やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

728 / 731
類は友を呼ぶとは良く言う

side静・ジョースター

 

静「ハッチィー?生きてるぅ~?」

八幡「私はもう………死んでいる……」

 

北斗ネタ?

や、それは「お前はもう……」だから、違うか。

どこかで聞いたことがあるんだけど、どこだっけ?

 

※答え……「ハイス○ール奇面組 空手編」の北殿軒戻樹による北斗のパロディ。北殿軒は見た目だけならまんまケン○ロウだが、相手が強そうだと上記のネタを使って死んだ振りをする。

 

前世が吸血鬼だったクセにノミに集られて血を吸いまくられるってシュールだよね~。

まぁ、プチっとやったらハッチがプチっとなってモザイクが必要になる状態になっちゃう訳だけど。

ジョルノ兄さんもハッチが反撃できないことをわかっていてこういうことをするからエグい。

能力を解いてもキャロライナリーパーに戻るだけだから、更に地獄が待っているっていうね?

うん。○式ネタに参加しなくて良かった。ノリで参加していたら私も同じような状態にされていた。

ジョルノ兄さんは良くも悪くも男女平等。

相手が私でも容赦など絶対にしない。それ以前にジョルノ兄さんの辞書には『容赦』の二文字はない。

ん?百○ネタはハッチ以外にも誰かやっていたような…。

 

side三浦優美子

 

三浦「あれ?今日はヨシオ、どうしたん?」

相模「早退って。C組で急にノミが大量発生したみたいだよ?しかも、それが全部材木座に集ったって……」

海老名「そう言えば結衣がジョルノさんから材木座君宛にお土産の煎餅を渡されたって言ってたっけ。真っ赤な粉が大量にまぶされていたって話だけど………」

 

結衣を使っている段階でジョルノさん、やべーし。

結衣って基本的に人を疑わねーから、素直にそれを渡したんだろうし……。

つうか、絶対に真っ赤な粉ってアレだし……。

真っ赤なアレがノミに変化して材木座に集ったんだとしか思えねぇし………。

想像しただけで…………。

あーしはそこで考えるのをやめた。

多分、次にヨシオに会ったときは(やつ)れきっていんだろうなぁ~……。

ヒキオにしてもヨシオにしても、ジョルノさんにケンカを売るなんて……良くやるよね……。

あの人、承太郎以上にツッコミがキツいのに……。

 

材木座義輝(ガンズ・アンド・ローゼズ)…再起不能(リタイア)

 

side静・ジョースター

 

ツンツン♪ツンツン♪

倒れているハッチを棒で突っつく。

まるでアラ○ちゃんがウ○コを前にした時のように。

君、声は2代目アラレちゃんだしね!

 

八幡「ア○レちゃんか!つぅか突っつくな!」

いろは「エメラルド・ヒーリング」

 

あ、イーハがハッチを治しちゃった……。

もうちょっとツンツンしたかったのに………。

 

玉縄「鬼か君は………」

雪乃「そもそも、ジョルノ兄さんにちょっかいを出すこと自体が間違いだと思うのだけれど……。空条先生みたいに甘くないのだから………あら?どうしたのかしら?由比ヶ浜さん」

結衣「う、ううん?何でもない………」

 

由比ヶ浜の顔が何か青ざめているような気がするんだけど、何かあったのか?

 

玉縄「さて………ジョルノ・ジョバァーナさんが後片付けをしてくれたんだから、昨日の会議の続きをやろうか」

 

玉縄がそう言うと、雪ノ下は恍惚とした表情になる。

うん。ジョルノ兄さんが散乱していた物を猫に変えて、元の場所に戻していたからね。

猫好きの雪ノ下からしてみたら天国だったろうね。逆に由比ヶ浜は苦笑いしてたけど。

昨日、ジョルノ兄さんとピンク・フロイドの能力がミックスされて自分が猫になってしまっていたことを教えたらどういう反応が返ってくるか、凄く気になる。

ついでに言えば、突然始まったニャンニャンパニックにより、コミュニティセンターが再びパニックになり、保健所が駆け付けてくる騒ぎになったのは言うまでもない。

甘いなぁ~。奇妙な事が起きたのならば、SPW財団まで!これ、常識!

 

 

キングクリムゾン!

 

side比企谷八幡

会議室

 

玉縄「じゃあ、始めようか。よろしくお願いします」

 

もうほとんど時間が無くなってしまったが、ジョルノのお陰で後始末が終わり(ニャンニャンパニックによって外はまだガヤガヤしている)、関係者は皆、会議室に集まった。俺達が最後だったようで、皆席について、玉縄に注目していた。

ちなみに俺といろはとジョジョはオブザーバーとして玉縄とは反対側の席に着席してノーパソを開いている。

 

玉縄「では百合ヶ丘さん。神木君に代わっておねがいするよ」

 

昨日のドンパチにより、海浜総合高校生徒会からは2名の休学者が出てしまった。そこで臨時で副会長の役目をおおせつかったのが残った最後の役員、百合ヶ丘という女子だ。

ハーミット・アメジストで点検したところ、海浜総合高校側には玉縄、折本、仲町以外のスタンド使いはもういないらしい。

流石にウルフスも二度は同じ事をしてこないか……。

ジョースターの家訓にもあるが、二度同じ事をしてきた段階で既に凡策だものな……。

 

百合ヶ丘「はーい。では始めまーす」

 

百合ヶ丘が号令をかけると、会議が始まる。

まず、百合ヶ丘は昨日雪ノ下達がドンパチ直前まで作っていた議事録の確認をする。マックブックエアをカチャカチャッターン!と弄り、疲れ目なのだろうか、眉間をキュッと摘まんでから口を開いた。

しかし、雪ノ下はよくぞそこまでちゃんと几帳面に議事録を作成していたな……。虹村形兆ばりに几帳面な雪ノ下らしいというか。

 

百合ヶ丘「うーん、まだちょっと固まりきってないから昨日のブレストの続きからやっていこう」

 

や、ちょっとどころの騒ぎじゃあない。議事録に載っている昨日の会議なんて何話しているのか全然伝わってこなかった。めちゃくちゃ抽象的である。

口火を切ったのは海浜総合高校の側である。

 

「せっかくだし、もっと派手なことしたいよね」

折本「それっ!あるある。やっぱり大きいことっていうか」

 

折本よ………大きいことは既に決まってるんだ……。

空条貞夫とトリッシュ・ウナ、音石明のライブという超目玉イベントが……。

東北支部からは川尻早人さんの新発明の御披露目会というのもある。数ヵ月前から既に計画されているビッグイベントが既にあるんだ……。

キャンギャルとか募集してたの知ってたよね?三浦とか海老名とか相模とか応募してたよね?担当は君の表向きのバイトである広報部だよ?雑用のバイトだから知らされていない可能性もあるけど。

 

百合ヶ丘「確かに小さくまとまりすぎてたかもしれないね……」

 

え?そう?まとまってた?議事録を見てみるが、そこにはコンセプトを戦略的思考でロジカルシンキング云々みたいなことしか書かれていないじゃあないか。

もしかして、議事録には記載されていないところで何か決まっていたのだろうか?

 

G・S「なぁ………俺、そもそも何をやるのか知らないんだが………」

 

ザ・ジェムストーンを出してスタンド使い達に聞いてみる。

スタンド使いならではの大声で出来るヒソヒソ話…と言う奴だ。ドゥーユーアンダースタン?(ポルナレフさん風)

 

E・D「……具体的にはまだ何も決まっていないわ…ヤレヤレよ……」

 

雪ノ下はエンジェル・ダストを出して呆れ気味にそう返してくる。

現状で決まっていると言えば、財団側が用意したコマ、場所、目的くらいのものだ。

日程はクリスマス・イブ、場所はSPW財団イベントホール(小ルーム)、目的は地域交流、地域貢献を主眼としたボランティア活動であり、すぐ近くにある保育園の園児とデイサービスに通うお年寄りへのクリスマスイベントだ。

目的そのものは地域交流、地域貢献という観点から財団と見事に合致しており、そこに目を付けた玉縄の戦略眼は大したものだと思う。

スモーキー市長はジジイやスージーさんと組んで財団とニューヨーク市でこういうチャリティーイベントを開いていたと考えると、玉縄にとっては当たり前の事なのかも知れない。

しかし、同時に玉縄は自分が監督しつつ、部下の育成も同時にやっていくスタイルなのか、基本的には役員にやらせていくつもりなのが良くなかった。

昨日、仕掛けてきた敵も含めて役員達は任されて舞い上がっているのか、肝心の中身がまだ何も決まっていない。

今話し合っているのは、その中身のコンセプトと方向性のはずだ。まぁ、それを話している感じは全然しないのだが。

 

百合ヶ丘「という訳で、ちょっと規模感を上げようと思うんだけど……どう?」

雪乃「それは私からも提案を出そうと思っていたことだから問題はないわ」

 

そう言えば、昨日のドンパチ後に何か考え付いた的な反応があった気がするな。

ただ、いくらしがないお手伝いさん的なポジションだからとはいえ、むやみやたらに仕事を含まれても困るのか、うちの副会長………本牧の顔がわずかにテカり始めた。

本牧はうちの会長の奉仕部部員への………特に波紋の戦士に対する人使いの荒っぽさを知っているからな…。

ブードキャンプはテニス部と柔道部以外の全ての運動部から申請されている。

うん。普通に過剰契約な上に普通にブラック企業レベル。何か俺達、雪ノ下に恨まれる事をしたっけ?

 

天の声「一学期の初期を考えたら、やり返されてあたりまえじゃあないか」(第3章参照)

 

ここはちゃんと言っておくべきだろう。

 

八幡「雪ノ下。規模を大きくするには時間も人手も足りないぞ」

 

たかだかいちオブザーバーに過ぎない俺が発言するのもどうかと思ったのだが、事実としてもう時間がない。ジジイとしては玉縄がスモーキー市長の転生であるとわかった関係上、是非とも成功させたいと思っているようだが…

 

百合ヶ丘「ノンノン♪そうじゃあないですよ?」

 

あ?

百合ヶ丘はやけに大きな身ぶり手振りを交え、俺だけじゃあなく、全体に言い聞かせるような口調で話し始めた。

 

百合ヶ丘「ブレインストーミングはですね、相手の意見を否定しないんです。時間的問題と人員的問題で大きくできない。それじゃあどう対応していくか。そうやって議論を発展させていくんです。すぐに結論を出しちゃあいけないんです。だから君の意見はダメですよ?」

八幡「こんな時期に総武高校に話を持ち込む段階で、それは既に終わらせていなくちゃならなかった問題なんだけど。やっている行動が既にダメなんだよなー」

百合ヶ丘「何か言いましたか?」

八幡「何か聞こえましたか?」

 

お、おう………。その割りには今俺の意見、即否定されたんだけど……。

つうか、その段階は既に終わっていなければいけない段階なんだけど。思わず反射的に言葉が出てしまった。

だってそうじゃね?この段階で方針とかそういうのは出来上がってるものじゃね?

雪ノ下や由比ヶ浜がヤバいって言っていた理由がわかるわー。

類は友を呼ぶとか?昨日は玉縄に注意されたはずなんだよね?

俺、ジョジョ、いろはは聞きしに勝る海浜総合高校の酷さに頭痛を覚え、こめかみを押さえる。

え?普段いらないボケをかまして徐倫に頭痛と胃痛の嵐を与えている俺が言うな?なんのこと?

 

雪乃「規模を大きくすることは賛成よ。条件付きでではあるのだけれど」

 

唐突に雪ノ下がそう言ってきた。

 

←To be continued




センチネル島
前回書き忘れていた捕捉。
絶対に近寄ってはいけない世界の島の1つ。
排他的な先住民が近付く者を矢の雨で歓迎してきます。
例え漂流して流れ着くなどの故意で無かったにしても、無関係に矢の雨で歓迎してきます。
ちなみに絶対に近寄ってはいけない世界の島の1つに、イタリアのヴェネチアにある孤島も含まれているのですが、まさかエア・サプレーナ島のモデルって…。

原作との相違点
小声でヒソヒソ話→スタンドでヒソヒソ話。スタンド使い以外には聞こえません♪

玉縄の役割→百合ヶ丘
百合ヶ丘…名前の由来は神奈川県川崎市にある百合ヶ丘。東京に近いということもあり、密かに人気が高い。

長期の出張により、投稿が遅れた事についてお詫びいたします。
それでは次回もよろしくお願いいたします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。