フレデュリック
「むぅ。」
《グランツ殿、
その重さでは速度が出ないでしょう》
《我々が牽引します、
肩をどうぞ》
フレデュリック
「すまん、
船員が苦笑いした理由が良く分かったよ。」
オネスト
「メィディウム改の脚部の強化プランも
考えなきゃなぁ。」
コンクォ
「っ~・・・、
流石に起きたわよ。」
オネスト
「悪い、
スクリプト設定、
まだ済んでない武器はどれだ?」
コンクォ
「ライトニングホーンよ、
こんな考えはアンタだけにして欲しいわ。」
オネスト
「え~、
いいじゃん、頭の角で、
切り伏せるモーション、
相手の不意も付けるし、
ゼロ距離戦闘でも使えるだろ?」
コンクォ
「そんな接近戦闘しないでよ、
私も乗ってるんだから。」
増設部分には、
カートリッジ式法撃杖を6本搭載し、
無限軌道(キャタピラ)を装備し、
フェメンターレのロータリーボールで、方向を変える、
いわゆる、“動く武器庫”を目標とした、雛形だ。
他にも、接触型爆裂術式、
いわゆる、爆雷を20発乗せており、
シングルリアクタで、維持管理し、
オネスト専用フェメンターレから、
設定された番号を入力する事により、
その該当する番号の武器を、
フェメンターレへ受け渡し、
空になった法撃杖を格納、
再充填する仕組みになっている。
オネスト
「今回は法撃杖だけを6本積んで来たが、
状況に応じて、
ソードでもよさそうだな。」
コンクォ
「維持費は馬鹿にならないんだけどね?」
オネスト
「・・・だな。」
▽
フレデュリック
「個体が気づいたな、
よし、
盛大にぶちかますぞっ!!
両機、離れてくれ、
俺の前に個体を誘導頼む。」
《二番機、了解》
《一番機、盛大にどうぞ》
フレデュリック
「“フェルゼン・ブラスター”」
中型の徹杭が両肩合わせ、40本が、
ナーゲルタイラント目掛け飛び交う。
突き刺さる徹杭は、
“そのまま爆発する”
フレデュリック
「・・・豪快だなぁ、
こいつはたまらんなぁっ!!」
▽
オネスト
「おほぉ~、
まんまアノ機体モーションじゃん!!
いいねぇっ!!ロマンの塊が、
目の前いるぞっ!!」
コンクォ
「楽しんでる場合じゃないのよっ!!
ちゃんと避けてよねっ!!」
オネスト
「わかってるよっ!!」
突貫で製造した爆雷20発は、
それこそ爆発の危険が付き纏うシロモノで、
充填されたマナもその中にあり、
連鎖爆発の危険性が十分にあった。
▽
「なんだ!?
ナーゲルタイラントが、一気に数を減らしたぞ?!」
フレデュリック
「カメリーオ砦守備隊は無事かぁっ!!」
「フレデュリックっ!?
おま、北側の、トクソリン峠守備隊に、
転属した筈だろうがっ!!」
フレデュリック
「げっ、
エリュブシン師団長、
生きてたんですか。」
エリュブシン・テラス
「お前、
かつての上司に向かって、
良い度胸だ!!
説教してやるから覚悟しろっ!!」
オネスト
《フレデュリックっ!!
クイーンを早くっ!!》
エリュブシン
「誰だ!?」
フレデュリック
「エリュブシン師団長!!
説明は、クイーンを倒してからだっ!!」
エリュブシン
「おぅ!やらいでかっ!!」