ぶれない台風と共に歩く   作:テフロン

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鈴仙の気持ち、問診への参加

 少年は、薬を調合する作業を終えた。少年の手元には、上手く混ざり合って別のものとなった薬が存在している。

 少年はわずかに力の入っていた力を抜き、脱力した。

 

 

「はぁ、終わった……」

 

 

 少年は、薬の調合を終えた達成感に浸り、喜びを顔に表現する。そして、できあがった薬を永琳に見せつけた。

 

 

「これだけあれば十分ですよね?」

 

「そうね、それだけあれば暫くは大丈夫のはずよ。御苦労さま」

 

「上手くいって良かったです」

 

 

 薬のスペシャリストである永琳から指摘がなかったということは―――特に何も問題がないということと同義である。

 少年は、永琳からの合格をもらい、安心して小瓶の中に調合した薬を入れる。小瓶には、半分埋まるほどの薬が詰め込まれた。

 

 

「落とさないように気を付けるのよ。それから、棚の中の薬品には触れないようにね」

 

「はい、分かっています」

 

 

 少年は、しっかりと小瓶にふたを閉めると立ち上がって棚の中に薬をしまい込む。

 永琳は、僅かな動作も見逃すまいと少年の動きを目で追った。

 もしも少年が途中で小瓶を落としたり、棚にある薬に触ってしまったりすることがあれば、どうなってしまうか分からない。

 作った薬は、一応人間用であるため少年に大きな悪影響は出ないだろうが、注意は払っておくべきである。特に棚の中には危険な薬品や人間に適合しないものが沢山ある。永琳は、監督者として少年がしっかりと自分の仕事をやり遂げるのを確認しなければならなかった。

 

 

「これでいいですよね?」

 

「ええ」

 

 

 永琳は仕事を成し遂げた後、棚から離れようとする少年に接近する。

 少年は、突然距離を詰めてきた永琳に不安を抱いた。永琳が近づいてくるということが、何か間違いを犯してしまったのではないかという不安を想起させた。

 

 

「なんでしょうか? 何かまずいことでもありましたか?」

 

「そういうわけじゃないわ」

 

「そうですか、それなら良かったです」

 

 

 少年は、何かミスをしたわけではないのだと酷く安心すると同時に、続けてそれでは一体何用なのかと不思議そうに質問を投げかけた。

 

 

「では、どうしたのですか?」

 

 

 少年には、永琳が何を目的に接近してきたのか想像がついていなかった。

 永琳が話す内容は、決まって新しくやらなければならない仕事ができた場合か、ミスの指摘が主である。

 しかし、今日という日は何か特別なことを行う日というわけではない。何か特殊なことをやらなければならない日ではなく、いつも通りの仕事を行う日である。普段から永琳にミス以外で何かを言われることがあまりない少年は、永琳が話しかけてきた目的が分からなかった。

 そんな何の予想もしていなかった少年に向けて、永琳は今の状況が知りたいと要件を述べた。

 

 

「今日は、貴方のアフターケアとしていくつか質問をしたいのだけどいいかしら?」

 

 

 少年は、過去に重い病気を患っており、永遠亭に入院する形をとっていた。

 ‘永遠亭に入院していた’という事実は―――普通ならばありえないことである。なぜならば、永琳の薬によって重い症状が緩和しなかったという事実もそうであるが、永遠亭は本来入院するための設備をあまり持ち合わせていないからだ。

 永遠亭は、診療所のようなもので病気の人が入院することのできるベッドがあまりない。それにも関わらず、少年は永遠亭に入院していた。それほどに少年の病気の症状は重かった。動けないぐらい―――いつ死んでもおかしくないぐらい、重かった。

 永琳は、少年が永遠亭に入院していた時のことをよく知っている。少年が病気で苦しんでいる時のことを思い返すと、少年の経過を知っておく必要性が感じられた。

 少年は、重い症状から脱したとはいえ、いつ症状が重症化するか分からない状態である。少年の現状況を知ることは、予防や対策、受け入れの準備のためにも非常に重要なことで、問診をしておく必要は大いににあった。

 

 

「あれから病状がどうなっているのか知っておきたいのよ」

 

「いいですよ。八意先生とは入院していた時に色々話をしましたからね。気兼ねなく素直に質問に答えられます。ただ、あの時と特には変わっていないと思いますよ?」

 

「それを判断するのは、私の仕事よ」

 

「確かに、それもそうですね」

 

 

 少年は、永琳の物言いに納得し、すぐさま行動に移る。

 

 

「じゃあ、部屋を変えましょうか」

 

「いつもの場所でいいわね?」

 

「はい」

 

 

 永琳が少年に対していつもの場所でいいのか尋ねると、少年は永琳の提案に一度だけ頷いて肯定の意志を告げた。

 これから二人が話そうとしている内容は、特殊な臭いのする落ち着かない薬品庫でするような話ではない。永琳が少年と病気のことについて話す場所は、少年が闘病生活を送った病室と暗黙の了解で決まっていた。

 少年と永琳の二人は、部屋を変えようと足先を扉へと向ける。薬品庫の中に鈴仙だけを置いて扉へと近づいた。

 

 

「師匠、私も参加したいのですが、いいでしょうか?」

 

 

 少年が部屋の扉に手を掛けたとき、部屋の中に一人の声が響きわたった。鈴仙が問診するために部屋を変えようとしている二人に向かって唐突に口を開いたのである。

 

 

「…………」

 

 

 永琳はその場で振り向き、発言した鈴仙の顔を無言で見つめる。少年も永琳と同様にその場で立ち止まり振り返った。少年の視界の先には、鈴仙が決意のこもった瞳で永琳の眼を見つめ返している姿があった。

 少年は、続けて隣にいる永琳へと目を向ける。

 鈴仙を見る永琳の表情からは、僅かにだが驚いた様子が見受けられた。

 

 

「八意先生?」

 

「…………」

 

 

 永琳は、少年に対して返事を返さなかった。

 鈴仙は、内気な性格から自身の中で勝手に折り合いをつけることに長けており、自己完結で終わりを迎えることがほとんどで、周りの人にとやかく意見を言うことがなかった。

 そんな普段自分から何かをやりたいと言い出さない鈴仙がはっきりと話し合いに参加したいと言っている。半年前の鈴仙であれば、間違いなく二人の会話の中に参加しようなんてことは言わなかったはずで―――口には出さなかったはずである。

 鈴仙は、少年と出会ったことで間違いなく半年前から変わってきている。これもまた少年が変化をもたらした一つの例と言えるだろう。

 永琳は、しっかりとした視線を送る鈴仙に改めて問いかけた。

 

 

「ウドンゲは、本当に参加したいの?」

 

「はい」

 

 

 鈴仙ははっきりと一言で参加する意思を示した。

 永琳は、鈴仙の意志が変わらないのを確認すると、少年に対して合図を送る。

 

 

「こう言っているけど、どうするの?」

 

「そうですね……」

 

 

 永琳は少年の意見を仰ぎ、その意見で判断しようと考えていた。

 話の内容はあくまで少年の病気の話であって、永琳の話ではない。話を聞きたいと許可を取る相手は、あくまで少年に対してとるべきだ。少年が嫌というならば、ダメ。いいと言うのならば、良い。

 少年は、決断を下す。あえて言わせてもらうのならば――――

 

 

「私は、止めておいた方がいいと思いますけどね……」

 

「やっぱりそう思うわよね」

 

「はい……鈴仙さんは、ちょっと……」

 

 

 少年は、鈴仙が話し合いに参加することに否定的だった。そして、永琳も少年と同じように鈴仙が話し合いに参加することに否定的だった。

 少年と永琳は、鈴仙が話し合いに参加することに対して共通の懸念材料を抱えている。そもそも、普通に話せる程度の話であれば、最初から鈴仙を参加させている。話せないから、参加させていないのだ。

 これが少年以外の病気であればいいが―――少年の病気の話は別である。聞いた相手への影響がどの程度出るか分からない。

 永琳は、鈴仙に向かってはっきりと参加をしない方がいいと告げた。

 

 

「悪いことは言わないわ。ウドンゲ、参加するのは止めておきなさい」

 

「ど、どうしてですか?」

 

 

 鈴仙は、最も近くで少年の看病をしていた一人である。永遠亭に入院している間、多くの世話を行った人物の一人である。それを想えば、聞く資格はあるように思う。

 だが、それを聞くだけの覚悟があるのかといわれると首をかしげざるをおえなかった。

 

 

「私が未熟だからですか? 私では少しも役に立たないからですか!? あの時みたいに私だけ除け者にして、また蚊帳の外に置くつもりですか!?」

 

 

 鈴仙は、少年と永琳の否定的な言葉に声を荒げた。

 

 

「私は、和友さんの力になって褒められたいわけじゃない!! 手伝っている自分が優秀だって思いたいわけじゃない!! 力のある立派な存在でありたいなんて思っているわけじゃないの!!」

 

 

 鈴仙は、少年の闘病生活の一部始終を見ていて、看病をしていて何もできなかったことを酷く後悔していた。

 その後悔の大きさが今の鈴仙を作っている。あの時の重みが背中に乗っている。その重さが、言葉と表情に重さを乗せていた。

 

 

「誰かから褒められなくてもいい!! 裏切り者だって罵られてもいい!!」

 

「ウドンゲ……」

 

 

 鈴仙は、声を大にして自分の気持ちを伝えた。

 

 

「私は、何かの役に立ちたいの!!」

 

 

 鈴仙は、どうしても少年の現在を知るための話し合いに参加したかった。少年が今どんな状態で生活しているのか知りたかった。

 そしてなにより―――何かの役に立ちたかった。

 何もできず、何にも役に立っていない現状に―――耐えられなかった。

 

 

「……今からお二人が話されるのは、きっと大事な話なんですよね?」

 

 

 鈴仙の記憶の中には、少年が永遠亭に入院しているときのことを思い出すと、思わず震えてしまうほどの思い出が存在している。

 

 少年の闘病生活は、誰の目から見ても、どの角度から見ても、見ている人物に影響を与えるだけの‘何か’を発していた。

 

 少年の永遠亭での闘病生活は、人間という生き物がこれほどまで頑張ることができるのかということ―――命の輝きというものをまざまざと見せつけるような闘病生活だった。

 最後の最後まで生きようという意志と、周りの人に対する優しさを忘れない少年には、人間としての輝きが見えた。

 鈴仙も少年から影響を受けた人物の一人で、少年に対して何か力になりたいと強く思っており、何もできなかった過去に対して払拭したいと願っていた。

 

 

「私はもう……嫌なんですよ。見ているだけで何もできないのが嫌なんです。何の役にも立てていない自分が何よりも憎たらしい……あんな思いをするぐらいならいっそ嫌われてしまった方が、楽です……」

 

「…………」

 

 

 鈴仙の声が徐々に小さくなる。

 少年は、下を向いて声を震わせる鈴仙を射抜くように見つめ、しばらく沈黙した後、何かを決意したような表情で静かに口を開いた。

 

 

「鈴仙さん、貴方が本当に知りたいというのなら私は構いません。何があっても取り乱さないようにしてくれれば、話し合いに参加してもいいです」

 

「本当にいいの? 私はお勧めしないわよ」

 

 

 鈴仙は、少年の許可するような台詞に下に向けていた視線を上げて少年へと向ける。

 永琳は、少年の顔を怪訝そうに見つめた。

 永琳は、あくまで鈴仙が話し合いに参加することに対して止めた方がいいと考えている。少年の病状を聞くことで鈴仙が受ける影響を危惧している。

 少年は、永琳とは反対に自分が話すことで与える影響よりも、鈴仙の意志を尊重しようと考えていた。

 

 

「私の病気に関しては、いずれ全部分かることですから」

 

 

 少年は笑顔を作り、信頼を言葉に込めて口を開いた。

 

 

「それに、鈴仙さんがそれほどに知りたいと言っている。自分の意志を貫こうとしている」

 

 

 少年は、自己の意思を明確に示す鈴仙を見て嬉しい気持ちになった。普段自分から何かを決めることのない鈴仙が自らの道を選んでいる。

 少年は、鈴仙の想いに応えたかった。

 

 

「私は、自分の意思をはっきり示した鈴仙さんになら話してもいいと思います。知っている人が多いと隠し通すことがちょっと難しくなるけど、なんとかなるでしょう」

 

 

 少年の本心を告げれば―――自分の病気について他人に知られたくなかった。心配されるというのも話したくない原因の一つだったが、病気の内容が特殊だったのが大きな要因となっていた。

 知ってしまえば、意識せずにはいられなくなる。知ってしまえば、これまで通りにはいかなくなる。

 けれども―――少年は、今の鈴仙になら話してもいいと判断した。鈴仙の明確な意思表示に―――話しても大丈夫だと判断した。何よりも鈴仙の傍に永琳がいるという事実が少年の気持ちを軽くさせた。

 少年は、笑顔のまま隣にいる永琳に頭を下げる。

 

 

「話した後の鈴仙さんのことは、八意先生に任せます」

 

「結局そこで私頼みなのね」

 

「お願いします、八意先生」

 

「……ええ、いいでしょう。私が何とかするわ」

 

 

 少年は言い出したら諦めない。永琳は、少年が自ら折れないことを理解していた。仮にここで少年のお願いを断っても、後が面倒になるのはどちらも同じなのである。

 ここで分かりましたと了承すれば、鈴仙の後処理が面倒になる。駄目だと言っても、話すことを決心している様子の少年を抑え込むのが面倒になる。どちらの選択肢をとっても面倒なことに変わりはなかった。

 鈴仙は、2人の言葉に顔の表情を緩くする。話し合いに参加することに両者が許可を出してくれたのだと喜び、確認のために声を震わせたまま口を開いた。

 

 

「じゃ、じゃあ……」

 

「ええ、ウドンゲも一緒に来なさい」

 

「うん、一緒に話し合おう」

 

 

 少年は、静かに頷き鈴仙の参加を迎え入れる。永琳は、その場で後ろに振り返りながら隣にいる少年にだけ聞こえるように囁いた。

 

 

「本当にどうなっても知らないわよ」

 

「どうにもなりませんから、大丈夫です」

 

「はぁ……どこからきているのよ、その自信は」

 

「背負っている物が見えましたから。ふわふわ飛んでいるわけじゃない、背中に背負っている重さが地を歩かせている。鈴仙さんは、この程度で吹き飛んだりしませんよ」

 

 

 少年は、永琳と同様に囁くように答えた。

 永琳は、少年の答えにため息をつきながら扉を開けて外に出る。続いて少年と鈴仙が永琳の背中に張り付くように後ろに追随した。

 3人が出た部屋には、鈴仙が途中まで作っていた薬品だけが取り残された。

 

 

 

 

 ―――少年の病室―――

 

 3人は、話をするために部屋を変えた。

 3人のたどり着いた先は、少年が闘病生活を送っていた病室である。

 少年が闘病生活を送っていた部屋は、一人部屋でベッドが一つ、窓が一つあるだけのそれ以外に何もない牢獄のような部屋だった。

 少年は、部屋に入ると大きく息を吸い、昔を思い出すように懐かしそうに呟いた。

 

 

「すぅ~はぁ~。ああ、久しぶりだなぁ」

 

 

 少年は、病気の症状が改善した後に病室に入ったことが一度もなかった。おおよそ半年ぶりの帰還である。

 

 

「なんだか、あるべき場所にやっと戻ってきたような感じだよ」

 

「あるべき場所に戻ってきたなんて……笹原さんは病気を克服して元気にやっているじゃないですか」

 

 

 鈴仙は、少年の言葉に違和感を覚え、反論するように言葉を吐き出した。少年のあるべき場所―――それがこんな寂れた病室なんて到底思えない。少年の性格や雰囲気を考えれば、こんな場所が少年のあるべき場所など想像もできなかった。

 少年のあるべき場所は、八雲の家であって病室ではない。病室はあくまで病気と闘う場所、病気と共存する場所である。病室は、少年の今を考えれば、あるべき場所というには程遠いように思えた。

 

 

「この病室が笹原さんのいるべき場所ではないでしょう?」

 

「いや、ここが私の終着地点の一つだったから間違いではないよ。私が終わって、私が始まった場所だから」

 

「笹原さんが終わって、始まったというのは、どういう意味で言っているんですか?」

 

「そのままの意味だよ。私はここで死んで、ここで生まれ変わった。ここが原点で、最終地点。ぐるぐる回って、同じところをぐるぐる回って、原点復帰した場所がここなんだ」

 

「どういうことですか?」

 

 

 次々と質問する鈴仙を見て、永琳の顔に険しい表情が浮かんでいく。今まさに鈴仙が少年の話を聞いて疑問符を浮かべて次々と自身の穴を埋めるように質問している状況が目の前にある。そのことが―――心をざわつかせていた。

 永琳は、何も知っていない鈴仙が好き勝手に話を逸らすのが不快だった。真実を知った時の鈴仙の精神的ダメージもそうであるが、場を乱されるという意味でも鈴仙を話し合いに加えるのが嫌だった。

 

 

「ちょっと待ちなさい」

 

「師匠、なんでしょうか?」

 

「なんでしょうかじゃないわ」

 

 

 永琳は、鈴仙に対して出張るなと釘を刺す。鈴仙が逐一分からないことを質問していたのでは、時間が足りなくなる。いちいち大きいリアクションを取られて声を震わせていたのでは、話がちっとも前に進まない。

 

 

「ウドンゲ、勝手に質問しないでくれるかしら? 笹原には、ウドンゲの質問に全て答えることができるだけの時間的余裕はないのよ」

 

 

 少年には時間がない。マヨヒガに帰る時間が決まっている少年は、話し合いが途中であっても帰る必要がある。もしも遅れようものならば、八雲の式が飛んでくるだろう。間違いなく面倒事になるのは目に見えている。

 さらには、話し合いに時間がかかればかかるほど、話し合いが次の日、そのまた次の日と後ろに伸びてしまう。

 永琳は、余計な時間を使うことを酷く嫌っていた。蓬莱人という時間に縛りのない自分のためではなく、時間が限られている少年のため、あるいは鈴仙のためにも時間を節約したかった。

 

 

「ウドンゲにも分かるように話してあげるから、今は静かにしていなさい」

 

「すみません……」

 

 

 鈴仙は、師匠である永琳が不機嫌な理由をすぐさま察し、申し訳なさそうに頭を下げて謝罪した。自分が出過ぎた真似をしていること、話の主旨がずれそうになっていることを理解した。

 少年は、怒られている鈴仙に少し悪いことをしてしまったような気持ちを抱える。鈴仙が怒られている原因が自分の責任でもあるように思えたのである。

 しかし、今回は鈴仙をかばうようなことも、先ほどと同じように謝ることもしない。

 少年に今求められているものは謝罪ではない。今求められていることは、話を前に進めることである。

 少年は、話を前に進めるために口を開いた。自分の状態について、過去にあった病気について、今の現状について語り出した。


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