幻想世界に誘われて【完結】   作:鷹崎亜魅夜

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 一部の名前を呼称する箇所に「【──】」と伏せています。一部の方々にはその箇所に入る名前は想像できるかと。
 三人称視点。
 では本編どうぞ。


三話 『戻った時間軸の中で』

 早朝。辰上侠は博麗神社前に身支度をして境内に立っていた。今日で外界に帰還し、ある目的を果たすため。彼は虚空を眺めて気持ちの整理をしていたのだが……彼にとって気がかりの事があるようで、思い返している。

 

「(……霊夢の態度が何かおかしい……)」

 

 起きてすでに居間に博麗霊夢がいたのだが、彼女は侠の存在を確認してから落ち着きがなかった。普段は堂々とした態度で彼と話す場合が多いのだが、頬をを赤く染めては口が回っていなかったり。ちょっとした接触で慌てて彼女は距離を取ったり。挙動不審が当てはまる行動がやけに多いのだ。

 

「(……霊夢は鈍感みたいだから、間接的に『好きだ』って言っても気づいていなかった。でも……霊夢のこの行動はいきなりすぎる。昨日は自分の異変もどきは大して気にしていなかったと思う。昨日での霊夢へのアクションは失敗に終わっているのに……?)」

 

 ……本当なら彼の心にいる初代龍神、ティアー・ドラゴニル・アウセレーゼはその理由は知っているのだが、彼女の名誉の為に黙っている。

 

 そう考えていたときに──博麗神社の扉が開かれ、巫女でもある博麗霊夢も侠の隣に立つように出てきた。多少はまだ頬を染めて、上目遣いで確かめるようにして彼に話し掛ける。

 

「ね、ねぇ、侠……あんたは知らないのよね?」

 

「……霊夢がやけに挙動不審の理由の事? 知らないから自分としても悩んでいるんだけど……」

 

「せ、詮索は無用よっ! これは別に侠とは関係無い事柄なんだからねっ!」

 

「(……ツンデレだ)」

 

 何故か強気な態度で彼女の人差し指が侠に示されている中、彼としては彼女の発言は自身に関係ある事柄と悟ったが、とりあえずは彼女の言う通りに詮索を止めた。

 

 二人が話していた時──急に現れる二人の人物。単純な服装で言えば、侠と同じ学生服を着崩して来ているヘアピンを付けた男性。もう一人はメイド服を着ては三つ編みにしている女性。言わずもがな紅魔館従者組である本堂静雅と十六夜咲夜だ。二人の存在を確認した侠は話し掛けたが……同時に疑問を親友に投げかける。

 

「静雅。君が来るのは普通の事だけど……いざよ──咲夜まで来ているけど……どうして?」

 

「こんな早朝の時間帯でもオレを見送りに来てくれる人物はいるんだよ。侠だって場所という問題もあるが霊夢に見送られるじゃないか」

 

「紅魔館を代表として私がね。本当はお嬢様も妹様も見送りに来たかったのだけど……時間帯が吸血鬼にとって辛いのよ。だから、ね」

 

 彼の疑問を解くように咲夜が詳細を答え、侠は納得。同時に霊夢も納得していたところに──スキマが出現。そこから出てくる人物はもちろん、八雲紫である。

 

 二人の外来人を確認した紫は、これからの事について話す。

 

「……待たせたわね、二人とも。これからあなた達を外界に帰すわ。何か最後に疑問でもある?」

 

「……ちょっくらオレから根本的な質問が」

 

 彼女の言葉に反応したのは静雅。一呼吸を入れた後で、彼は今まで持っていた疑問を投げかけた。

 

「……日食異変云々はともかく、根本的な問題でどういう理由でオレ達を幻想郷に連れてきたんだ?」

 

「…………そういえば侠はともかく、静雅には話していなかったわね。良いわ。境界操作で、侠が今まで感じた外界の事態を伝えてあげる」

 

 紫は静雅の頭に手を乗せては、能力を発動。そうすることで、どういう理由かが彼の頭の中に入ってくる。

 

 ……数秒後、彼は紫を振り切った後に驚愕しながら侠にその事実について問いかけた。

 

「侠っ!? オレ達の外界の世界が繰り返されているってのはどういう事だ!?」

 

「多分、紫さんが送り込んだ情報通りだと思うけど……『世界』が作られていたんだよ。数十人の想いが重ねって作られた世界。その世界の意味は二人の生徒を精神的に強くするために繰り返されてたんだ。今の時間軸は修学旅行中で、今から戻る外界は間違いなく──自分が所属しているクラスのほとんどの人が死にかけている。バスの転落事故でね……」

 

「……信じがたいが、理解した。本来はオレと侠はその世界に違和感を感じる事はなかった。オレはまったく違和感がない日々を過ごしていたが……侠は初代龍神が取り憑いていたので、違和感に気づいた。侠はその『世界』を何とかする『力』がなかったからこそ……元に戻るまで幻想郷に誘われた」

 

「概ねその通り」

 

 二人の会話に衝撃的に感じたのだろう。咲夜は焦るようにしながら侠に情報を求める。

 

「! 外界の侠は死にかけていて……静雅は大丈夫なの!?」

 

「心配無いよ。静雅は自分のクラスとは別クラスだった。だから静雅のクラスも含めて、大丈夫」

 

「……それは良かったけど……あなたはどうなるの?」

 

「……最悪なパターンだと死ぬだろうね」

 

 冷静に告げる侠。大雑把な事情を知っていた霊夢だったが、今の彼の言葉には初耳のようで、侠に詰め寄りながら詳細を求めていた。

 

「それは私聞いてないわよ!? 確かに侠は繰り返される云々の事は話してくれたけど……侠が死ぬ可能性があっただなんて知らないっ!」

 

「……当時はそれは伏せていたからね。余計な心配は掛けたくなったし」

 

「今まさに心配掛けているじゃないバカッ!! だったら尚更……外界に行かないでよ……!」

 

「……霊夢──」

 

 彼の胸を叩いて、懇願するかのように止める霊夢だが……彼は安心させるかのように、彼女に宣言する。

 

 

 

 

 

 

 

「──生きる。このお守りに誓ってこれも約束するよ」

 

 

 

 

 

 

 

 彼の強い言葉。腰に書けている赤い巾着のお守りを霊夢に店ながら彼は言う。その彼の言葉はどこか温かく。彼女は言葉を途切れながらも、彼に言葉を続ける。

 

「……絶対、生きて。もしもそういう事になったら──三途の川に行って侠の霊魂を探し出すから……!」

 

「…………」

 

 彼女の言葉に侠は黙る。空気が重くなっているのを軽くするためか……彼の親友である本堂静雅は彼の肩に手を乗せながら声を掛ける。

 

「おいおい、それは一般的には死亡フラグだぞ? 自らフラグを建ててどうするんだ?」

 

「そんなフラグはへし折る」

 

「……まぁ、オレの保証もあるしな。そしてオレも宣言する──『侠は必ず生きる』」

 

「そんな風に言って静雅も自分にフラグを建てているじゃない? 逆に殺す気なの?」

 

「いんや。オレの言った言葉は絶対だ。侠は必ず生き残る。これ、テストに出てくるからな」

 

「じゃあ覚えておくよ。テストに出てくる大事な言葉」

 

 話は一先ず済んだのだろう。紫はスキマを作り出し──侠に行動を促した。

 

「……侠。このスキマを通ったら、あの惨劇の場面になるわ。だから──生き残りなさい。あなたが今まで手に入れた能力は体が満身創痍で使えない状況であると覚えていて頂戴。では──健闘を祈るわ」

 

「……はい!」

 

 辰上侠は明日へと進むための一歩を踏み出して、スキマへと走って行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

『……侠。大丈夫だ。お前さんは必ず生き残る。オレと同じ保険の能力を掛けているんだから。こんな場面で役立つとは思わなかったが……』

 

『……静雅? 侠に能力掛けていたの? でも、龍神補正だかで無効化されちゃうんじゃ──』

 

『霊夢。それはオレの聞いた限りだと【負】に働く力を無効にするんだ。わざわざ初代龍神でも侠の性質でも【正】に働く力は無効化する必要はない』

 

『──! 静雅、あなたはもしかして──』

 

『さ〜ってと、オレも行きますかねぇ……。んじゃ、ちょっくら外界に行ってくるわ。お前さん達は──出番があるまで待機だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──ッ。ここは──」

 

 辰上侠は体の節々に痛みを感じながら、目を覚ました。そこはバスの中だという事は理解出来たのだが──光景がひどい。バスは横転して、窓は割れて。彼の同じような学生服を着ている人物もいるのだが──怪我を負っている人物が多数だった。彼もその一人なのだが……周りの人物と比べるとそこまではひどくはない。他の人物は出血していたり、打撲で青あざが浮かんでいたり。重傷なのはおかしい方向に腕が若干曲がっている人物もいた。

 

 そして、理解する。彼は──幻想郷から、現実へと帰ってきた事を。

 

 記憶はしっかりとある。今まで幻想郷で過ごした日々。そして──そこでの出来事が切っ掛けで存在が明らかになった人物も。

 

『「主! あまり体に負担は掛けるな! 多少だが、利き腕の骨にひびが入っているかもしれん!」』

 

 彼の先祖であるティアー。心の内から今の彼の状態を伝える。彼は立ち上がり、利き腕を反対の手で押さえながら状況を確認してきたところ──彼の嗅覚に、あるにおいが漂ってくる。

 

「これは、まさか──ガソリンが漏れている!? 早く脱出しないと──」

 

 彼は倒れている人を避けて脱出しようとした時に──ある言葉が脳内に流れた。

 

 

 

 

 

 

 

『それで生きれば侠にとっては【Good End】。あなたが死ぬような【Bad End】じゃないのは良いけど──誰もが救われる【Happy End】も存在するのよ。今のあなたは【本当】のあなたなんだから』

 

 

 

 

 

 

 

 彼は、足を止める。そして改めてみるバスの中。八雲紫が言った【Happy End】。

 

 彼は倒れている人物へと近づき──力を振り絞って、背中に乗せるようにして動き出した。

 

「──あんな事を言われちゃ、助けないワケにはいかないだろうが……!」

 

 彼は一人目をバスの外へ連れ出す。しかし、このガソリンが漏れているバスの近くに置いてはダメだ。何時ガソリンに引火して爆発が起こるかどうかわからない。

 

『「!? 今の主は他人を助けたいというのはわかる! しかし、お主が生き残らなければしょうがないだろう!?」』

 

「ここからは俺の選択だ! 全員、助けてみせる……!」

 

 侠が気力を振り絞ってティアーに答えたとき──服と木で出来た担架を持ってくる一組の男女が現れた。その男女はバスの中で自分達しか動けないのかと思ったのか、彼を見て驚愕している。

 

『!? 僕達以外に動ける人がいたの!?』

 

『こいつ怖っ!? 目がくちゃくちゃギラついてるぞ!?』

 

「……まさか、お前達も助けようと……?」

 

 彼の問いかけに肯定する男女。男子は彼なりの決意を見せて侠の質問に答える。

 

『そうだよ。僕達も皆を助けるんだ! 【──】が皆を守ってくれたように!』

 

 男子の言った言葉に同調するかのように、チリンと鳴った鈴を付けた女子も頷く。

 

 侠はこの男子の言葉にある確信を得たが……口よりも行動が先だ。彼は男女に自信の考えを伝える。

 

「……俺が生徒達を一人一人バスの外まで運ぶ。そしてお前達はその担架で遠くまで運んでくれたんだろうが……この方が早く終わる! 俺が連れてきた生徒を引き続き運んでくれ!」

 

『僕達としても動ける人がいるだけで充分嬉しいよ! もしかしたら、本当に皆を助けられるかもしれない……! 【──】、行くよ!』

 

『わかった【──】!』

 

 三人の生徒達は、それぞれの行動に移した……。

 

 

 

 

 

 

 

 それからの行動は迅速だった。侠が生徒を次々とバスの外へと運んでは、二人の生徒が遠くまで運んで。侠がバスの中のいる全員を外にだしたら、背中に乗せるようにして運んでいって。バスの中にいた同級生は全て運び終えて。侠は肺の中を空気を出すようにして達成感を味わっていたが──

 

「はぁ、はぁ……これで全員か……これで、俺達は助かった──」

 

『まだなんだ! まだ……【──】がいる!』

 

『まだウチのバカ兄貴がバスに……!』

 

 二人の男女はまだ残っている人物はいるという。侠は一応クラス内の人数は何人いるか把握しているのだが……彼は情報を元に考える。

 

「(まだいるだと? クラス全員はいるはずだ。やっぱり他のクラスの問題児が紛れ込んでいたが……それで、『兄貴』? 確かこの鈴を付けた奴の名字は……【──】だったか? 確か人を集めて野球チームを結成した、変わり者の先輩がいるって……?)」

 

 彼としては何故違う学年の生徒がいるか問いかけたかったが、二人の生徒はバス現場へと駆けていく。侠もなるべく体の負担を減らしながら二人に着いていく。

 

 二人についていき、侠が見た光景は──腹部にガラスの破片を刺しては、ガソリンが漏れるのを背中で遅くしていた生徒の姿だった。

 

「! もしかして、こうして逃げる時間を稼いでいてくれたのか……!?」

 

『そうだよ! 【──】が自分が傷ついても皆を守ろうとしたんだ! それで──今度は僕達が【──】を助けるんだっ!』

 

『でも【──】、どうやって【──】を動かすんだ!? このまま【──】を動かしたら漏れて、すぐにこっぱみじんになるんじゃないか!?』

 

『っ! 何か、良い方法は……!?』

 

 女子は焦り、男子は必死に知恵を絞ろうとする。

 

 ちょうど、この場に三人いたのが奇跡だったかもしれない。三人寄れば文殊の知恵という事か、侠は何か閃いては自身が着ていたブレザーを脱いで──素早く生徒の背中にブレザーを突っ込んだ!

 

「これなら何もしないよりまともなはずだ! 一気に背負って走れ!」

 

『! ありがとう、辰上君!』

 

 男女の生徒は協力し合って生徒に肩を貸しては、駆けていく。同様に、侠も全力で駆ける。

 

「(こんな所で──死んでたまるかぁっ!!)」

 

 ようやく安全圏まで駆けていき。後ろから爆音が聞こえては、辰上侠は意識を失った……。

 

 

 

 

 

 




 名前を伏せている箇所については大体の人はわかっていると思います。ですが……正直にいうと、侠自体があまり同じクラスの名前を把握していないのもあります。幻想郷で話した通りに、霊夢に止められるまでは他人に興味がなかったですし。

 ですが、考える時間が多少あれば思い出す事はできます。特に騒いでいる人達は。

 ここからはちょっとした裏話を。興味のない方は一先ずここでお別れです。ではまた。

























 ここからは世界観の説明、侠達のポジションについて話します。
 お察しの方は多いと思いますが、リトバスの世界観を借りています。過去の話や感想欄を覗かれている方はすでに知っている方も多いかもしれませんが、侠はあくまで他人ポジションです。静雅も同様です。直接的なリトバスメンバーとは関わりがない・もしくは一部の人だけ関わっていたりします。ここからの後書きはいろんな事をぶっちゃけます。興味のない方はブラウザバックを。





 最初の二次創作はぶっちゃけリトバスをやろうと思っていました。ゲームも実際にやっていますし、Exキャラもちゃんと出るやつで。やろうとはしたんですが……ゲームをプレイしながら書くのって実際難しくね? と、考えてしまったのです。特にリトバスは繰り返す世界ですし、ストーリーが深い。主人公が個別ルートをしている間オリキャラは何をやれば良いんやと詰まってしまい。「あ、これは原作沿いでやったら死ねる」と断念。オリジナルで作るとしてもどういう話を作れば良いんだ? と思い断念。リトバスの原作沿いとオリキャラを含めた話ってすごい難しいんですよ……。その点、東方は結構原作沿いもオリジナルもまだ楽な分類なので、実際にこうして書いているわけですが。リトバスの世界観を借りているのは、私の雑念みたいなものも含まれていたり。リトバスの二次創作を作りたかったけど、一部を東方に混ぜたのがこの作品です。

 一応、この「幻想世界に誘われて」の侠と静雅はこんな感じで外界の高校生活を送っています。

 侠:リトバスの主人公【直枝理樹】のクラスメイト。ただ、理樹とは本当にあかの他人である。一応理樹はクラスの名前と顔はちゃんと覚えている模様。
 基本的には静雅と行動している。ただ、静雅は外界の世界ではモデルの仕事もしている為、基本一人で静かに過ごしている。しかもその静雅本人が二年生になって別クラスに所属しているため、基本的に侠が静雅のクラスにいるときは足を運ぶ。委員会は風紀委員に所属しており、学校での生活は優等生的な生活を送っている。(ぶっちゃけ風紀委員に所属しているのは静雅の普段の生活態度の報告の為に入っている。この事については下記参照)
 少ない交友関係では、ちょっぴりお茶目な姉御肌の人とは関わりがあるようだ。唯一その人物は侠の本質を見抜いていたり。姉御だから仕方ない。

 静雅:実は【三枝葉留佳】と現在同じクラスである。侠の言っていた問題児は彼女の事を示す。
 学校生活の三分の一はモデルなどの仕事をしている。ただ、彼の場合は色々な条件があったりする。彼の着こなしは外界だと校則違反なのだが、【一定以上の成績、人並みの生活態度を送る】という条件のもとモデルの仕事を含め許可されている。一定以上じゃない場合は一度でもなったらモデルを辞めるか生活指導を受ける事になる。しかし、それは侠によってフォローされている為、一定以上の成績とちゃんとした生活や授業態度をとっている。しかし休み時間になるとふざけがち。
 風紀委員の好感度は当然低く、かなり敵視されている。彼の存在は「優等生ならば素行不良などが認められている」と認識されている為。某風紀委員長もかなり解せない。実際彼は隠れて努力(侠に勉強を教えてもらう事も含める)をしている為、侠以外の人物は「まったく勉強をしない、まともに制服すらちゃんと着ないのにどうしてか成績が優秀。何かあるんじゃないか?」と疑われている。親友である侠は静雅に対する問題を少しずつ緩和させるために、彼を一番知る理解者として侠は少しずつ誤解を解こうと風紀委員に所属している。
 ……ん? 常に改造制服赤Tシャツジーパン鉢巻と剣道着を常に来ている人物が侠のクラスにいる? 気にするな。



 大体侠と静雅の外界の様子はこんな感じとなっています。

 ではまた。

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