とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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いつか書きたいなー、と思ってた
皆さんからの徹君の評価

たまにはこんなのも……駄目?


番外編1

赤龍帝

 

 尊敬してます。

 すげぇ強いのに、その事を全然気にしてない事。

 魔王様方から信頼されてる事。

 部長や朱乃さん……部活の皆が上代先輩の事を頼りにしてる事。

 俺も――頼りにしてます。信頼してます。

 当たり前みたいに助けてくれて……でも、上代先輩って人間だから、無茶するとすぐぶっ倒れて…。

 なんでしょうね? 上代先輩って頼りやすいって言うか、安心できるって言うか。でも心配させられます。

 普段温厚なくせに、なんかあったらすぐ無茶やる兄貴って言うか……そんな感じっす。

 

 

オカルト研究部・部長

 

 友人よ。かけがえのない、大切な友人。

 でも、優しすぎる所があるのは……ちょっと心配ね。

 彼って、誰にでも優しいの。自分を殺した堕天使にも、テロリストにも。

 あの優しさは、異常だと思うわ。

 優しい事は彼の美徳なのだろうけど、いつかその優しさが彼を傷付けるかもしれない。

 そう思うと、心配になる。

 そう思ってしまうくらい、大切な友人と思っているわ。

 

 

オカルト研究部・副部長

 

 不思議な人、ですね。

 手を伸ばすと離れていくのに、目を離すとすぐ近くに居る。

 そんな人です。

 悪魔にも堕天使にも、天使にすら分け隔てなく接する事が出来る……。

 そんな優しい人でもありますね。

 ……それに、私の事をあまり気にしていない。

 そんな人は初めてなので、色々と、距離感が判らなくなってしまいます。

 いつも、困らせられます。

 

 

オカルト研究部・『聖女』

 

 素晴らしい方だと思います。

 自身を傷付けた堕天使にも手を差し伸べ、テロリストにも優しさを与えられる。

 尊敬できる、素晴らしい先輩です。

 それに、私なんかにも優しくして下さいます。

 魔王様、熾天使様、堕天使総督様――誰からも一目置かれているのに、そんな事を気に掛けず、普通に接してくださる。

 当たり前の事を当たり前に行える……それはとても難しい事なのですが、上代先輩はそれを当然のように行っています。

 誰からも愛され、誰をも愛している。……尊敬しています。

 私の……理想の先輩です。

 

 レイナーレさんですか?

 私は、お友達だと思っています。

 ……はい。

 一度は命を奪われましたけど、でも、それでも今はお友達です。

 上代先輩と?

 お似合いですよね。私の考えですが…理想的な関係だと思っています。

 お互いがお互いを支え合い、尊重し合う関係。

 わ、私もイッセーさんと……。

 

 

オカルト研究部・吸血鬼

 

 ぼ、僕の憧れですっ!

 『神器』を恐れず、『時間』を恐れていない……僕に道を示してくれた人。

 僕なんかを、当たり前のように後輩として扱ってくれた人です。

 怖がらずに、恐れずに、僕なんかよりもずっと強力で凶悪な『神器』で、沢山の人を救った人。

 ……それも、命を賭けて。

 いつか、徹先輩のようになりたいです。

 それが、僕の目指している道です。

 

 

オカルト研究部・『騎士』

 

 尊敬しています。先輩としても、悪魔としても、人間としても。

 ……尊敬できる人です。ですが、危険だとも、思っています。

 強い力を持ちながらそれに呑まれず、ただただ毎日を生きている。

 だというのに、ふとした時にはその力を最大限に使って、最小限の被害で物事を抑え込む。

 ……自分の命を削ってでも。

 きっと、誰にもできない事……それを、当たり前に行える。

 その在り方は酷く歪に思えてしまいます。

 

 

オカルト研究部・聖剣

 

 あまりよく知らないので詳しくは言えないが、彼の強さは正直に凄いと思っている。

 肉体的ではなく、精神的にだな。

 私やイッセー、木場とは対極。

 アーシアのような強さを持った先輩だ。

 どう思っているか?

 ……信頼は出来るな。きっと彼は私達を裏切らないだろう。そう信じられる人だ。

 そして、彼の身内も。

 私は彼より、彼の身内の方に興味があるな。

 

 

魔王

 

 彼が何者なのか……とても興味があるね。

 妹を何度も助けてくれた。

 信頼できるが、不透明な部分も多い。とても危うい立場の人間だ。

 強力過ぎる彼の力は、今や三大勢力の中心ともいえる。

 しかも、その事を最大限に利用している。

 冥界、天界、堕天使勢――そのどれにも所属せず、だからこそどこも彼に明確に手を出せないでいる。

 だが、きっと水面下ではどの勢力も彼を欲しがっているはずだ。

 僕? もちろん、僕も彼が欲しいよ。

 力はもちろん、どこにも所属しないその在り方も、とても魅力的に見えるからね。

 人間が魔王や熾天使を前に自己を確立している…その心の強さは、美しくすら思える。

 彼の魂の色――銀色のように輝いて、ね。

 

 

魔王の『女王』

 

 ………ノーコメント、では駄目なのでしょうか?

 ……そうですか。

 ……………………。

 私の主が夢中になっておられる方です。

 

 ……………………。

 

 それ以上の感情などありませんが?

 

 

 まぁ、見る目はあるのではないでしょうか? あと、人を育てる才能もあるかと。

 元堕天使の『女王』に、元テロリストの黒猫。

 御二方とも、彼を心底から信頼し、愛しているようですから。

 きっとあの二人は、彼が世界の敵にまわっても、きっと彼を裏切らないでしょう。

 それに、片方はとても鍛え甲斐があります。

 我が主の友人の『女王』ならば、相応の力が必要です。

 彼女にはそれほどの力も才能もありません――ですが、努力を怠りません。

 主の為に、と頑張れる意志があります。

 強くなると思います。上代徹に相応しい、と誰からも認められるほどに。

 ええ。楽しみですね。

 才能は無い。飲み込みも良くない。

 ……ですが、だからこそ楽しみです。

 

 

生徒会長

 

 友人です。……いつも心配させられる、困った友人です。

 普通に生きようとしているくせに、勝手にいろんな問題に関わってしまう。

 しかも、『神器』を使い過ぎて体調を崩したり…最悪、倒れてしまったり…。

 本当に、心配ばかりさせられてます。

 神話に語られる堕天使を下したり、

 配下の目処も無いのにレーティングゲームに参加させられそうになったり、

 テロリストともなにやら関係もあるようですし、

 『神器』は特殊ですが、ただの人間なのに冥界に招待されたりなど……普通の人間では体験できない事を、いくつも体験してますし。

 ですが、私の事を心配もしてくれているようです。

 仕事に詰まった時には、よく話を聞いてくれます。話しやすい、というのも彼の美点の一つかと。

 持ちつ持たれつ……といった関係でしょうか?

 ……はい?

 だから、友人だと説明しているではないですか。

 

 

生徒会長の姉

 

 トオルちゃん? ソーナちゃんの未来のお婿さん候補かな?

 私としては、一番濃厚な線だと思ってるけどねー☆

 本人たちは隠してるみたいだけど、たまーに、隠れて話してたりするみたいだし。

 え? ううん。覗き見なんてしてないよー☆

 ソーナちゃんの配下の皆がちょこっと……ね?

 

 

生徒会役員

 

 負けたくねぇ人っすね。

 魔王様に認められてるし、熾天使や堕天使総督とも仲が良いみたいですね。

 それに、北の神とも。

 ……それでも負けたくないっす。勝ちたいっす。

 

 

 

 

堕天使総督

 

 よく判らねぇ、ってのが本音だな。

 バグじみた強力過ぎる未知の『神器』を使ってるだけでもおかしいってのに、誰でも彼でも救おうとする精神……ありゃ異常だ。

 自分がぶっ倒れてまで、テロリストを殺さないようにするんだぜ? 異常以外の何物でもねぇっての。

 聖書に記された神だって、必要だったら殺しもしたぜ?

 それ以上になると、それはもうただの異常者だ。

 優しい? 違うね。ありゃ優しさなんて上等なモノじゃなくて、ただの自己満足だ。

 まぁ、感情なんてただの自己満足の塊でしかないのかもしれんがな。

 

 興味深くはあるな。

 あの人間が、どこに進むのか――。

 できれば敵対はしたくねぇな。正直、ただで済ませれる気がしねぇ。

 

 レイナーレ?

 あいつはもう『神の子を見張る者』には戻ってこねぇだろうよ。

 アレは、上代徹の女だ。もう、堕天使でもねぇしな。

 堕天使でも悪魔でも天使でもねぇ。

 三大勢力のどこでもない、まさに上代徹の為だけの存在だ。

 手放さなければよかったか、って?

 それは無いな。俺じゃ、アイツを使い潰して終わってただろうさ。

 レイナーレには才能が無かった。それを認めれる意志も、根性ってヤツも無かった。

 その意志を、頑張りたいって思う根性を与えたのは上代徹だ。

 俺じゃねぇ。

 だから、レイナーレをどうこうする資格は、俺にはねぇのさ。

 

 

天使長

 

 素晴らしい方だと思っています。

 敵対した者にすら手を伸ばし、自身の命すら天秤に乗せてでも全てを救おうとする――。

 素晴らしい、人間だと思っています。

 はい?

 いえ……彼を天使に、とは考えていませんよ。

 そもそも、彼は人間…上代徹だからこそ、意味があるのですから。

 ですから、我々熾天使は、彼を無理矢理に天使に転生させようなどと思っていません。

 もちろんです。

 もしかしたら彼は――天使などよりも、もっと――。

 ……いえ、何でもありません。

 

 

転生天使

 

 持っておられる『神器』は強力ですが、その力に呑まれず、自己を確立している。

 そんな人でしょうか?

 正直、何故ミカエル様方、熾天使の皆さまが徹さんを御気にされるのか……。

 

 

エース

 

 んー……よく判んないなぁ。

 まぁ、良い人だとは思うよ?

 たまに、御夕飯に呼んでくれるし。イッセー君とも仲が良いし。

 

 

主神

 

 『ノルニル』の真似事をしている小僧の事?

 人間が神の真似事をするなど、分不相応な小僧よな。

 故に、いつか破綻する……必ずな。

 現に――すでに『無限の龍神』がアレを狙っておる。

 まぁ、『無限の龍神』でもアレを殺せるかとなると……今は無理じゃろうな。

 ん?

 あの小僧の正体?

 そんなつまらん事を聞くでないわ。楽しみは一番最後に種明かしをするからこそ楽しいんじゃぞ?

 ……アレが世界の敵になったら?

 ならぬよ。絶対に。

 

 

白龍皇

 

 面白い人間だな。

 強い、とは思わないな。厄介だとは思うが。

 少なくとも、戦う意味は無い――そう思っている。

 だが、あの男と話している時間は、楽しくは感じるな。

 それに、料理が美味い店を知っている。

 戦う? ……興味が無いな。

 厄介な『神器』を持っているが、アイツとは戦っても面白くない。

 

 

孫悟空

 

 面白い人間だって思ってるぜぃ?

 いやはや、黒歌が惹かれるのも何となく判る。

 一緒に居ると和めるって言うのかねぃ?

 戦いばかりを求めちゃいるが、偶にはあいつと過ごすのも悪くねぇ。

 そう思えるくらいには、気に入ったね。

 それに、飯が美味い店を知ってるのも高評価だ。

 戦う? 興味無いねぃ。

 殴り合いは弱そうだったしねぃ。

 

 

黒猫

 

 やー…やっと出番? 待ったよ、ほんとに。

 それで、何聞きたいのかにゃ?

 トオルの事? どう思ってるか?

 大好きだよ。

 うん。好きで、大好き。これから、もっと好きになりたいにゃー。

 でもさ、トオルからは黒歌さん、猫だってしか思われてないんだよねぇ。

 何か良い方法ないかな? 胸とか結構自信があるんだけど、トオルって恥ずかしがり屋なんだよね。

 抱き付いたりしたら、それだけで顔を真っ赤にしちゃうの。可愛いんだよ?

 なんかもー、ね。凄く強いのに、デタラメなくせに、そんな所は可愛いの。反則だよねー。

 

 ……人を好きになったのって初めてでさ。

 レイナーレに相談しても、あの子も似たようなもんなんだよね。

 好きになったのも初めて。好きになってほしいって思うのも初めて。

 何度か男と付き合った事はあるけど、ああいうのとは、全然違うんだよね。

 一緒に居るだけですっごく楽しい。でも、もっと楽しくなりたい。幸せになりたい……って。

 どこいくの?

 もうちょっと話を聞いてよ。でもさ――

 

 

白猫

 

 お疲れのようですが、どうかされたのですか?

 姉様? はぁ……大変でしたね。

 ? それ以外に何か?

 そうですね。早く終わらせましょう。

 予定していた時間より、30分も遅れているのですから。

 

 徹先輩の事、ですか?

 感謝しています。どれだけ感謝をしても、全然足りないと思うくらい、感謝してます。

 これから、姉様と一緒に、その感謝の気持ちを伝えていきたいと、そう思っています。

 …姉様?

 そうですね。姉様は、徹先輩の事を好いてます。凄く。

 そんな姉様を見る事が出来たのも、徹先輩のお蔭です。

  

 

メイド

 

 感謝しております。

 どれほど感謝の言葉を重ねても、足らないと思うほどに。

 命を救われ、居場所を与えられ、生き方を貰った……そう思っています。

 ですから――私の命は、徹様の為に使おう、と。それが、私の生き方です。

 ――――。

 好きかどうか……貴方に言う必要が?

 お慕いしておりますが、それは口にするような物ではないかと。

 ……黒歌?   あの馬鹿猫。また変な事を……。

 とにかく。そのような事は、第三者に言うような事ではないと思います。

 

 黒歌と小猫ですか?

 家族、というのが正しいでしょうか? 

 徹様と二人で過ごしていた時間が、彼女が来てから明るくなりました。

 私は、あまり喋るのが得意ではないですので。

 戦いと、どうやって『神の子を見張る者』の上に行くかしか考えていない生き方でした。

 徹様に救われ、拾われ、共に暮らすようになって…その生き方が変わりました。

 不思議なもので、そんな時間を過ごしていると、自分がどれだけ人付き合いが苦手だったのか、と思い知らされました。

 黒歌には感謝しています。

 彼女が居るから、家はとても明るいですから。

 

 私は、沢山の人に支えられています。一人では、何も出来ないですから。

 グレイフィア様、アーシア、黒歌、小猫。

 他にも、沢山です。

 その事に気付かせてくれた…出逢う機会をくれた徹様には、どれだけ感謝をしても足りません。

 この身、この命が続く限り――その御恩をお返ししていきたく思っています。

 

 

 




聖女日記を書こうとしたら、いつの間にかこんなのを書いてた。
何を(ry


ちなみに、前回の勢力好感度と、個人の好感度は全くの別です。
悪魔にだっていい人はいるんですよ?
支取とグレイフィアさんが居なかったら、『禍の団』との間に超えられない壁ができていたのは確実だったかもしれないけど。
まぁ、シャルバさんとかが下げてくれるから安心だけどね。
それに、そのうちヴァーリ君たちは『禍の団』抜けるし。

PS 16巻が近所の本屋に置いてないのよね。
   なんか、主人公の天敵が出たらしいから気になるぜぃ…

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