仲間ってのはいいもんだ。
そう思ったのはつい昨日のことだったろうかとカイトはため息を吐き出した。
「頼むカイト!」
珍しく頭を下げて懇願するのは、この船の戦闘員という位置付けのゾロだ。
「金ならこの船の財布係のナミに頼めばいいだろ?」
そう、ゾロが頭を下げていた理由は先日の修行の話とは関係のないことだった。
「あいつはダメだ。利子を異常に請求される」
確かにナミは非常に金についてはガメツイもとい、うるさい。そして愛している。どこかの悪党かのように「金はいい、裏切らねぇ」とか言ってそうである。
10歳からの彼女のことを考えれば金にうるさくなってもしょうがないかもしれないが……。
「……理由は話したのか?」
「ああ、剣を二本新調したいんだ。『鷹の目』にぶった斬られたからな」
そう言ってゾロは腰に唯一ある刀を叩いた。そろそろ到着するローグタウンで刀を買いたいということだ。
ゾロは三刀流と言うカイト的にはかなり妙な剣術を使っている。カイトとしたら噛んでまで持つ意味あるのか? と言う疑問があるのだが、ゾロが必要だというのだから必要なのだろうと思考を中断した。ゾロが三本そろってこそ真価を発揮しているのもまた事実なので特に問題がないのも事実だ。
「オレからナミに伝えといてやるよ。ちょっとだけオレのポケットマネーを渡してあるから利子なしでそこから出してくれるだろ」
カイトはゾロの金が要るまっとうな理由を聞いてナミと話すことにした。
「助かる!」
ゾロはそう言いカイトが言い渡していたトレーニングを始めた。まだ完全に回復していないのだからトレーニングの量をかなり少なくしている。放っておくと怪我が長続きしてしまう。
「ナミ、ゾロに剣を買う金を渡してやってくれ。これは必要経費だろ?」
メリー号のみかんの木で余分な葉を取っていたナミに声をかける。
「でも刀剣類ってかなりの値段なのよ? しかもそれが二本もいるなんて」
確かに刀剣類は店売りの物もオーダーメイドの物もかなり高価な値段が付いている。しかもこの先
「まぁ確かに高いが……オレが前この船のために出資した金があっただろ? それをゾロに渡してやってくれ。それならオレからの金だからいいだろ?」
「確かにカイトに貰ったお金だし……カイトにそう言われたらしょうがないわね」
少し考える素振りを見せたナミだったが、カイトの言葉に首を縦に振った。
利子はなしでいいぞ、と言い残してカイトはゾロに報告に行った。
ゾロに報告をした後に自分で取っている新聞を見る。彼の日課となったこれは中々いい暇つぶしになる。何よりも世界の情勢を把握できるのだからかなり重要なものだ。
読み終わった新聞は船室に溜めてあるが、基本的にカイトとナミ以外は読むことがない。目新しくカイトの目を引く事件などはなかったが、新聞と共に送られてきた
(2500万か、
ローグタウンはかつて海賊王を死刑した町であり、海賊王が生まれた街でもある。つまり
「ここが海賊王の生まれた街か!」
ルフィはメリー号を停めると島に飛び移った。
「それじゃあ決めた時間になったらちゃんと船に戻ってこいよ。シケが来るらしいからな」
カイトは船員全員に聞こえるように言うと欠伸を一つした。昨夜の見張り番はカイトだったため昼に差し掛かっている現在でもまだ寝ていないのだ。船番と居眠りを両立できるみなが得をするタイミングだ。
「カイト、行きましょ!」
船室で眠ろうとしたカイトの行動はナミによって止められた。ショッピングに付き合えと言うことだ。
カイトは逡巡した。断っても別によくね?と。
「あいよ」
しかし彼はナミの荷物持ちとなることを選んだ。ローグタウンに滞在する時間は長くて2時間もない。この後に向かうのは
「どう?」
「エクセレントッ!!」
汗をかきながら必死に多彩な語彙でナミの試着後の姿を褒めている彼は店員の鑑だろう。そんなことを思いながらカイトは適当に相槌を打った。もう何度目の返事であろうか。
「いいんじゃね」
おざなりな返事になるのも仕方ないだろう。初めの頃は着せ替え人形のごとく着替えるナミの衣装を見てしっかり感想を言っていたのだが、すでにナミが無駄に試着しているの数は10を軽く超えている。
「なによ、反応薄いわよ!」
少し不満気味に唇を尖らせたナミは試着室へ戻り、ほどなくして元から来ていた服のまま試着室を出た。
「全てお買い上げで!!?」
ウキウキとナミに話しかけた店員は次の瞬間完全に息を引き取った。
「いいえ、わたしもっとラフなのがいいの。行きましょカイト」
「あ、ありがとうござい……ました…………」
神の鉄槌を振り下ろされた店員は最後の力を振り絞って、声をだした。
カイトはその雄姿にやるな、とだけ小さく感心した。
「なんで冷かしたんだ」
かなり無駄な時間を使ったと思ったカイトは、店を出てからナミに問うた。
「そこまで無駄じゃなかったわよ?」
カイトはナミのその言葉に女子の買い物は昔から訳が分からんと心の内で思っていた。
「あ、あれはウソップとサンジか」
ナミのウィンドウショッピングを少しだけ手伝っているとウソップとサンジが巨大な魚を担いで歩いているところを発見した。
「おーい!」
「ナミすわあああん!!」
ナミの呼び声に一瞬のラグなく反応したのはゾロに素敵眉毛と称されるサンジだった。
「サンジくん、予定より早いけどそろそろ天候が怪しくなって来たわ」
ナミはサンジの猛烈な好意を受け流して悪くなり始めた天候について伝えた。確かにこのローグタウンに到着した時よりも風が強くなり、雲も分厚くなっている。シケがもうそこまで迫っている証拠に雨は降っていないまでも、稲光が見え、雷の音が遠方から聞こえてくる。
カイトは稲光と雷の音からおおよその雷雲の位置を逆算した。
(四キロくらいか……かなり近いな)
「二人は船に戻って出港の準備をしてくれ。オレとサンジはルフィとゾロを探す」
カイトはそう言うとウソップとサンジの持っていた魚を自身のワームホールに収納した。その光景を見たのが初めての三人は一様に驚愕した。
「……了解、頼んだぜ副船長!」
ウソップは驚愕して何か聞きたい顔をしているがカイトの指示に従うことを優先した。
「まかせるわ!」
ウソップとナミは指示されたとおりにメリー号へと駆け出した。
「探すのはいいがどうやって探すよ?」
サンジは煙草に火をつけるとカイトに尋ねた。
「簡単だ。騒ぎのある方へ行けばいい」
カイトはサンジの問いに広場を指差して答えた。と言ってもカイトがある程度見聞色の覇気を使えば、ルフィとゾロの位置を特定することは容易い。
「なるほど」
カイトとサンジは人が異様に集まっている広場に向けて駆けだした。
広場にある『海賊王が死刑された場所』を人々は見上げていた。サンジとカイトもつられてそこを見る。
「ル、ルフィ!!?」
サンジは死刑台に拘束されたルフィを発見した。
「なんだあのデカッぱな!?」
カイトは変なところで驚愕していた。まさにピエロの鼻という形容が適切な赤くて大きい鼻だったのだ。
「誰が世界一でかい鼻だと!!?」
ルフィを拘束していた赤いデカッぱなの男は耳ざとくカイトの驚愕の声を聴いており、怒鳴り声を上げた。
その直後聞き覚えのある声がカイトのもとに届けられた。どうやら騒がしい方に取りあえず来たのだろう。
「バ、バギー!?」
ゾロはあの赤鼻を知っているのだろう。名をバギーを言うらしい。
「ゾロ、話は後だ。ルフィを助けるぞ」
こんな場所で死ぬことなどカイトは許していない。
ロジャーと同じ場所で死ねるのはある意味海賊の誉れかもしれないが、死ぬことがそもそも何も自慢などできないことだ。
死は逃げだ。
「どけっ!」
「どいてくれ!!」
ゾロとサンジは死刑されんばかりの光景を広場で野次馬よろしく見ている民衆を掻き分け進む。
「おれたちを忘れるな!」
ゾロとサンジが死刑台を囲むようにして不自然にぽっかり空いたスペースに出ると、バギー海賊団がそこにいた。ゾロとサンジは数によって全く前に進めなくなっていた。
「来たかゾロ……。だが遅いな。麦わら最後に言いたいことはあるか?」
バギーは余裕綽々でルフィに辞世の句を聞いている。
クソ、あの柱さえ――。
奇しくも仲の悪い二人であるゾロとサンジの思考が一致した。
「おれは……海賊王になる男だ!!!!」
海賊王が生れた町で海賊王になるという大言を放つルフィになんの気負いもない。断頭台に落ちる刃のようにバギーは天高く手に持ったサーベルをルフィの首に振り下ろす。
「麦わら! ハデに死ね!!!」
「悪い、おれ死んだ!」
ルフィは死を悟った瞬間笑った。ここが旅の終焉だというのなら彼はそれでも満足なのかもしれない。いや悔いが残らないように生きてきたのだろう。だから彼は笑ったのだ。
誰もがルフィの死を疑わなかっただろう。死刑台のそばにはバギー海賊団の一員しかいない。ゾロとサンジはほんの少しの所で間に合わない。
奇跡が起きない限りルフィは助からないと彼らは悟った。
一人を除いて。
金属が砕ける音が静寂した周りにこだまする。
バギーが振り下ろしたはずのサーベルはルフィの首に触れる手前で完全に粉砕していたのだ。
「船長、まだ死ぬには早いんじゃないか?」
「カイトォォォ!!」
横に現れたカイトにルフィは歓喜した。
いつの間に居たのか死刑台に座っていた青年は、未だ同じ場所にいるバギーには一目もくれていない。
(ここがレイさんの支えた船長の見た最後の景色か……)
カイトは未だ困惑が抜けきっていないバギーに指を指した。バギーは得体のしれない目の前の男に半歩後ずさる。直後バギーに天より雷が叩き込まれた。まるで死刑台に座る男が操っているかのようだった。
事実この雷はカイトが意図的にバギーに落としたものだ。ちょうどうってつけの雷雲も頭上に来ていたのだからそこから“引っ張って”きた。
バギーに直撃した雷は果して死刑台を炎上させなかった。炎上させたのはルフィを拘束するモノだけだ。都合よく操ったのは他でもないカイトだ。
「さて、逃げるぞ。シケが来る前に」
「あだっ」
カイトはルフィにチョップをすると死刑台から飛び降りた。それに倣うようにして雷雲から雨が降り始める。
海軍が今起きたことをほかの者と一緒に困惑している。
どうやらルフィのことも海賊であるということはしれているらしい。今日の新聞が初だったはずだがすでに海軍には知られていて当然と言えば当然だ。
――それゆえにこのバギーの悪行を見逃していたのだろう。
海賊同士が潰しあうというのならそれは海軍の労力が減って助かるというものだ。
「お前らも早く逃げるぞ。シケが来る」
まだ驚愕の表情を崩せていないゾロとサンジに向かってカイトはルフィへの言葉と同じことを言う。
「あ、ああ」
「よ、よし」
ゾロもサンジもカイトの規格外な行動に釈然としない返答をする。
「よし、逃げるぞ!!」
死刑台から飛び降りたルフィはカイトたちに向かって指示をだし、駆け出した。
「包囲しろ!!」
異様にドスの効いた声が響き渡る。このローグタウン海軍の最高責任者である海軍本部大佐『白猟』のスモーカーだ。いち早くこの状況から立ち直ったのは彼だった。本来の目的である海賊の包囲捕獲を実行に移したのだ。
スモーカーの声で我に返った海兵たちは当初の陣形を作り、広場を包囲した。スモーカーの計画通りに広場を先ほどまで占拠していたバギー海賊団は捕まってしまっている。船長であるバギーはスモーカー直々に捕獲し、特殊な網によって簡単に拘束されていた。
「どけどけ!」
ルフィたちは包囲を一息に突破し、メリー号へ続く道を最短コースで走る。そこに一人の女性が立ちはだかった。
サンジは女性と見るやテンションを上げ、ゾロは反対にテンションを下げた。ルフィとカイトはいぶかしげに女性をみた。
「ロロノア・ゾロ!! 私をからかっていたんですね!? 名刀、回収させていただきます!」
力強い意志のこもった瞳で非難の色をゾロに送っている。
「おめぇ、あの子に何をした!?」
敵であるはずの女性に対してサンジは擁護の声を上げる。
「先に行っててくれ!」
ゾロはサンジの声を無視するとカイトとルフィにそう伝えた。なおも噛み付こうとするサンジはルフィが無理やり引っ張ってきた。
そろそろ港が見えるところまで走ったルフィたちに、またも海兵が立ちはだかった。
「来たな、麦わらのルフィ」
大型のバイクを傍らに置いた男はかなりガラが悪いものの正義の羽織を着ている。
「誰だおめぇ!」
「おれは“海軍本部”大佐のスモーカーだ」
(本部の大佐ということはそこそこの強さだな。さてルフィたちで太刀打ちできるのか?)
カイトは全く参戦する気のない考えでいるようだ。ルフィたちの戦闘能力がどれだけのものかをさらに明確に見極めることにしたのだ。
これから海賊として生きていくならば本部だろうが大佐などに後れを取っていてはダメなのだ。
「お前たちは海へ行かせねぇ!」
スモーカーは怒声と共に自身の腕を変化させた。煙状に変化した腕はルフィを完全に掴んだ。
「うおっ、なんだ!?」
それに所見では対処できなかったルフィは驚きの声を上げる。
(なるほどロギアの雲、あるいは煙人間ってとこか)
カイトはスモーカーの能力を看破する。それと同時に今のルフィたちではどうしようもない相手であると理解した。
「このバケモノが!!」
サンジは走ってきたスピードそのままにスモーカーの顔面を蹴り抜いた。しかしサンジの足には蹴った際の感触が異常に軽く感じた。
「ザコにようはねぇ。ホワイト・ブロー!」
それも当然だ。スモーカーは頭を煙状にしてサンジの蹴りを無視したのだ。そしてサンジを煙のように膨れ上がった腕を伸ばすパンチで壁に叩きつけた。
「ゴムゴムのピストル!!」
ルフィは遠くに拘束されていようと関係ないとばかりにパンチを繰り出す。しかしその拳もスモーカーの変幻自在な煙の前では意味をなさなかった。
「お前ごときが2500万ベリーだと?」
スモーカーは嘲笑するよりも呆れを滲ませた声をだした。スモーカーはすでに先ほどあしらったサンジと戦闘に全く介入していないカイトは眼中にないらしい。
ルフィをうつぶせの状態に押さえつけると背負っていた十手のような武器に手をかけた。
「悪運尽きたな……」
カイトはそろそろいいかと動こうとしたとき、一陣の風が飛来した。
「そうでもないようだ」
「てめぇは……!?」
スモーカーは声の主に目も向けると驚愕した表情になる。驚愕しているのはスモーカーだけではない。カイトもその人物の登場に酷く驚いていた。
「ドラゴン……」
カイトは突如前触れなく現れたフードを被った男の名を小さく零した。その声は嵐の中に消えてなくなった。
「あんたの首を世界政府は欲しているぞ……!」
「世界は我々の答えを待っている……」
ドラゴンが言い終えると計ったようにして、突風がスモーカーの体を吹き飛ばす。慌ててサンジとルフィ、そして追いついたゾロは船に向けて駆け出した。
「行ってこい、それがお前のやり方ならな!!!」
ドラゴンはルフィたちが走り去る方を笑いながら見る。そしてカイトの方に一瞬だけ視線を送った。
カイトにはその視線の意図が読み取れなかった。
「ドラゴン!! 何故奴を助ける!?」
「男の船出を邪魔する理由がどこにある!!」
言い切ると共にまたも突風が吹き荒れる。突風が吹いたのはわずか一秒にも満たない間だった。だがそれで十分だったということだろう。ドラゴンの姿は消え去っており、カイトの姿も消えていた。
カイトはメリー号に向けて駆ける中で思考していた。先ほどのドラゴンの視線の正体は真意は一体なんだったのか。カイトは新世界ではかなり有名な男である、くらいの自覚はある。それはシャボンディ諸島での『猟犬』とあだ名された行為により、海賊たちが広めたことが大いに関係している。
しかしドラゴンは海賊ではなく革命軍だ。確かに懸賞金をかけられているが、革命軍のトップが海賊への賞金稼ぎを生業としていただけの男に特別な興味を持つのだろうか。しかも数か月間だけしかまだ行っていないのだ。
疑問を振り払うようにカイトは頭を振り、メリー号へと駆けた。
この時カイトは自身の立場をあまり理解できていなかった。カイトは自分への各組織の首脳陣からの評価を見誤っていたのだ。自分が如何に影響力を持ってしまっているかを。
実際カイトはただの賞金稼ぎではない。『冥王』レイリーという海賊王の右腕たる男を師事し、白ひげやその海賊団の覚えもいいし、赤髪とも接点がある。さらにはロジャーの息子の親友でもある。それはエースの口からも言われていることだ。
何よりもドラゴンの父である海軍本部中将のガープとも気さくに話し、ルフィを預けることも半ばガープに頼まれている。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「早くしろ! ロープがもたねぇ!!」
ウソップが声を張り上げる。
「カイトは!?」
ルフィたち三人が帰ってきた時にいるはずの男の所在を聞いたのはナミだった。
「あいつなら大丈夫だろ!」
ルフィはメリー号に飛び乗ると出港の指示を出す。これ以上ロープでつなぎ止めておくのは事実無理だった。
「しゃーないが出港するぞ!!」
ウソップはルフィの合図に伴ってロープを切る。
「ちょっとカイトを置いていくの!?」
「落ち着け、カイトは海を自力で渡れるんだ。それにこれから向かう先も知ってる」
カイトが海を船なしで渡れることはすでに船員たちに話してあることだ。
「カイトだ!」
ルフィは離れていくローグタウンの港を指差して叫んだ。風雨により視界が悪いがギリギリ判断できたのだろう。ルフィの指摘通り、その人影は海に飛び降り、メリー号に向けて走り出した。
「あぶねぇあぶねぇ」
メリー号に飛び乗ったカイトは全く水に濡れていなかった。雨の中を雨具なしでいたというのに彼の体から下たる水は皆無であった。
「よかった……あ、見て! あの灯台!」
カイトが無事でほっとしたのか、ナミは船の航海士としての仕事に取り掛かる。
「なんだぁ、ありゃ?」
ナミの指示した先に灯台が嵐の中でもしっかりと光を灯していた。
「あれは“導きの灯”よ」
「あの先に
ナミの説明に補足を付け加えるカイト。
「おっしゃ、
サンジはそう言いながら空樽を甲板に持ち出した。
「おれはオールブルーを見つけるために」
「おれは海賊王に!!!」
「おれァ世界一の剣豪に」
「わたしは世界地図を描くため!」
「おれは勇敢なる海の戦士になるために!!」
「オレは世界全てを見て回るために」
六人が空樽に足を置いた。各々が自分の願いを口にする。
空樽に置かれた足が上がる。
『いくぞ!!!
実は発行されていたルフィの手配書。
金額は原作よりも安くなっております。
アーロンを倒したのがカイトなのが要因ですね。で、それを報告したネズミくんは処罰されています。なのでカイトは賞金首になってません。
支部大佐よりも賞金稼ぎの方が信用されてるなんて、これがコネってやつか。