学園黙示録 ゲンブンオブザデット   作:ダス・ライヒ

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武装SSの優秀な方々と源文勢の参戦です。


集合地点は女湯

女湯の風呂場の戸を開けてしまった少女。

日本文化特有の巨大な浴槽で騒いでいたアリシア達を発見した。

セルベリアの豊満な胸を鷲掴みにしていたエイリアスは、突然入ってきた少女と目が合う。

 

「・・・?誰か居るぞ?」

 

その言葉に浴槽に浸かっていた全員が少女の方を見る。

アリシア達に見られていた少女は直ぐにその場を去ろうとしたが、アリシアが声を上げてしまった。

どうやら少女のことを男と勘違いしているらしい。

 

「キャー!」

 

その悲鳴は男湯の脱衣所で野戦服を着ていたパイパーにも聞こえる。

そして銭湯近くにいたパイパー達と同じWWⅡ時代からやって来た戦士達にも聞こえた。

 

「ン、女性の悲鳴だぞ?」

 

「この建物からだ!」

 

ドイツ第三帝国国防軍か武装親衛隊の迷彩服を纏い、小火器などを装備した男達が銭湯に警戒しながら入っていった。

直ぐにパイパーと鉢合わせになる。

 

「まさか、パイパーか!」

 

「貴方はクルト・マイヤー少将・・・!ノルマンディーで捕虜になったと聞いたが・・・」

 

「俺にも分からん、レジスタンスに捕らえられたら、辺りに霧がたちこめて、気が付いたらスコルツェニーと一緒に居た」

 

クルト・マイヤーの次にヨーロッパで一番危険な男と呼ばれたオットー・スコルツェニーが、転移した理由をパイパーに告げる。

 

「私も同じく。連合国に降伏した途端、辺りに霧が・・・まぁ、クルト少将と同じです」

 

「そうか。ところで、後ろの2人は?」

 

パイパーは、顔に傷がある男とドイツ軍のマークが縫われたロシア帽を被った男が居た。

1人はドイツ武装親衛隊の迷彩服を纏っており、襟にはちゃんと武装親衛隊を現す刺繍がなされている。

もう1人は末期に支給され始めた迷彩服を纏っていた。

 

「自分はヴェルナー軍曹であります!」

 

「私はハルスSS中尉です」

 

名乗り上げた2人は、ナチ式の敬礼をする。

 

「そうか・・・おっと、フロイライン方を忘れていた!彼女達が軍人とは言え丸裸の状態だ!」

 

「それはいかん!直ぐに行こう!」

 

マイヤーの声で、それぞれの小火器を持って女湯に突入した。

 

「動くな!手に持ってる拳銃を捨てろ!」

 

慌てふためく少女に銃を構えて警告を行う。

 

「へっ!?ちょっと待て!私はゲルトルート・バルクホルン大尉だ!お前達はカールスラント軍人・・・」

 

ドイツ語で話し掛けているらしくパイパー達に通じた。

 

「カールスラント?ドイツ語だが、そんな国名も地名は存在しない!」

 

バルクホルンと呼ばれる少女の問いにそう答えるパイパー。

少女は直ぐに拳銃を床に置いて手を上げる。

 

「よし、良い子だ・・・!」

 

スコルツェニーは、少女に近付こうとしたが、自分達の裸体を見られたアリシア達の飛ばしてきた桶をアゴに喰らった。

 

「うぉ!何をするんだ!?」

 

「中佐!今は危険だ、直ぐにここを出よう!」

 

直ぐにパイパー達は女湯を出た。

バルクホルンは女性なので、女湯に残している。

 

「まさかの女連れか・・・パイパー、あのお嬢さん方は現地で拾ったのか?」

 

「いや、部屋に閉じこめられてアルマゲイネ(一般)やヴァッフェン(武装)の制服を纏った人食い共に襲われました。そこであのお嬢さん方に出会ったのです」

 

マイヤーに質問されたことをパイパーは答えた。

その後、女性陣が服を着て現れる。

裸を見られた所為なのか、アリシアとセルベリアの見る目が何故か厳しい。

先程のバルクホルンも一緒だ。

 

「よし、全員準備が出来たようだな」

 

「ええ、でも・・・あの2人は・・・」

 

リエラの言うとおり、未だにあのことに恨みを持っている。

直ぐにパイパー達は謝罪する。

 

「「「「す、済まない・・・」」」」

 

頭を下げて謝罪した。

それに対しアリシアとセルベリアは、納得。

風呂場の件は水に流すことにするという事で解決する。

その後彼等は床主郊外を進む。

 

「辺りから銃声が聞こえるが・・・一体誰が発砲してるんだ?」

 

「俺はこの辺は全く知らん。それどころか全く聞いたこともない銃声だ」

 

バルクホルンの言葉にハルスは答える。

暫く進むと、ゾンビの呻き声が聞こえてきた。

 

「近いな・・・声の発生数からして、数十体位か」

 

ヴェルナーが耳をすませてゾンビの数を確認する。

それにセルベリアはMG42を構えてどうするかマイヤーに問う。

 

「一気に片付けるか?」

 

「俺達もあれと戦ってきた、あいつ等は音に敏感だ。銃をやたら撃ってると集まってきちまう」

 

「ところであの人食い共の弱点をご存じで?」

 

「もちろん、頭だろ?」

 

マイヤーの返しの後にパイパーはゾンビの弱点を質問したところ、既に交戦済みであったらしく、自分よりもゾンビの特徴を良く理解していた。

先頭にスコルツェニーが立って、正確な数を確認する。

 

「数は46人といったところか・・・集まってくる数も含めると弾の無駄だな」

 

「避けた方が身の為ね・・・」

 

「このスカーフのお嬢さんの言うとおりだ、迂回しましょう」

 

パイパーの言うことにマイヤーは賛成し、別の道に向かった。




次はオリキャラでも出そうかな?

ちなみにマイヤー達の武装はこの通り↓

クルト・マイヤー:MP41、ルガーP08

オットー・スコルツェニー:Gew43、ワルサーP38消音器付き

ヴェルナー軍曹:MP40、ワルサーP38

ハルスSS中尉:Stg44、ワルサーカンプピストル

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