魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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オネスト
《コンクォっ!!
 プラタっ!!
 大丈夫なのかっ!?》

コンクォ
「・・・つっ、かれたぁ~。」

プラタ
「あぁ、疲れた。」




神様は居ない

 一度、それぞれの砦、野営地の戻り、

 

 パリガは、連絡手段の為に、

 

 フェメンターレで砦に残って貰う。

 

 

オネスト

「うは~・・・派手に逝ったね、こりゃ。」

 

コンクォ

「うん、

 シルバーナーヴは全損、

 クリスタルティシューも、

 プレートも、セーターも、

 自壊が始まってる。」

 

プラタ

「法撃砲も同じだ、

 砲身融解、

 エーテルリアクタ6基と、

 タンデムリアクタも、

 “死んでしまったよ”

 私のフェメンターレは、

 装甲も使い物にならん、

 辛うじて、

 機体の並列リアクタは、

 動いていたが、

 各種マギウスエンジンも、

 損傷、修復不可能、

 正に、

 操縦席ブロックのみ、

 無傷だ。」

 

 フェメンターレもそうだが、

 

 クジャク、デュファンス改、

 

 シャウターレ改も、

 

 操縦席を最重要区画とし、

 

 エーテルリアクタのスクリプトを改変、

 

 腕部、脚部、

 

 頭部のいずれかが損傷状態となった場合、

 

 その供給をカットし、

 

 操縦席へ、

 

 構造強化魔法を重ね掛けしていくように、

 

 書き換えてある。

 

オネスト

「そうでなければ困るからな、

 ・・・そうだ、

 コンクォ、

 ナーゲルタイラントの資料はあるか?」

 

コンクォ

「え?あるけど、

 どうしたの?」

 

オネスト

「ん?

 まぁ、出来たら核を使って、

 新型のエーテルリアクタを、

 頼もう、かなって、

 あれ?

 なぁ?

 俺達は、

 “キング2体”

 “クイーン5体”倒したんだよな?」

 

コンクォ

「?

 そうよ?

 大きかったからねぇ~、

 核も大きいだろうから、

 供給量も、書き込み容量も

 相当な量を一纏めに出来そう♪」

 

オネスト

「カリィっ!!

 通信中継!!

 パリガに繋げろっ!!

 大至急だっ!!」

 

 

パリガ

「はい、フレデュリック師団長、

 これを耳に当てて、

 こっちに声を出して。」

 

フレデュリック

「ぉ、おぅ、

 ぁ~、オネスト団長、

 聞こえているか?」

 

オネスト

《フレデュリック師団長、

 単刀直入にお聞きします、

 “クイーン討伐は5体”ですよね?》

 

フレデュリック

「ん?

 あぁ、5体、だ、

 まてっ!?

 伝令、

 本国との連絡はどうなっているっ!!」

 

「それが、

 偵察隊は伝令中間地点に向かったのですが、

 “本国から、誰も来ていない”と、

 伝令中間地点から言われ、

 先ほど戻って来たばかりです。」

 

オネスト

(やはり)

「師団長、

 メィディウム改の稼働機数を教えてください、

 コンクォっ!!

 フェメンターレを最低5機準備してくれ、

 ペガル!!

 クジャク隊は出れないのかっ!?

 プラタっ!!

 ロングレンジライフルの

 ストックは何丁残っているっ!!」

 

コンクォ

「5機でいいの?」

 

オネスト

「一機は俺だ、

 コンクォも一緒に来てくれ、

 この野営地は放棄、

 トクソリン峠の、

 ディダットーラ帝国野営地と合流、

 残存機は、ここの守備隊を結成、

 更に抽出し、

 ファゼンディラ公国へ警戒態勢と、

 増援要請を頼む」

 

ペガル

「オネスト、

 クジャク隊は出せない、

 タンデムリアクタであっても、

 マナの充填には、3時間は見てくれ。」

 

プラタ

「残り6丁だ、

 マナカートリッジは、8個、160発分はある。」

 

オネスト

「構わない、

 選抜5機は、フル装備だっ!!

 プラタは、ペガルと残り、

 トクソリン峠の防衛指揮を、

 俺と、コンクォは、

 フレデュリック師団長と、

 ディダットーラ帝国首都へ向かう、

 あと、

 損傷状態の厳しい機体から、

 “通信機”を、4機分外して、

 メィディウムに搭載、

 現地での連携に使う、

 総員、行動開始!!

 グラーフ・ヒンメル、

 全力運転準備!!」

 

 


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