魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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オネスト
「夜通しの
 現地改修に感謝すると同時に、
 即、実戦投入となった事に、
 深くお詫びを入れたい。」

ペガル
「では、フェメンターレ改修機は、
 動作確認を踏まえ、
 陣地防衛任務、
 局地制空攻撃機“クジャク”隊は、
 騎乗、
 携行武器のチェックを怠るな、
 今世紀初の上空からの侵攻となるやもしれん、
 気を引き締めて掛かれ!!
 出撃っ!!」




ハイヴェームア丘陵侵攻

 

ハイヴェームア丘陵砦

 

アグストア(総指揮官)

「ボレットっ!!

 貴様、

 どこをほつき歩いていたっ!!」

 

メイジ

「叔父上、

 私はメイジです、

 ボレットの呼び名は兄さんだ。」

 

アグストア(総指揮官)

「関係あるまい、

 まったく、兄妹そろって、

 無能隊長共め、

 まもなく、

 ファゼンディラからの攻撃が始まる、

 貴様もこの砦防衛に出撃せんかっ!!」

 

メイジ

「お言葉ですが叔父上、

 私の機体も

 バックウエポン損傷、

 左腕部に至っては、

 デュファンスの物を、

 無理やり繋げた物、

 戦闘に耐えうるとは

 到底思えません。」

 

アグストア(総指揮官)

「ならば、右腕で、法撃杖にて迎撃せよ!

 これは、命令だっ!!」

 

メイジ

「~っ、わかりました、

 法撃杖にて、迎撃に向かいます。」

 

 

ファゼンディラ公国野営地

 

ペガル

「そうだ、オネスト。」

 

オネスト

「ん?」

 

ペガル

「10日遅れだけど、

 クシェペルカが息を吹き返した、

 銀凰商会なる商会が、

 テコ入れをして、

 ジャロウデクを押し返したそうだ。」

 

オネスト

「・・・敵には、

 なってほしくない国だね。」

 

ペガル

「おいおい、

 怖い事言うなよ、

 一応、

 お前の情報も、

 すこし、リークしておいた、

 その内、

 フレメヴィーラ王国から、

 間者か、大使が来るかもな。」

 

オネスト

「そう言うのは、

 俺に聞いてからって、

 いったよなぁっ!!この馬鹿っ!!」

 

ペガル

「いたっ!?

 なんだよっ!?

 会って見たいとか、

 言ってたじゃんかっ!!」

 

オネスト

「今の時期じゃねえんだよっ!!」

 

 

メイジ

「機体のバランスの為に

 デュファンスの腕を付けたは良いが、

 重い。」

 

 このデュファンスの腕には、

 

 盾がついたままであり、

 

 シルバーナーヴで繋ぎはしたが、

 

 手の部分が焼き切れており、

 

 盾を手放せない状態だった。

 

「上空に正体不明の飛行物体出現っ!!」

 

メイジ

「・・・なんだ、あれは。」

 

 

装甲飛行船

 グラーフ・ヒンメル

 

オネスト

「クジャク隊、

 降下用意、

 メインリアクタ、起動!!」

 

 10機の黒塗りの機体は、

 

 一部に、オレンジを配した、

 

 FA・クファンジャルを模した機体で、

 

 背部のスラスターに、

 

 “タンデムリアクタ”を搭載、

 

 一番の弱点になっているが、

 

 その機動性は、

 

 搭乗者が、食い縛っても、

 

 有り余る推力を誇り、

 

 機体ポテンシャルを全ては引き出せていない、

 

 だが、それを引き算しても、

 

 空戦を行え、

 

 滞空し、

 

 地表も、ロータリーボールとの併用で、

 

 超高速で機動戦闘をこなせる。

 

オネスト

「“当たらなければどうと言う事は無い”

 これを、実現しろ、

 一番機、

 射出位置へ。」

 

 

「何かが撃ち出されたぞ!!」

 

「うっ!?

 うわぁああっ!?」

 

 まるで雨粒が、

 

 鋼鉄の強度を持ち、

 

 降って来るかの如く、

 

 シャウターレは、

 

 無数の徹杭により、

 

 その機能を損失した。

 

メイジ

「たっ!?

 盾を構えよ!!

 法撃杖にて、

 降下してくる敵を撃ち墜とすのだっ!!」

 

 


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