ジョジョの奇妙な冒険、第?部『マジカル・オーシャン』   作:piguzam]

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最近フェイトヒロイン化の声が止まない……(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ


再起不能にはしない。但しその『ジュエルシード』悪用するな(ry

 

 

「フゥ……やれやれ。まさかこの俺が人攫いみてーな真似をする日がこよーとは……ジョセフ風に言うなら、OH MY GODな気分だな……」

 

はい、先程目まぐるしい異能バトルを繰り広げたジョジョこと城戸定明です。

現在、俺は家に帰宅して俺のベットを占領してる2人の珍客を見ながらヤレヤレと頭を振ってる。

その珍客と言うのは、まぁ――。

 

「……う、うぅ……フェイトォ……」

 

「あぅ……うぅ……」

 

俺に襲い掛かってきた金髪少女とオレンジっぽい髪のアルフって呼ばれてたオネーチャンだ。

二人共俺が気絶させてから帰宅するまで目を覚ましてない。

まぁ簡単に目覚めない様に手刀撃ち込んだからな。

ただ、あの公園からこの2人を運び込むのが結構面倒くさかった。

俺的には引き摺って運んでも良かったんだが、さすがにそれは見栄えが悪い。

近所のマダムに見られたら、『定明君が女の子2人を引き摺って家に連れ込んだ』とかお触れが出そうだし。

っていうか出る、間違い無く……マダム達の噂好きにはマジ困るぜ。

すずかとアリサが家の前で騒いでた次の日には『定明君がどっかの令嬢を2人同時に誑し込んだ』なんて噂が……マダムぇ……。

と、まぁそんな理由で、俺は仕方無く2人をチリ・ペッパーで電線に送り込む羽目になったのさ。

ここまでレッド・ホット・チリ・ペッパーを使って、2人を電線に引きずり込んで俺の部屋のコンセントから運び込んだ。

そんで遅れて帰宅した俺だが、幸いな事に母ちゃんは買い物、父ちゃんはまだ仕事で帰ってなかったのが嬉しい。

さすがにコンセントから人間が出て来たのを見られたら、弁解のしようがねぇしな。

 

「しっかし……魔法ってのは便利だなぁ」

 

「……」

 

俺は気絶してベットに寝転ぶ金髪の少女……フェイトとか呼ばれてた子に目を移す。

ベットの上で呻く彼女の服装は先程と違い、真っ黒なワンピースになってる。

あの機械的な杖……インテリジェントデバイスという魔導師の杖であるバルディッシュからある程度の情報は取れた。

この子が向こう、ミッドチルダという管理局の本拠地的な惑星で言うトコの『飛行魔導師』ってのもだ。

更にこの子がその管理局に属する惑星の出身で、コッチで言うトコの『異世界人』だって事も。

話を戻すが、黒いワンピースが彼女の着てた本当の服……さっきまでのはバリアジャケットつって、所謂戦闘服ってワケだ。

防御よりも機動力を優先してるらしく、あの服の生地の薄さはその所為らしい。

しかもまだ後一段階、変身を残してるとか……何処の宇宙帝王だっての。

 

「とりあえず、この杖は没収しといて……」

 

『……』

 

机の上で待機状態というアクセサリーの形に変化したバルディッシュをエニグマで紙にファイルする。

これであの子は、コイツを使った大規模な魔法攻撃は出来ない。

後は俺の部屋で暴れられても困るし……良し。

 

「クラフト・ワーク。この2人をベットに固定しちまえ」

 

更に攻撃手段と逃走手段の2つを奪う為に、クラフト・ワークの能力で2人を固定する。

ふぅ……少なくとも、これで面倒事にゃならねぇだろう。

別にヘブンズ・ドアーを使ってセーフティロックを掛けた方が早いんだが……。

自分が気絶させた女の子+無防備な少女の秘密を覗く=変態にはなりたくねぇ。

従ってヘブンズ・ドアーを使うのは断念した。

気絶させた女の子を部屋に引き摺り込んでる時点で色々アウトな気もするが……正当な防衛だよ。

余りの現実に疲れ始めたが、まだこれからやる事が残ってるしもう少し踏ん張んねぇとな。

 

「…………う、うぅん?……」

 

と、俺がベットの反対にある机に腰掛けた時、少女が目を覚まし始めた。

ちょうど良いタイミングだ……色々と喋ってもらうぜ?

 

「……ここは?「お目覚めか?」ッ!?……君は(グッグッ)ッ……な、なんで?」

 

目が醒めて天井をボンヤリと見つめてた少女に声を掛けると、彼女は一気に覚醒。

バッと俺を見詰めて身体を起こそうとするが、クラフト・ワークの能力で固定してるから無理だ。

直ぐ側で同じ様に寝てるアルフを見て少しだけ安心した様な表情を見せるが、直ぐに俺をキッと睨む。

ヤレヤレ、何でこんなクソ面倒くせー事になってんだか。

 

「一応言っとくが、動くのは無理だぜ?好きなだけ動こうとしてくれて構わねえが、ただ疲れるだけだぞ?」

 

「くっ……バルディッシュは何処?」

 

「あの杖か?あれなら俺が預かってる……また暴れだしたら面倒くせえからな」

 

尤も、暴れたらまたブチのめすけど?

そう前置きしながら喋るが、彼女は俺に厳しい視線を向け続ける。

 

「ジュエルシードを……渡して」

 

「この状況で言う事がそれかよ……ちったあ自分の心配したらどうだ?」

 

「余計なお世話……それに、私をこうしてるのは君でしょ?」

 

「こりゃ御尤もな事で……だが、あん時に俺の提案を蹴ったのはお嬢ちゃん自身だって事を忘れんなよ?」

 

起きても最初と同じ事しか言わない少女に、俺は呆れを含んだ声で対応する。

俺はちゃんとこの子にチャンスを与えた。

それこそ事情次第ではジュエルシードを渡しても良いと思ってたのにな。

その辺のチャンスをフイにしたのは他ならぬこの子だ。

こりゃ長期戦も覚悟しとかねぇとなと思いつつ、俺はエニグマの紙からサンジェルマンのサンドイッチを取り出す。

美味しい出来たてで保存したカツサンドとフルーツサンドイッチのコラボ。

冷え冷えのオレンジジュースもセットだ。

ちぃとばかし動いて小腹が空いた事だし、いただきま――。

 

ぐぅ~~~ッ。

 

「……は?」

 

思いの外デカイ音だったので最初は判らなかったが、今のは腹の虫ってヤツだ。

一応言っとくが、今のは俺の腹が鳴った音じゃねぇ。

という事は、その腹の音の発生源って――。

 

「……はぅ」

 

この部屋で起きてる俺か少女の二択、そして俺じゃねえから、この子しかいねぇよ。

呆然とした様子で彼女を見ると、彼女は俺の視線に気付いて目を逸らした。

多分首もそっぽを向きたいだろうが、クラフト・ワークの能力で固定されてるからそれは無理。

だから目線以外はそのままな訳で、頬が赤いのも隠せてない。

……えっと。

 

「……正直に話してくれるんなら、コレ、お前さんにやろうか?」

 

「………………い、いらなぃ……です……」

 

葛藤長いな。

 

ぐぅ~~~~~~~~ッ。

 

腹の虫長ッ。

 

「……うぅ」

 

遂には恥ずかしさから顔全体を真っ赤にして唸るフェイト。

心なしか目尻にじんわりと涙が滲み出てた。

オイ、これじゃまるで俺が苛めて泣かせたみてーじゃねぇか。

 

「……ハァ……クラフト・ワーク。固定を解除しろ」

 

もうなんか色々と脱力してきた俺は彼女に掛けてた固定を解除させる。

それと共に身体の自由が戻ったのを感じたのか、彼女はゆっくりと身体を起こした。

ただ、俺を見る瞳は困惑してる様だがな。

 

「あ、あの……どうして……」

 

行き成り自由の身にされた意味が判らず、彼女は俺に疑問をぶつけてくるが、俺は答えない。

その代わりに、サンドイッチの乗った皿を彼女の前に差し出す。

 

「え、えっと……私、話すなんて言ってないです……」

 

「良いから食え。もう話さなくても良いから取り敢えず食っとけ……なんか警戒すんのもアホらしくなってきた」

 

あの戦闘中に見せてた凛とした雰囲気は何処行ったんだよ?

これじゃあまるで普通の女の子じゃねぇか。

俺は片手でサンドイッチの乗った皿を差し出しながら、もう片手で目元を覆ってヤレヤレって首を振る。

暫くそうして皿を差し出していると、フェイトは更にオズオズと手を伸ばしてカツサンドを取ってくれた。

 

「……」

 

「どうしたよ?別に毒なんざ入ってねぇぞ?」

 

「そ、そうじゃなくて……」

 

だが、何故かフェイトは直ぐに食べようとせず、何故か俺とサンドイッチを見比べて視線を行ったり来たりさせている。

一体何だ?もしかしてカツサンド事態食べるの初めてってワケじゃ……んなワケねぇよな?

心の片隅に一抹の不安が残るもそのまま見守っていると、フェイトはカツサンドを真ん中から半分に千切り……。

 

「あの……こ、これ」

 

オズオズと俺に千切った半分を差し出してきた……え?まさか……。

 

「俺にくれんのか?」

 

「(コクコク)……元々は、君が食べるつもりだったんでしょ?」

 

「まぁ、そうだが」

 

「だ、だから、全部貰うのは悪いし……で、でも、私も少し……欲しいかなって」

 

ベットに腰掛けながら上目遣いで俺に理由を話すフェイト。

その表情は、さっきまでの戦闘で見せてたクールな表情は微塵も残ってない。

ただ人の事を考えて行動する、優しい女の子そのものだ。

俺はその変わりように驚いてるけど、まぁこの子がそれで良いなら良いか、と思い直す。

別にコイツがどう考えても知ったこっちゃねぇしな。

 

「分かった。そんじゃ、半分は貰うぜ?残りの半分はお前が食いな」

 

「ッ!?……う、うん……分けてくれて、ありがとう」

 

「別に良いからサッサと食えって。早くしねぇと旨味が逃げちまうからよ……モグッ」

 

とりあえず受け取らない事には話しが進まないと感じ、俺は彼女の手から半分のカツサンドを分けて貰う。

俺の言葉を聞いたフェイトはというと、嬉しそうに目を輝かせて首を何回も縦に振っていた。

……騙され易いっていうか、純粋っていうか、天然っていうか……将来が不安な奴だな。

今より成長しても「飴あげるから着いておいで?」っていう古典的な誘拐に掛かりそうな気がしてならねぇ。

あれ?そう考えるとコイツ放っておくのもマズくね?

主に気付いたのに何もしなかった的な意味合いで。

……その事は心の端っこにでも投げ捨てて、今は飯を食おう。

色々と面倒くさい考えを捨てて、俺は手に持ったカツサンドを豪快に齧る。

ジュワっと染み出る肉汁、酸味の効いたソース、そしてサクサクの衣が堪らんです。

 

「……美味しい」

 

俺と同じ様にカツサンドを頬張って、フェイトも目を輝かせる。

まぁ美味いのは当たり前だ。

 

「コイツは俺が朝早くに並んで買った出来たての品だからな。カツの衣も揚げたてでサクサクだろ?」

 

「うん……とっても、暖かい……あれ?」

 

「ん?どうした?」

 

何か変なモノでも入ってたのか、美味しそうに食べてたフェイトが疑問の声を漏らす。

その声に従ってソチラを向いてみると、フェイトは何やら不思議そうな顔で俺とカツサンドを見比べてる。

今度は一体何だっての?

 

「え?あれ?……こんな時間まで出来たてのまま?……そ、それよりさっき、このサンドイッチを紙の中から……えぇっ!?」

 

「気付くの遅くね?」

 

え?何?今まで気付いてなかったのこの子?

天然記念物並の天然さだなオイ……あれか?やっぱそれが素なんだな?

それとも腹ペコ過ぎて目に入らなかったとか?

このサンドイッチが色々と普通では無い事に今更ながら気付いたのか、フェイトは驚き慌て始める。

俺はその慌てようを見ながらカツサンドをゆっくりと咀嚼して、口の中を空にした。

 

「アレはまぁ、あれだ。マジックっていうか……手品の一種だ」

 

嘘です。俺は今、無垢な少女に大嘘こいてます。

でもまぁ、この子にスタンドの事話す必要性は無いしな。

出来れば引っ掛かってくれるとありがたい。

 

「そ、そうなんだ。この世界の手品って、凄いね」

 

信じてる、メッチャ信じてるよ。

コラコラそんな屈託の無い笑顔と輝く様な瞳で俺を見るのヤメ。

色々と嘘吐いてる俺の心が苦しくて仕方ねぇから。

っていうかコイツ今自分でこの世界のとか言っちゃってるよ、隠す気ゼロだよ。

かといって種を明かす気にもならないので、俺は苦笑でその場を乗り切る他無かった。

っていうか、何で俺は襲ってきた奴と和やかに飯食ってんだ?おかしくね?

 

「……う、うぅん?……はっ!?フ、フェイトッ!?何処に居――ぐッ!?な、何で動かないんだよッ!?」

 

「アルフッ。気が付いて良かった……大丈夫?」

 

「ア、アタシは何とか平気だけど、フェイトは大丈夫なの?そ、それにこの部屋は何処なんだい?」

 

と、この状況がおかしいなと感じていた俺の耳に、もう1人の珍客の声が流れ込んでくる。

どうやらあのネーチャンも起きた様だな。

アルフと呼ばれた彼女は、とりあえず自分の相方が無事なのが分かって少し安堵する。

しかしそれ以外にもこの部屋が何処で、自分達はどうなったのかが判らないらしい。

まぁ起きたら知らない部屋IN自分な上に体の自由が聞かないとあっちゃ仕方ねぇよな。

さて、和やかタイムは終わりにして……お話しタイムとしようか。

自分の体が動かず困惑の声を上げるオネーチャンの元へ、俺は緩やかに動く。

 

「よぉ、ご気分は如何だ?」

 

「ッ!?……アンタの面見たら気分悪くなってきたよ」

 

「そりゃ結構。心配しなくとも、聞く事聞いたら直ぐにでも俺の面なんか忘れさせてやる」

 

俺の顔を見た瞬間に不機嫌MAXな表情になるアルフに、俺はニヤリと笑って皮肉を返す。

ちょうどフェイトって子もカツサンド食い終えたみてーだし、ササッと面倒事は終わらせよう。

 

「あ、あの……」

 

「ん?」

 

「……もう君を攻撃したりしないから……バルディッシュを返して下さい……アルフの治療をさせて……お願いします」

 

「フ、フェイトッ!?アタシなら大丈夫だから、こんなヤツに頭下げる事なんか無いってッ!!」

 

さぁ、これから事情聴取に入ろうと思った矢先、フェイトは俺に縋る様な視線を向けてバルディッシュを返してくれとせがんできた。

しかも俺の事を真っ直ぐ見ながら、丁寧に90度のお辞儀をして、だ。

現在、アルフの体はクレイジーダイヤモンドのラッシュのダメージで結構ボロボロになってる。

ここまで連れてきても、一切治療してなかったからな……しっかし。

俺はアルフのダメージを見た後で、もう1度フェイトを見るが、彼女はさっきから頭を下げた体勢から動いていなかった。

このアルフって女の人の怪我を治したいからっつってけど……何だ、ちゃんと礼儀正しいトコあんじゃねぇか。

 

「悪いがそりゃ無理な相談だ。少なくともいきなり攻撃してきた奴の言う事を「ハイそーですか」と信じるほど、俺は人間出来てねぇ」

 

でも、俺はこのお願いを聞くって選択肢は無い。

もしこれが不意打ちだったりしたら、俺は大丈夫でも家がブッ壊れかねねぇからな。

クレイジー・ダイヤモンドで直す事は簡単だが、それをご近所さんに見られでもしたら、俺達はこの辺に住めなくなる。

どんなに礼儀正しくお願いされても、この子に攻撃手段を渡すわけにゃいかねぇんだ。

 

「ッ……」

 

「ま、待っておくれよッ!?攻撃したのはアタシであって、フェイトじゃないだろッ!?ア、アタシならどうなっても構わないから、これ以上フェイトに手を出さないでよッ!!」

 

俺が2人をどうにかしようとしてるって捉えたんだろう。

俺の拒否の言葉を聞いたフェイトは頭を下げた体勢で肩を震わしてしまう。

更にベットに固定されてるアルフも、フェイトの身柄の安全を得ようと自分の身柄を差し出してきた。

しかし、そのアルフの提案を今度は顔を上げたフェイトが首を横に振る事で没の意を示す。

 

「駄目だよ、アルフ……私1人が助かっても、嬉しくないから……そんな事言っちゃ駄目」

 

「フ……フェイトぉ……ゴメンよ。アタシが弱いばっかりに……」

 

「泣かないで、アルフは何も悪くな「テメエ等何を勘違いしてんだ?」……え?」

 

何やらいきなり目の前で始まったお涙頂戴的な場面に、俺は割り込んで待ったを掛ける。

っつうか、何で俺がお前等をどうのこうのするって方向で話しが進んでるワケ?

これじゃ俺の立ち位置が真の悪役じゃねぇかよ。

キョトンとした顔で「何を言ってるの?」って顔をする2人に、俺の頬がピクピクと引き攣る。

俺からしたら寧ろお前等が「何言ってんの?」って話しだっての。

怒る心を抑えつつ、俺は2人に向かって口を開いた。

 

「俺が無理だっつったのは武器を返す事であって、他は無理だなんて言ってねぇよ」

 

「で、でも、私はバルディッシュが無いと治療が……」

 

「だから、治療は俺が代わりにやってやるよ……固定、解除」

 

ちゃんと礼儀正しく俺にお願いしてきたし、この子は多分本当に俺を攻撃したりしないだろう。

まぁだからと言って簡単に信じるのは俺の心が拒否してるから、治療を代わりにやるだけだ。

俺の能力を見せる危険と、家が崩壊する危険、どっちかなんて選ぶまでも無い。

俺は不安そうに俺を見てくるフェイトから視線を外し、アルフに掛けていた固定を解除する。

急に動ける様になって戸惑うアルフだが、俺はそれには構わずにクレイジーダイヤモンドでアルフの傷を治してやった。

 

「へ?な、何だよコレッ!?」

 

「き、傷が……ッ!?」

 

体の傷がスッカリと消えてしまうという現象に驚く二人。

まぁ行き成り体が治ってくとなりゃ、そういう反応が普通だな。

暫くして慌てていた状態から元の態度に戻ると、アルフは自分の体を動かして具合を確かめだす。

オイオイ、俺の部屋であんま動き回るんじゃねぇよ。

 

「すっご……すっごく調子が良い……何時もより動ける気がする」

 

「……君は……その力は、一体何?」

 

体中のパワーが溢れているって感じで呟くアルフの顔は、未だに呆然としている。

まるで自分の体じゃ無いみたいに良く動く、とまで言い出すではないか。

一方でアルフの傍に居たフェイトは、呆然と呟きながら俺の事を驚愕って顔で見ていた。

そんな驚きに包まれた二人に視線を移しつつ、俺は言葉を紡いだ。

 

「悪いが、俺の事は何も教えるつもりはねぇ……だがまぁ、お2人には色々と話してもらわねぇと(ぐ~~~ッ)……ハァ……あれじゃ足りなかったのか?存外大食いなんだな、お嬢ちゃんって」

 

「……え?……ふぇッ!?ち、違うよッ!?い、今のは、わ、わわ、私じゃ……ッ!?」

 

さぁコレからシリアスな話しをしようかーってトコで雰囲気をブチ壊す腹の虫、再登場。

ディオ様並のしつこさですね、腹の虫さん。

その発生源であろうフェイトに呆れを含みまくった視線を向ければ、彼女は赤面して違うと否定する。

しかも首を高速で横に振りながら、だ。

っつうか、フェイトって子じゃ無いとすれば……。

 

「(ぐ~~~~~ッ)……ゴクンッ」

 

アンタかよオネーサン。

もしやと思って目を向けた先のアルフは、何やら涎全開で俺の後ろに視線を向けていた。

その視線を辿って後ろを振り返れば、そこにはまだ手を付けてないサンジェルマンのフルーツサンドが……ったく。

コイツ等は2人揃って常時腹ペコキャラでいく気かよ。

同じ様な行動を起こす二人に対してジト目を向けながら、俺はそのフルーツサンドをアルフの前に差し出す。

 

「ゴクッ……い、良いのかい?」

 

「あぁ、もー好きにしてくれ……ただし」

 

今にも飛びかかりそうなアルフに声を掛けつつ、俺は2つあるサンドイッチの内1つを取って、フェイトに差し出す。

 

「もうコレしかねぇから、2人で分けて食え」

 

「そ、そんな。君に悪いよ……」

 

「良いから食え。ただ、食う代わりに腹の虫を収めてくれ、頼むから」

 

もう持ってるのが面倒くさいと感じ、俺はフルーツサンドをフェイトの手に押し付ける。

俺が手を離せばフェイトが持つしか無い訳で、彼女は「ありがとう」と一言呟いてからサンドイッチを食べた。

何故かアルフの方は「し、しょうがないなぁ。怪我させた分はこれでチャラにしとくよッ!!」とか言ってる。

おかしい、一方的に襲われたのは俺だよな?

人を暴漢魔みてーに言うんじゃねーよ、人聞きの悪い。

何だかなぁという脱力した気分でアルフを見ていた俺だったが……。

 

「ん~♪こりゃ美味いねぇ(ピョコン)ありゃ?……美味しすぎて『耳』が出てきちゃったよ」

 

本来、両耳がある筈の部分からピョコンと顔を出した『獣耳』を見て、言葉を失う。

アルフは何か「失敗♪失敗♪」ってお気楽に言ってるけど……えぇ~?

 

「……何だ、その耳?」

 

思わず疑問を口に出してしまったが、アルフは俺の疑問の声に「へ?」と声を漏らすと……。

 

「何だって言われても……アタシは人間じゃないしねぇ」

 

「あっ。アルフは私の『使い魔』なんです」

 

いや、そんな簡単に衝撃的な事実を述べられても困るんですが?

っつうかフェイトという少女よ?何故お前さんはそんな誇らしげに胸を張ってる?

……何か話し聞くのが面倒くさくなってきた……トラブルぇ……。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「えっと、ご飯ありがとうございます……私はフェイト・テスタロッサっていいます」

 

「アタシはフェイトの使い魔、狼のアルフだよ……サンドイッチもう少しくれない?」

 

「……ジョジョ、とでも呼んでくれ。後アルフとやら、厚かましいぞテメエ?元は攻撃した側とされた側なんだからな?」

 

「ちぇー、良いじゃんかよー、そんな昔の事はさぁー。器がちっちゃいぞぉ、ジョジョー?」

 

ホンの数十分前の事なんだが?ヤベエもっぺんラッシュを叩きこんでやりてぇ。

現在、2人の腹ペコ娘達にサンドイッチの殆どを取られて、俺はちょっと意気消沈してます。

っていうか何でオメエ等は和やかに自己紹介してくるワケ?

もっとこう、殺伐とした話し合いならぬ牽制のし合いになると踏んでた俺の覚悟はどうしてくれる?

 

「取り敢えずテスタロッサだっけか?俺はお前に色々と答えてもらわなきゃなんねぇ。答えられなかったら、俺はまた別の方法でもお前に聞く事も出来る……お前の意志関係無しに……な?」

 

話の方向性を戻すために敢えて厳しい言葉で話せば、2人の雰囲気も幾分か鋭くなってきた。

ここでコイツ等の目的を聞いて……理由次第では答えも変わる。

その見極めの為にも、ここで引くワケにゃいかねぇ……何でこんな事やってんだか。

 

「……質問によっては、答えます」

 

「良いのかい、フェイト?」

 

すると、テスタロッサは最初よりも大分妥協した答えを出してくれた。

まぁ少しは心を許されたのかも知れねぇ。

隣に座るアルフが窺う様に質問すると、テスタロッサは一つ頷く。

 

「デバイスの無い私とアルフの力で、彼……ジョジョには勝てないと思うし……アルフの怪我を治してくれた事、ご飯をくれた事……彼には恩が沢山あるから」

 

「律儀なモンだ……まっ、兎に角話し合いが進められそうで良かったぜ……じゃあ早速聞くが、まずジュエルシードの事を何処で知った?」

 

俺はテスタロッサに質問をしつつ、心を読む『アトゥム』のスタンドを呼び出した。

コイツは相手の『魂』の状態を光子暗視装置の様に見る事が出来る。

どんだけ嘘つきな人間だろうと、『魂』までは嘘をつけない。

YESか?NOか?質問をする事でドッチなにかが判別出来る。

騙してる様で気が引けるが……ヘブンズ・ドアーで直接覗かないだけ、まだマシだろ。

 

「……言えません」

 

最初の質問に早速苦い顔をするテスタロッサ。

この時点では、まだアトゥムは心を読む事が出来ない。

質問がYES,NOじゃないからな。

なら少し質問の中身を切り込んで……。

 

「つまり、お前が自分で知ったワケじゃねぇと?」

 

「……それも言えません」

 

『YES!YES!YES!』

 

アトゥムの返事はYES、って事は、テスタロッサにこの事を教えた人間が居るって事か。

 

「ジュエルシードはお前が個人的に欲しいのか?」

 

「……いいえ」

 

『NO!NO!NO!』

 

今度はNO、つまりテスタロッサ個人にはジュエルシードを使うって気は無い。

叶えたい願いが無いのに集めてるのか?

 

「ジュエルシードは願いを叶える宝石らしーけど、お前には何か叶えたい願いが?」

 

「……ジュエルシードで叶えるつもりはありません」

 

『YES!YES!YES!』

 

ココも嘘はついてねぇ……つまり。

 

「誰かに頼まれたのか?ジュエルシードを集めて来いって」

 

「…………それは」

 

『YES!YES!YES!』

 

確定だな……コイツ自身にジュエルシードを使うつもりは無し。

だが誰かに頼まれたので集めてるって事になる。

しかし、この子が普通に優しい子だからと言って、そんな簡単にこんな危険物を集めたりするか?

相馬の情報通りなら、これは管理局(警察)が管理する、所謂ヤバイ代物だ。

法的に引っ掛かる完全に個人所有の許されないマジックアイテム。

まず年上とかに頼まれてもやらねぇだろう。

逆にソイツ自身で取りに行けよって話になる筈だ。

つまり、この優しい子が危険を冒してまでジュエルシードを集める理由があるとすれば――。

 

「……家族のモンに頼まれたか?」

 

「ッ!?……い、言えません」

 

『YES!YES!YES!』

 

それは『身近な人間』か『命に変えられる程大切な人』って事になる。

今のテスタロッサの答えが『大切な誰か』を庇った良い証拠だ。

俺の突っ込んだ質問に心が揺さぶられたんだろう。

テスタロッサは、なるべくバレない様に振る舞おうとして、逆に挙動不審になってる。

生憎、大体の事情は掴めてるんだが。

 

「続けるぜ……ジュエルシードを地球で使うつもりか?」

 

「ち、違うと思います」

 

『YES!YES!YES!』

 

「思う?そりゃつまり、お前さん自身はジュエルシードを何に使うのか知らされてねぇって事で良いんだな?」

 

「え、えっと、その……」

 

『YES!YES!YES!』

 

俺の畳み掛ける質問の嵐に、テスタロッサは碌な受け答えも出来ずオロオロする。

まぁ、アトゥムがしっかり見抜いてるから構わねぇが。

しかし……これってつまり、この子は何も知らされずにこんなブツを集めさせられてるってのかよ。

家族のモンが何も教えずにこんな小さな子を異世界に放り出す……異常だな。

だがこれで頼んだのが、『兄妹』っていう線は消えたな。

もし兄妹なら、ソイツとテスタロッサの『両親』がそれを止める筈だ。

ならテスタロッサにこんな事をさせてんのは……コイツの『親』、なのか?

 

「……お前とアルフ。その2人以外にこの地球には来てるのか?」

 

「き、来てません」

 

『YES!YES!YES!』

 

たった2人だけで異世界に放り出すとか……マジで親は何やってんだよ、ったく。

俺はテスタロッサへの『質問』で得た答えが最悪過ぎて後ろ髪をガリガリと掻いて舌打ちする。

そんな俺の苛立たしげな様子を見たテスタロッサが何故か気まずそうな表情を浮かべていた。

 

「あぁ、気にすんな。別にお前に怒ってるワケじゃねぇ」

 

「う、うん……あの……私からも聞いて良いですか?」

 

「俺への質問は受け付けねえつった筈だが?」

 

「ひ、一つだけで良いんです……お願いします」

 

「……ハァ、しゃーねぇ……一つだけだぜ?」

 

以外にも頑固に折れず俺に懇願の瞳を向けてくるテスタロッサ。

その熱意に負けて、俺は一つだけ質問を許してしまう。

俺からのOKをもぎ取ったテスタロッサは表情を輝かせると、直ぐに真剣な表情を浮かべる。

 

「……私達は、君を攻撃したのに……何で、ここまで優しく対応してくれるの?」

 

「ん?……そりゃどーいう意味だ?」

 

「君からしたら、私とアルフはいきなり襲い掛かった人間……普通なら、質問でも殴るとか蹴るっていう行為をする筈……何で?」

 

「お嬢ちゃんから見たら俺はどう見えてんの?」

 

もうね、ドン引きだよ?その考えが浮かぶって時点で。

え?この子って俺と同じくらいだよな?

何でそんな年の子が殴る蹴るの質問だなんて考えが浮かぶんだよ、親どんな教育してんの?

真剣な顔でそんな事聞いてくるから思わず頬がヒクついてしまったぜ。

 

「さすがにそこまでする根性は、俺にはねぇよ……ただ、俺は面倒事が大嫌いだからな……テスタロッサを必要以上に痛めつけて、誰かの反感買う様な面倒くせえ事態になるのが嫌なだけだ」

 

「……」

 

俺の言葉を全部信用したワケじゃねぇみてーだが、とりあえずテスタロッサは何も言ってこなかった。

ただまぁ、半分以上は本音だがな?

ここでテスタロッサとアルフを完膚なきまで再起不能にして、後々話が拗れるのが嫌だな。

 

「……最後の質問だ…………その『背中の傷』は誰に付けられた?」

 

「ッ!!?」

 

俺が出した最後の質問に、テスタロッサは目を見開いて驚きを顕にする。

見れば隣で大人しく話を聞いていたアルフの顔が怒りに染まっていた。

しかしソレは俺に対してではなく、誰か別の相手に対する怒りっぽい。

そう、俺がずっと気になってたのは、テスタロッサの背中に刻まれた無数の傷跡の事だ。

最初は俺が付けた傷かと思ったが、俺がテスタロッサに繰り出した攻撃はシルバーチャリオッツの剣戟と、チリ・ペッパーの首絞めだけ。

背中への攻撃は一切行っちゃいねぇから、俺という線は除外。

しかも――。

 

「ミミズ腫れの線が無数に……鞭みてぇなモンで付けられた傷だな?しかも古いモノもある」

 

「あ……あ……」

 

背中の傷の殆どは最近付けられた傷だが、幾つか治療されずに残った傷もある。

こんな痛々しい傷があるってのに治療されてねぇって事は……ん?

 

「あ……あぅぅ……ッ!?」

 

何やらテスタロッサの様子が可笑しい。

何故か俺を見たまま顔を真っ赤に染めて、プルプルと震えているではないか。

しかも目尻に涙が少しづつ蓄えられて……。

 

「わ、わわ……私の服……脱がし、たの?」

 

あっ。コイツ勘違いしてるわ、しかも結構ヤバメな方向に。

何を震えてるかと思えば、どうやらテスタロッサは自分が気絶してる間に服を脱がされたと思ってる様だ。

……俺、結構マジメに話してたつもりなんだがなぁ……気にするのはそっちかよ。

 

「違えよ。お前をベットに運んだ時に服の隙間からチラッと見えたんだ。何で俺がお前の服を脱がさにゃならねぇんだよ」

 

「……ホント?」

 

ホントだっつうに。

 

「そ、そうだったんだ…………ホッ」

 

俺が彼女の質問を肯定する様に首を縦に振ると、テスタロッサは心から安堵してた。

話が脱線し過ぎて中々進まねぇ件について……ハァ……もういいや。

そろそろ母ちゃんと父ちゃんが帰ってくる時間だし、コイツ等にゃお帰り願おう。

俺は懐からエニグマに保存していたバルディッシュを取り出し、テスタロッサに差し出した。

 

「バルディッシュ……大丈夫?」

 

『I'm sorry, it is Sir. In the middle of a fight, all functions have been stopped by a mysterious program(申し訳ありません、サー。戦いの最中、謎のプログラムに全機能を停止させられてしまいました)』

 

「そうだったんだ。今はもう平気なの?」

 

『Do not have any problem. I operate in all function normalcy(問題ありません。全機能正常に作動してます)』

 

「良かった……」

 

俺が手渡してやったデバイス……相棒とでも言うべき存在を、テスタロッサは大事に撫でている。

まぁ、チリ・ペッパーで中の制御を掌握してたのはあの時だけだし、問題ねぇだろ。

おっと、『もう一つ』渡すのを忘れてたな。

 

「ほらっ。これも要るんだろ?」

 

「え?」

 

俺の言葉に疑問の声を上げたテスタロッサだが、俺の手の中にあるモノを見た瞬間、目を見開く。

そのまま俺の顔を見上げてくるが、彼女の目は「信じられない」と言ってる様に見える。

そんなに驚く事か?たかが『ジュエルシード』一個で?

ふとテスタロッサの隣に居たアルフに視線を向けると、アルフも驚きに目を見開いてる。

 

「な、何で?……君は、ジュエルシードを集めてるって……」

 

「は?俺が何時ンな事言ったよ?」

 

俺はダチのダチに返さないとって言っただけですが?

一言として自分の為に集めてるなんて言ってねぇからな。

 

「で、でも……」

 

「俺がコレを探してたのは、俺の町にコレがあったら、俺のダチや家族がコレの所為で傷つく可能性があったからだ」

 

戸惑うテスタロッサに押し付ける様にして、俺はジュエルシードを手渡す。

そう、別に俺としてはこのジュエルシードを俺の町から持ちだしてくれんなら誰でも良いんだ。

ホントは相馬に渡すのが筋だろうけど……1人で頑張ってる奴に渡すのも悪くねぇかなって思っちまった。

しかも俺の予想が正しけりゃ、この子はジュエルシードを集めねぇと、また『傷付けられる』。

出来れば外れてて欲しいけどな、こんな胸糞悪い予想なんざ。

テスタロッサは受け取ったジュエルシードを数秒ほど見つめてからバルディッシュの中に納め、俺に屈託の無い笑顔を向けてくる。

 

「ありがとう……ッ!!渡してくれて……」

 

「礼は要らねぇ。その代わり、ジュエルシードを地球から持ち出すって約束してくれよ?」

 

「うん……約束するよ」

 

「ならそれで良い……それと」

 

俺はテスタロッサの肩に直接触れてクレイジー・ダイヤモンドの能力を発現させる。

彼女の負っている怪我、痛みを全て余すこと無く治してやった。

古傷だろーがなんだろーが関係ねぇ……全部治して戻せるぜ。

 

「……これはサービスだ。それと、俺の力の事は誰にも喋らないでくれよ?」

 

「……う、うん……ありがとう」

 

「アンタ……意外に良い奴じゃん」

 

意外は余計だ意外は。もいっぱつラッシュかましたろか?

ジュエルシードどころか、自分の怪我まで治してもらったテスタロッサはどんな言葉を返して良いのか判らない様だ。

アルフの方はなんかサッパリとした性格故か、笑顔でお礼を言ってくれた。

うん、そっちの方がさっぱりしてて良いな。

ソコからテスタロッサとアルフは転移魔法とやらで部屋から消えて、自分達の住処へ帰っていった。

ホントならヘブンズ・ドアーで記憶を消したい所だが……テスタロッサを傷つけてる奴が何を考えてるのかが気になる。

テスタロッサには何も教えずにジュエルシードを集めさせて、更にそのテスタロッサを痛めつけるという異常な行動。

これが俺らの住む町にどういう影響を及ぼすのかはわからねぇが……一個だけ判る事がある。

 

「どう転ぼうとも、確実に何かデッケエ面倒事が起きる……嫌な予感程当たるんだよなぁ、俺って」

 

一応、俺も表舞台に巻き込まれる可能性があるって事だけは覚えといた方が良いのかも知れねぇ。

 





フェイトヒロイン化を促進する皆様へ。

楽逝の方でメインヒロイン張ってますし、そちらで勘弁して下しあ。

……と、思ってたけどここで分岐点。


まだここからなら普通のお友達ポジに移行可能。

それでもフェイトヒロイン化を推して止まない方々は……。





部屋でジョジョ立ちをしつつお母さんの前で「勝てばよかろうなのだぁあッ!!」\(^o^)/とカーズ様台詞を言いつつ、全裸待機。




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