ぶれない台風と共に歩く   作:テフロン

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とりあえず、今までで出ている人物まとめです。


※人物紹介

 八雲の連れ子

 笹原和友 Kazutomo Sasahara

 能力 境界を曖昧にする程度の能力

 危険度 低

 人間友好度 高

 主な活動場所 何処でも

 

 外の世界から迷い込む人間のことを外来人と呼ぶ。彼も外の世界からやってきた人間であり、外来人として区別していいのかもしれないが、そう簡単に分別していいのかは私では判断することが難しい。

 彼は、八雲紫に連れられて幻想郷にやってきたという。迷い込んできたわけではなく、連れられて来たという。八雲紫がどこからか連れてきた子供、それが笹原和友という人間である。

 彼は、八雲紫が連れてきた人間である。

 だが、八雲紫に連れてこられた人間としては、突出した部分が特に見つからない。まさしく、年相応の少年といえるであろう。運動能力がずば抜けているわけでも、勉強ができるというわけでもない。

 そんな少年が八雲紫に連れてこられることとなった理由は、持ち合わせている境界を曖昧にする能力が関係しているといわれているが詳しいことは分かっていない。

 

 能力

 彼は境界を曖昧にする能力を持っているといわれているが、効果が発揮されているところは確認されていない。凡庸に使える能力ではないからなのか、彼自身が未熟であるため上手く使うことができないのか、はたまた他の理由があるのか分からない。

 もしも、彼が境界を曖昧にする能力を十全に使うようなことがあれば、世界のあり方を変えるほどの変化をもたらすであろう。境界が曖昧になるということは、存在の在り様が変わることなのだから。むしろこのまま、使えない方がいいのかもしれない。

 

 目撃報告例

 ・人里で八雲藍と買い物に来ていたよ。

 彼は、八雲藍と一緒に行動することが多いようである。彼の伸長が150cmしかないため、藍の伸長の方が10cmほど高く、彼は見上げる形となる。そのため、親子に見えることもあるようである。

 

 ・空を見上げているのをよく見るのだが、空には何もないことが多いんだ。何をしているんだろう。

 彼は、よく空を見上げているところを目撃される。空を見上げるのが好きなのだろうか。空を見上げている理由は、誰も知らない。理由なんてものは、そもそも無いのかもしれない。

 

 ・どこか消えそうで、儚げに見える。けれども芯がしっかり通っている。不思議な子だよね。

 12歳であることを考えると、非常に大人びているように見える。外の世界にいた時に何かあったのだろうか。

 

 ・妖精に群がられているのを見かけたよ。

 彼は、妖精に好かれる人物のようである。妖精に好かれているのか、ただ単にまとわりつかれているのか、理由は不明である。

 

 対策

 彼は人間であり、温和な性格のため誰かを襲うということはまずないと考えていいだろう。

 しかし、勝負をしかけられれば喜んで受ける性格のようである。そのため、勝負をすること自体はそこまで難しくはないだろう。力が強いわけでもないのでいい勝負ができるのではないだろうか。

 ただ、彼と勝負するときはルールをしっかりと明示する必要がある。彼は、諦めという言葉を持ち合わせていないらしく、きちんと勝負が決まるルールを作らなければ、彼が勝つまで(負けを認めるまで)終わりを迎えることはなくなる。ルールを問答無用にした場合は、死ぬことを覚悟した方がいい。きっと彼は、ルールに従って相手を殺しにいくだろう。

 

 

 人里に店を構えている筆一本の店主

 山本勝 Masaru Yamamoto

 能力 努力を対価とする程度の能力

 危険度 低

 人間友好度 高

 主な活動場所 人里

 

 彼は、人里で生まれて人里で育った人間である。小さいころから負けず嫌いで人里では有名だった。子供のころは、よく誰かに負け、悔しい思いをして泣いていたらしい。

 寺子屋で勉強をしていた際に、文字を書くことのできる筆の存在に感動した。何かを残すために使われる筆の存在に、何かを伝えるために使われる筆の存在に惹かれたとのことである。

 誰しもが彼の夢を達成できると思っていなかったが、その類い稀なる努力によって、誰にも教わることなく、独学で努力して筆作りの職人となった。

 

 能力

 彼は、努力を対価とする能力をもっている。努力をすれば、等価の成果を得られるという能力である。

 この能力は、誰もが持っているようなものであるが、正確には違う。彼の能力は、俗に言う才能というものに比例しない。得意なものも、苦手なものも、等価の努力が作用する。どれだけ苦手でも、努力することで一流まで上り詰めることができる。

 しかし、天才肌の人間と比べるとどうしても劣って見えてしまうことであろう。才能は、掛け算。努力は、足し算で効いてくるのだから。そんな彼は、努力という足し算の積み立てで筆職人となった。

 

 目撃報告例

 ・店の中で作業しているのをよく見かけるよ。

 彼は、店の中で筆作りに没頭してことが多い。彼のところに仕事が舞い込むことは非常に多く、多忙な日々を送っているらしい。かくいう私も彼の顧客である。

 

 ・彼の筆は、墨がよく馴染んで滑るように紙の上を移動するのに、書いている感触がものすごくある。彼こそ一流だと思うよ。

 その通りだと思う。私に異論はない。

 

 ・店主は、僕に勝負を持ちかけてきたけど、勝てると思っているのかな?

 彼が負けたという話はよく聞くが、諦めたという話は聞いたことがない。勝負を持ちこまれているのだったら死ぬまで勝負するつもりでいた方がいいだろう。

 

 対策

 彼は、人里で店を構える店主である。襲われることはまずない。勝負事は大好きなので、勝負を持ちかければ喜んで応戦するだろう。もちろん、断られることもある。彼は、無理と完全に分かっている勝負をしない。彼が勝負を断れば、それは、勝負になっていないということであると認識するといい。

 

 

 日和日(ひよりび)の店主

 明石日和 Hiyori Akashi

 能力 織り込む程度の能力

 危険度 低

 人間友好度 高

 主な活動場所 人里

 

 彼女は、人里で生地屋の店主をしている人間である。親がやっていた生地屋をそのまま継いで店主になった。おおざっぱな性格で、細かいことを気にしない。

 しかし、布に関しては厳しいところがある。仕事に関しては、厳しい人間のようだ。子供のころからリーダーとしての気質があり、商業地区を引っ張っている代表である。

 

 能力

 生地屋として生活してきた彼女には、才能と言うべき能力が生まれつきあった。織物をするうえでは、非常に役に立つ能力であり、他の色や材質の物を折り合わせることができる能力である。能力によって多くの種類の生地を作っている。

 

 目撃報告例

 ・朝早くから、運動しているのを見かける。

 どうやら毎朝の運動が日課のようである。

 

 ・幻想郷に服屋が少ないのは、彼女の作る生地を使って自分で作りたいと思う人が多いからだと思うんだ。

 そうなのかもしれない。

 

 ・100歳までは、軽く生きていそう。

 本当に元気なおばあさんである。機会があれば長生きのコツを教わってみようかと思う。

 

 対策

 怒らせるようなことをしなければ、戦いになることはないだろう。彼女が戦ったときに強いのかどうかは不明であるが、軽々と布を持ち歩く姿を見ると、体は元気で丈夫のようである。見た目はおばあさんであるが、勝てる気がしないのはその人の人柄によるものだろうか。


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