魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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フレデュリック
「アポストロ!!」

アポストロ
《おほほほっ!!
 軽い!!軽いぞ!!
 なんだこれは!!》

ソイレ
《はぁあああっ!!》

レパルド
《だらっしゃぁああっ!!》

オネスト
「ったく、
 お前ら、壊したら弁償だかんな?」

3人《なんでっ!?》

オネスト
「誰がタダで貸してると思ってんだっ!!」




南の先には

 

オネスト

「リアクタの状態は?」

 

「現状、自然吸気と、

 甲板から、直接換気口を接続、

 辛うじて冷やせていますが、

 全力運転は出来そうにありません。」

 

「プロペラの振動も厳しい状況です、

 交換が必要と思われる“シリンダー軸”が、

 歪んでしまい、

 “本体から引き出せず”

 3番、4番が、止まっています、

 残りの6基も、芳しくありません。」

 

オネスト

「フレデュリック、

 南の国に関して情報は無いのか?

 200年前の物でも構わない、

 最悪、

 国境を越えての戦闘になる。」

 

フレデュリック

「それは・・・、

 クイーンの足がそこまで早いとは考えにくい、

 “4対”あるクイーンの足の内、

 3本が、先ほど転がっていた、

 飛ぶ事は出来ないだろう。」

 

オネスト

「どうだか、

 過小評価よりも過大評価とし、

 2手3手の手札を用意しなければ。」

 

「砦が見えます!!」

 

フレデュリック

「南のカメリーオ砦だ!!

 見せてくれっ!!」

 

 

 砦のレンガに埋もれ、

 

 もがくクイーンが見えた。

 

フレデュリック

「くそっ!?

 300年護り続けてきた、

 カメリーオ砦が。」

 

オネスト

「全機、出撃!!

 このまま突っ込めっ!!

 グラーフ・ヒンメルは、

 上空待機、

 3、4番を収容し、

 修理を急がせろ、

 コンクォ、

 そろそろ起きてくれ、

 最後のクイーンを倒しに行くぞ!!」

 

コンクォ

「・・・ねむい。」

 

オネスト

「俺の機体に乗ってくれ、

 タンデムリアクタ二個積みは、

 まだ不安定な部分があるんだろ?」

 

コンクォ

「・・・ギリギリまで寝かせて。」

 

オネスト

「・・・フェメンターレ、

 1番から5番は先行、

 フレデュリックも、先行してくれ、

 俺は、

 “オーバーウェポンラック”を乗せてでるから、

 最後にでる。」

 

フレデュリック

「オーバーウェポンラック?

 なんなのかわからんが、

 指揮系統はどうする?

 俺でいいのか?」

 

オネスト

「そうだな、

 カメリーオ砦の

 メィディウム隊の指揮を任せる、

 フェメンターレは、

 援護を徹底させよう。」

 

 

 次々とフル装備の

 

 フェメンターレが飛び出て行く。

 

フレデュリック

「フレデュリック・グランツ、

 出るぞ。」

 

《装備はどれになさいますか?》

 

 左右に開かれた扉には、

 

 様々な武器が並んでいた。

 

フレデュリック

「・・・ふははっ、

 まさにトンでも武器の宝庫だな。」

 

 右腕に、

 

 大型徹杭と、シリンダーがついた物と、

 

 左腕には、

 

 8つの砲身と、

 

 ドラム式カートリッジが取り付けられた、

 

 何かを撃ち出す法撃杖を装備し。

 

フレデュリック

「さっき見た、

 “両肩に搭載するアレ”も、

 付けられるか?」

 

《え?かなり重くなりますよ?》

 

フレデュリック

「使い切れば、

 勝手に外れるんだろ?」

 

《えぇ、

 3回斉射すれば、爆裂術式にて、

 外れますけど》

 

フレデュリック

「なら、それを頼む。」

 

《了解》

 

 

フレデュリック

「・・・うむ、重い、

 だが、行ける、

 フレデュリック・グランツ、

 “ヘヴィウェポンズ”

 行って来るっ!!」

 

 

オネスト

「・・・ふふっ。」

(フレデュリック、

 アンタ絶対向こうの血筋だろ?)

 

《師団長、ご武運を》

 

オネスト

「オネスト・ディシュリオン、

 コンクォ・チェルカス・トゥーラ、

 フェメンターレ、

 “オーバーウェポンラック”

 出撃するっ!!」

 

 ぐんっ!!と、後ろに押し付けられる衝撃。

 

コンクォ

「ふぎゃっ!?」

 

オネスト

「くっ!

 やっぱ出撃は、

 射出からだよなっ!!」

 

 


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