魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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執政官
「まさか、コンクォ嬢が、
 関わっていたとは。」

コンクォ
「執政官、
 あの発端は、
 オネスト・ディシュリオン、
 彼は、
 “編み物”から、
 発想を得たそうですよ?」




面会・相手は陛下っ!?

 

先生

「お前、

 本当になにしたんだ?」

 

オネスト

「演習場の地面を、

 ぼっこぼこにしました。」

 

 授業中、

 

 別科目の先生が呼びに来て、

 

 先生、俺、コンクォ、ペガル、

 

 途中で、会長と合流して、

 

 校長室にたどり着いた。

 

先生

「国から、怒られるのか・・・。」

 

 この世の終わりの様な顔をしている。

 

別科目の先生

「失礼します、

 ご指名の、

 プラタ・クラロ・デ・ルナ・エクラ、

 コンクォ、ペガル、

 オネストを連れてきました。」

 

??

「ごくろう、

 先生達には、

 元の授業に戻って貰う、

 話があるのは、

 その4人だけだ。」

 

別科目の先生

「はっ。」

 

先生

「え?」

 

 

??

「そうかしこまらんで良い、

 お忍びで来ているのだ、

 普通に接してくれ。」

 

 そう、

 

 目の前には、

 

 リャン・ダオ11世国王陛下が

 

 居るんだから。

 

オネスト

「てか、

 会長、名前長かったんですね。」

 

プラタ(会長)

「演説で

 散々噛みそうになる名前だがな。」

 

コンクォ

「陛下、

 お久しぶりです。」

 

リャン・ダオ11世

「うむ、

 大分なじんでいるようだな。」

 

ペガル

「コンクォ、知ってるの?」

 

コンクォ

「だって、

 私の、遠縁の叔父だもの、

 1000年以上前の、

 枝分かれした血筋よ、

 ちゃんと、家系図にも残っているわ。」

 

オネスト

「陛下、

 私達が呼び出された、

 理由をお願い致します。」

 

リャン・ダオ11世

「君が、

 “シルエットナイトを

  飛ばした馬鹿”だね?

 やけに時間を気にしているようだが、

 何か約束でも?」

 

オネスト

「学生ですから、

 授業点と、

 出席日数に響くと、

 学費を工面してくれている、

 両親に申し訳が立たないので。」

 

3人『あ。』

 

リャン・ダオ11世

「・・・すまん、

 わしから、

 特別授業手当てとして、

 出して置こう、

 オネスト君、

 君は、

 我が国のシルエットナイト、

 デュファンスを、

 “どうしたい?”」

 

オネスト

「いえ、

 既にフレームは出来ているので、

 それに見合う装甲、

 武器、術式砲撃を搭載すれば、

 “量産に値する機体の構想”は、

 出来ているんですけど、

 術式のほとんどを、

 コンクォに頼っているので、

 一個人では、

 大した事も出来ません。」

 

リャン・ダオ11世

「我が国の研究機関に、

 これらの資料を、

 送っても?」

 

オネスト

「構いません、

 専門分野は、

 専門職の人にお願いします、

 私自身は、

 “農耕に適したシルエットナイト”を、

 これから考えたいので、

 “戦争に使う分野”は、

 軍にお任せします。」

 

コンクォ

「ちょ!?

 なにそれっ!?

 聞いてないわよっ!?」

 

ペガル

「そうだそうだ!!」

 

プラタ(会長)

「あれだけの事をしでかしたんだ、

 “一人で農耕に

  逃げられると思うなよ?”」

 

 あれ?なんで責められてるの?

 

リャン・ダオ11世

「よかろう、

 それも並行して、

 研究、開発、

 試験を頼んでもよいかな?」

 

オネスト

「え?

 いち、学生ですよ?おれ。」

 

リャン・ダオ11世

「ここだけの話、

 隣国との交易に、

 いささか暗雲が掛かり出しておるのだ、

 その為めにも、

 “新型機”が必要なのだ、

 オネスト君、

 キミの力を貸してはくれまいか?」

 

コンクォ

「勿論、私もアルヴの民代表として、

 国防に力を貸すわ!

 この国の料理は、

 “日進月歩”

 常においしい

 調理法が発見されるから、

 楽しみなのよね♪」

 

プラタ(会長)

「私もだ、

 許嫁と要らぬ会合を持つより、

 楽しそうだ!」

 

ペガル

「俺も、

 親父たちに協力して貰うように、

 頼んでみるよ、

 そうだ!

 俺が試作機に

 乗ってテストしてやるよ!」

 

リャン・ダオ11世

「頼まれてくれるな?」

 

オネスト

「はぁ、

 わかりました、

 けど、

 “やりたいようにやりますよ?”」

 

リャン・ダオ11世

「構わん、

 農耕に適したシルエットナイトも、

 気になる所だ、

 早く形になる事を、

 楽しみにしているぞ!」

 

 扉が、突如として開かれる。

 

執政官

「陛下っ!!

 とっくに、会議は

 始まっているのですよ!!

 早く戻って来て下さいっ!!」

 

リャン・ダオ11世

「げ、

 もう見つかったか、

 では、

 正式な辞令は、

 追って出すから、

 またその時に。」

 

 と、窓から逃走する陛下。

 

執政官

「近衛兵!!

 陛下を捕まえろっ!!

 ただでさえ、

 溜まっている書類があるのだ!!

 今日こそ逃がしてなる物かっ!!」

 

近衛兵達『おぉ~っ!!』

 

 

4人『陛下・・・サボってたんだ。』

 

 





3日後、正式な書類が届き、

国王陛下直属の、

開発、研究、試験運用機関、

“ディサフィアンテ騎士団”が設立され、

学生出向の形で、

4人が呼ばれた。


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