魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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フレデュリック
「・・・しゅ、首都はどこに?」

「艦首モノアイ、拡大投影します!」

 左右に搭載されたモノアイが、

 艦橋大画面に、首都を映し出す。

オネスト
「レンガ造りの、
 良い都市だったんだな、
 甲板の一番機、二番機で、
 ズーム索敵!!
 ナーゲルタイラントを捜索せよ!!」




燃える首都

 

アポストロ

「グランツ、

 大聖堂が・・・私達の大聖堂がっ!!」

 

フレデュリック

「俺達の家が・・・。」

 

ソイレ・トレル

「そんな・・・。」

 

レパルド・フォーゲル

「大司教が・・・

 お父さんがっ!!」

 

オネスト

「まてっ!!」

 

レパルド

「離せっ!!」

 

オネスト

「メィディウムは、

 マナ充填中だ、

 今動かしてみろ、

 マギウスエンジンが処理しきれず、

 機体の崩壊に繋がる、

 耐えるんだっ!!」

 

ソイレ

「いやだっ!!

 お父さんを、

 大司教お父さんを助けに行くんだっ!!」

 

フレデュリック

「二人とも、我慢してくれ、

 俺も、直ぐにでも動いて助けに行きたい、

 だが、

 ナーゲルタイラントを駆逐出来ていない以上、

 帝国も助けられない、頼む。」

 

「二番機より報告!!

 城の付近にて、戦闘を確認!!

 複数のナーゲルタイラント個体と戦闘中っ!!」

 

オネスト

「帝国旗と、公国旗を掲げっ!!

 ちびっ子二人を降ろす!!

 アポストロ女官、

 お守を頼みます、

 フレデュリック!!

 クイーンが逃走しそうな方向はどっちだっ!!」

 

フレデュリック

「ソイレ・トレルと、レパルド・フォーゲル、

 旧メィディウムからの転属エースランナーで、

 俺の妹達だ、

 名前で呼んでやってくれ、

 アポストロ、二人を頼む。」

 

アポストロ

「了解、二人共、きっと、

 大司教お父様もお城に居る、

 みんなを守りに行くよっ!!」

 

二人『はいっ!!お姉ちゃんっ!!』

 

コンクォ

「・・・メィディウム、改修、充填完了、

 フレームの使い方から、

 “使えそうな武器も”乗せたから、

 存分に暴れてきなさいっ!!」

 

二人『うん!コンクォお姉ちゃんっ!!』

 

アポストロ

「武器か、

 どんな武器だろうが、

 奴らは皆殺しだっ!!」

 

 城の反対側に回り込み、

 

 高度を下げる。

 

オネスト

「メィディウム改、

 ソイレ・トレル専用機、

 射出位置へ!!」

 

 背中に使い捨ての“帆”を背負う。

 

ソイレ・トレル

《おじさんっ!!準備オッケーだよ!!》

 

オネスト

「お、おじ、

 ソイレ、前かがみになって、

 歯を食いしばってくれ、

 後は、帆が勝手に広がって、

 着地を補助してくれる、

 “レイピエーレカスタム”

 射出っ!!出撃っ!!」

 

 

ソイレ・トレル

「ナーゲルタイラント、

 私のレイピアで、

 ぶっ殺してあげるんだからっ!!」

 

 

オネスト

「メィディウム改、

 レパルド・フォーゲル専用機、

 射出位置へっ!!」

 

レパルド・フォーゲル

《準備完了、

 お、おね、

 やっぱ、おじさん!!

 何時でもいいよ!!》

 

オネスト

「・・・歯ぁ食い縛れよ?

 ソイレも出来たんだ、大丈夫、

 “チェーンメイズカスタム”

 射出っ!!出撃っ!!」

 

 

レパルド・フォーゲル

「縛ってぶっ叩いて、

 ぶっ殺すっ!!」

 

 

オネスト

「メィディウム改、

 アポストロ専用機、

 射出位置へ。」

 

アポストロ

《準備完了、

 なんだい?

 この反りが在る剣は?》

 

オネスト

「“切る”のが好きそうだったんでね、

 それに特化した剣だ、

 壊すなよ?

 まだ、2本しか作れてないんだからな?」

 

アポストロ

《ほぉ、

 なら、試し切りさせて貰うとするよ》

 

オネスト

「衝撃姿勢、

 “メィディウム改

  サムライソード”

 射出っ!!出撃っ!!」

 

 

アポストロ

「さぁ、

 この剣の錆になりたい奴はどこだっ!!」

 

 


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