とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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協会での戦闘を書こうと最初は思っていたけど、難産過ぎて投げた(キリッ
……この作品は、終始日記形式で書いていこうと思います。
その時どんな事があったのか…各自で想像してください


07(エピローグ)

 △月G日

 

 嫌な夢を見た。

 自称神父に化け物と呼ばれ、兵藤と木場君が武装している夢だ。

 ○月:日は、本当に色々あった。

 グレモリーに至っては、レイナーレさんを殺そうとするし……。

 悪魔と堕天使は戦争するような間柄らしいから、それもしょうがない――のだろうか?

 平和な日本育ちの一般人には判らない感覚だ。

 一度消えそうになったレイナーレさんは、すぐに傷一つない身体で現れたけど。

 アレって何だったのだろうか?

 グレモリーが実は手加減していたのか、それとも神様の奇跡なのか。

 教会だったし、後者かなぁ、とか想像してみる。

 まぁ、神様なんて居ないんだろうけど……悪魔が居るし、なぁ。

 

 

 

 

 △月B日

 

 なぁ、料理を出来ないメイドをどう思う?

 ……まぁ別に、居てくれるだけでも十分なんだけどさ。レイナーレさん美人だし。

 でもさ、掃除は出来ない、料理は出来ないでは……俺の中のメイド像が崩れていく。

 取り敢えず今日の晩御飯は、例の不幸のチラシを使って呼び出した姫島に作ってもらった。

 あいつは料理できるんだなぁ。性格に似合わず、家庭的な奴だ。

 まぁ、外見は大和撫子だし。本性は大魔神だが。

 

 

 

 

 △月A日

 

 グレモリーに礼を言われた。

 俺って何かしたか? それと、姫島の機嫌が良い。少し怖い。

 家に帰るとレイナーレさんが「おかえり」と言ってくれる。

 ……俺ってリア充なのだろうか? 他人から見たらそう見えるかもしれないが、現実は違うので泣ける。

 それと出来れば、家事を出来るようになってほしい。

 ご飯はお粥だった。おかずは新鮮なサラダである。さぞ、身体に良い事だろう。

 それと今日ふと思ったが、レイナーレさんのメイド服はどこから調達してきたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 △月O日

 

 メイド服の犯人が判った。兵藤だ。

 あのエロ馬鹿、レイナーレさんと仲直りの印にって、何を渡してるんだ?

 ……しかも、金髪シスターという彼女をちゃっかりゲットしてやがるし。

 妬ましい。

 取り敢えず、今日も晩飯を作ってもらう為に呪いのチラシを使った。

 金髪シスターが来た。

 すげぇ美味かった。

 悪魔になったシスターと堕天使だからか、最初はぎすぎすしていたが、別れ際には少し仲良くなったようだ。

 それと、兵藤の奴が襲撃してきやがった。

 シスターが何か酷い事をされるかもと、心配だったらしい。

 はいはい、彼女さんが心配だったんですね。

 金髪シスター、アーシアさんも嬉しそうだし……妬ましい。リア充爆ぜろ。

 なんだかんだで、結局四人での晩飯になった。賑やかなのは久しぶりだ。

 

 

 

 

 

 △月Z日

 

 レイナーレさんって、何時まで家に居るんだろう?

 でも聞くのって、なんだか出て行けって言ってるみたいで聞き辛い。

 まぁ、一人暮らしで寂しかったし、しばらくはこのままでもいいか、と思う。

 

 

 

 

 △月X日

 

 取り敢えず、部屋は余ってるのでレイナーレさんの好きなだけ居ても良いという話になった。

 一人暮らしの家に男女が住んでいる――これは俗にいう、同棲なのだろうか? 同居だな。

 今晩も、晩飯は呪いのチラシ頼みである。

 相変わらず姫島の作る和食は美味い。でも俺は、もう少し濃いめの味付けが好みだ。

 ……作ってもらってる身分のくせに、贅沢な言い分なので言わないが。

 

 

 

 

 △月V日

 

 レイナーレさんの服が無い。

 かなり由々しき事態なので、姫島とグレモリーに頼む事にした。

 本当は塔城さんやアーシアさんに頼みたかったが、あまり親しいと言える間柄ではないので、断念した。

 ……女性の買い物って長い。

 もう二度と荷物持ちはしないと心に誓った。

 兵藤は服どころか下着まで選ぼうとするし。

 あいつ、大物だな。

 

 

 

 

 △月N日

 

 ついに、ついに、ついに!!

 塔城さんを召喚成功!!

 それだけ。

 料理の味付けは、やはり薄味だった。でも、薄味の方が身体に良いらしいし、まぁいいか。

 

 

 

 

 △月M日

 

 グレモリーの視線が痛い。俺、何かしたか?

 聞こうと思っても逃げられるし、学園で有名なグレモリーにちょっかい出すと他の連中が煩いし。

 明日にでも聞いてみよう。

 今日はアーシアさんに料理を作ってもらう。

 よく考えると、この呪いのチラシは便利だな。

 晩飯代が食材費だけで外食並みの味だし、帰り際にチラシを置いていってくれるので減る事も無い。

 あいつら、悪魔じゃなくて天使じゃなかろうか?

 

 

 

 

 △月%日

 

 今日はレイナーレさんが家に来て10日目である。

 なので、ちょっと奮発してケーキなんかを買ってみた。

 喜んでくれたようで良かった良かった。

 次は一ヶ月記念にでもしようか? 覚えていたらだが。

 

 

 

 

 △月#日

 

 『神器』というものを出す事が出来た。

 というか、いつの間にか服のポケットに入ってた。そんなんでいいのか、俺の『神器』よ……。

 ちなみに、形状は手のひらに乗る大きさの懐中時計である。

 兵藤の篭手や木場君の剣に比べると、地味すぎて笑う事すらできない。

 せめてここは、俺もなんか武器が良かった……。

 というか、こいつ動いてないんだけど――時間を調べる事すらできやしない。時間は零時を示したままだ。

 レイナーレさんと、晩御飯の為に召喚した姫島の視線が痛い。地味ですみません。

 

 

 

 




主人公の『神器』の真相はまだ闇の中
形状は懐中時計ということだけの情報ですが、皆さんで想像を膨らませてください
感想が嬉しいし、楽しすぎるし、誤解ネタに困らない状態です
これからも、よろしければ皆さん感想をください
ではでは

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