艦隊これくしょん -南雲機動部隊の凱旋-   作:暁刀魚

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『32 姫鬼』

 直感した。

 その瞬間、島風は即座に自身を回頭、見えた雷跡を回避する。沿うようにそれは通り過ぎ、まさしく危機一髪――肝を冷やしたのは、島風だけではないだろう。

 

 潜水ヨ級であった。そも、この場で島風を轟沈しうるのは装甲空母姫の砲撃でも、航空爆撃でもない。不意を打っての潜水艦による雷撃しかありえない。

 全体の戦況は明らかに南雲機動部隊の不利だ。しかし、島風単体を見れば、装甲空母姫の砲撃など物の数でしかない。回避にこまるものではなく、あくまで敵の潜水艦を叩き潰すことが島風の急務であるのだ。

 

 ――しかし、この雷撃でさらに状況は混迷した。

 島風は、どうにも読めない状況を歯噛みし、目前のソナーを親の敵が如く睨みつける。

 

「……なんで!?」

 

 ありえない。それならそうとソナーが告げるはずなのに。

 しかし、ソナーに反応はない。相変わらず、敵潜水艦は姿を見せない。だが、それは絶対におかしい。起こりうるはずがないのだ。

 

「今の雷跡、間違いなく“さっき”の雷撃とは別の位置から打ってきてる。――じゃあ、一体何処に潜水ヨ級がいるっていうの!? いないじゃん! これじゃあ……!」

 

「――これじゃあまるで、ただ潜水ヨ級なんて存在は“ありえない”とでも?」

 

 同じく対潜にあたっていた北上が、その言葉を引き継いで嘆息を付く。悪態でもあった。もはやありえないまでに、潜水ヨ級フラグシップは、この海域から消え失せている。

 

 存在がない。

 ――まさしく、亡霊。水底の悪鬼、艦娘を喰らう怨嗟の招き。

 

「そんなわけないじゃん。……間違いなく潜水ヨ級はこの海域にいる。でなければ、こんな正確な雷撃ありえない」

 

「――わかってる! それでも、解らないから困ってるんじゃん。それとも、北上はどこに潜水ヨ級がいるか解るっての!?」

 

「……さぁ」

 

 答えは、非常に端的であった。思わず感情を荒らげた島風が、勢い任せに爆雷を雷跡の先に投下する。

 当然、フラグシップヨ級を捉えることはかなわない。

 

「でも、検討が付かないわけじゃない」

 

「じゃあ何処に! 何処にあのバケモノスナイパーがいるっていうの!?」

 

「……ここ」

 

 ――北上が指し示したのは、真下。つまり北上の足元。今度こそ、島風の沸点を、怒りが完全に飛び越えたかと、その表情がこわばった。

 だが、予想に反し、島風は言葉ひとつ向けず、北上の足元を睨みつけている。

 

「…………」

 

「ピンと来たでしょ。まーどちらにせよ、この状況を全部ひっくり返さないことには潜水艦は仕留められない」

 

 向けた指先を今度は上空にたてて、くるくると回転させる。そして――ピッと、それを敵、装甲空母姫及び浮遊要塞につきつける。

 

「まずは、“アレ”を仕留めるよ。これは多分、他も同じことを考えてるはずだから」

 

 ――仕留められるはず、北上は、そう会話を締めくくった。

 

 

 状況に変化が見られた。愛宕の砲撃が敵駆逐艦を仕留めた。これでようやく、敵はその一翼を失ったことになる。

 

「――愛宕! 危ないネー!」

 

 直後、金剛の雄叫びであった。愛宕を狙う敵艦攻。もはや回避しきれない位置に、その魚雷がある。即座に回頭――しかしかわしきれず、愛宕の視界がぐらりと揺れた。

 それでも、

 

「……大丈夫、です。損害は軽微、小破で何とかとどまりました」

 

 愛宕は努めて冷静に言った。あくまでコレは想定内だ。無茶をすれば、空から狙われることは必至。愛宕は三式弾を装備しているのだ。敵にとっては間違いなく最悪の存在。そして、事実艦攻が無視できない位置から攻撃を仕掛けた。

 それでも愛宕は構わずニ級エリートを仕留めた。もとより、中破にまで至るダメージを貰うつもりはなかったのだ。

 

「安心しマシタ。でも、やっぱりこっちはファイアが届かないデース!」

 

「ゴメンナサイ金剛さん、私は対空に専念します」

 

 愛宕からの報告。金剛は笑んでそれに応えた。

 

「ノーノー! 問題ナッシーン! そもそも、この状況は、愛宕が対空に回っても変わらない。……根底から、全部盤上を覆さなくてはなりまセーン!」

 

 金剛の言うとおりであった。愛宕の三式弾は敵艦載機に対して有効ではある。しかし、そのあまりある数から、焼け石に水であることもまた確か。三式弾とて無限に放ち続けられるわけではない、隙間が開けば、そこから敵が風穴を広げ襲い掛かってくる。

 一進一退など、もはや言って入られないほど追い詰められた状況。突破口は、誰かの無茶以外に存在しない。

 

「――金剛さん。浮遊要塞を落として下さい。現状こちらにとって一番邪魔で、かつ排除しやすいのはあの浮遊要塞です」

 

 赤城の通信であった。砲撃の手を休めず、それでも金剛は腕組みをして思考を回転させる。ちょうど襲いかかった砲弾をやり過ごすために体を捻り、ついには身体そのものを回転させ始めた。

 

「まぁ……そっちにシャープネスがベターですか」

 

 赤城の言うことはあくまで通りだ。故に、提案としては否定のしようがない。しかし、ならば具体案は? そこに金剛は行き着いた。行き着かざるを得なかった。

 

「ふーむむ。何か考えはありマースか?」

 

「えぇ。まずですね――」

 

 かくして、赤城からの提案で、浮遊要塞二隻を沈めるための作戦が決行されることとなる。とはいえ、これで沈めるのはおそらく一隻。

 ならばもう一隻は?

 

「――ねぇ」

 

 もう一隻も、確実に仕留める必要があった。それは、声を上げた両名に、特に言える。

 

「……私達に、囮をさせてくれない?」

 

 北上が声をかけ、島風が引き継いだ。対潜警戒に当たっていた両名が、そこで手を挙げ提案したのだ。

 

 

 今だ健在の深海棲艦――装甲空母姫。そしてその護衛を務めるは、彼女の一部とも言える浮遊要塞。周囲をけたたましい音を立てて回遊し、周囲の水を跳ね上げている。

 それら浮遊要塞が交差し、そしてまた離れていく。さながら、地球の周りを回転し続ける、月であるかのようだった。

 

 島風達は、まず北上と島風が艦列を飛び出した。もはや単なる艦隊戦では戦闘が立ち行かなくなっている。それと同時に、浮遊要塞があるとはいえ、もはや一つの艦艇でしかない装甲空母姫は艦隊行動に囚われないバケモノだ。

 お互いに、教科書をかなぐり捨てて殴りあう必要がある。島風と北上はそのための遊撃だ。事実、敵の砲撃は二又に裂けた。

 

「……行くよ! 無事でいてよね!」

 

 北上は中破していた。すでに船速も最大のものは出せなくなっている。せいぜい金剛に遅れない程度しかないギリギリの高速機動。

 

「まっかせておくれー」

 

 あくまで気の抜けたのんきな声で北上は応じた。島風相手に、わざわざ真面目になってやるつもりはない、と。

 

 直後、島風が勢い良く水面を蹴りあげた。正確には、それほどの勢いで飛沫が増した。最大船速。――フルスロットルである。

 

 敵の動きは明確であった。敵は一人はぐれた北上を狙った。狙わない理由がない。彼女はまさしく獲物でしかないのだから。

 それでも、北上は回避した。空はもはや気にしている余裕はない。そこは赤城に任せるしか無い。――しかし、それがあるからこそためらわず海に北上は集中できる。それこそ南雲機動部隊が築き上げた連携というものだ。

 

 浮遊要塞二つの砲撃は北上を襲った。だが、速度を出しきれないとは思えないほどの勢いで、北上は海をかき分け、水の柱をすり抜けてゆく。

 

 同時、島風もまた水上を駆けた。船体を傾げ、身体中にその圧迫を刻みこむ。風が、己を溶かすのだ。自分自身という存在に風という概念が付加されるかのようだ。風雲であった。快速であった。

 島風は、その全速を大いに楽しんでもいる。

 

 回転――北上を見遣った。明らかに無理をしている。言い出して、止めはした。それでも止まらないだろうし、なにより島風の言葉を北上は聞こうとしない。正論が苦手というのもあるが、島風と北上の信頼は、言葉を伴っては成立しない。

 

 だから、急いだ。反転から、接近。島風は前に進んだ。後退はない。彼女の先には――装甲空母姫。

 近接する。ただ、無心。己が槍を、無意味な錆としないため。

 一閃。主砲が噴いた。激烈を持って空中を闊歩するそれは、浮遊要塞を捉える。至近であった。

 

 独楽が如く浮遊要塞が旋回する。当然、その砲撃は滞る。島風が更に近づいた。もはや肉薄とすら呼べる距離までつけていく。

 苛烈がその刹那を襲った。ありとあらゆる装甲空母姫の砲塔が島風を向いた。一発――散らすように放った。事実島風は散った。消え去るように、その場を逃げおおせた。

 

 もはや島風は無視することが能わない。浮遊要塞がそちらを向いた。あからさまに島風を睨んで、砲撃を放つ。

 周辺を低姿勢で疾駆する跡を、尾を引くようにすがった。やがてそれは島風に追いつく、彼女の身体が異様に揺らめく。ブレるようにジグザグに走行しながらも、続く砲撃を浮遊要塞へと返す。

 

 物量で後を追う浮遊要塞。反撃の島風は一発一発が異様に正確だ。そして、当たらない。数多に及ぶ弾幕を、島風はことごとく交わす。その圧倒的速力とセンスでもってだ。

 もはや彼女を蜂の巣にすることすら不可能だ。

 浮遊要塞を、完全に島風は手玉に取っていた。

 

 ――そして、その浮遊要塞を狙うものが一人。愛宕だ。北上が作り、そして島風が広げたこの隙を、絶対に逃すことはできない。

 横では、金剛が砲撃の傍ら、電探を要いた対空射撃に躍起となっている。敵の弾幕が薄くなったこともあって、愛宕は狙われることもない、それもこれも、仲間である水上艦達のおかげだ。

 

 空には空の戦いがある。海には海の、であれば、海の戦いに幕を引くのは自分だ。

 

「……すごい、島風ちゃん。こっちを気にして砲撃で相手を誘導してる。ありがとう、もう少しで照準が合うわ」

 

「島風が奮闘しているのも、北上が無理を通しているのも、ぜ~んぶ愛宕のためネ!」

 

 やっちゃえ、と金剛は言う。――最初からそのつもりだ。

 

「仰角……照準、よし。――打ち方始め」

 

 漏れでた言葉は、愛宕自身すらも信じられないほど冷たいもの。自分自身からあらゆる感情を凍りつかせたかのような、不思議な感覚だった。

 だが、悪くない。

 

 直後――鉄火が空白を激震させた。

 

 衝撃にたたきつけられた弾丸は、寸分違わず敵、浮遊要塞へと向かい着弾。すでに島風の至近弾によって多少装甲を削がれていたことも加わって、その一撃は、もはや浮遊要塞に原型を残すことすら許さなかった。

 

 そして、その仇をとるかの散った浮遊要塞の上に立つもう一つの浮遊要塞。切り返しの砲撃であった。だが、そんなもの、わざわざ貰ってやるつもりもない。

 砲撃は、どことも知れぬ場所へと掻き消えていった。

 

 

 ようやく、敵艦載機のカーテンが、和らいだことを赤城は実感した。海が浮遊要塞を落としたのだろう。それだけで直接空の敵が減るわけではないが、母艦を失った艦載機が暴走。それを仕留めるだけで、目に見えて赤城の負担は減った。

 

 だが、それでもまだ終わらない。敵の艦載機による編隊は崩せない。鉄の圧力が一方的なまでの蹂躙に転じることができないのは、やはり赤城の尽力あってのことなのだ。

 

「……龍驤さん」

 

 声を向ける。空には赤城の艦載機のみが浮かんでいる。龍驤は虎の子だ。――そして、出し惜しみをした以上、全力を解放する場所が必ずある。

 それが、ここだ。

 

「――やってしまってください!」

 

「……はいな!」

 

 風が、飛行甲板をはためかせる。龍驤の右手、勅令玉が、空中に淡い蒼の閃きを描く。するりと、上方から抜け出たヒトガタが、艦載機へと変質した。

 

 艦攻『流星改』。発艦である。

 

 

「……攻撃隊、いてもうたれぇ!」

 

 

 咆哮。

 喉を震わせ、腹の底から溢れでた龍驤の咆哮。いよいよ、その航空隊が出撃する。

 

 同時、赤城の編隊が、敵のど真ん中へと突撃してゆく。それはもはや無謀と呼ぶほかない。自身の回避など一切考えもしない、ただ敵を討ち果たすことのみを思考する。

 妖精が操る艦載機だからこそ出来る方法。艦載機でなければできない方法。捨て身の特攻であった。

 

 史実における神風特攻と同様、それは“対策されなければ”大いに意味を持つ攻撃だ。違いは、その対価に命を必要とするか否か。

 

 切り裂いた。文字通り敵編隊を。ズタズタになった艦戦が、海に散り消えてゆく。一つではない。一つに対し、赤城は二つ。

 圧倒的な消費の速度であった。もはや、一個編隊を維持するのがやっとなほどに、赤城の艦載機はすり減ってゆく。

 

 構わない、そのための龍驤だ。

 

 空中格闘戦の渦中を、龍驤の艦載機が下をすり抜け駆けてゆく。艦攻ゆえの低空飛行。必要であることと、有用性がようやくここで一致した。

 

 赤城の狙いはあまりに単純だ。まず、敵艦隊に自身の編隊で直接切り込み、挑発をして切り抜ける。追ってくるのであればよし、追ってこないのであれば反転、そして再び挑発ないしは格闘戦をして去ってゆく。

 完全な陽動である。そして、作戦の要はその陽動のみであった。単純な策ではある。どころかそれはもはや正攻法と同義。だからこそ、赤城の理念があった。それが赤城の戦い方というものだ。

 

 ――故に、龍驤が骨子だ。

 飛空艇独特の滑空のような飛行。狙うは敵、浮遊要塞残る一つ。満を持して、数多の航空魚雷が投下される。

 

 もはや退路は断たれていた。空と海、二方向に意識を取られた浮遊要塞は、もはや身動きひとつ取ることもできず――

 

 

 ――爆散した。

 

 

 そして、残るは二隻。

 未だその存在もしれぬ潜水艦ヨ級。そして――装甲空母姫。

 

 けれども、ここまで進めたのは島風と、そして北上の意思も含めてのこと。彼女たち本来の役目は、潜水ヨ級の撃滅である。――そして、そのときは来た。

 

「――一体全体、ヨ級は何処へ消えたのかって考えた時」

 

「そもそも、存在はしているんだから消えるはずもない。ならいったい何処に潜水艦はいるんでしょーねー」

 

 いることは確定している。その前提さえあれば、答えにたどり着くことはそれほど難しくはない。わざわざこんな弩級クラスの艦隊に、潜水ヨ級が存在する理由。利点と言い換えても良い。

 どこに、その在処があるか。

 

「そしてその利点こそが、ヨ級フラグシップの居場所を示してるってわけ」

 

「じゃあ、何処に言ったか……考えて、直ぐにわかったね。それは――下」

 

 北上の、下。島風の下。解説する方は解った風に言うが、それ自体はまったくもって理解の及ばないシロモノだ。

 察することができるのは、経験から答えを導き出せる赤城と、もとより奇策を得意とする愛宕くらいなもの。

 

 同時に、北上達は爆雷を投射する。――それが解答であった。

 

 ニィと、北上達が意地の悪い笑みを浮かべる。

 

 

「“浮遊要塞の下”」

 

 

 両者は同時に、そう言った。

 

 ――そう、浮遊要塞の下。ソナーは正式には『三式水中音波探信儀』、海中の音をブラウン管の機械が感知し、居場所を知らせる。

 だが、それを誤魔化すことは決して不可能ではないだろう。

 

 潜水艦ヨ級フラグシップはソナーを誤魔化すために、異音を立てて回旋する浮遊要塞の真下、それもほとんど触れるか触れないかの位置を航行していたのだろう。

 浮遊要塞はその特殊な形状の関係から、潜行している艦と接触することはありえない。だからこそ、ほとんど水面ギリギリと呼べる部分で、ソナーをごまかせる場所で、ヨ級は身を潜めることができた。

 

 ――思えば、浮遊要塞のうち一つを沈めた時、そこへ仇を取るように現れたもう一隻は、決して仇を取るために近づいたのではない、取り残された潜水ヨ級を回収するために近づいたのだ。

 そこに答えがあった。浮遊要塞という、機械の常識を根底から叩き潰すような存在在ってこその奇策。時に、人類の盲点をついて襲いかかるその戦闘方法こそ、深海棲艦が脅威として人類を脅かし続ける原動力でもあった。

 

 とはいえ、これほどの奇天烈極まりない策は、ここが“深海墓場”カスガダマ――世界と世界の交点であり、深海棲艦の“中枢”であるからこそ、生まれたものなのだろうが。

 

「だからこそ、解ったんだよねー。――あんたら人間舐めすぎじゃん?」

 

 北上の爆雷。

 ――島風の爆雷。逃げるヨ級、追い上げる爆雷。すでにソナーはヨ級を捉えていた、逃がさない、逃させはしない。

 

「奇策っていうのはね、頭のいいバカにやってこそ意味があるんだよ! 頭の悪い天才と、頭のいい天才にやったって、そんなの全然、意味ないんだから!」

 

 ヨ級が逃げるは、装甲空母姫の元。そこへ辿り着けば、また先程までのように隠れ蓑を作れると踏んだのであろう。だが、それは甘い。あまりにも甘い。

 もはや浮き彫りにされたヨ級に、逃げおおせるという選択肢はない。

 

 

「――沈め! 弱虫!」

 

 

 直後――轟沈。

 だが、ヨ級が残したものはそれだけではなかった。――装甲空母姫の視界を、爆雷の柱が覆ったのである。金剛が消え失せた。海から自身を狙える最大火力を、よりにもよって見失ったのである。

 

「フッフッフ――!」

 

 金剛は、いた。

 

 消え去った柱の跡。両者を繋ぐ道が作られていた。

 飛沫が陽の光にきらめいて、金剛の姿をいやというほど照らしだす。さながら閃光。金剛は、光を伴い“姫”を狙う――!

 

 

「ショーゥタイムネー!」

 

 

 激震。

 確実に撃ちぬいた。硝煙と、火薬の手応えが、金剛に主砲の直撃を告げた――


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