カンピオーネ〜転生〜   作:アキラ78

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えー三年ぐらい執筆が止まってしまい誠に申し訳ありませんでした!!!
本当に勝手ながら私用で全くネットが使えない生活をしていまして何も投稿出来ない状態にいました。が、やっとネットを使える状態になりましたのでまたちまちまと書いていこうと思います。
今まで読んでくださってた方、新しく読んでくださった方これからもよかったら読んでいってください。



第12話 焰の神様との決闘 終幕

「...っち!」

 あいつとの闘いが始まってからどれぐらいの時間が経ったのだろうか。

 十分だろうか一時間だろうか、いやもしかするともっと経っているかもしれない。戦況は互角。

 いや、少し向こうが押しているだろうか。が、互いが互いに対して致命的な一撃を加えられていない状況だ。

「どうした、神殺しよ!その程度では我からあの巫女を奪い取ることなど出来んぞ!!」

「うっせー!!おまえなんかに言われなくてもちゃんと恵那を取り返すにきまってるだろ!!!」

(クソッ...強がってはみたものの実際このままだと本気でやばいな)

 そう。

 このままだと本当にヤバいのだ。

 なぜなら、元々の呪力の差が大きすぎるのである。いくら海斗がカンピオーネになったからといっても呪力には底がある。

 だが、神である火之迦具土神には呪力に限界が無い。

 このままこの状況が続いていったらその内海斗の限界が来てしまい負けてしまうのは分かり切っていた。

(やばいな、そろそろ本格的に呪力が切れてきた...どこかで一発デカいの食らわせないとな)

「そろそろこの闘いにも飽きてきたな。どれ、そろそろ仕舞いにせぬか神殺しよ?」

「ああ、そうしようじゃねーか!俺もそう考えてたところだ!!」

 相手の呪力が急激に膨れ上がるのを感じつつ俺は相棒の短刀を構え権能を使うために詠唱を唱え始めた。

「我、時間を動かす者なり。我、時間を制する者なり。時よ、我の思うままに動きたまえ。我のために動きたまえ!!!」

 実はこの権能結構使い勝手がよく権能の対象を自分自身だけではなく他の物にも使うことができる。

 例えば走ってる車に掛ければその速度を速くしたり、逆に遅くすることもできるのである。

 海斗が詠唱を終え権能を使おうとした時にはもう目の前に火之迦具土神が放った炎の玉が迫ってきていた。

「クソがっ!」

 海斗は急いで火之迦具土神に掛けようとしていた権能を炎の玉に掛けた。

 その瞬間、海斗を燃やそうと近づいていた炎の玉はその進みが明らかに遅くなった。

 そして、海斗は今度は自分自身に権能の能力を掛け一瞬で炎の玉に近づき右手に持っていた短刀で炎の玉を両断した。

「なに!?我の炎の権能が使えなくなっておるだと!?」

「ああ、それはこの短刀の能力で一日だけ使えなくさせてもらったんだよ!!」

 そう。海斗が使った短刀は相手の権能または能力を切ることによってその権能または能力を切り離しそれを使えなくすることができるのである。

 そしてこの短刀にはもう一つの能力がある。

 それは...

「実はな、この短刀にはもう一つ能力があって切った権能を一回だけ使うことができるんだよ」

「ふはははははははははははは。笑わしてくれる!!炎の神である我に炎をそれも我自身の炎を使って攻撃しよう「何を余裕ぶっこいていやがる?」...なにぃ?」

「だってそうだろ?今のお前は俺にお前の炎の権能を奪われてるんだぞ?確かにお前が自分自身の炎を使える状態だったら今からの攻撃は効かないだろう。だけど今のお前は俺にその炎を奪われ炎を全く使えない状態だ。その状態で自分自身の炎に耐えきれるわけがにだろぉ!!」

 海斗は言い終わるや否や短刀を火之迦具土神に向けて伸ばした。

 そして、その短刀の先から炎が吹き溢れ火之迦具土神に向かって燃えて行き瞬く間に火之迦具土神を燃やし尽くした。

「覚えておけよ、神殺し!!!!!この屈辱は絶対に返してやる!!!!!!」

 そう言い残し火之迦具土神は光の粉になり消えていった。

 それを無言のまま聞き終えた海斗は緊張が解けたのかそのまま意識を手放してしまった。

 薄れゆく意識の中で海斗が最後に見えたのはいつのまにか解放されたのか恵那が心配そうにこちらに駆けてくる姿だった。




そして、昔と変わらなぬ少なさです、はい。

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