魔法少女リリカルなのは東方参異伝   作:アリヤ

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すみません。この話の――


 いや、なのははこの世界に魔法があるという事は前から知っている。紫から魔法があるという事は聞かされていたし、それ以前に魔理沙が魔法を使っているところを何度か見たことがあり、魔法の練習に力を入れていることをなのはは知っている。魔理沙が使っている魔法と同じなのかはなのはでも分からないが、どちらにしても自分に魔法が使えることに内心驚きだった。





 いや、なのははこの世界に魔法があるという事は前から知っている。紫から魔法があるという事は聞かされていたし、それ以前に魔理沙が魔法を使っているところを何度か見たことがあり、魔法の練習に力を入れていることをなのはは知っている。そしてその魔理沙が習っている魔法は、なのはにも素質があるらしく、自分の力としてなのはは今現在習っていたところだ。
 自分や魔理沙が使っている魔法と同じなのかはなのはでも分からないが、どちらにしてもこちらの世界で魔法を使うことになるという事に驚いた。


に書き直させてもらいます。次回の話で問題が発生しましたので……


第十一話

 動物病院に着いたなのははすぐに能力で建物の中へと移動し、すぐにフェレットを探した。

 フェレットの姿を見つけることはすぐにできたが、その近くに何か居ることに気配に気づき、そちらに振り返ると魔物らしきものが居た。

 

「なっ、なにこれ!?」

 

 思わず魔物らしきものを見たなのはは、どうして幻想郷でもないのに魔物がこんなところにいるのかという事だった。しかもこの魔物、なのはは一度夢で見ており、場所は違うがフェレットと魔物が近くにいることからして、フェレットに関わる事だろうとなのはは思った。

 フェレットを助けに来たのは良いが、急いで出てきてしまった為に家から刀を持ってくるのを忘れていた。刀を持ってきたところであの魔物に通じるのかという問題もあり、それでも念のために持ってくるべきだったなのはは思った。別に能力で持ってくることは可能だが、余り能力を見られるのは言葉が通じるフェレットが近くに居るために使うことが避けたかった。刀もないために剣術で倒すこともできず、能力を使わずにあの魔物を倒すというあまりにも不利な状況だった。

 

(来たのは良いけど、能力と刀を使わずというのはきついな……)

 

 とにかくこの状況からフェレットを連れ出して、魔物から逃げる手段を考える。能力を使えば何とかなるが、先ほど言った通りフェレットの前で能力を使うことは避けたい。取るべき行動を考え、まずフェレットを助けることが最優先だと思った。

 なのははフェレットに向かって一直線で走り出す。元々なのはは幻想郷に来る以前まで走ることなどの運動の点で苦手だったが、剣術を習う事となってからは刀を扱うことや、相手の反応に即座に対応するために苦手は克服していた。さらに言えば、同い年くらいの子供と比べて速くなっていたほどだ。

 魔物はなのはが動き出したのと同時になのはにめがけて襲い掛かろうとする。しかし、なのははその攻撃をよけ、速さを他の持ちながらフェレットを手に持ち、近くから出られそうな窓を割って外へと動物病院の外へと出た。すぐにそこから離れていき、何度も後ろを見ながら走っていた。

 

「……ここまでくれば、大丈夫かな?」

 

 魔物が近づいてこないことを確認した後、なのはは足を止めて近くの壁に背中をつけて立っていた。全走力で動物病院から逃げてきて、結構走ったことから少しは大丈夫だろうとなのはは思った。

 

「あの……大丈夫ですか?」

「うん、ちょっと息切れ起こしちゃったけど……それより、あれは一体?」

 

 あの魔物を放置しておくわけにはいかないため、なのははすぐさまあの魔物についてフェレットに聞く。剣術と能力を使わないと決めた以上、なんとか情報を聞き出して倒す方法を聞き出そうとしていた。

 

「ある物によって変化してしまった物。詳しいことを放したいところですが、今はそんな時間はなさそうなので」

「なにか……あれを倒す方法は!?」

「これを持ってください」

 

 フェレットは首からぶら下げていた紅い玉をなのはに渡し、なのははそれを受け取った。

 一体これが何なのかさっぱりわからないなのはは、これを使ってどうするのかと聞き返した。

 

「……これをどうすれば?」

「あなたには、魔法の素質がある。魔法の素質があるのならば、あれを倒すことができるかもしれません」

「ま、魔法……?」

 

 フェレットが話していることも驚きだが、フェレットの口から魔法なんて言うファンタジーな事を聞くとはなのはは思いもしなかった。

 いや、なのははこの世界に魔法があるという事は前から知っている。紫から魔法があるという事は聞かされていたし、それ以前に魔理沙が魔法を使っているところを何度か見たことがあり、魔法の練習に力を入れていることをなのはは知っている。そしてその魔理沙が習っている魔法は、なのはにも素質があるらしく、自分の力としてなのはは今現在習っていたところだ。

 自分や魔理沙が使っている魔法と同じなのかはなのはでも分からないが、どちらにしてもこちらの世界で魔法を使うことになるという事に驚いた。

 

「僕が言う言葉に続けて同じ言葉を言って下さい」

「……あ、うん。分かった」

 

 なのははユーノの言葉に多少遅れて答えて頷き、そしてユーノの言葉に続いてユーノが言った言葉を言うのだった――

 

 

 

「我、使命を受けし者なり」

「我、使命を受けし者なり」

 

「契約のもと、その力を解き放て」

「契約のもと、その力を解き放て」

 

「風は空に、星は天に」

「風は空に、星は天に」

 

「そして不屈の心は」

「そして不屈の心は」

 

「「この胸に。この手に魔法を」」

「「レイジングハート、セットアップ――っ!!」」

 

 

 

 刹那、突然と紅い球が輝きだし、余りにも唐突に輝きだしたことになのはは驚いていた。

 

「な、なんて魔力の量……」

 

 フェレットは輝きからなのはの魔力量を見て、想像以上の魔力量に驚いていた。

 しかし、今は驚いている場合じゃないと思い、ユーノはなのはに話しかける。

 

「落ち着いてイメージしてください。君の魔法を制御する魔法の杖と、絶対的な防御を誇る強い衣服を!!」

「と、突然そう言われても……」

 

 突然言われて何も考えていなかったなのはは、どんなものにすればいいのか悩むが、すぐに魔法の杖と衣服を想像しはじめた。

 衣服についてはとりあえずなのはが通っている学校の制服に似た服装を想像したが、魔法の杖という言葉が正直悩んだ。今までなのはは剣術にほとんど力を入れていて、身近に魔法というのにかかわっていたのも魔理沙くらいだった。魔理沙と違って可愛い衣装を考えたが、魔法の杖だけはすぐに想像できなかった。

 なんとかしてイメージを浮かばせようとし、前にすずかから読ませてもらった本から似た形の魔法の杖をようやく浮かぶことができた。その形はいかにも魔法の杖という形で、杖の先の中央には紅い球が付いていた。そして衣装もすでに思い浮かんでいたので、すぐにその衣装へと変化するのだった。

 なのはは自分がイメージした通りの姿となっていることに驚き、思わず感心していた。

 

「ほ、本当にイメージしたとおりになった」

「やっぱり、すごい魔力量……って、今はそんなことを考えている場合じゃなかった!! とにかく、あの魔物を何とかしなくては!!」

「って言っても、あの魔物がどういったか分からないのだけ――」

 

 なのはがどこにいるのか分からないのではないかと言おうとしたが、すぐにこちらに近付いてくる気配を感じ取った。

 すぐにそちらを振り向くと、あの魔物がこちらに向けて突き進んでいた。すぐになのははそれを見て構え、いつでも来てもいいようにした。次第に近づいてきて、そしてなのはの目の前までやってきたのだった――


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