魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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ドュリューサンド砦・野営地

オネスト
「なぁ、
 ペガル、アイツらのシルエットナイトってさ。」

ペガル
「式典用・・・でしょうか?」

コンクォ
「確かに、
 “オオカミっぽい”4脚シルエットナイトは、
 気になるわね、
 どう言う構造なのかしら?」

オネスト
(記憶が間違ってなきゃさ、
 アレ、ツ〇ンカー〇ンのお面だし、
 4脚は、ジャッカル、
 前屈みのシルエットナイトは、
 マントヒヒか、
 って事は、サルのモーションで、
 戦う事を想定しなきゃならんか)




式典?いえ、軍隊です。

 

メサフニタ・ゼルエラ

「そこ!!

 隊列が乱れているぞ!!」

 

トクソリィウス・タゲル

「ゼルエラ?

 彼らは新入りよ、

 訓練だって、ロクにしないで連れて来たんだから。」

 

メサフニタ・ゼルエラ

「何を言うタゲル!

 我らヴァゥヴァイネン帝国の騎士足る者、

 隊列如き、こなせずして、

 なんだと言うのだ!!」

 

スヴァラディクス・モンゲル

「ゼルエラ司令官様、

 申し訳ありませんが、

 我がヴァゥヴァイネン帝国自体、

 “200年程”戦争をしていないのです、

 ましてや、

 新型のシルエットナイトの完熟訓練もままならないまま、

 ここまで進軍してしまった以上、

 “隊列は兎も角”

 戦力として加算出来るのも怪しいのです。」

 

メサフニタ・ゼルエラ

「っ!

 貴様、そんな事はわかっておる!!

 だから、今完熟訓練をさせ、

 進撃をだな!!」

 

ゴードン・グランディストーレ

「ゼルエラ殿、

 先ずは野営準備を願います、

 司令官足る者、

 先ずは兵士達をねぎらわねば、

 進撃すら出来ませんぞ?」

 

メサフニタ・ゼルエラ

「ふむ、グランディストーレが言うなら、

 致し方あるまい、

 全軍、野営準備を開始せよ!!

 休息をとり、

 進撃に備えるのだ!!」

 

 

トクソリィウス・タゲル

「ゴードン様、助かりました、

 あのような強行でここまで脱落者が居なかったのは、

 ゴードン様の一括があってこそです。」

 

ゴードン・グランディストーレ

「そう謙遜するな、タゲル、

 あの馬鹿僧を上手くあやしておるわ。」

 

スヴァラディクス・モンゲル

「そうね、タゲルが居てくれなかったら、

 私のような突然拝命された指揮官では、

 威厳の欠片もないから。」

 

ゴードン・グランディストーレ

「モンゲル、キミも謙遜するな、

 不慣れな大軍の指揮、

 つい2週間前に拝命された者の指揮では無い、

 どこかで、習っていたのかい?」

 

スヴァラディクス・モンゲル

「いえ、

 私の実家は、

 “放牧民”ですので、

 “オオカミ役を複数名決め”

 羊の放牧の容量でなんとか。」

 

ゴードン・グランディストーレ

「ぶははははっ!?

 羊かっ!?

 ぐははははっ!?

 これは、一本取られたなぁっ!!」

 

スヴァラディクス・モンゲル

「もぅ///そんなに笑わないで下さいっ!!」

 

 

ヴェニゥス・バロン

「マトゥァヒヒの防塵は念入りに掃除しろ、

 ジャッカルアは、脚部の重整備、

 ハルガダータは、

 式典装備から、

 戦闘装備に変更、

 明日には戦闘かもしれない、

 大至急、始めてくれ。」

 

ゴードン・グランディストーレ

「バロン、新兵、新型はどうかね?」

 

ヴェニゥス・バロン

「正直、未知数ですね、

 どれだけ戦闘に耐えれるか、

 兵士の負担がどれだけ軽減出来るのか、

 “操縦席の温度管理”も、

 行軍中では、調整仕様が無かったので、

 これからです、

 全機、戦闘前に間に合わせたいですが、

 正直、難しいです。」

 

ゴードン・グランディストーレ

「済まん、

 出来るだけの調整を頼む。」

 

ヴェニゥス・バロン

「了解です。」

 

 





ペガル
「これが、写撃珠に記録、
 紙に起こした、
 ハルガダータ、
 ジャッカルア、
 マトゥァヒヒです。」

オネスト
(ますます、式典用、
 ジャッカル、マントヒヒにしか見えない)
「大体の予想は出来るな、
 ハルガダータは、エーテルリアクタを1基、
 ジャッカルアは、2基、
 マトゥァヒヒも2基と想定して、
 直進、斜進機動に適してるのは、
 ジャッカルア、
 ジャンプ、引っ掻き動作、
 パワー重視は、マトゥァヒヒだな、
 ハルガダータは、
 式典用装備から換装中か、
 これは標準機として判断しよう、
 法撃杖と、“シャムシール”か、
 側面からの攻撃に注意を促すか、
 コンクォ、
 ジャッカルアの・・・。」


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