やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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格ゲー『未来への遺産』をやってみよう13「ホルホース編」

side比企谷八幡

 

戸塚のアレッシーが終わると今度はソフトを変えて「未来への遺産」をセットする。

あれ?DIO編は?

 

ジョセフ「DIOはおおとりじゃ。先に『未来への遺産』をやろうじゃあないか」

 

じゃあ明日とかになるじゃあないかよ。少し練習してきたのに。

 

小町「じゃあ誰が誰をやる?」

 

仗助「ホルホースなんてどうだ?」

 

三浦「あーしはやらないよ?アヴドゥルを二回プレイしたし、こいつのせいであーしは一旦再起不能になったし」

 

海老名「私もパス。花京院と裏花京院やったから」

 

ホルホースといえばスタクル時代はポルナレフさんが、二度目の襲撃は自滅。CCの時は億泰さんとミスタさんが始末し、平行世界ではあっちの俺。うん、見事に誰もいない。

ん?CCの時はまだ誰か一人いたような……あっ!

 

ヴァレンタイン「連れてこよう」

 

えー……だったら億泰さんかミスタさんで良くね?二人とも千葉村以降出番が無いんだし。

だが止める間もなく閣下はドジャアァァァン。そして二度目のドジャアァァァンであいつを連れてきた。

 

承一郎「大統領……だからいきなり拉致するのはやめて下さいよ」

 

一条承一郎君、ドンパチでも無いのに呼ばれて来るの巻。

そう、クリスタル・クルセイダーズ結成前、承一郎は俺達とプッチ側、どちらの視点からでも判断できるように一時的に俺達の敵としてプッチ側についた事がある。

その時に承一郎と一緒に組んだのがホルホースとスティーリー・ダンだ。うちの世界のホルホースとは縁があるとも言える。承一郎の世界ではホルホースは財団入りしたらしいけど。

因みにスティーリー・ダンはプレイヤーキャラでは無く、花京院とポルナレフさんがジジイの耳の中で戦うミニゲームのシューティングゲームの敵として登場。スーパーストーリーモードでは誰がやるんだ?ジョジョ?

 

承一郎「で?これはどういう状況?」

 

八幡「平たく言えば遊び?」

 

承一郎「遊び?何の?」

 

静「これこれ」

 

ジョジョはPS1を承一郎に見せる。

 

承一郎「PS1とは懐かしいな……。うちの世界ではレトロゲームに認定されてるんだけど?」

 

材木座「いや、うちの世界でもレトロゲームだから」

 

承一郎「………PS3でも出来るんじゃあ無いか?」

 

…………確かに!PS1のソフトならPS3でも出来るじゃあないか!(当時はまだPS4は発売されていない。Vitaはある)まぁ、閣下が平行世界から持ってきた物だから規格が合うかわからんし、向こうの本体を使った方が無難ちゃあ無難か。

 

承一郎「で?そのソフトは?」

 

八幡「承太郎達の時代の話をモチーフにした平行世界のゲーム、『ジョジョの奇妙な冒険』っていう2D格闘ゲームだ」

 

承一郎「2D格闘ゲーム自体、あまりやらないんだけど」

 

ですよねー。2D格闘ゲームが全盛期だったのは1992~2001年くらいまで。ジョルノがパッショーネの下っぱだった頃までが全盛だ。俺達の世代では馴染みが無い。まぁ、俺達はそれなりにやってるけど、それも仗助が世代だったからで……。

 

承一郎「で?僕は何をすれば良いの?」

 

ジョルノ「アーケードモードでifのストーリーを楽しんでいるところさ。各プレイヤーキャラを馴染みがある人間でプレイするという形で遊んでいる」

 

承一郎「へぇ……で、僕を呼んだのは?」

 

ジョルノ「君は5年前のあの時、ホルホースと組んで襲って来たじゃあないか。僕達は誰もホルホースを使いたがらないからね」

 

承一郎「いや、確かにそうですけど……何で僕が…」

 

ジョルノは承一郎の肩を抱く。

 

承一郎「ジョルノ兄さん?」

 

ジョルノ「君には貸しがあったよね?」

 

承一郎「貸し?何かありましたっけ?」

 

ジョジョが懐から一枚の写真を取り出す。いつものマイクロバスの写真だ。

 

静「これ、最初の1台ロードローラーで押し潰したのは誰かな?」

 

古い話を持ち出すな……確かに有耶無耶になっていたけどさ。

 

承一郎「ちょっ!それはクリスタル・クルセイダーズやオペレーション・ジェムストーンでチャラになったんじゃ!」

 

八幡「具体的にはそんな話は出ていないよ。なに。ちょっと遊ぶだけでそれがチャラになるんだ。安心しろ承一郎……安心しろよ」

 

承一郎「き、汚い……相変わらずだな、君は」

 

半分はギャングですから♪君だってヤクザの息子じゃあないか。半分は同業者じゃん?

 

三浦「イチロー。諦めるし」

 

承一郎「変な名前で呼ぶの、やめてもらえますか?アヴドゥルさん」

 

承一郎は渋々と未来への遺産のプレイを始める。

 

承一郎「ん?」

 

八幡「どうした?」

 

承一郎「いや、ホルホースなんだけど、二人いない?」

 

ああ、ホルホースはJガイルと組んでいるノーマル版と、ボインゴと組んでいる裏キャラ版があるからな。どっちを使って良いのかわからないのだろう。でもこのゲーム、普通の格ゲーと違って隠しキャラの方が弱かったりする(正解。ホルホースも例外に非ず)。

 

海老名「ボインゴが映ってない方のホルホースをお願い」

 

ポルナレフ「Jガイルは……わかるだろ?」

 

俺達はホルホース単独よりもJガイルを使いたくない気持ちがある。特に三浦は千葉村の件も含めて嫌がっていた。

 

承一郎「まぁ、依頼だと思えばいっか」

 

承一郎がホルホースを選択する。

オープニング。

 

ナレーション『DIOがジョースター達を始末する為に金で雇った殺し屋。エンペラーのカードを暗示するスタンド使い『ホルホース』。彼は決して一人では行動せず、誰かと組んではじめて実力を発揮するタイプであった』

 

ホルホース『俺のやり方はわかってるよな、J・ガイルのだんなよ……。行くか、『吊られた男』のお前と『皇帝』の俺がいれば皆殺しだぜ』

 

ポルナレフ「J・ガイル……」

 

ポルナレフさんがギリギリと歯軋りをする。幽霊なのに歯軋り出来るんだ。

 

承一郎「ポルナレフさんの殺気が半端じゃあ無いんだけど……」

 

八幡「ヴァニラアイスやDIOが出てくるとみんなこうなるから。あ、『未来への遺産』版では中間デモが無いからストーリーは脳内で補完してくれ」

 

承一郎「今初めて見た僕では難しいんだけど……」

 

まぁ、オープニングみたいな物が延々と流れるものだと思えば。最近のゲームはそういうのあるし、史実を知ってるなら何となくわかるだろ?

タイトルコールで降りてきたタロットカードは魔術師。1人目はアヴドゥルだ。

では中間デモを脳内で再生。

 

ホルホース(八幡が口に出して)『お前がアヴドゥルか。お前は色々とスタンド使いを知っているみたいだからなぁ。お前を殺せば後が楽になるぜぇ?お前のスタンドが一番俺とは相性悪いしよ』

 

アヴドゥル(三浦が合わせる)『あーし……じゃあなくて我がスタンドの炎で焼き尽くしてやるし!』

 

承一郎「あの………アヴドゥルさんの姿が三浦さんに変換されちゃってやりにくいんですけど……」

 

三浦「気にすんなし」

 

承一郎はやり辛そうだ。

安心しろ。俺達もその内慣れてきたから。

さて、ホルホースの性能だが……。

うん。扱い辛そう。技表を確認した承一郎が一通り試してみる。

まずは定番の波動拳コマンドの『ハジキだ!』

弱と中の攻撃ボタンで立ちながら、強でしゃがみ射ちをし、下段攻撃の弾丸を射つ。……が、撃ったときに十字ボタンを動かしてしまうと弾丸が軌道修正されてしまう。慣れない内はあさっての方向に飛んでしまい、やり辛そうだ。

次にこれまた定番の昇龍拳コマンドで出る『J・ガイルの旦那』。

斜め上に弾丸を射ち、例え荒野でもどこからともなくガラスの破片が落ちてくる。対空技だな。けど、J・ガイルの旦那とかセリフがあるけどJ・ガイル関係ない。何で?

 

承一郎「J・ガイルは光の反射の中を光速移動して攻撃する能力だったから、そのサポートだったんじゃあないか?」

 

ポルナレフ「ああ、J・ガイルを始末した後にホルホースがそれを知らずに周囲のガラスを割りまくっていたな。それを再現したんだろう」

 

解説ありがとうございます。それを技として再現するのか、カプコン。

次に逆波動拳コマンドで『ハングドマン』

どこからともなく水溜まりが現れ、通りかかった相手をハングドマンが刺す。刺された相手はしばらく硬直するのでそこで色々と出来そうだ。攻撃ボタンで水溜まりの出る位置が変わるのだが、当たり判定が出るまでが時間がかかる。コンピューター戦ではともかく対戦では使えない技だな。

……つうか。

 

承一郎「どこから出てくるんだ?ガラスも水溜まりも」

 

若ジョセフのアイアン・ボーガンで背景を飛んでいく鉄球みたいな物だな。ンドゥールやミドラーさんが近くにいるのだろうか?

 

承一郎「一通り試したらアヴドゥルさんが倒れた」

 

では脳内ストーリー再生。

 

ホルホース(八幡)『一番厄介なアヴドゥルを倒せたのは幸先が良いぜ!』

 

二人目 法王のカード。花京院だ。

 

ホルホース(八幡)『次はテメェか。花京院』

 

花京院(海老名)『ホル花!きましたわー!』

 

いろは「おじさんはそれは言いませんよ?多分『後悔する事になるぞ!』じゃあないですか?」

 

承一郎「……花京院さんのイメージが……」

 

今度はスーパーコンボゲージを溜め、スーパーコンボを試す。

因みにホルホースにはスタンドモードは存在しない。まぁ、エンペラーをスタンドモードにしても困るか。

それではホルホースのスーパーコンボを。

まずはエンペラーを乱射する『ぶちまけろ!』

花京院のスーパーコンボ版のエメラルド・スプラッシュに軌道が似ている。命中率はかなり高いし弾速も速い。エンペラーって連射可能だったっけ?

 

承一郎「可能だよ。自滅した時に連射していたって聞いたね。本人から」

 

どっちの?こっちの?そっちの?

多分そっちのだろうな。承一郎がプッチ側から信頼を受けていたとは思えないし。

 

次、弾丸の軌道。

すっっっごく弾速の遅い射撃を発射。

 

承一郎「????」

 

不審に思った承一郎が十字キーを操作すると、上下にぐにゃぐにゃ動く。え?でもこんなの、普通にガードされね?

……と、思ったらいきなり音速になった。コンピューターの花京院はガードしていたが、クリーンヒット。

 

承一郎「ガード不能技か……でもこれは使えないな」

 

うん。速くなるタイミングを見切られたら簡単に避けられそうだ。その間は無防備だし。

 

そして度肝を抜かれたのが最後のスーパーコンボ。『最強のコンビ』

ホルホースはこちらに向けて三発の弾丸を放つ。そう、こちらに……プレイヤーに向かって。

そしてヒビが………。画面を射ったの!?画面越しにプレイヤーが見えてるの!?ツッコミところ多数だな!

そしてそのヒビにヒットすると相手が食らいモーションで硬直。ハングドマンがその背景からザシュッ!っと刃物でぶっ刺す。

メタ含めて何て技だ!

 

八幡「て言うか、何で拳銃を取り出してんの?テレビ破壊するの止めてくれない?」

 

承一郎「いや……こっちが射たれたかと思って……」

 

芸が細かいカプコンである。

慣れて来たのか承一郎は花京院を撃破。

格ゲーはあまり経験が無いというのは本当らしく、キャンセルとかの連続技が出来ていない。

まぁ、知っていてもホルホースのキャラ性能的に難しそうだが。

次は戦車のカード。ここでポルナレフさんか。

 

ポルナレフ(本人)「J・ガイル……」

 

ノリでやっている訳では無いだろうにタイミングが絶妙だ。

ポルナレフさんがキレて無ければシェリーさんネタで会話を再現するところだが、ここは流石に空気を読んだ。

流石にブラックユーモア過ぎる……。

承一郎も空気を読んだのか、黙々とプレイ。それもある程度は慣れてきたのにわざと苦戦を装い、ご丁寧にワンラウンド落とすまでの芸当だ。

 

ポルナレフ「メルシー、承一郎」

 

承一郎「え、ええ……疲れる……何でコンピューター相手に接待プレイをしなければならないんだ……」

 

ご苦労さん。俺ならそんな接待プレイは無理だわ。

 

四人目 愚者のカード イギーだな。

 

承一郎「待て!旅はまだ始まったばかりだよね!?何でここでイギーがいるの!?」

 

気持ちはすっっっごくわかる!スタクル組のプレイの時だって9英神の途中でミドラーさんが出てきたり、デス13が乱入してきたりしたから。この段階でイギーが出てきたんなら驚くわ。

 

結衣「もやしさん……」

 

由比ヶ浜が承一郎にすがり付く。イギーは飼い犬のサブレの転生だからなぁ。

 

ジョニィ「由比ヶ浜。その声でもやし言うの止めてくれよ。それにイギーの転生が由比ヶ浜の犬って……。あの時を思い出すだろ……」

 

イタズラ仕掛けた記憶あり。因みにジョニィとは承一郎のもう1つの人格だ。

次は隠者のカード。ジジイだな。

 

承一郎「また知り合いが……」

 

ホルホース(八幡)『ジジイ相手じゃあ遠慮しないぜぇ?』

 

ジョセフ(本人)『戦いにおける年期の違いを見せてやる!』

 

承一郎「仲間が次々とやられてるのにそこはスルーですか?ジョセフさん」

 

ジョセフ「それがこれまでのDIOの刺客相手じゃとその辺りが雑なのじゃよ」

 

ホント、かなり雑に作られてる。

 

ズッダン!ズズダン!ズッダン!ズズダン!ズッダン!ズズダン!ズッダン!ズズダン!

 

ジジイのテーマ、『ジョセフ走る!』の前奏。

承一郎は最初のドラム音にやはり反応した。

 

承一郎「口が辛くなってきた……何故だ?」

 

八幡「ギャングダンスを思い出すよなー……」

 

承一郎「それか……何気にトラウマえぐりがすごくない?」

 

や、君はやる側だったと思うんだけど…。千葉村でもワサビは食らってないでしょ?

 

そして次。第6話 裁くのは誰だ!?

星のカードが出てきて承太郎が登場。最終話では無いのでヴァニラアイスとDIOの登場が予感される。

 

ホルホース(八幡)『承太郎!テメェで最後だ!お前を倒せばDIOからたんまり金が貰えるぜぇ!』

 

承太郎(本人ではなくジョセフ)『テメェはこの空条承太郎が直々にぶっ飛ばす』

 

ステージはあの最終決戦の橋。

流石に慣れて来たのか承一郎は難なく承太郎を撃破。承太郎は対空技が無いし、飛び道具もないから格ゲーだとあまり強くない。

 

ホルホース『これでジョースターの奴等は全部ぶっ殺してやったぜ!後は金を貰うだけだな!J・ガイルの旦那!』

 

そういえばエンヤ婆はどうなったんだろ?史実通り?

 

次は……第7話 亜空のしょうき ヴァニラ・アイス

 

うん。中間デモが正規に無いから反逆ルートなのかDIO側の裏切りルートなのかわからん。でもまぁ、史実ではホルホースは一回裏切りを仕掛けて来たわけだし、反逆ルートでいくか。

 

ヴァニラアイス(静)『ホルホースか……』

 

ホルホース(八幡)『アイスか。承太郎達は倒して来たぜ?』

 

ヴァニラアイス(静)『ご苦労だった。だが貴様……』

 

ホルホース(八幡)『へっ!バレちまったか!俺とJ・ガイルの旦那は最強コンビだ!いつまでもDIOに従ってられるかってんだよぉ!』

 

承一郎「その情景が目に浮かぶようだ……上手いな」

 

陽乃「チャカのストーリーがそんな感じだったからね」

 

承一郎「チャカ?」

 

ああ、俺もチャカの事は知らなかったから承一郎がチャカの事を知らないのも無理はない。

 

八幡「アヌビス神が最初に乗っ取った奴だよ。見覚えがない奴がいただろ?」

 

承一郎「三人ほどいたね。何故か由花子さんがいたような気がするけど」

 

3人?チャカ、カーン、ミドラーさんだな。

ミドラーさんは由花子さんみたいなデザインをされていたから間違いないだろう。

さて、肝心の対戦であるが……中ボスモードのヴァニラアイスはさすがの承一郎でも苦戦を強いられる。

何せ中ボスモードのヴァニラアイスはDIOよりも強い。亜空に入ったクリームの玉攻撃は全てガード不能だからだ。何回か見て来た俺達はパターンを見切ったが、所見でどこから現れるかわからないクリームの攻撃を避けきるのは至難の業だ。

ガード不能だとわかってからはピョンピョン飛んで回避する承一郎のホルホース。それ、正解。

何とか攻略法を見出だした承一郎は材木座と交代することなくヴァニラアイスを撃破。

 

ヴァニラアイス(静)『おのれ!ホルホース!』

 

ホルホース(八幡)『げっ!無敵かよ!さてはテメェ!吸血鬼になったな!』

 

正確には屍生人だけどね。

 

ホルホース(八幡)『だったら太陽には弱いよなぁ!J・ガイルの旦那!』

 

窓をぶち抜いて太陽を当てるホルホース。

 

ヴァニラアイス『貴様なんぞにぃぃぃぃ!』

 

ホルホース『一生やってな』

 

さて、次はDIO戦だな。どういうストーリー展開でいくか。

 

最終話 DIOの呪縛

 

なにぃ!?このタイトルコールは!?

通常のDIOが相手ならタイトルコールは『DIOの世界』だ。だがこのタイトルコールの場合は……。

影DIO……『邪悪の化身DIO』のタイトルコール!よりにもよってホルホースのラスボスは通常のDIOじゃあなく、無印では『誇り高き血統ジョセフ』……若ジョセフと同じく完全な隠しキャラである影DIOが相手なのかよ!

 

八幡「影DIO……だと?」

 

承一郎「影DIO?」

 

八幡「ああ。このゲームではDIOも二人いる。前世の俺って屋敷にいるときは大抵真っ暗な館の中で上半身裸で生活していたのは知ってるか?」

 

承一郎「あ、ああ……何故かその記憶があるから…」

 

八幡「その時のディオを再現したのが影DIOだ。でもこのゲーム、本気を出した時のDIOよりも影DIOの方が何故か強い!無印での若ジョセフの時もラスボスは影DIOだったが……」

 

ジョセフ「苦戦したのう。年老いたワシの方ではラスボスは通常のDIOだったから違いがわかったが……影DIOの方が苦戦したわい」

 

と、とりあえずストーリー脳内展開。

 

影DIO(八幡)『ホルホースか。承太郎達を倒してくれたようだな……嬉しいぞ』

 

ホルホース(承一郎)『へっ!くたばれ!DIO!』

 

ここに来て大体流れを掴んだのか、今度は承一郎がホルホースのセリフを想像して発言する。

どぉぉぉぉぉぉん!

背後に瞬間移動をする影DIO。

 

影DIO(八幡)『ほう……?私を暗殺しようとするとは大した度胸だ。その度胸を買って今回は許そう。どうだ?私に永遠に仕える気はないか?』

 

ホルホース(承一郎)『へっ!俺とJ・ガイルの旦那は無敵のコンビだ!』

 

影DIO(八幡)『そうか……ならば死ぬしかないなぁ!ホルホース!』

 

八幡「承一郎!変なハイキックを空振りしたら気を付けろ!ガード不能の空列眼刺驚が飛んでくる!ルビーレーザーが飛んで来るのと同じだと思え!」

 

承一郎「空列眼刺驚!?何でこの時代の父が空列眼刺驚を使ってくるんだ!」

 

知らねぇよ!表も裏も何故か使ってくるんだよ!

 

八幡「あと、通常のDIOなら承太郎のように無駄無駄ラッシュをしてくるが、影DIOには無駄無駄ラッシュがない!代わりに影のザ・ワールドが前触れもなく飛んで来るから気を付けろ!」

 

承一郎「気を付けようがないだろ!」

 

案の定、影DIOは強かった。

特に空列眼刺驚と影に覆われたザ・ワールドがバンバン飛んでくる。通常DIOならスーパーコンボのナイフもただの必殺技として打ってくるし、『WRYYYYY!』と叫んだらガード不能のスーパーコンボ、肉の芽を飛ばして来る。コマンド投げまで使ってくるし。ガード不能技が多すぎる!

突然本を読み出したと思い、挑発かと思って攻撃をすれば命中した瞬間に時を止めたのか背後に瞬間移動。

幸いな事にコンピューターは『時よ止まれ!』と通常DIOにあったロードローラーが無い事だろう。

 

承一郎「強すぎる!パターンが存在するヴァニラアイスよりも強い!本当に普通の父の方が弱いのか!?」

 

何故かジョナサンの肉体とある程度は馴染んでいるはずの通常DIOよりも影DIOの方が厄介だ。隠しキャラが弱いこのゲームにおいて、数少ない例外は若ジョセフと影DIOだろう。

 

承一郎「くそっ!現実だったらこんなに苦戦はしないのに!」

 

八幡「遠回しに俺には勝てる的な発言は止めてくれね?」

 

ただでやられるか!とはいえ、影DIOの攻撃って俺よりも承一郎の方が使えるんだよなー。

空列眼刺驚と肉の芽は吸血鬼の技だから使えないし。承一郎はモード影DIO……と。覚えた。

ヴァニラアイス以上に大苦戦をしながらも何とか承一郎は影DIOを倒した。

 

エンディング

 

うつ伏せに倒れている影DIOを見下ろしてホルホースは笑う。

 

ナレーション『ついにDIOを倒したホルホースは喜びに打ち震え、余韻に浸っていた』

 

あ、やっぱり反逆ルートだったのね。

 

ホルホース『テメェには心から忠誠は誓ってないんだよ!魂までは売らねぇぜ!これで俺に敵う奴はいなくなった!』

 

うん。ニューヨークの行動からそれは知ってたからいまさら驚かない。

 

ホルホース『だが俺は一番よりナンバー2の男!これが俺の人生哲学だ!文句あっか!』

 

スタッフロール。

えー……DIOを見限って選んだのがJ・ガイルゥ?

まぁ、J・ガイルなら影から操るのには最適な馬鹿さ加減だろうけど……。

しかし、ラスベガが影DIOだった割にはショボいエンディングだった……。

ポン♪

 

承一郎「八幡……組織のリーダーとして言っておく」

 

八幡「次にお前は『部下は選べよ?』と言う」

 

承一郎「部下は選べよ?ハッ!」

 

チャカ(辻斬り反逆エンド)、アヌビス二刀流ポルナレフさん(辻斬り反逆エンド)、デーボ(立場乗っ取られルート)の時に言われまくったからもうわかるわ!

ペットショップとミドラーさんがどれだけ貴重かわかるわー。

 

承一郎「中々手応えのあるゲームだった。たまには格ゲーも良いね」

 

さて、次はホルホース&ボインゴか。

承一郎にやってもらうかね?あ、そろそろいろはにも出番を回すかなぁ?

 

←To be continued


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