とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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書く時間が無かったので、オーフィスちゃんだけ。
レイナーレさんとフェンリルは明日投下します。ちょっと用事がね……。


番外編3-2

 

 ☆月A日

 

 レヴィアタン、カミシロトオルに会いに来た。

 また、カミシロトオルを映画に出そうとしてた。

 でもカミシロトオルは出ないと言っていた。

 何故?

 以前出た時は楽しかった。また出てほしい。

 我が頼んでもダメだった。

 我もカミシロトオルには出てほしい。レヴィアタンにその事を伝えた。驚かれた。何故?

 サーゼクスに頼むように言っておいた。

 アレは悪知恵が働くと、アザゼルが言っていた。

 

 

 

 ☆月B日

 

 サーゼクスが、サタンシルバーの衣装を送ってきた。『女王』が持ってきた。

 衣装を着てオーディションに参加するようにと言っていた。

 でも、カミシロトオルは参加しないと言っていた。何故?

 我、カミシロトオルを見たい。頼んだが、出ないと言っていた。

 いつもは頼めば何でもしてくれるのに、サタンシルバーの衣装は着てくれない。

 どうして? レイナーレに聞いたら、恥ずかしいと言っていた。

 何が恥ずかしい? 我は好きだ。

 

 

 

 ☆月C日

 

 カミシロトオルは、今日もサタンシルバーの衣装を着てくれなかった。

 サタンシルバーは恥ずかしい? そんな事は無い。

 我は好きだ。

 黒歌に言うと、我がカミシロトオルと話さなければそのうち着てくれると言っていた。

 我が話さない事と、カミシロトオルが衣装を着る事、何の関係がある?

 判らない。黒歌は、我が判らない事をたくさん知っている。

 今日、カミシロトオルと話さなかった。退屈。

 

 

 

 ☆月D日

 

 ヴァーリ達、カミシロトオルに会いに来た。

 カミシロトオルと喧嘩したのか、と聞かれた。

 喧嘩していない。カミシロトオルがサタンシルバーの衣装を着てくれない事を黒歌に相談しただけ。

 美猴が、カミシロトオルを説得していた。助かる。

 我、カミシロトオルのサタンシルバー、とても見たい。

 

 

 

 ☆月E日

 

 カミシロトオルが、サタンシルバーの衣装を着る事になった。

 黒歌のお蔭。お礼を言うと驚かれた。

 何故、我がお礼を言うと驚く? ヴァーリと美猴も驚いていた。どうして?

 驚かないのは、カミシロトオルとレイナーレだけだ。

 今日、久し振りにカミシロトオルと話した。

 話をするのは楽しい。静寂ではないが、退屈でもない。

 

 

 

 ☆月F日

 

 カミシロトオル、オーディションを受ける。

 我も受けたい。きっとそれも楽しいと思う。興味深い。

 我、楽しいを知りたい。

 カミシロトオルと一緒に居ると、楽しい。

 オーディションを一緒に受けると、楽しい? 知りたい。

 こういう時は、あまり話さない方が良いと黒歌が言っていたので、話さないようにした。

 話さないのは退屈なので、少しだけ話した。

 

 

 

 ☆月G日

 

 レヴィアタンの妹、カミシロトオルに会いに来た。

 カミシロトオルと仲が良い? 我より、レヴィアタンの妹と話す時間の方が長い。

 我も、カミシロトオルともっと話したい。

 ドライグの主人も、レヴィアタンの妹とドライグの主人もオーディションを受けると言っていた。

 楽しみ? よく判らない。

 カミシロトオルと一緒に受けられる。それだけでいい。

 

 

 

 ☆月H日

 

 我、カミシロトオルの使い魔になった。

 嬉しい。

 楽しいとは少し違う。白音が教えてくれた。嬉しい。

 でも、驚かれた。何故?

 我、強い。カミシロトオルも強い。問題無い。

 我、カミシロトオルの使い魔。

 ――嬉しい。

 

 

 

 ☆月I日

 

 カミシロトオルの昔を知っている男と会った。興味深い。

 アレは、今のカミシロトオルは無害だと言っていた。今という事は、昔は害があった?

 教えてくれなかった。

 今のまま成長してほしいと言っていた。よく判らない。

 だが、我もカミシロトオルは今のままが良い。

 静寂でも退屈でもない時間は、嫌いではない。

 我、いつか永遠の静寂を得る? 判らない。

 どうなるか判らない。

 その時、カミシロトオルと一緒が良い。

 撫でてくれた。変な男。でも嫌いではない。

 それに、カミシロトオルと互角に戦っていた。とても強い。

 カミシロトオル自身の時間の加速と相手の時間の減速。その差を身体能力で埋めていた。我から見て、特別な術を使っていた様子は無かった。

 純粋な身体能力の差だけで、時間の概念を超越する事が可能なのだろうか? 不可能だろう。

 よく判らない男だった。

 カミシロトオルと互角の男。予想できない。

 そんな相手。

 今の我やドライグでは、厳しい相手。

 『禍の団』、旧魔王派が来たけど、カミシロトオルと二人で片付けてた。

 楽しかった? 少し楽しかった。

 カミシロトオルは戦いが嫌い。だから、少し楽しかっただけ。また、オーディションを受けたい。カミシロトオルと一緒に。

 やはり、サタンシルバーは面白い。格好良い。

 

 

 

 ☆月J日

 

 カミシロトオル、動けなくなった。

 筋肉痛らしい。黒歌がマッサージをしていた。気持ち良さそうだった。

 我もしたい。

 黒歌にマッサージを教えてもらった。今度試そう。

 喜んでくれるだろうか? 楽しみだ。

 腕を動かせていなかったので、黒歌の真似をした。

 食べさせると喜んでもらえた。

 嬉しい。またしよう。

 

 

 

 ☆月W日

 

 カミシロトオルがオーディションに合格した。

 我も合格していた。カミシロトオルの使い魔としてテレビに出る?

 カミシロトオル、またテレビに映る? 楽しみ。

 レイナーレ達も喜んでいた。我も嬉しい。

 

 

 

 ☆月X日

 

 カミシロトオル、合格を断っていた。何故?

 判らない。

 カミシロトオル、テレビに映るの楽しみじゃない?

 我と一緒、嫌? どうして? 判らない。

 楽しみだった。でも、カミシロトオルは出ない。意味が無い。

 黒歌に聞いた。カミシロトオルは恥ずかしいらしい。

 悲しい。

 ……あまり気持ち良くない。悲しいのは嫌い。

 

 

 

 ☆月Y日

 

 カミシロトオルと話すと、楽しくない。よく判らない。どうして?

 この家に住むようになってから、楽しい事が増えていく。

 判らない事も増えていく。美猴はその事を、良い事だと言っていた。

 この楽しくないも、良い事?

 レイナーレが撫でてくれた。嬉しかった。

 カミシロトオルと話せないのは面白くない。楽しくない。

 これから我は、もっと成長すると言われた。成長する?

 我、もっと強くなる?

 判らない。

 強くなるかもしれないし、弱くなるかもしれない。そう言われた。

 成長すると弱くなる――感情。永遠の静寂の中で、我が切り捨てたモノ。

 ――判らない。

 だが、カミシロトオルと楽しく話したい。

 話せると言ってくれた。……嬉しい? 嬉しい。

 

 

 

 ☆月@日

 

 カミシロトオルの昔を知る男と会った。名前はミルたんというらしい。

 今日は一緒に撮影をした。

 黒歌と白音が一緒に来ていた。

 カミシロトオルは居なかった。あまり楽しくなかった。カミシロトオルの真似をしている男、似てなかった。弱い。

 ミルたんも最初は疑っていた。中身が違うと判ると、普通に話していた。

 よく判らない。あの語尾は必要なのだろうか?

 黒歌と白音は警戒していた。

 撮影はすぐに終わった。元々、私達が出る場面は少ないらしい。

 ミルたんからカミシロトオルの事を聞こうと思ったが、撮影が終わるとすぐに消えていた。

 我も目でも何時消えたか判らなかった。……何者?

 でも楽しみだ。放送されたら、カミシロトオルは喜んでくれるだろうか? 

 

 

 

 ☆月Z日

 

 カミシロトオルと一緒に「サタンレンジャー」を見た。

 カミシロトオルと並んで座って見るのが好きだ。楽しい。ルフェイと一緒に見るのも楽しかったが、カミシロトオルと一緒に見るのも楽しい。

 今週は、サタンシルバーと一緒に、使い魔として我を模した女も出ていた。

 これから定期的に出演するらしい。楽しみだ。カミシロトオルも喜んでいた。我も嬉しい。

 この家に来てから、嬉しい事が増えた。楽しい事が増えた。判らない事も増えた。

 これからも増えるだろうと言われた。

 それも楽しい事だと思う。今度ヴァーリ達に教えよう。

 ヴァーリ達も、楽しい事は増えただろうか? 聞いてみよう。

 それもまた、我の楽しみの一つ。

 

 

 




ミルたんはバグキャラです。
作者の頭の中では、数少ない主人公(の神器)とガチ勝負できる人。
そういう人。人? 多分人。

原作でミルたんが何者なのか明らかになったら泣く。そんな人でもある。
……ミルたんなら「赤龍帝の鎧」を拳で砕けると信じてる。

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