とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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番外編5(追加)

 赤龍帝

 

 上代先輩の事?

 あの人、ここ最近で益々強くなったな、って思うなぁ。

 だって、冥界を救ったり、オーフィスとかグレートレッドと一緒に戦ったりしてるし。

 俺なんて、ドラゴンの身体を手に入れたけど、あの時はただ観戦してただけだし。

 まぁ、リアスやアーシア――みんなを守れたからいいんだけどさ。

 強くなりたいし、いつか上代先輩みたいになりたいって思う。

 でも、取り敢えず…みんなを守れる力があればいいや、っても思う。

 上代先輩は目標っすね。

 今はまだ、手の届く範囲を守るだけで精一杯っすけど。

 いつか、上代先輩みたいに全部を守りたいって思う。そんな目標っす。

 

 

 

 赤いドラゴン

 

 ……アイツは本当に、よくやってくれているよ。

 俺やアルビオンなんかの為に、薬を用意してくれたり、ち……乳龍帝の事をどうにかしようとしてくれたり。

 今では、アイツが頑張ってくれている「サタンレンジャー」の人気も乳龍帝にそう劣るものではないのだとか。

 本当に、頭が上がらないな。

 

 ふ、……ふふ。

 この俺が。赤龍帝と呼ばれた俺が、今では乳龍帝で子供たちに親しまれているのだ。

 笑えるだろ? 笑えよ。

 それでも――そんな俺の為に、頑張ってくれている。

 それが上代徹だ。

 

 ……それでも、俺の相棒は今の赤龍帝さ。

 そこは裏切れない――上代徹が相棒というifも、楽しそうではあるがな。

 

 

 

 オカルト研究部・部長

 

 上代君?

 んー……まぁ、同級生、って所かしら?

 友人だと思ってるし、信頼もしてる。

 でも、格が違い過ぎるからちょっと困るのよね。

 どう接すればいいか判らないもの。

 正直、信頼できるけど気が許せない相手、って所かしら?

 

 

 

 オカルト研究部・副部長

 

 上代君ですか…良い方だと思いますよ?

 前にも言いましたけど、堕天使や天使、悪魔。色々な種族に、あまり偏見も持っていないですし。

 私は少々特殊で、堕天使の翼の事に悩んでいましたが、彼を見ていると……ね。

 レイナーレ。

 彼の『女王』なんて、堕天使と悪魔どころか、天使の翼に北欧の槍まで持っていますし。

 もし私がリアスではなく彼の眷属だったら、きっと……彼に心を許していたでしょうね。

 そう思えるくらい、良い方ですよ。魅力的、とも言えるかしら?

 

 

 

 オカルト研究部・『聖女』

 

 上代先輩ですか?

 とても優しくて、強くて……でも、不思議な方ですね。

 あんなにお強いのに、その事を全然誇ったりしないですし、それどころか私などにも優しくして下さいます。

 上代先輩程に強くて有名でしたら、私など気にもしないと思うのですが…。

 ええ、上代先輩は初めて会った頃から、全然変わっていません。

 どれだけ有名になっても、普通に学校に来てますし。

 学校でですか?

 まぁ、授業を受けて、偶に部室に遊びに来て、極々偶に一緒に帰ったりしてますよ?

 上代先輩の『女王』のレイナーレさんや、『僧侶』の黒歌さん、小猫ちゃんと一緒にお泊り会をするんです。

 楽しいですよ? イッセーさんの事とか、上代先輩の事とかを話すんです。

 ――な、内容は秘密です。

 

 

 

 オカルト研究部・吸血鬼

 

 あ、あの……ぼ…僕もですか?

 この前も話したですし――あ、いえ……な、なんでもないですぅ。

 

 徹先輩の事ですよね?

 えっと…憧れの人というのは変わってないんですけど、いろいろ考えてしまうんです。

 ほら、僕って吸血鬼じゃないですか?

 先輩はその事を全然気にしてないみたいなんですけど、僕はやっぱり気にしてしまうんです。

 それにちょっと…僕は特殊みたいですし。

 え? ああ――この前英雄派の人と戦った時に少し、です。

 前はこんなに気にしてなかったんですけどね……。

 ぼ、僕の本当を知っても、徹先輩は僕を嫌いにならないでしょうか?

 ……まぁ、その通りなんですけどね。

 嘘でもそこは、大丈夫と言ってほしいですよぅ。

 

 好き? ええ、もちろん大好きですよ?

 変な事を聞きますね…当たり前じゃないですか。

 何をニヤニヤしてるんですか?

 

 

 

 オカルト研究部・『騎士』

 

 上代先輩ですか?

 そうですね……本当に、最後の最後まで信頼できる、そんな人ですね。

 『次元の狭間』に封印された時も、不安ではありましたが、きっとあの人なら大丈夫と思えましたし。

 根拠なんてないんですけどね。

 根拠がないのに大丈夫と思えてしまう、そんな先輩です。

 イッセー君の事も、先輩が居たから不思議とそこまで心配してませんでした。

 ……はは。

 まぁ、イッセー君の『悪魔の駒』が戻ってきた時は本当にびっくりしました。

 最悪の事が頭を過った事も否定できないですね。

 ジークフリートにも、ソコを突かれましたし。

 まだまだ、精神修行が足りない、という事ですね。

 

 

 

 オカルト研究部・聖剣

 

 アーシアもイリナも一目置いている、そんな先輩だな。

 正直、どれほどあの先輩が強いのかも想像がつかない。

 私程度では想像が出来ないほど強い、と思っているよ。

 戦ってみたいか?

 どうだろうか…彼の強さは私や祐斗、イッセーが求めている強さとは次元が違う。

 戦う強さではない、と思っている。

 まぁ、戦っても強い、というのも否定はしないが。

 以前、『赤龍帝の鎧』を纏ったイッセーの本気の打ち込みを簡単に避けていたしな。

 ……尊敬はしているが、戦士としては興味があまりない、というのが答えで良いだろうか?

 

 

 

 不死鳥

 

 あー…いえ、その、上代先輩の事ですよね?

 まぁ――色々と、情報を貰っていなかった事もありますが…正直、予想も出来ていなかったと言いますか。

 ……オーフィス…さんや、グレートレッドを従えるような方だとは思っても居ませんでした。

 魔王ルシファー様やレヴィアタン様の御友人…という肩書も、納得するしかありませんね。

 あ、いえ…決して見下していたわけではありませんが、まぁ、人間――とは思っていましたし。

 これからどう接すればいいか迷います。

 正直、あまり関わり合いたくありませんね。

 どう会話すればいいか、すら思い浮かびませんし。

 ですが、冥界を救ってもらった恩もあります。

 どうにかして、恩返しがしたい、とは思います。

 

 

 

 獅子王

 

 あの方の事か?

 

 ああ、彼には随分と大きな借りがあるからな。

 大恩ある人には、相応の対応を取るものだ。それが例え人間でも、だ。

 バアル家の次期当主の肩書よりも、大切なモノがあるという事だ。

 それよりも、徹殿の事だったな。

 

 どう思うか、か。

 難しいな――感謝している。どれほどの言葉を重ねても足らないほどの奇跡を起こしてもらった。

 母を救ってもらった。

 見返りなど無く、こちらからの礼の品も受け取らず、それどころか今後の俺の事を心配までしていた。

 

 ん? ああ。イッセーに負けたからな。

 今は何の後ろ盾も無い、ただの上級悪魔でしかない。眷属を養うのも一苦労だ。

 何かと金が要るのも事実だ。その金を受け取らず、俺に残してくれた彼には本当に頭が下がる。

 母も意識が戻ったが、体調はまだ落ち着かないしな。

 いずれ、どのような形でも…恩を返したいと思っている。

 まぁ、俺が出来る事など戦う事だけなのだがな。

 もし徹殿に戦う力が必要になったなら、必ず力になろう。それが俺の誓いだ。

 

 

 

 魔王

 

 そうだね……やはり、彼にはとても興味がある、というべきかな?

 どんな興味かって?

 彼が何者なのか、といった所かな?

 彼には期待しているんだ。色々とね。

 私にどんな影響を与えてくれるのか、どんな変化を与えてくれるのか。

 オーフィスでさえ彼に影響され、変わったようだしね。

 『滅び』でしかない私も、彼は変えてくれるのか。

 そんな所を期待している。

 ――こんな答えでは駄目かい?

 

 

 

 魔王の『女王』

 

 以前の時も言いましたが、私の主が夢中になっておられる方です。

 それ以上の感情などありません。

 そうですね…でも、自身の姿を晒してまでも冥界を救ってくれた事には感謝しています。

 おそらくこれから大変でしょうが……上代様なら大丈夫でしょう。

 ――彼を支えてくれる人たちは多いようですし。

 

 レイナーレ?

 そう、ですね。

 弟子のつもりはありませんが、メイドの心得のようなモノは教えましたし、そういう風に見えるのかもしれませんね。

 

 ふふ――まだまだですよ。

 ようやく半人前。

 今までの倍の努力をして一人前、と言ったところでしょうか。

 

 ええ、楽しいですね。

 彼女はこちらの期待には、今までずっと応えてきましたから。

 これからも応えてくれるでしょう。

 上代徹に相応しい『女王』――それがどのような形なのか、きっと彼女が示してくれるはずです。

 

 

 

 生徒会役員

 

 あー……ぅー……。

 そ、尊敬できる先輩っすよ?

 ほら、冥界を救ったり、か、会長と仲が良かったり?

 ……あんまり話したくないよ、あの人の事は。

 

 

 

 生徒会の『女王』

 

 手のかかる同級生、という所ですね。

 会長も、ですが。

 どうしてどちらも、ああまで奥手なのか。

 というよりも、人前ではお互いに気にしない風を装っているので、会長に悪い虫が寄ってくるのが困りますね。

 別に咎められるわけでもないので、全校生徒公認の元、交際すればいいと思います。

 そうすれば、私達も色々と肩の荷が降りるのですが……。

 気を使っているんですよ? 昼食のタイミングを合わせたり、色々と。

 噂はまぁ、セラ……会長のお姉様の指示なのですが。

 私はそこまで、と思っているのですが面白がっている役員も居ますので。

 ――付き合うと思うか、ですか?

 付き合うのではないですか?

 会長があんなに気を許して、普通に話せるなんて…お姉様でも無理なのではないでしょうか?

 私はそう思いますよ。

 上代君は、会長の心を解してくれている、と。

 

 

 

 魔王少女

 

 ふっふっふ……徹ちゃんの事だね。

 ソーナちゃんの未来のお婿さんかなぁ?

 まぁ、未来が確定する事なんてないんだけど、そうあってほしいって思うかな?

 ほら、ソーナちゃんってお堅いし? 徹ちゃんを逃したら、きっとこれ以上良い出会いなんてなさそうだし☆

 ここはおねーちゃんである私が一肌脱ぐしかないじゃない?

 あ、実際には脱がないよ?

 脱いだら説教3時間コース確実だもん。下手したらもっと長くなるかもしれないし。

 ……割と本気で、怒ったソーナちゃんならやりかねないんだよね。

 え? 説教が無かったら?

 んー……どうしようか?

 

 ふふ

 

 

 

 堕天使元総督

 

 必要以上に関わりたくねぇ。

 そんな存在だな。マジで。

 疫病神とか、そんな感じだと俺は思ってる。

 まぁ、実際『異世界の神』らしいしな。疫病神も神っちゃ神だし。

 はぁ……疲れるんだよ、アイツの相手は。

 俺が出来る事しか頼んでこないが、頼んでくる事がシビアすぎるんだよ。

 クソ爺とのパイプだったり、オーフィスの相手だったり……なんで俺がオーフィスの相手をしなきゃならないんだ、ってんだ。

 お前が手元に置くって言ったんだから、お前が面倒を見ろよ。

 俺は忙しいんだよ。

 学生なら学生らしく、勉強で判らない所でも聞きに来い――可愛げのない奴だよ、アレは。

 

 

 

 堕天使総督

 

 まぁ、近いうちに顔見せには行きたいですね。

 アザゼル元総督に任せっぱなし、というのも問題ですし。

 ですが、しばらくは動けないのも事実なんですよ。

 『神の子を見張る者』の再編の件もですが、私達ではまだ付き合いも殆ど無いですし、警戒されるだけだと思いますから。

 もう少し、アザゼル元総督に頼らせてもらう予定です。

 大体、いきなり総督の座を退いたアザゼル総督だって悪いんですよ。

 どれだけ混乱したと――(以下略

 

 

 

 天使『エース』

 

 あー、偶に夕食を御馳走になってるわね。

 まぁ、先輩の『女王』にだけど。

 美味いのよねぇ…それに、レパートリーも多いし。

 グリゼルダ様も料理は上手なんだけど、あの人の料理の質と作れる種類は凄いのよ。

 そう言っても、いつもまだまだだっていうんだけど。

 流石先輩の『女王』よね。

 それに、最近は戦いの方も凄く強くなってるし。

 今なら、イッセー君と良い勝負が出来るんじゃないかしら?

 あ、レイナーレさんじゃなくて先輩の事か。

 んー……優しい先輩よ? 凄く。

 いい人、っていうのは先輩みたいな人を言うんだろうな、って思う。

 そんな人よ、先輩って。

 

 

 

 天使『クィーン』

 

 そうですね……まだ学生ですし、あまり無茶はしてほしくないですね。

 それがどれだけ必要で、徹さんにしかできない事でも――無茶だけはしないでほしい、と思います。

 ミカエル様やガブリエル様も、必要以上に関わらないように、と言われますが――手を貸したくなってしまいます。

 あの方は自分よりも自分の周りを、他人を、誰かを……そんな人のようですし。

 レイナーレさん達も大変な『王』の配下になったと思います。

 ですが、羨ましくもあります。

 徹さんは魅力的ですから。

 

 ふふ――色々な意味で、です。

 

 

 

 主神

 

 上代徹――な。

 面白い素材だな。

 ああ、本当に面白い――実に、楽しみだ。

 アレが『異世界の神の器』――卵だとは知っているだろう?

 卵というからには、中身が羽化するのは必然。

 さて――上代徹という殻を破って生まれるものは何か?

 ソレは『上代徹』なのか、それとも別の何かなのか。

 器でしかないのか、器というのは言葉でしかなく――アレは『門』なのか。

 想像もつかぬ、予想も出来ぬ。

 楽しみな人間だ。本当に、心から、愛おしい――そう思っておるよ。

 儂は人間を愛しているよ?

 神などよりもよほど、人間の行動は儂の予想を超えてくる。

 その中でも、上代徹は――アレは儂の理解の、知識の範疇を越えておる。

 故に、儂はアレを……誰よりも、何者よりも愛しておるよ。

 

 

 

 白龍皇

 

 徹?

 ふむ――向こうがどう思っているかは判らないが、まぁ、友人のような関係だと思っているよ。

 アイツと話す時間は楽しいしな。

 それに、アイツは裏表が無いから、話しやすいというのもある。

 ああいう人間は貴重だ。

 俺という個人を見てくれている。

 白龍皇でも、旧魔王ルシファーの子孫でもない。テロリストとしてでも、悪魔としてでもない。

 俺個人を、だ。

 いい奴だよ。信頼できる。

 

 

 

 白いドラゴン

 

 いい奴だ。

 それ以上の言葉が見つからない。

 ……いい奴で、優しい奴だ。

 彼と出逢う事が出来た奇跡を、感謝したいくらいだ。

 彼が居たから、私もドライグも壊れずに済んだ。

 彼が居たから、私もドライグも兵藤一誠を憎まずに済んだ。

 ――彼が居なかったら、今の私もドライグもいない。

 そんな存在だ。

 もし彼が戦いに赴く事があるなら、私はヴァーリを説得するだろう。

 彼の力になる様に。

 

 ふ――まぁ、ヴァーリ自身も彼の力になろうとするだろうがな。

 それに、彼の能力は私達にはとても相性が良い。

 『時間』……いや、事象、次元への干渉。

 今はまだ不完全だが――この力を完全に得る事が出来たなら、私達は更なる高みへと至れるだろう。

 

 まぁ、彼を見ていると、力――暴力が、どれほど無力な物か思い知らされるのだがな。

 力を得れば得るほど、彼との距離が開いていくような感じがしてな……、

 

 

 

 孫悟空

 

 ああ、徹のヤツかい?

 面白い人間だぜぃ?

 なんたって、オレっちやヴァーリにも普通に話しかけてくるわ、遊びに誘ってくるわ、だぜぃ?

 しかもオーフィスにもだ。

 そんな人間、普通は居ないだろ? それが上代徹だ。

 普通に生活しようとしてるのに、どこまでも普通になりきれない人間だ。

 見てて楽しいのなんのって。

 あのヴァーリが徹のいう事は割と聞く、ってのも笑えるねぃ。

 仲が良いこって。ま、なんだかんだで、仲良くやれると思うぜぃ?

 俺も、ヴァーリも、アイツの事は嫌いじゃない。

 嫌いになれない。

 そんな奴なんだ、徹はよ。

 

 

 英雄

 

 さて――彼は何者なんだろうか?

 偶に考えてみるが、答えが出ないのが現状だな。

 規格外の『神器』を持っている人間、としか言いようがないな。

 『神滅具』に数えられていない、異世界の『神の器』。

 挑むべきではないと思うか?

 それでも挑むものさ――俺は英雄の子孫だからな。

 英雄になる為には、越えなければならない壁が存在するものだ。

 

 ああ、そうだな。

 今はまだ、俺は『黄昏の聖槍』に相応しくないのだろうよ。

 しばらくは、地獄の奥底で休ませてもらうとするさ。

 彼女にも、力に慣れる時間が必要だろうしな。

 その上で、俺はヒカリを取り戻す。

 取り戻させてもらう。

 

 ん? ああ――彼女なら負けないさ。相手が何者であれ。

 負けてもらっては困る。

 彼女は俺が倒すのだから。

 

 

 

 オルレアンの乙女

 

 カミシ――ああ、あの規格外のバケモノね。

 

 神? ……神というには、少しばかり器が違うと思うけど。

 少なくとも、先祖がアレに啓示を受けていたのなら、ゾッとするわ。

 神すら恐れたグレートレッドとオーフィスを、あの男は従えていたのよ?

 アレは、神という領分を超えた何かだと思うわ。

 まぁ、どうでもいいのだけれどね。

 これ以上、関わる気も無いし。それに『地獄の最下層』から抜け出せるとも思わないし。

 アスタロトを見た?

 アレ、完全に壊れてたじゃない。暴走した時のレオナルドよりも酷かったわ。

 一体どうしたら、人間が悪魔を――あそこまで壊せるのか、一度聞いてみたいものね。

 ……あ、やっぱり聞きたくないわ。もう関わるのも嫌。

 

 ……曹操は特別なのよ。

 あんなバケモノを相手にして、どうしてまた挑もうだなんて思えるのか。

 アレに挑むくらいなら、まだ世界を敵に回した方がマシだわ。

 まぁ、今は上代徹じゃなくて、あの男の『女王』にご執心みたいだけど。

 

 

 

 月喰狼

 

 トオル様の事ですか?

 えっとですね、とても優しい方です。

 それで、とてもとても素敵な方です。

 撫でてくれる手は優しいですし、温かいです。

 でも、偶に抱き着かれると困ります。

 これでも身嗜みには気を使ってるので、いつ抱きつかれても良いと思ってます。

 ――ですが、抱きついた時に綺麗だとか、可愛いとか…囁かれるのは、ちょっと。

 

 いえ、嬉しいです。凄く嬉しくて……トオル様以外は、どうでもよくなってしまいそうで。

 

 あ、そんなに怯えないで下さい。大丈夫です。

 私、トオル様の敵以外に噛みついたりしませんから。

 

 え? 当たり前ですよ。

 私の牙は、その為に在るんですよ?

 トオル様の敵なら、神様だって噛み殺します。簡単です。

 

 変な事を聞きますね。

 オーディンやロキなんて、簡単に噛み殺せますよ?

 

 あ……一つ、お聞きしたい事があるのですが。

 ――あの年寄りを殺したら、トオル様は喜んでくれるでしょうか?

 

 ? どうしてそんな顔をするのですか?

 大丈夫ですよ。言ったじゃないですか。

 貴方がトオル様の敵じゃないなら、殺したりしませんよ?

 ふふ――変な人ですね。

 

 

 

 陽喰狼

 

 とーる様?

 大好きだよ?

 えっへっへ――とーる様ね、いつも優しくしてくれるから大好きなんだ。

 撫でるの上手だしね。アレ、クセになるんだよねぇ。

 ロキ様はあんまり遊んでくれなかったから、好きじゃないんだ。嫌いでもないんだけどね。

 とーる様はよく遊んでくれるから大好き。

 とーる様が遊んでくれない時は、レイナーレとか白音が遊んでくれるしねー。

 今の生活はすっごく幸せだよ。毎日楽しいもん。

 ロスヴァイセもとーる様の味方になったしね。

 やー…ロスヴァイセがどっちつかずの時は大変だったよ。

 ハティがいつも喉笛を狙ってたもん。

 折角とーる様がお風呂に入れてくれるのに、流血沙汰は勘弁だよ。

 ふふん。綺麗な毛並みって褒めてもらうと、凄く嬉しいんだ。

 

 ん? ハティ? ハティって敵味方の区別がはっきりしてるんだよね。

 敵なら容赦なし、味方なら何もしない。

 あ、でも。黒歌だけは別みたい。

 しょうがないんだけどね…だって、とーる様にべったりなんだもん。

 無駄に大きな胸を押し付けてさー。

 ボク達も、とーる様と同じ体が欲しいねー。

 そしたらもっと楽しいと思うんだ。

 どうにかできないかな?

 

 

 

 生徒会長

 

 上代君ですか?

 そうですね……どういえば良いでしょうか?

 まぁ、前回から変わっておらず、面白くない回答とは思いますが――友人ですよ。

 大切な友人です。

 冥界を救ったりして、とても手の届かない高みに行ってしまいましたけど……上代君から話し掛けてきてくれますし。

 そんな所も上代君らしいとは思いますけど。

 でも、きっといつか、彼は私の手の届かない所に行ってしまうのかもしれませんね。

 その辺りは、お姉様に頑張ってほしいです。

 魔王と神なら、丁度良いと思いますし。

 

 ――ええ、寂しいですね。

 ですが、しょうがないと思います。

 彼は、私では引き止める事は難しいと思います。

 ですから、高校生活の間だけでも、彼との友人関係を楽しめたら、と思っています。

 

 

 

 戦乙女

 

 徹君、ですか?

 そうですね――素敵な男の子だと思っていますよ?

 あ、変な意味じゃないですからね?

 ……も、もちろんですよ。

 教師と生徒ですよ? 不純異性交遊は駄目だと思います。

 ま、まぁ、そんな事はどうでもいいんですよ。

 徹君の事を聞きたいのではなかったのですか?

 

 んー……どんな人か、ですか。

 優しくて、温かくて――強いヒトですよ。

 スパイだった私にも、普通に接してくれましたし。

 黒歌さん達がどれだけ疑ってても、徹君だけは私に優しくしてくれましたし。

 

 ふふ…それが徹君の狙い、ですか。

 そうやって私を籠絡するつもりだったのかもしれませんね。

 でも、それならそれでもいいんです。

 今となっては――オーディン様の傍よりも、徹君の傍が居心地が良い事を知っていますし。

 それを教えてくれた徹君には、どれだけ感謝しても全然足りません。

 

 ええ、居心地が良いんです。

 暖かくて、当たり前のように話し掛けてくれる。

 それがどれだけ嬉しかったか……きっと、それは私だけが知っている事です。

 

 え? ……だ、だから教師と生徒ではそういう事は駄目なんです。

 大体彼には、レイナーレさんや黒歌さん……私なんかより魅力的な女性が傍に居るんですから。

 

 

 

 白猫

 

 ………ナイショです。

 教えません。

 

 学校の先輩です。

 それ以外は、ナイショです。

 

 ……教えたくありません。

 

 

 

 黒猫

 

 トオルってば、罪な男だと思うんだよね。

 ほら、私やレイナーレだけじゃなくて、白音やロスヴァイセにも優しくするし。

 優しくするのに、夜はすぐ寝ちゃうんだよ?

 ……ちょーっと、おねーさんは女としての自信を無くしそうだにゃー。

 

 ぅ――ま、まぁ……同衾はしてるよ? 同衾は。

 そうなんだにゃー…そこまでは簡単なんだけど、そこから先が…。

 やっぱり最初は、レイナーレが良いのかな?

 どう思う?

 ここは『女王』様を立てるべきかな?

 それとも、やっぱり私らしく、徹君をペロっと食べちゃった方が良いかな?

 ほら、私ってよく猫扱いされるし。

 ここらで、黒歌さんが大人の女だって――あれ? 白音ちゃん? おねーちゃん、まだ話ty

 

 

 

 メイド

 

 私達の『王』――主、ですね。

 尊敬しています。

 どれだけ感謝の言葉を重ねても、全然足りません。

 そうですね……いつか、徹様に相応しい『女王』になりたい、そう思っています。

 

 オーフィス様の『血』、ですか。

 いえ――おそらく、私がオーフィス様の魔力を十全使いこなす事ができても、まだまだ足りません。

 私はそこまで器用ではありませんから。

 才能も無いですし。

 努力するだけです。

 今はまだ相応しいとは言えませんが、1年後、10年後……その時、徹様の隣に立てたら、と思っています。

 

 ――素敵な人ですよ。

 好きか嫌いで答えるなら好きです。

 ふふ……答えるのはそこまでです。

 それ以上は、まだ言えません。

 

 もし私が世界から認められて、徹様に相応しい『女王』になったら……

 その時、徹様が私を傍に置いてくださっているなら…伝えるかもしれません。

 

 はい、伝えるかもしれません、です。

 徹様は素敵な人ですから。

 誰かに好かれるかもしれませんし、誰かを好きになるかもしれません。

 黒歌やロスヴァイセ様、小猫――他にもきっと、徹様を好きな…愛している方は居るでしょうし。

 

 

 

 無限

 

 カミシロトオル?

 面白い。

 我に、沢山の事を教えてくれる。

 美味しいモノも、知らない事も、楽しい事も、教えてくれる。

 誰も我に教えてくれなかった。

 教えてくれなかった事、教えてくれる。

 

 好き?

 判らない。

 嫌いではない。

 でも、好き…判らない。

 好きとはどんな感情?

 本で読んでも、テレビで見ても、判らない。

 傍に居たかったら好き?

 同じ事を楽しめたら好き?

 一緒に居て胸が苦しくなるのが好き?

 よく判らない。

 我、そのどれも、カミシロトオルから感じない。

 我、カミシロトオルが嫌い?

 

 ――判らない。

 教えてほしい。お前は、教えてくれない?

 

 怯えなくていい。

 我、お前に危害を加えない。

 カミシロトオルが嫌がること、我、しない。

 

 

 夢幻

 

 随分と、アレを支えている者が増えていた。

 ――あれなら、きっとアイツも安心しているだろう。

 

 ずむずむいやーん

 




書きたい人(?)だけを書いた感じです。
ドライグ
アルビオン
サイラオーグさん
曹操
ジャンヌ
スコル
ハティ

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