今更ながらに思った。
……今更ですorz
$月A日
明日から駒王学園の夏休みという事で、徹様は喜んでおられるようだった。
そういう所は、本当に普通の男の子のようで微笑ましい。
できれば、夏休みの間は平穏に過ごしてほしいものだ。
『人工神器』を使い始めたためか、最近は特に眠い。疲れが溜まってきているのかもしれない。
徹様には気付かれていない…と思うが。気を付けないといけない。
ただでさえ、徹様は微妙な立場なのだ。私の事でまで迷惑をお掛けするわけにはいかない。
$月B日
最近、隣の家の住人を見ないと思っていたら、先日引越しをされたらしい。
ゴミの仕分け等で何度もお世話になっていたので、お礼を言っておきたかった。
しかし、急な引っ越しだったと思う。近所付き合いはあまり得意ではなかったが、知らない仲でもなかった。挨拶くらいは…と思うのは自惚れだろうか?
$月C日
今日は昼間に、アザゼル様が訪ねてこられた。
徹様と、私の様子を確認しに来られたようだ。駒王学園が夏休みの今、徹様の現状を確認するには訪問するしかないからだろう。
『駒王協定』の後、徹様に目立った変調は無い。体調も良く、普段通りに生活されている。
だが、『神器』の過度の使用で体調を崩されるのが気にかかる。
本当に、徹様は大丈夫なのだろうか? 徹様本人はあまり気にされていなかったが、体調を崩されると、こちらは気が気ではない。黒歌が居なくなった今、次に倒れられると、アザゼル様か悪魔側に助けを求める事になるだろう。
それが本当に正しい選択か…私には、判断できない。
徹様は、アザゼル様には悪感情は抱いておられないようだが。
それと、アザゼル様から徹様のレーティングゲーム……配下の話題が出ていた。
といっても、現状はゼロ。私もまだ、『女王』の駒を使って転生していない。
徹様から頂いた『女王』の駒は、大切に保管しているが……まだ、徹様に相応しい『女王』になれたと、自信が持てないのだ。
黒歌の事が落ち着いたら……その時、改めて考えようと思っている。
現状に流されて、安易に『悪魔の駒』を使いたくない。悪魔に転生する――徹様の配下になる。
それはとても特別で、神聖な事のように、私は思ってしまっている。……我ながら、まるでお伽噺を信じる子供のような感情だと思うが。
$月D日
兵藤君の家がリフォームしたからと、そのお披露目の場に招待された。
確か以前は二階建てだったと記憶しているが、六階建てになっていた。しかも、地下は三階まであるらしい。九階建ての家である。
いったい誰が管理するのだろうか?
リアス・グレモリーやゼノヴィア、兵藤君が掃除を出来る……とは思えない。
アーシアか、兵藤君のお母様か、姫島朱乃か――三人が掃除をするにしても、家事だけで一日が潰れてしまうのではないだろうか? 掃除や食事の準備、洗濯などは思いのほか大変なのだ。グレモリー家は、その辺りを理解していないと思う。使わない階など、無駄なだけだ。
それとも、家事をしてくれる人を雇うのか…それだけの財力が、兵藤家にあるとも思えないが。
その辺りも、グレモリー家がお金を出すのかもしれない。正直、無駄な出費だと思う。
悪魔と言うのは、散財するのが好きなのだろうか? 勿体無い。
夕食後、兵藤君の家の話をしていると、徹様は、今の家で十分だ、と笑っておられた。
といっても、今住んでいるのは徹様と私の二人だけだ。二階建てのこの家でも広すぎる。使っていない部屋もあるのだし。
あの家は誰が掃除をするのだろう、と徹様が心配されていた。私もそう思います。
少なくとも、兵藤君のあの性格では、掃除を手伝う、と言う事も無いだろう。
休日に手伝って下さる徹様とは、大違いだ。
……主の手を煩わせてしまっているのだから、素直に喜べないのだが。
それでも、一緒に掃除をする時間は、私は好きだ。
$月E日
今日は一日、家でのんびりしていた。
朝早くに掃除を終わらせ、徹様と二人でリビングで話しながら過ごしていた。
特に何かあった訳ではないが、だからこそ良い時間を過ごせたと――私は思う。
偶には、こういった時間の使い方も悪くない。
本当に…『神の子を見張る者』に居た頃とは、時間の使い方が真逆だな、と感じる。
そして、それに慣れてしまっている。
……黒歌。
あなたは今日、何をしていたのかしら?
今度会った時に聞こうと思う。そして、こんな時間を徹様と過ごした事を教えよう。
きっと、あの子は私を羨むだろうな。
$月F日
アーシアとゼノヴィアが遊びに来た。なんでも、明後日からリアス・グレモリーの招待で冥界に行くらしい。
夏休みは冥界で過ごす……アーシアは大丈夫だろうか?
グレモリーは、情が深い一族だとは聞いている。冥界で1人になる事も無いだろう。それに、グレモリー家は名家の一つだ。その配下に手を出すような者も、そうそう居ないだろう。兵藤君も一緒だろうから……それが心配だ。
心配だ。アーシアも、偶に突拍子もない行動をする事もあるし。
ゼノヴィアは…まぁ、アーシアに任せるとしよう。アーシアも世間知らずな所があるが、ゼノヴィアはそれに輪をかけている。一緒に居ると、驚かされる事ばかりだ。悪い意味で。
教会というのは、皆ああなのだろうか? 違うと思いたい。
二人は徹様も誘いに来たようだが、徹様は断られていた。
それが良いと思う。冥界など、人間が行くようなところではない。
$月G日
明日から冥界入りすると言う事で、アザゼル様が徹様を誘いに来た。
徹様も、アザゼル様からの誘いは断り辛かったのか、言葉を濁されていた。
レーティングゲームの観戦には興味があられるようだったが、あまり乗り気ではない様子だった。
私はどうするか、と聞かれたが、私は徹様と一緒に居るだけです。
徹様の判断にお任せします。それが私の答えだ。
……それとも、こういう時は自分の意見を言った方が良かったのだろうか?
私は、徹様には冥界に行ってほしくない。
きっと、また何か面倒事に巻き込まれるだろうし。……そんな事を簡単に想像できてしまう。
$月H日
結局、徹様は冥界行きを断られた。それが良いと思う。
アザゼル様は複雑そうだったが、無理やり連れて行くという選択はされなかった。
おそらくだが、徹様にレーティングゲームを見せて、参加への意欲を高めようとされたのかもしれない。
現状、徹様は配下集めに消極的だ。そもそも、レーティングゲームに参加したくなさそうにされている。
そもそも、人間である徹様が悪魔のゲームに参加する事が問題だと思う。
……その徹様から『女王』の駒を戴き、喜んでいる私が言うのも変な話だろうが。
徹様には、今日のように、平穏な毎日が似合う。
だから、冥界に行かなくて――それで良かったのだと思う。
$月I日
隣の家に、天使が引っ越してきた。紫藤イリナと、グリゼルダと言う転生天使だ。紫藤イリナと言う転生天使には見覚えが微かにあった。以前、聖剣を持ってこの地を訪れたヴァチカンの聖剣使いだったはずだ。
……どうして徹様の周りには、こうも面倒ばかりが…。
リアス・グレモリー達やアザゼル様が冥界に行って、少しは落ち着くかと思っていたのに…。
この地に天界のスタッフが居ないと言う事で来たらしいが…徹様の観察だろう。
と言うよりも、隣に越してきた時点でそれしか考えられない。
せめて、面倒だけは起こさないでほしい。
それにしても、天界もレーティングゲーム…というよりも、『悪魔の駒』のようなシステムを考えていたとは思わなかった。天界の場合はトランプだったが。一枚一枚をセラフに例え、十二枚のカードで配下を作るらしい。『悪魔の駒』のシステムに似ていると思う。
転生天使。『神』が不在の今、純粋な天使が生まれる事は無い。だから、悪魔のように人間を転生させて天使を増やそうとしているらしい。
死や堕天で減る一方の天界側としては、手段を選んでいられる場合ではないのかもしれない。
天使から堕天した身としては、色々と複雑なものだ。
『神』は何も救わない。ただ心に在り、神を信じる者を支えるだけ。
……そんな『神』が憎かったが、今ではそうとも思えない。
色々と、私も考え方が変わったものだ。少しは成長した、と言えるのだろうか?
$日J日
徹様から、堕天使への至り方を聞かれた。
天使が負の感情……とも言えないが、『神』を否定する考え、行動に至ると堕天する。
私は元は純粋な天使だが、おそらく転生した天使も同じだろう。
まぁ、『神』が不在の今、『神』を否定する事とはどういう事か――と言うのは判らないが。
徹様は、堕天使に興味があられるようだった。
私が居るからだろうか?
徹様が堕天使に……。
あまり、似合わないな、と思う。徹様は、今のままが一番良い。
人間のまま――でも、それだと、あと80年程度しか一緒に居られないのか。それは寂しい。
もう少し……一緒に居たい、と思う。
まぁ、徹様は時間を操られるのだし、寿命もどうにかできるような気がするが…。
……徹様の生きたいように生きてもらうのが一番か。うん。
$月K日
グリゼルダ様は、熾天使ガブリエルの『クィーン』として転生した天使らしい。
熾天使ガブリエル――天界一の美女と噂される、熾天使の中でも有名な存在だ。
徹様も興味深そうに話を聞かれていた。
……私としては、色々と複雑な時間だった。
徹様も、私が堕天使であるという事を気にされてか、天使の事をどう思っているか、と聞かれた。
まぁ、いつか聞かれるだろうな、と覚悟はしていたが。
堕天使――天使が堕ちた存在。天使にあまり良い感情を抱いていない、と気づかれているのだろう。
事実、『神』が憎かった……その感情は、大分和らいでいる。
だが、天使の偽善的な考えは、いまだに好きにはなれない。
それでも、徹様の家の隣に天使が引っ越してきた。これからは、徹様の日常にも関わってくるだろう。
その時、メイドでしかない私が天使を悪く思うなど…徹様の格を下げるだけだ。
私はもう、私の意志で好き嫌いが出来る立場ではないのだ。
$月M日
今日は、魔王レヴィアタン様に連れられて、冥界を訪れた。
と言うよりも、その妹、ソーナ・シトリーに誘われて、と言う方が正しいのか?
本人の反応を見る限り、レヴィアタン様の独断の様だったが。後で怒られていたし。
しかし、冥界へ来たのは初めてだ。しかも、正規のルートで、だ。思っていたところとは全然違うのに驚いた。
人間の身体には良くない所のようだが、徹様に目立った変化は無い。
『神器』の能力の影響だろうか? まぁ、徹様が気にされていないなら大丈夫なのだろう。
案内された部屋は三人部屋で、内装も凝っている客間だ。正直、落ち着かない。
もっと質素な部屋で十分なのだが……。しかも、天使と同室だ。
お茶を淹れて落ち着いて、現状を三人で話したが、明日からどうなるか判らないので不安だ。
徹様は大丈夫だろうか?
……まぁ、私などが心配するなど、おこがましい事なのだろうが。
$月N日
徹様は、ソーナ・シトリーの事をどう思っておられるのだろう?
色々と……まぁ、なんだ。気になる。
主人が懸想しておられるなら、それを支えるのもメイドの仕事だ。うん。
でも、徹様は明確な答えを口にされなかった……余計に気になってしまう。
しかし、シトリー家の屋敷は、先日見た兵藤君の家よりも大きく、広かった。
務めているメイドの数も多い。これが上級悪魔の家かと思い知らされた。
掃除も隅々まで行き届いていたし、食事も大変美味しかった。
……メイドとしても、私はこの屋敷に努めている一人にも及んでいないだろう。
今まではグレイフィア様に教えていただいていたが、ここで見て、学ぶことも多い。
出来るだけ多くの事を学び、自分のモノにしたい。
それにしても、天使と言うのも色々とある物だ、と思う。
イリナ様とグリゼルダ様。この二人は、変に高圧的でも無く、話しやすい。
天使と言うのは、もっと傲慢なものだと思っていた。現に、上級天使には、他者を見下している者が多い。……天使と言っても、全員が全員傲慢という訳でもない、か。
私の視野も、まだまだ狭い。もっと、広くを見れるようにならないといけない。
偏見などで見ていては、どこで徹様にご迷惑をお掛けするか…。
$月O日
徹様と、帰ったら何をしようか、という話をした。
そういえば、今は夏休みだったのを思い出す。せっかくの長期休みなのだから、徹様の好きなように楽しまれたらいいと思う。
あと、冥界は思っていたより過ごしやすいと言う事で話が盛り上がった。
徹様も、冥界にはあまり良いイメージは無かったらしい。私も一緒だったので、少し嬉しい。
だが、冥界は冥界なので、あまり生身の人間にはいい影響はないだろうから、早く帰りたい、とも。
帰ったら、夏休みの課題が…とも嘆かれていた。
大変ですね、普通の学生は。そんな所は、本当に微笑ましい。
今は、ソーナ・シトリーと一緒に夏休みの課題をされているのだろうか?
……昨日の事を思い出してしまうが、徹様が望まれるなら……まぁ、うん。
$月P日
グリゼルダ様から、徹様とシトリー様が話していたことを聞いた。
と言うよりも、天使が盗み聞きとは……良いのだろうか? 私はあまり気にしないが。
天使も所詮は生きている一つの存在だ。そういう事だってある。
しかし、下級悪魔や転生悪魔の為の学校、か。
それは、いわゆる貧しい人達の為の学校、のような物なのだろう。
正直、そういう事を考えれる彼女は、凄いと思う。私は、自分の事だけで精一杯だ。
他人に気を配る余裕など、殆ど無い。
徹様、そして黒歌……三人でまた暮らしたい、と。そのくらいが限界だ。
だから、シトリー様に勝ってほしいと思う。
『誰かの為』を自分の夢に出来る彼女を、心から尊敬できるから。
徹様がシトリー様の夢を応援する…その時の事をグリゼルダ様が話す時、少し嬉しそうだった。
その事が、私も嬉しかった。
私の主が、天使にも認められようとしている事が、嬉しい。
天使は苦手だが、嫌いではなくなったと思う。
$月!日
アザゼル様に案内されて、今日はグレモリー家に厄介になっている。
シトリー様もレーティングゲームの準備で大変のようだし、丁度良かったと思う。
しかし、シトリー様の相手の家に泊まると言うのも、色々と複雑だ。
徹様は、今日はなぜか、姫島朱乃と一緒に、ダンスの練習をさせられていた。やはり、グレモリーの家系はよく判らない。
でも、徹様がダンスを踊られているのを見ているのは、少し楽しかった。ステップが変だったし、四苦八苦して踊られて…でも一生懸命だった。
微笑ましくて、少しだけ笑ってしまった。
まぁ、私もあまり踊れる方ではないので、笑える立場ではないのだが。
アーシアも元気そうで良かった。先ほどまで話していたが、冥界は思っていた以上に過ごしやすいらしい。それに、アーシアは悪魔に転生しているから波長が合うのかもしれない。
ゼノヴィアは、包帯だらけだった。修行する、怪我をする、包帯を巻くを繰り返しているらしい。アーシアが『聖母の微笑』で傷を癒していたが、また数日後にはミイラの真似事をするような気がする。
しかし、ゼノヴィアはまた腕を上げたようだった。
私は……あまり成長していないだろう。そもそも、修行と呼べるような物をしていないのだし。
……気が弛んでいる。気を付けないといけない。
私は、徹様を計る目安なのだから。その私がこんな体たらくでは、徹様まで低く見られてしまうのだ。
しかし、ゼノヴィアとグリゼルダ様が知り合いだったのには少し驚いた。
世の中狭いものだ。
今度、グリゼルダ様とも手合わせしてみたいものだ……まぁ、まだまだ遠く及ばないだろうが。
$月Q日
グレイフィア様からお怒りを受けた。
今まで何をやっていたのか、と。
主に至らない所があるなら、そこを指摘し、教育するのも従者の仕事だと言われた。
……徹様に、至らないところなど無いと思う。だが、周囲はそうは見ない、と。
ダンスの練習に、テーブルマナー。
徹様の強さは本物だが、人前に出て披露する『技術』は人並み――これからは、そういう場も増えてくるのだから、と言われた
徹様が望もうと、望むまいと……徹様は、今はもうそういう立場なのだ…と。
グレイフィア様が居られない時も私がお教えできるように、徹様とは別に、私もテーブルマナーを叩きこまれた。本当に、叩き込まれたのだ。失敗した時の事を思い出すと、まだ手が痛む。きっと、グレイフィア様はSだと思う。今更だが。
だが、正直助かったと思う。グレイフィア様に教えてもらわなかったら、その事に気付かなかっただろうから。
本当に、グレイフィア様にはどれだけ感謝をしてもし足りない。
$月R日
……色々と、複雑な一日だった。
徹様がリアス・グレモリー達の修業を見学に行かれている間、グレイフィア様と手合わせをした。
グレイフィア様との手合わせは、とても悲惨なモノだった。そもそも、あの方の一撃は『人工神器』の結界を簡単に打ち抜いてくる。もっと的確な使い方を覚えるようにと、身体に叩き込まれた。
防御もそうだが、攻撃の仕方もなっていないと言われ、打ちのめされた。私の操れる光は、中級堕天使としてはそれなりだが、やはり上級悪魔と対峙するとなると心許ない。防御も攻撃も中途半端なのだ。
それはまだいい。これから、改善していかなければならない私の問題だ。
その後、アーシアに傷は癒してもらえたし。痛みも殆ど無い。
久し振りにメイドとしての仕事も見てもらい、色々と新しく教わった。
戦いも、メイドとしても、私はまだまだだと教えられた気分だ。
……先程、黒歌と会った。
彼女は変わっていなくて、やっぱり寂しがり屋の猫のままだった。
徹様の匂いを感じて、会いに来たと言っていた。
黒歌が居なくなって、どれくらいの時間が経っただろう?
まだ、徹様の匂いを覚えている黒歌に、愛おしさが湧いた。
帰ってくるように言った。
でも――帰って来なかった。逃げられた。そう……逃げられた。
なにが、テロリスト…『禍の団』だから、だ。
徹様と一緒に幸せになりたいと、黒歌は言った。
でも、幸せになれないと、言った。
だから――
(文字が乱れていて読めない)
幸せにしたいと思う。
でも、できない。
だから、幸せになってほしいと願う。
それは、間違いだ。黒歌。貴女は間違ってる。駄目だ。
それでは、貴女が幸せになれない。
徹様の幸せを願う貴女が幸せになれない。
徹様と一緒に居て、出逢えて、幸せそうに笑っていた黒猫の幸せは――どこに在る?
――だから、今度会ったら…ふざけるなと、怒ってやろうと思う。
これだけ心配させられたのだ、それくらいは良いだろう。うん。
レイナーレさんがヒーローなら、黒歌は多分ヒロイン(ぇ