魔法でも、撃ちたいじゃん!   作:扶桑畝傍

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この日、俺は・・・

あの世界で、目覚めた。

そう、

ナイツ&マジックの世界で。




先ずは、勉強・・・

 

 

「ん・・・んっ。」

 

 何処かのベット?

 

 いや、

 

「見た事が無い天井・・・。」

 

どっかのセリフを、言ってしまった。

 

 

(・・・状況を整理しよう)

 

1、知らない所

 

 

2、田舎臭い

 

3、鏡を見ると?

 

「え?これが、俺?」

 

 

「オネスト!!

 起きなさい!!」

 

 母さんの声で、

 

 頭が一気に冴える。

 

 そうだ、

 

 俺はこの世界、

 

 ナイツ&マジックの世界の、

 

 “本編とは違う国の農村一家に

  生まれ変わったんだっけ”

 

オネスト

「起きてるよっ!!」

 

 

 俺が住んでいる国、

 

 ファゼンディラ公国は、

 

 フレメヴィーラ王国とは違う大陸の、

 

 半島に位置する。

 

 国土の6割が農耕で占めており、

 

 食用品輸出が、主な外貨取得で、

 

 戦争自体は、

 

 それほど経験しなかった国だ。

 

 よって、

 

 シルエットナイトも、自ずと、

 

“古い機体を修理しながら使っている”

 

 農村の出でありながら、

 

“ファゼンディラ公国

 ・魔法学校”に通っている。

 

 理由は、ちゃんとある。

 

 国王、リャン・ダオ11世による、

 

 近代化計画により、

 

“一定の年齢までは、

 学問を受けさせ、

 より、収穫の向上、

 新たな、

 ナイトランナー育成”

 

 内容に関しては、

 

 フレメヴィーラ王国より買い付けた、

 

 教科書通りの内容で、

 

 結局の所、

 

 ナイトランナーの育成には繋がったが、

 

 肝心の“収穫の向上”には、

 

 効果がまるでなかった。

 

 そんな時、

 

 ふとした切っ掛けから、

 

 フレメヴィーラからの噂を耳にする。

 

 

オネスト

「新型機?」

 

ペガル

「あぁ、

 なんでも、初等部から中等部に、

 飛び級で、やらかした奴が、

 すげぇのを作ったらしいぜ?」

 

 あ、コイツは、ペガル、

 

 国王直属の諜報機関の、孫。

 

 どう言う訳か、

 

 隠密が一切駄目な駄目孫。

 

 なので、せめてナイトランナーとして、

 

 国王に仕えろと、親から、

 

 家を叩き出された不憫な子。

 

 

オネスト

「なぁ、

 そう言うのって、

 “国家機密”じゃねえのけ?」

 

 生前の、ミックス弁

    (色々な地方の方言が混ざる)で、

 

 質問を返す。

 

ペガル

「え?マジで?」

 

オネスト

「この100年前後で、

 “新型機”の声は出て無いんだぞ?

 教科書、読み直して来い、

 それに、

 今までの既存じゃ、

 稼働時間を切り詰めて、

 瞬発的に発揮するに、

 留まっているんだぞ?

 うちの国の機体、

 “デュファンス”は、

 防御主体で、

 防衛が主任務、

 精々、国境付近で、

 散発的な魔獣の撃退、迎撃が主だろ?」

 

ペガル

「ぁ~・・・。」

 

 ま、俺も、教科書を読みながら、

 

 今の説明をした。

 

 つまり、馬鹿二人のお喋りだ。

 

 

 ま、先生に怒られ、

 

 別々に処罰を受ける。

 

 これが、一つ目の切っ掛け、

 

 だったのかもしれない。

 

オネスト

「なんでったって、

 生徒会の手伝いを・・・。」

 

 近々、学際が開催されるので、

 

 そのパンフレット作りの手伝いに、

 

 駆り出されたのだった。

 

 


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