とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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徹夜明けで眠いぜぃ


43(堕天使日記)

 凸月¥日

 

 グレイフィア様から手紙が届いた。いつもなら転送魔法陣で来られるのに、珍しい事だ。

 後日、人間界に来るので、その時に会おうという内容だった。あまり良い予感がしない。

 それにしても、徹様と黒歌は仲が良い。今日も一緒にリビングで遊んでおられた。

 微笑ましい光景だ。黒歌も喜んでいた。

 徹様もコカビエルの一件から、体調が完治されたようだ。いつも通りの生活を送られている。

 グレイフィア様の手紙が気になるが、これからもこの日常が続いてほしく思う。

 『神の子を見張る者』に居た時には無かった時間だと思う。

 

 

 

 凸月A日

 

 グレイフィア様に呼ばれた場所は、兵藤君の家だった。……しかも、泊まり込みである。

 リアス・グレモリーや兵藤君は、あまり良い顔をしていなかった。それでも、グレイフィア様に任された仕事をこなしたが。こなさなければ、私ではなく、私をお傍に置かれている徹様がどう見られるか。

 ここ数か月で、随分と料理は様になったと思う。アーシアと一緒に料理を作った。今日は兵藤君のお母様とグレイフィア様も一緒だった。……やはり、というか、判りきっていた事だが。私が一番下手だった。精進しよう。

 それと、兵藤君のお父様に酒の酌もさせられた。こんな事も、メイドにとって必要な事なのだろうか? グレイフィア様は魔王サーゼクスに酌をしていた。

 ……徹様がこの場に居たら、私も徹様に酌をしていたんだろうな、と思う。その時に、今日の事が役に立つのだろうか? そういえば、徹様は随分とお酒に強かったと記憶している。……まだ学生だというのに、どこでお酒の味なんか覚えたのだろう?

 魔王の方も、徹様と呑みたかったとぼやいていた。私も、この場に居てほしく思う。迷惑だろうけど、徹様が傍に居てくれると安心できる。

 それにしても、リアス・グレモリーは随分と兵藤君に御執着のようだ。アーシアがやきもきしていた。もっと積極的になるべきだと思う。アーシアには幸せになってほしい。兵藤君にその器があるかは私はまだ判らないが、それでも、アーシアが兵藤君を望むなら、今は応援しよう。

 ……それでも、隙を見て私の胸などに視線を向けてくるのはどうかと思うが。アーシアもいずれ大きくなると思うので、あまり気にしないで良いと思う。それに、世の中には小さい方が良い人もいるのだし。

 

 それと、今晩はリアス・グレモリーの部屋に女性は集まって眠る事になっている。

 アーシアとは何度か一緒に眠った事があるが、リアス・グレモリーとグレイフィア様とは初めてだ。

 粗相が無いようにしなければならない。朝は得意ではあるが、グレイフィア様より早く起きようと思う。

 それに、色々と聞きたい事もある。これから時間があるなら、いくつか聞こうと思う。

 

 しかし、アザゼル様が兵藤君と徹様に興味を持っているらしい。

 ……来る時が来たか、と思う。

 私は、これからどうなるのだろうか?

 

 

 

 凸月B日

 

 朝から大変だった。多少メイドの仕事に慣れたと思っていたが、グレイフィア様と比べると随分と粗が目立った。次から気を付けよう。

 兵藤君の御両親に喜んでもらえたので、それだけは良かったと思う。……グレイフィア様には随分とダメ出しを喰らってしまったが。

 しかし、グレイフィア様には頭が上がらない。仕事を教えてもらった事もあるが、それ以外にも得るものが多い一晩だった。

 ……だが、お風呂で自分の身体を使って徹様を洗うのはどうかと思う。それ以上の事も教えられたが、実践する日が来るのだろうか? 私には想像もつかない。堕天使ではあるが、やはり元天使では性に関しては悪魔には及ばないということを痛感させられた。私には想像もつかないような事を教えてもらった。私も、黒歌に教えてもらった事をいくつかお教えしたが、些細な事だろう。

 リアス・グレモリーも目を白黒させていた。珍しい。あれだけ兵藤君にくっついておいて、そういう事はまだのようだ。アーシアにもまだ、十分勝ちの目はあるようだ。

 そのアーシアは、一番最初に脱落していたが。聖女と呼ばれていた彼女には、刺激が強すぎたらしい。

 それにしても、私が居ない間に黒歌は……。居なかった私が悪い、と言われるとそれまでだが。

 徹様のベッドで寝るなど、飼われている側としてどうかと思う。徹様はそう思っておられないだろうが、それでもケジメはちゃんとしてほしい。

 ……別に、悔しかったり羨ましかったりしたわけではない。どうして黒歌は、すぐにそういう事を言うのか。私はただ、徹様の御迷惑にならないように、と言っているだけだ。他意は無いのだ。

 

 

 

 凸月C日

 

 どうも、今日は黒歌の調子がおかしかった。何かを気にしているように、いつも外を見ていた。珍しい事だ。

 黒歌がいつも行っている『仕事』だろうか? だが、それにしては様子がおかしかった。

 アザゼル様といい、黒歌といい……徹様の周りが、変わってきてる。

 やはり、ずっと普通、平穏に……というのは難しいのだろうか?

 徹様の力は、どうあっても平穏を遠ざけてしまうのだろうか? ……それでも、私は徹様の平穏の中の一人として居たいと思う。

 そして黒歌にも、そうであってほしい。

 

 

 

 凸月D日

 

 徹様は、今日は魔王サーゼクス様と過ごされたらしい。

 それと、どうやら近いうちにレーティングゲームに参加させられるかもしれない、とも言われていた。

 いまだ徹様と……私だけだが、それでもゲームは成り立つのだろうか?

 サーゼクス様からは、配下を増やすように言われたらしいが。

 黒歌はどうだろうか、と進言してみた。……黒歌が受け入れるかは判らないが。

 それでも、黒歌なら喜ぶのでは、と私は思う。

 徹様には、随分と心を許しているようだし。

 

 グレイフィア様にアザゼル様の事を聞いて数日経つが、あれから反応は無い。

 アザゼル様は、徹様を気にしていないのだろうか? ……そうだと良いが。

 今日から、黒歌はまた『仕事』で居なくなった。次はいつ帰ってくるかわからないとの事だ。

 まぁ、いつも通り2、3日もすれば帰ってくるだろう。

 ……黒歌は何か隠してる。話してくれないのは、私達が信用されていないからだろうか?

 それが、心苦しくある。

 

 

 

 凸月E日

 

 アザゼル様より、使いが来た。

 明日、話があるそうだ。

 ……今日まで目を逸らしていたが、私は身の振り方を考えなければならないのかもしれない。

 堕天使として生きるか、徹様と生きるか。

 私はまだ、徹様の『女王』には相応しくないと判っている。

 けど、徹様に『女王』の駒を渡された時、本当に嬉しかった。これだけは、今でも変わらない。いつか、徹様の『女王』に相応しい存在になりたいと思っている。

 私は、どう生きるべきなのだろうか?

 

 

 

 凸月F日

 

 アザゼル様も、徹様に興味があるらしい。しかし、結構砕けた性格だったな、アザゼル様は。

 もっと堅苦しい、真面目な方だと思っていた。まぁ、下っ端の私が勝手に幻想を抱いていただけなのだが。

 一応、私が知っている事のほとんどは話したが、大丈夫だっただろうか? 徹様の不死、不滅性、能力の事も知っていたし、むしろ私より詳しいような気もしたけど。

 アザゼル様は、『神器』に対して造詣が深い方だ。徹様の事もよく判っておられるのかもしれない。

 ……でも、私の事には触れられなかった。

 私はまだ、徹様のお傍に居てもいいのだろうか? 『神の子を見張る者』に戻るように言われるかとも思ったが、それもなかったし。

 安心している。油断はしてはならないだろうが、まだしばらくは徹様のお傍に居られるのだろう。

 ……堕天使なのに『神の子を見張る者』より、徹様のお傍に居られる事に安心している。私は……堕天使として正しいのだろうか? 

 

 

 

 凸月G日

 

 黒歌が朝方帰ってきて、そのまま徹様に甘えていた。

 『仕事』で、何か嫌な事があったのだろう。そのくらいの機微は、私だって判る。

 黒歌は、何を隠しているのだろう? 聞いたが、教えてくれなかった。

 何か困ったら、言ってほしい。私は弱いが、何かの役には立てるかもしれない。徹様だって、黒歌の事ならきっと力を貸して下さる。あの人は、優しいから。

 ……黒歌、貴女はもう野良猫ではないのだから。

 

 

 

 凸月H日

 

 明日、駒王学園で授業参観があるらしい。

 授業参観となると、外部から学園の中を覗ける……徹様の学園生活を見る事が出来る。

 以前、球技大会を少し見たが、少しだけ興味があった。

 顔に出てしまっていたのか、徹様に誘われてしまった。嬉しい。

 明日は、お弁当を用意して行こう。

 黒歌もどうか、と誘ったが、明日はまた『仕事』らしい。

 最近、黒歌の元気がない。何事も無ければいいが……。

 アザゼル様に魔王サーゼクス様、それに、町には神聖な気配が漂っている。……また、何か起こるのだろうか?

 黒歌がその何かに関係していない事を願う。

 

 

 

 凸月I日

 

 凄かった、の一言に尽きる。

 何故か、徹様の授業をサーゼクス様とセラフォルー様が見に来られていた。少しの間だけだったが。

 しかし、徹様はあまり目立たないように授業を受けられていた。本当に、徹様は目立つことを避けられるな、と思う。

 私としては、もっと目立ってほしくもあるが……それも徹様らしく思う。その後は、ずっと隣のクラスが騒がしかった。後で聞いた話だと、グレモリー家が騒いでいたらしい。

 その後、アーシアの授業も少しだけ見に行った。アーシアも、私に気付いてくれてよかった。

 授業内容は……まぁ、アレだったが。

 兵藤君は、手先が器用だ。でも、その器用さをもっと別の方向へ向ければいいのに、とも思う。

 リアス・グレモリーを紙粘土で表現するのは良いが、どうして裸なのか……。本当に…アーシアは、兵藤君のどこが良いのだろう?

 

 あとあった事と言えば、セラフォルー様の妹と会った。徹様と、随分親しそうだった。

 徹様は、本当におモテになるな、と思う。

 セラフォルー様とも親しげに話していたし。

 その後、屋上でお弁当を食べて帰った。二人でだ。今日は、良い一日だった。お弁当を美味しいと言っていただけたし。黒歌も来れば良かったのにと思う。

 

 

 

 凸月K日

 

 今日は久しぶりに、徹様が悪魔のチラシを使って悪魔召喚をされた。

 なんでも、『雷の巫女』に頼まれたのだとか。召喚されたのは、兵藤君と初めて見るリアス・グレモリーの配下。

 ……ダンボールに入って召喚される悪魔なんて初めて見た。しかも、女装していた。随分と可愛かったが、男の子らしい。詐欺だと思う。女の私から見ても可愛かった。……羨ましいくらいに。

 なんでも、対人恐怖症なのだとか。対人恐怖症の悪魔なんて、初めて聞いた。その改善を徹様にお願いするという事らしい。……どうしてそこで徹様なのか。リアス・グレモリーも、自分の配下の面倒は自分で見ればいいのに。

 しかし、対人恐怖症という割には、徹様とは随分と親しげに話していたように見えた。

 ……あまり邪推したくはないが、外見が外見なだけに、少し不安だ…。

 

 

 

 凸月L日

 

 今日も、徹様はギャスパー様を召還されていた。一緒に兵藤君も召喚していたが。

 しかし、驚いた。この対人恐怖症の悪魔は、吸血鬼らしい。とてもそうは見えない。吸血鬼と言えば、膨大な魔力と、驚異的な身体能力、再生力を持つ悪魔の中でも上位の存在のはずだ。その吸血鬼が、対人恐怖症なのだとか。

 なんでも『神器』が強力すぎて、恐ろしいらしい。徹様と同じ、時間操作系の『神器』。『停止世界の邪眼』。

 私でも知っている、有名な『神器』だ。その『神器』を制御できずに他人を停めてしまうから、人が怖くなったのだと。

 『神器』を制御している徹様を頼ってきたのか。私には判らないが、同じ時間操作系の『神器』。判り合う所があるのだろう。

 

 

 

 凸月M日

 

 やはり、徹様も人間なのだな、と思った。悪い意味でではない、良い意味でだ。

 時間を操るという事。私には無縁の事だろうが、徹様ほどの方でも『神器』が少し怖いのだと言っていた。

 少し、という所が可愛らしくもあったが。

 怖いものを怖いと言えるのは、素直に凄いと思う。その上で、『神器』を受け入れて、前に進んでいる。普通に生きようとされている。

 私は、今日、また少し、徹様を尊敬した。この方のメイドでありたいと思えた。この人に救ってもらえてよかったと思えた。

 自分の弱い所を判って、それを受け入れている徹様が、改めて凄いと思えた。

 私は下っ端で、弱くて、役に立てないだろう。でも、そんな徹様の力になりたい。この人に相応しい『女王』になりたい。

 ……いつかきっとだ。

 私は、もう『神の子を見張る者』には戻らない。

 私は、徹様と生きていこう。徹様に救われた命だ、徹様の為に使おう。

 強くなりたい。改めて、そう思う。

 徹様を守れるほどに。徹様の足手まといにならないように。徹様に頼ってもらえるように。

 ――弱いままで、いたくない。ただのメイドで、いたくない。

 

 

 

 凸月O日

 

 徹様は優しすぎる。

 普通に生きようとしてるくせに、誰かが危なくなったら、どれだけ目立つ事になっても自身の力を最大限に使ってしまう。

 徹様は人間だが、その異能は魔王にも堕天使総督にも熾天使にも劣らない。

 今日、三大勢力の会談に徹様が呼ばれた。人間側の代表のような扱いで、だ。いきなりで、徹様も驚いていた。私もだ。

 徹様がどれだけ強力とはいえ、人間代表というのは、また違うと思う。だがそれでも、アザゼル様、魔王二人に熾天使ミカエル。三大勢力のトップが徹様を推した。

 私には、その本当の意味は分からない。でも、徹様がまた普通の平穏から遠ざかってしまった事だけは判る。

 ……それがどれだけの事か、というのも、少しだけなら判る。

 徹様は、気にしないように用意されていた飲み物を飲んでいたけど。

 けど、三大勢力のトップが徹様を推す理由も判る気がする。テロリストが襲ってきた時もそう。

 徹様は迷わず能力を使った。ギャスパー様の『神器』の暴走を止めるために。この場に居る全員が傷つかないように。テロリストですら、死人が出ないように。

 ……そんな時でも、私は何も出来なかった。徹様と一緒に、会談の場の奥で熾天使ミカエルに守ってもらうしかなかった。あの場では、私が一番弱い。襲ってきたテロリストたちよりも、だ。……私は一体、何の為に徹様の傍に居るのだろう? これでは、足手纏い以下。ただのお荷物ではないか。

 しかし…コカビエルと戦った時、徹様は倒れられた。

 今回のような能力の使い方では、またきっと……。先ほどお部屋を確認した時は、ぐっすりと眠られていたが。油断はできない。

 誰かの為に能力を使うのは美徳かもしれない。

 でも、そのために自分を犠牲にするのは違うのではないだろうか?

 私は、『神の子を見張る者』の中では好き勝手に生きてきた。自分の為だけに、他者を犠牲にしてきた。そんな私には、真似できない、理解できない……。

 徹様は、もっと自分の為に生きるべきだ。

 

 

 

 凸月P日

 

 以前、黒歌が調合してくれた薬が余っていて良かった。

 徹様に飲んでもらっていると、悲しくなった。結局また、私は何も出来なかった。徹様に守ってもらっただけだ。

 アーシアにも心配されてしまった。

 特別な『神器』も無い。優れた能力も、力も無い。

 ……それでも、徹様のお傍で、徹様の望む平穏を一緒に感じたい。

 私は、我儘だ。

 

 

 

 凸月Q日

 

 黒歌の薬は、本当に良く効いてくれた。

 熱はまだ下がっていないが、呼吸は随分と安定しているように思える。

 アーシアにも感謝しなければならない。

 しかし、こんな時に黒歌が居ないのは不安だ。

 早く帰ってきてほしい。

 

 

 

 凸月Q日

 

 黒歌が何かを隠している。その予感はあった。

 でも、それでも……その隠し事は…。

 黒歌が『禍の団』というテロリスト……三大勢力の会談を襲った集団の一員だった。

 私は……どうするべきなのだろう?

 徹様の為に薬を用意してくれて、徹様を心配して、徹様にキスをする。そんな黒歌が、私は好きだ。徹様に甘えるその姿は、女の私が羨むほど美しいのに、少女のように可愛らしい。それが黒歌の本当の姿なのだと、感じられる。

 『禍の団』何か抜けて、この家で暮らせばいい。

 だが、抜けたいと言って、はいそうですか、なんて。テロリストの様な危険な集団が許すはずもない。黒歌も、徹様が落ち着いたらこの家を去るらしい。そう、決めているのだと。

 それでも私は……。

 

 

 

 凸月R日

 

 徹様が大分快復されて、良かったと思う。ホッとしている。今回は対応が早かったからか、コカビエルの時よりも早く意識が戻られた。

 まだ油断はできないが、峠は越えた、と言えるだろう。

 しかし…私は、甘くなった。

 以前なら、きっと黒歌のような危険分子は早々に切り捨てていたと思う。

 自分の身可愛さに、保身に走ったはずだ。徹様に危険が及ぶ前に。

 ……でも今は、黒歌に出て行ってほしくないと思っている。徹様の為にも、私の為にも。それが、どれだけ危険な事でも、だ。

 どうにかしたい。どうにかできないか、ずっと考えている。

 でも、先ほど、黒歌は薬の材料を集めに行くと出ていった。

 ……もう、帰って来ない気がする。

 出ていく時に「オーフィスがトオルに目を付けた」と言っていた。

 オーフィスというのが何者かは知らないが、黒歌が徹様を心配しているのは判った。

 それが、彼女の精一杯の恩返しだという事も…。

 

 

 

 凸月S日

 

 黒歌は帰って来なかった。

 徹様もまだ病み上がりで、しばらくはベッドで寝てもらう生活になるだろう。

 ……『禍の団』。

 黒歌をどうしようにも、私が知っている事が少なすぎる。

 そして、どうにかしようにも……私には足らないものが多すぎる。経験、知識……力。

 黒歌は……徹様に牙を剥くのだろうか? 爪を突き立てるのだろうか?

 

 

 

 凸月T日

 

 昨晩、黒歌が私には内緒で帰ってきていたらしい。

 ……徹様に、別れを告げたのだろうか? 私には無い辺りが、彼女らしい。

 だが、『禍の団』にとっても、徹様という存在は無視できないはずだ。

 また会える。必ずだ。

 徹様も、早く帰ってきてほしいと言っておられた。

 黒歌。

 もう野良猫じゃないのだから、早く帰ってきてほしい。徹様が待ってる。私も、だ。

 

 

 




色々と感想の方でありましたが、しばらく巫女日記は投稿を自粛します。
一応4巻分まで書いてはいるので、毎日投稿が厳しくなったら不意に投下するかと。
いわゆる書き溜めというやつですな。


朱乃さんは今まで通りの弄られキャラ
小猫ちゃんは黒歌さんと絡ませたいと思ってます

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