界が荒廃しようとも、その責務は変わらない。『市民の安全を守る』…それが警察官の不朽にして最大の『使命』だ。私は一警察官として、この街で苦しむ大人たち、…そしてこんな凶行に走る子供たちを救わねばならない。無論、力不足だということは百も承知だ。だが、このまま逃げ出したのでは、それこそ清多夏に顔向けなどできん。例え微力であったとしても、私はここで自分の使命を全うする!」

「…ハァ、親子揃ってホントに暑苦しいわね」

「こりゃ止めたって無駄そうだなぁ…。嬢ちゃん、どうする?」

「…」

 こまるは石丸の真摯な眼をしばし見つめ、やがて口を開く。

 

「…分かりました」

「済まないな、ここまで守ってもらっておいて…」

「いえ、石丸さんがそう決めたんでしたら私に止める権利は無いですから。それに…石丸さんみたいに、自分がやるべきことに『信念』がある人なら、きっと大丈夫でしょうから。…でも絶対に生き延びてくださいね!すぐに助けを呼んできますから!」

「ああ、もちろんだ…!」

 石丸とそう言葉を交わし、こまる達は再び橋へと向かおうとし…

 

 

 

 

 

「…お~い!」

「え?」

「ん?」

 街の方から聞こえてくる声に再び足を止める。振り返ると、向こうから13~4歳ほどの少年が手を振りながらこちらに駆けてきているのが見えた。

 

「誰だ?子供たちの仲間ではないようだが…」

「…ていうか足速ッ!もうこっちまで来た!」

「ハァ…ハァ…。なあ、アンタらガキ達の仲間じゃないよな?」

「あ、ああ…そうだが」

「ってことは、俺の仲間か?な、そうなんだよな?なっ?なっ?」

「え、ええ…?」

「おいおい坊主、嬢ちゃん困ってんじゃあねーか。こういう時は、男の方が丁寧にすんのが筋ってもんだぜ?」

「そうなのか?…じゃあ、とりあえず名前から…」

(…このノリ、なんか既視感を感じるけど、もしかしてコイツ…)

 快活そうに笑う少年はたった今走って来たような疲れも見せず自分の名を名乗った。

 

 

 

 

「俺は『朝日奈悠太』っていうんだ!よろしくな!」

「へえ、朝日奈君って…朝日奈?」

「うん?どうしたんだ?」

「え、いや…単に同じ苗字ってだけかもしれないから、違うと思うんだけど…」

「?」

「…こまる、多分アンタの考えてることは当たってるわよ」

「え?ホントに…?」

「なあ、なんなんだよ?」

「あのね、朝日奈君…君のお姉さんに、『朝日奈葵』って人いる?」

「ッ!キミ、姉ちゃんのこと知ってんの!?」

「…!じゃあ、やっぱり『葵お義姉ちゃん』の弟なの!?」

「…へ?お姉ちゃんって…どういうこと?」

「あ!あのね、私苗木こまるって言うんだけど…」

「苗木…!?」

 朝日奈という名にこまるが驚いたかと思えば、今度は朝日奈が苗木の名に驚いてこまるの肩を掴む。

 

「ふぇ!?」

「なあ!もしかしてキミ、『兄貴』の妹かなんかなのか!?」

「え!?あ、兄貴!?」

「兄貴ったら『誠兄ちゃん』のことに決まってんだろ!なあ、そうなのか?そうなんだろ!?」

「そ、そうだけど…!」

「こ、こら君!女性をそんな乱暴に扱ってはいかんぞ!」

「あ…、ご、ごめん。つい嬉しくなっちゃって…」

「あはは…」

「…デリカシーの無い男ね。姉弟揃って呑気なんだから」

「…ん?つーことは…、お前、葵の姐さんの弟なのか?」

「え?おっさんも姉ちゃんのこと知ってんのか?」

「まあな。俺とこっちの腐川の嬢ちゃんはお前の姉ちゃんと同じ組織に所属してるんでな」

「ふうん…(組織ってなんだ?)」

「…ところで、君は一体どうしてここに?」

「あ、それなんだけどさ!…もしかしてアンタらも、あの『希望の戦士』とかいう子供たちに捕まったとかじゃないかな?」

「え…!じゃあ、朝日奈君も?」

「うん…」

 そう言って朝日奈が差し出した腕には、こまるや石丸と同じモノクマ柄の腕輪が填められていた。

 

「君もか…」

「なんなんだろうなコレ。『目印』って言ってたけど…」

「うん…。ここから出たら調べて貰った方がいいかも」

「…あ!そうだよ!なあ、この橋から外に逃げられるんだろ?」

「うん!…多分ね」

「じゃあさ、俺も一緒に行っていいか?今の今まで一人だったから心細くってさ、いいだろ?」

「勿論だよ!腐川さんもホル・ホースさんもいいよね?」

「…別にいいけど」

「俺ぁ構わねえがよ…」

「ありがとう!やったね、朝日奈君!」

「ああ、サンキュー…えっと、フカワに、ホル・ホース、と…」

 朝日奈は二人の名前を呟きながら何やら掌を指でなぞる。

 

「…何してんの?」

「ん?知らねーのか?名前覚えるときは掌に3回書くといいんだぜ?」

「そうなんだ…。初めて聞いたよ…」

「えっと、そっちのおっさんは…」

「石丸高秋だ。言っておくが、私はこの街に残るぞ」

「えっ!?なんで!?」

「私は警官だからな。君のように、あの子供たちに捕まって一人で逃げ延びている人たちを見捨てるわけにはいかん。…心配するな、君たちが助けを呼んできてくれるまで死ぬつもりはないさ」

「そうなのか…。分かった、おっちゃんも気をつけろよ!…よし、じゃあ早いとここの街から脱出して助けを呼んでこようぜ!」

「うん!」

「……」

「…腐川さん、どうしたの?」

「だ、だから言ってるでしょ。『嫌な予感』がするって…」

「考え過ぎだって…」

「…悪ぃが嬢ちゃん。俺も同感だ、最後の最後まで気を張っておいた方が良いぜ」

「ホル・ホースさんも…」

「二人とも辛気臭い顔すんなって!前向きに考えてればなんでもうまくいくって!兄貴も言ってたしよ、『自分が正しいと思う行動を貫けば、きっと幸運は向こうからやって来る』って」

「そうだよ!だから大丈夫だって、ね?」

「んじゃ、早速レッツゴー!おっちゃん、また今度なー!」

「気をつけてな」

「ほら、朝日奈君行っちゃったし、私たちも行こう!」

「ちょ、ちょっと待ちなさいよぉ!アンタ達勝手に…」

「やれやれ、若いってのは危ういねぇ…」

 我先にと駆け出す朝日奈とこまるを、年長者二人は困ったように追いかけるのであった。

 




今回ここまで。
朝日奈弟はある程度キャラ付されてるから楽でいいですわ~。あ、あと弟君は平和だったころに苗木と会って「黄金の精神」の影響を少なからず受けているので精神的には少し大人になっています



















…何?どうせ意味ない設定だって?はてさてそれはどうでしょう…?

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