魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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国防軍

「なんなんだアレはっ!?」

「背中に法撃杖が二本も付いてるぞっ!?」

「第二中隊全滅!!
 第三中隊、撤退を要請しています!!」

隊長
「くっ、
 法撃しながら後退!
 グラソン砦へ向かうぞ!」




グラソン砦・フェメンターレ到着

 

ハルネキッヒ国軍・指揮所

 

アグストア(総指揮官)

「ぬぅ、

 ファゼンディラ公国、

 防御に徹せられると、

 やはり強いか。」

 

「シャウターレの損害、

 5機、

 これに対して、

 デュファンスは34機、

 記録的な大勝利ですよ!!」

 

アグストア(総指揮官)

「馬鹿者、

 ジャロウデクからの技術供与が無ければ、

 ハルネキッヒ国軍は、

 居るだけ無駄扱いされ続けたのだぞ?

 それを踏まえても、

 もっと、確実な大勝利が必要なのだ。」

 

「は、失礼しました。」

 

アグストア(総指揮官)

「第6、第7中隊は、

 このまま沿岸側から法撃をしつつ、

 砦近辺に、駐留地を確保、

 第4、第5中隊は、このまま本陣の防衛、

 第1から、第3中隊は、

 機体の修理を急がせろ。」

 

「既に、修理を進めていますが、

 新しい機体故に、

 整備に時間が掛かってしまいます、

 再出撃には、半日は頂きたく。」

 

アグストア(総指揮官)

「半日もか、

 ぬぅう、

 向こうにもデュファンス予備隊はあるだろう、

 この数日中に援軍として来るだろうが、

 仕方ない、

 “再出撃を明朝、日の出と同時に行う”

 全軍に通達、

 各々、休息を取り、

 明日の鋭気を養えと。」

 

「はっ。」

 

 

グラソン砦

 

デュラント公爵

「デュファンスの残存は?」

 

「は、

 100機いた我が方は、

 34機が撃破され、回収不可、

 30機が、腕部大破、

 交換パーツにて、戦闘可能な機体は、

 4機、

 現状、

 稼働機、40機が、

 我が防衛戦力となります。」

 

デュラント公爵

「100年護り続けてきた、

 デュファンスの力も、

 最早ここまでか。」

 

「伝令!!

 この砦に、

 援軍が到着しましたっ!!」

 

デュラント公爵

「援軍?

 それにしては早すぎないか?」

 

「それが、

 最近新設された、

 ディサフィアンテ騎士団、なる、

 新設騎士団だそうで、

 副隊長として、

 ペガル子爵が、いらっしゃいます。」

 

デュラント公爵

「なにぃ?

 あの家を叩き出された小僧が、

 副隊長だとぉっ!?」

 

 

応接間

 

ペガル

「デュラント公爵、

 8年振りですね、

 ディサフィアンテ騎士団、

 先発隊、先行試作機、

 フェメンターレ20機、

 現着致しました、

 補給物資も、

 随時到着します。」

 

デュラント公爵

「・・・見違えたな、ペガル。」

 

ペガル

「はい、これでも、

 副隊長をやっていますから。」

 

デュラント公爵

「早速だが、

 先行試作機を見せて貰っても?」

 

ペガル

「はい、ご覧ください。」

 

 

デュラント公爵

「こんな大盾を、

 軽々しく扱うとは・・・。」

(信じられん、

 これなら、

 シャウターレを撃ち倒せるやもしれん)

 

ペガル

「では、

 これより、

 “夜襲を慣行”してきます。」

 

デュラント公爵

「なにっ!?夜襲だと!?」

 

ペガル

「オネスト隊長から、

 “日中夜”構わず、暴れてよい、と、

 許可は貰っています。」

 

デュラント公爵

「この新型機は、

 そんなに稼働時間が長いのかっ!?」

 

ペガル

「あくまで、先行試作機ですので、

 “デュファンスの5倍”は、

 長く動けます、

 ただ、

 一度使い切ってしまうと、

 満タンまで、

 丸二日かかります、

 ですが、

 予備の積層装甲に、

 補充してありますので、

 積層装甲を付け替えれば、

 5時間は動けます。」

 

デュラント公爵

(一体、

 我が国に、

 何が起こったのだ?)

 

 


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