真・恋姫†無双 ご都合主義で萌将伝!   作:AUOジョンソン

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「やっぱりさ、かぐや姫の一番可哀想なところは、最後には天の羽衣着せられて記憶なくしたように見える描写だと思うんだよね」「いやいや、見知らぬ男に求婚され続けるのもある意味拷問だぞ」「最終的にお爺さんお婆さんと離れなきゃいけないところも、なんと言うか、こう、私的には胸に来るものがあるのですが」「で、隊長はどれが一番キツイと思った?」「私ですか? ・・・そーですねー。竹に詰め込まれて頭上スレスレを鉈でたたっ切られた時が一番世の中を恨んだ時だと聞かされましたね」「・・・ぎゅうぎゅう詰めだったのか、竹に。小さな姿だって言うのは後の創作か何かなのか」


それでは、どうぞ。


第八十二話 『かぐや』の悲劇に

あのお茶会からしばらく。今はまだ、夏の暑さもピークは過ぎていない。例年通り、祭りやらざぶーんの運営やらで忙しくしているのだが、本日はそれら全てをほっぽってここに来ていた。

そんなことをしている場合じゃない、と言うやつだ。パンダ風に言うと、『笹食ってる場合じゃねえ!』だ。まさにあんな感じで、窓枠飛び越えて駆けて来た。

自動人形に『静かに走れ』と言う意味を込めたパンチを食らって一旦は落ち着いたものの、なんと言うかそれだけで収まる感情ではない。

 

「うぅむ、いつまでも慣れないものだなー」

 

足をとんとん揺らして、貧乏揺すり。落ち着かない俺の心情が、分かりやすく表れている。

今いるのは、産婦人科として国民にも広く開放されている、俺の後宮。その分娩室の前だ。

中では産婆さんやら侍女隊の衛生部隊の子たちだとか自動人形が働いているのだろう。慌しい声がこちらにまで聞こえてくる。

しばらく足を揺すってみたり指をとんとんと忙しなく動かして落ち着きのなさを表現していると、赤ちゃんの元気な泣き声が。

 

「おっ」

 

少し腰を浮かしかけるが、まだ入れないだろう。もう少し我慢するしかない。

・・・それから、赤ちゃんの泣き声と人が走り回るような音を、外で聞きながらしばらく待つ。

まぁ、なんだかんだ言ってこの流れはある程度繰り返したものだし、このくらいで取り乱したりはしない。落ち着かなくはなるけどな。

落ち着かなさが頂点にまで達し、立ち上がってうろうろしようかと無意識に腰を浮かした瞬間、がらり、と扉の開く音。開いた扉からは、衛生部隊の子が顔を覗かせていた。

 

「あ、ギル様! 御生まれになりましたよ! 元気な女の子ですっ」

 

「そうか!」

 

浮かした腰を、勢いそのままに完全に上げる。立ち上がって、侍女に促されるように室内へ。

幾分か落ち着いた雰囲気はあるが、それでも完全に熱気が落ち着いたわけではなさそうだ。ある程度の緊張感は未だに室内に燻っている。

そんな中を進んでいくと、白いベッドに上体を起こして子供を抱く女性が一人。

 

「あ、たいしょー。・・・えと、が、頑張り・・・ました?」

 

「おう、お疲れ。って、何で疑問系だよ」

 

間違いなく頑張ったよ、と隊長の頭を撫でる。くすぐったそうにはにかむと、えへへ、と笑う。

そのまま、自分が抱く赤ん坊を俺へ向けて、優しい微笑を浮かべる隊長。

 

「たいしょー、抱っこします?」

 

「落ち着いてきたみたいだな」

 

「ええ、だいぶん。・・・あ、でもたいしょーが抱っこすると怖くてまた泣いたりしませんかね?」

 

「ほう? 産後の休暇は不要と見える」

 

「おっとぉ!? 流石の私でもそれは堪えますよ!?」

 

「なら下手な発言は慎むことだな。・・・後、五月蝿い」

 

疲れているのか、頬を赤らめている隊長を、軽く突く。

あいた、と気の抜けた声を上げて、微笑む隊長から、子供をゆっくりと受け取る。

 

「・・・おおう、なんというか、あれだな」

 

「?」

 

「――可愛いな。お前似だよ」

 

「生まれたばっかりでそんなの分かるんですか? ・・・ふふ、悪い気はしませんが」

 

ある程度あやすと、隊長の腕に子供を返す。その子に笑いかけながら、隊長は口を開く。

 

「あ、そういえばこの子の名前は・・・」

 

「ああ、うん。隊長の考えてた名前でいいよ。そういう決まりがあるんだろ?」

 

「決まりって訳じゃないんですが・・・まぁ、『かぐや』の子は名前の選択肢、ないですから」

 

「そっか。・・・でもまぁ、『かぐや』って名前の響き、俺は好きだからさ。いいと思うよ」

 

「フヘッ。・・・っとと。危ない危ない。・・・そう言っていただけると、嬉しいです。・・・ねー、歌具夜?」

 

すやすやと眠る娘・・・『歌具夜』に、隊長はニコニコと話しかける。

 

「取り合えず、お疲れ様。・・・しばらくはゆっくり休んでくれ。何かあれば、自動人形に、な?」

 

「はいです。何かあれば、頼らせてもらいますね」

 

自動人形の一人に、頼んだぞ、と声を掛ける。無言のまま頷いた自動人形に後を任せ、俺は部屋を出た。

あのまま俺がいても、気が休まらないだろうしな。それくらいの気遣いは出来る。

 

・・・

 

違和感に気付いたのは、それから三日後だった。

隊長の様子を見に行くと、歌具夜を抱いたまま、こちらに笑顔を向けてくる隊長に声を掛けられた。

 

「あ、たいしょーたいしょー。見てください!」

 

「ん?」

 

「歌具夜、もう喋るんですよ!」

 

「・・・は?」

 

何言ってるんだ、と続けようとする前に、歌具夜が俺をじぃと見つめる。

そして、こちらに手を伸ばして、口を開いた。

 

「・・・おーちちうえ、さま?」

 

「そうですよー。貴方の父親ですよ、歌具夜」

 

「い、いやいやいやいや、おかしいでしょう!?」

 

あまりの衝撃に、思わず敬語になってしまった。いやいや、でもほら、おかしいだろ! 流石の菫や一華も生まれて三日じゃ喋らなかったぞ!?

 

「優秀ですよねー。えーと、神様と、月の民の血が流れてますもんねー。半分以上人間じゃないですもの」

 

「それ言ったら俺の娘全員純粋な人間じゃないんだけど」

 

この体自体が神様と人間の混種だしねぇ。それにプラス月の民・・・。っていうか月の民って人間とは別種の生命体なんだ・・・。

 

「この調子でどんどん言葉を覚えましょうね、歌具夜?」

 

「おぼえ、う?」

 

「おぼえる、ね?」

 

「おぼえろっ!」

 

「いやいや、私じゃなくて、歌具夜が覚えるんですよー?」

 

きゃっきゃとはしゃいでいるので、安心するとしよう。

あー、まぁ、頭が良くて困ることはないしな。

 

「それじゃあ、俺は仕事に戻るよ。・・・ええと、何だ。程ほどにな?」

 

「えー。だって、えーと・・・何代目かは忘れましたけど、この子も立派な『かぐや』の一人なんです。頑張って一人前になってもらわないと!」

 

「・・・無茶はさせないようにな」

 

「はい!」

 

本当に大丈夫かこいつ、と不安になりつつも、まぁこれだけ言っておけばいいかと部屋を後にする。

・・・それが、最も大変なフラグを立てる思い込みであると知ったのは、もっと後のことであった。

 

・・・

 

それから一ヶ月。つまり三十日後。

仕事で余りあえなかったが、取り合えず顔だけでも、と後宮へ行くと。

 

「あ、おちちうえさまっ」

 

「・・・ええと、歌具夜・・・か?」

 

「あいっ」

 

ハイハイとか掴まり立ちとかかっ飛ばして、すこしよろよろしているとはいえ普通に歩いてくる歌具夜に出迎えられた。

驚愕に固まっていると、ぱたぱたと後ろから小走りに駆け寄ってくる音がする。

そちらに視線を向けてみると、予想通り、隊長がこちらに走ってきていた。

 

「あ、大将じゃないですか。お久しぶりですねー」

 

「隊長、お前何した?」

 

ぐい、と胸倉を掴んで引き寄せる。少し声にドスが効いていたからか、隊長はあたふたと手足を動かす。

 

「ふぇっ!? いきなり容疑者扱い!? え、なんでしょう、何しました?」

 

「それを聞いてるんだ。一応聞くが、何故歌具夜はもう立って歩いてるんだ・・・?」

 

俺の言葉に、今までの慌てようは何処かへ行ったのか、隊長はきょとんとした顔をして顎に指を当てた。

たまにあざとい可愛らしさを強調する為にやる子も居るが、隊長のこれは癖である。しかも結構無意識の。

ということは、歌具夜がもう普通に立って歩いてたり喋っているのは、隊長からすると当然のことなのだろう。・・・いやいや、納得は出来んぞ、それは。

そんな俺の混乱を知ってか知らずか、隊長は一から説明するように丁寧に話し始めた。

 

「え? ・・・だって、アレですよ? 生後一ヶ月ですから。もう生まれてから三十日『も』経ってるんですよ?」

 

「・・・あのな、普通の子は三十日『しか』って言うんだ。って、そういや普通の子じゃなかったな」

 

「そうですよ! 普通の子じゃありません。私とたいしょーの、その、愛の結晶といいますか・・・えへへ、なんか照れますね、あ・な・た? きゃっ」

 

恥ずかしがりながら俺の腹部をど突く隊長と、俺の脚を叩きながら、『どしたー?』と聞いてくる我が娘(生後一ヶ月)。おいおい嘘だろ・・・。

・・・あれ、でもなんかこれ、どっかで聞いたような気が・・・。

 

「まぁ、成長早くて悪いことはないか・・・」

 

何度目になるか分からない諦めを抱えつつ、まぁ折角だし、と歌具夜としばらく遊んでから後宮を後にする。

・・・すでに、七並べ程度なら出来るようだ。将来が本当に恐ろしい娘である。

 

・・・

 

「ついに来たか、この日が・・・!」

 

今日は歌具夜が生まれてから三ヶ月目である。夏も終わり、秋に突入している今日、こうして俺は後宮へ来ていた。

もうどんなことになっても驚かん。心理学の漫画に出てくるようなスーパー赤ちゃんみたいなもんだ。便利屋みたいな発明家キャラになっていても受け入れよう。

夢の中に引きずり込むスタンド使いの赤ちゃんみたいに、知能指数クッソ高くても受け入れようじゃないか。

そう思って隊長の元へと向かうと、途中で一人歩く隊長を見つけた。・・・おや、歌具夜は一緒じゃないのだろうかと疑問を頭に浮かべながら、隊長に声を掛ける。

 

「あれ、隊長」

 

「んぇ? あ、たいしょー。どしたんです?」

 

「ああ、いや、歌具夜に会いに」

 

「それはいいですね。あの子も喜びます。ええと、二ヶ月ぶりくらいですかね?」

 

指折り数えた隊長に頷きを返し、案内を買って出てくれた隊長と並んで歩く。

自然に手を繋ぐのも慣れたものだ。気温が低くなってきているからか、その手から伝わる体温がやけに温かく感じる。

隊長も少し意識しているのか、頬を少しだけ赤らめて世間話を切り出してくる。

 

「あの子もとても大きくなりましてねぇ」

 

「へえ、それは楽しみだ」

 

なんと言っても今まで隊長もみたことのないという神様と月の民と人間の血を併せ持った子供だ。

どんな化学反応を起こしているかは興味深いものである。

 

「あ、ここですここ」

 

「・・・図書室?」

 

ここにいる子供たちのための絵本だとか、お母さんになる女性が読む心得だとか、医師が読む医術書まで置いてある、かなり大き目の図書館だ。

産婦人科として広く一般に開放するに当たって、色々あったほうがいいだろうと俺が買い集めた本たちが置かれている。

 

「失礼しまーす。・・・歌具夜ー?」

 

図書室に先に足を踏み入れた隊長が、小さめに・・・とはいえ部屋全体に聞こえるように、声を掛けた。

 

「はいはーい? 母上様ですかー?」

 

そんな返事と共に姿を現した歌具夜の姿を見て――俺は絶句した。

 

「あ、お父上様ではないですか。こんな所まで来るとは・・・珍しいですね」

 

「だ、だ・・・」

 

「だ?」

 

「誰だお前っ!?」

 

そこにいたのは、隊長以上の長身で、黒く長い髪を垂らした、絶世の美女と言ってもいい女性だった。

 

「ふぇ? やだなー大将。娘の顔を忘れちゃったんですかー? 歌具夜ですよー、歌具夜」

 

「そうですよ、お父上様。ふふ、まだ二ヶ月ほどしか経っておりませんのに、娘の顔を忘れるなんて・・・悪い父親ですね?」

 

にっこり、と小首をかしげながらの言葉は、男ならば・・・いや、女でも、聞いたものを全員蕩けさせるような魅惑の言葉だ。

っていうか、おいまて。分かったぞ、ここ最近の違和感の正体が!

 

「・・・隊長、一応確認しておくぞ」

 

「はい?」

 

「『かぐや』って、三ヶ月で成人する?」

 

「はい、もちろん。三ヶ月で成人して、それからずっとその姿のままですよ?」

 

何当然のことをいまさら? と言う表情をする隊長に、ああそうか、とため息混じりに返す。

なるほど、これが隊長・・・『迦具夜』にとっての普通だったのだ。

三日で喋り、三十日で立って歩き、三ヶ月で成人する。

 

「あ、もちろん月の民皆がそういうわけではありません。『かぐや』から生まれた長女だけです」

 

「なるほどねぇ・・・」

 

・・・あ、ということは隊長は生後三ヶ月からこのちんちくりんな姿なのか・・・!

うぅ、なんか悲しくなってきたぞ・・・!

そんな俺の考えを悟ったのか、歌具夜が俺に悲しい瞳で語りかける。

 

「お父上様・・・貴方もお気づきになったのですね。我が母の、『迦具夜』の悲劇に・・・!」

 

「ああ、歌具夜・・・! 俺は、俺は・・・!」

 

「悲しまないでください、さぁ、歌具夜の胸の中へ・・・」

 

歌具夜誘われるままに優しく抱き締められていると、それを見ていた隊長ががるると噛み付いてくる。

 

「ちょっとぉー!? 娘に夫寝取られるとか私そういう性癖無いですよ!?」

 

「いや、だってお前、悲惨すぎるだろ・・・うぅ、また悲しくなってきた」

 

「よしよし・・・」

 

「娘によしよしされるとか倒錯プレイ過ぎませんか!? そういうことだったら私の胸貸しますし! 薄いけど! まな板だけど!」

 

おらおら、とこちらに胸を張って強調してくるので、ぺたぺた、と俺と歌具夜は隊長の胸を触ってみる。

 

「まな板だ・・・これかなりまな板だよ!」

 

「まな板じゃ遊べませんけどね。・・・遊ぶ(意味深)」

 

「色々出来るぞ? 挟まなくても、擦るだけでも十分に・・・な?」

 

「娘に猥談振らないでくださいますか、お父上様」

 

それもそうだ、と隊長に向き直る。こういうのはきちんと本人に言わなくてはなるまい。

 

「・・・なんですか、たいしょー」

 

「今日の夜、まな板で遊ぶか」

 

「まな板じゃ遊べないんですよっ!」

 

ぺちーん、と緑の帽子が地面に叩きつけられる。・・・激怒されてしまった。っていうか、まな板扱いしたのは自分なのに、そこは怒るのか。

繊細な乙女心というやつだな。

 

「これはもうアレですかね。無人島に島流ししてそこにあるものだけで舟屋作ってもらう必要がありますでしょうか」

 

「流石に止めてやれよ。一人でそれって完全に刑罰だから」

 

何とか歌具夜を納得させると、隊長が膨れっ面のまま俺を強く押す。

突然のことによろけてしまい、そのまま背後の椅子に転ぶように座ると、その膝の上に隊長が対面を向くように乗っかってくる。

その頬は膨らんでおり、言葉にされなくても怒っているのが・・・いや、拗ねてるのか、この顔は。兎に角、不機嫌なのは伝わってくる。

 

「とと、危ないなぁ。なんだ隊長、俺と娘に苛められて拗ねたか」

 

「拗ねました。拗ね迦具夜です。・・・むぅ」

 

「うわキツ」

 

「なんか言ったか歌具夜ァッ」

 

「何でもないです母上様っ」

 

歌具夜の発言に、ぐるんと首を回して睨みつける隊長。・・・怖い。何が怖いって目の前のエクソシスト的首の稼動範囲が怖い。

ぐるん、と言うよりギュルン、と言う感じで回ったし。

両手を挙げて降参の意思を示すように、歌具夜は何歩か後ずさる。顔がひくついているのを見るに、本気でビビッているらしい。

 

「・・・はぁ。分かりましたよ母上様。ここに邪魔が一切入らないようにしますので、二人目頑張ってください」

 

そういうと、歌具夜はいくつかの術式を起動すると、部屋を出て行ってしまった。・・・あれ、なんだろうこれ。

他者封印(ブラッドフォート)()鮮血神殿(アンドロメダ)』の結界の中に入ったような違和感を感じる。入ったことないけど。

 

「ふ、ふふふ・・・我が娘ながら、分かっているじゃありませんか。・・・ささ、たいしょー? 二人目、頑張りましょうね?」

 

「うわ、お前下着つけてな・・・まてまて! 服が汚れ・・・あっ、てめっ」

 

「やったもん・・・ヤったもん勝ちなんですよたいしょー! 先っぽ! 先っぽだけだから!」

 

「それは男が言う台詞だしそれを言うやつは絶対先っぽで終わらせる気はない!」

 

・・・最終的に押し負けてしまったのだが、これは俺悪く無いと思う。

 

・・・




「あら、お母さんとお買い物? 偉いわねー、一つおまけしてあげる!」「あ、どもです」「ありがとうございます」「お、なんだ姉ちゃんと買い物か? 偉いなぁ、どれ、少しおまけしてやろう」「・・・どもです」「申し訳ありませんね、店主」「おやおや、今日はお母さんとお買い物に来たのかね? ほら、飴でも舐めるかい?」「・・・ども、です」「わざわざお気を使っていただいて申し訳ありません」

「・・・絶対おかしいよ何で私のほうがお母さんなのに歌具夜がお母さんとかお姉さんとかに見られるわけ? 意味が分からないよ。私のほうが七千歳くらい上なんだからそれくらい分かるでしょうにだってなんなんだよもう。かくなる上はたいしょーに夜這い掛けてくしかないでしょもうこのすさんだ心を癒せるのはたいしょーしかいないよもぅ・・・」

「たいしょー? 傷心の私を癒して・・・って、歌具夜!?」「あ、母上様。どしたの? 母上様もお父上様とお昼寝? ・・・お父上様の右側、空いてるよー?」「娘にさき越されてたぁ・・・ぐぅ、自分の娘だけど嫌いになりそう・・・」


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