やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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まさかの終わりに唖然とするアヌビス神最初のストーリー。さて残るアヌビス神のカーンやアヌビス二刀流ポルナレフはどうなる?


格ゲー『未来への遺産』をやってみよう9『カーン&アヌビス二刀流ポルナレフ編』

side比企谷八幡

 

チャカ編が終わり、今度は未来への遺産をセットする陽乃さん。

アヌビス神キャラであるカーンとアヌビス二刀流ポルナレフさんが残っているからだ。

ちなみにカーンは裏花京院同様に隠しキャラであるのだが……

昨日閣下は裏花京院を使う際に……

 

ヴァレンタイン「安心したまえ。プロアクション・リプ○イという物を使って隠しキャラは全て出してある」

 

閣下……ゲーマーとして一番やってはならないことを。

閣下が言っている物は所謂リアルチートアイテムである。

データにバグを作り、ゲームの難易度を一気に下げるアイテムだ。

隠しキャラを強制的に登場させるなんてのは当たり前。

アクションゲームで常に無敵だったり、RPGでは資金やレベルがカンストしていたり、その段階では無いはずのアイテムを持っていたり、ストーリー上いないはずのキャラがいたりなどを作り出す事が出来るわけだが…。

ゲームが著しくつまらなくなる上、データや下手をしたら本体にも悪影響を及ぼしたりするし、RPG等ではよくある負けバトルで負けることが出来なくなったりするなどでゲームが詰む場合もある。

とにかく邪道アイテム。それを閣下は使ったようだ。

もっとも、隠しキャラを登場させるためにはスーパーストーリーモードをやり、ある程度史実を再現したりすることで得られるポイントを貯めないと出てこないので、必要な処置とも言える。

特に裏花京院はかなりのポイントが必要だったらしい。さすがにそこまでやってる時間も無いしな。

 

という訳で、カーン編をスタート。

オープニングではチャカを倒したポルナレフさんが散髪に行った時から始まるらしい。

え?ドンパチ直後にアヌビス神を破壊しないで散髪に出掛けたの?

 

承太郎「信じられないことだが、これは史実だ」

 

ポルナレフ「第三者の視点から見たら、私は何をしているんだろうな……」

 

当時の仲間はおろか、未来の自分にも呆れられるとは当時のポルナレフさんも思いもしなかったであろう。

ストーリーはそこでアヌビス神を床屋に預けた所から始まる。

 

ナレーション『ポルナレフ達は途中で拾った刀を警察に届ける前に散髪屋に寄っていた』

 

待て。ポルナレフさん『達』?

 

承太郎「当時、既にポルナレフは仲間の中でもトラブルメーカーとしての扱いを受けていてな。俺が護衛と監視を兼ねてポルナレフに付いていっていた」

 

ポルナレフ「そういう扱いを受けていたな。無事だったから笑い話で済んでいたが……」

 

陽乃「今更だけど、床屋さんにポルナレフが行っていなかったら私も犬と川が嫌いにならなかったかも?」

 

たらればですね。

確かに「だったら先に刀を処理する方を優先しね?」とも思ってしまう。まぁ、アヌビス神の特徴を知っていなかった訳だから油断をしていたんだろうけど。

 

ポルナレフ『ちょっと親父。この刀そっちに置いといてくれ』

 

散髪屋の親父『はい………』

 

あ、オチが読めた。画面の散髪屋のおっさんの目が既にイッチャッテるし。

 

ポルナレフ『な……なんだ!?て、テメーは散髪屋の主人じゃあねーのか!?』

 

カーン『おれだよ、まぬけっ。アヌビスの暗示のスタンドさっ』

 

わー、陽乃さん口わるーい♪まぁ、今でもある意味では口が悪いですしね?

 

第1話 誇り高き騎士

 

……誇り高き騎士(笑)の間違いじゃね?

 

ポルナレフ「何か言ったか?八幡」

 

八幡「いえ、何も」

 

ポルナレフさんがキレかけているのでこれ以上の茶々は危険だ。それに財団の序列としては直属では無いにしても上司だし。

 

さて、このカーン。まずは最初から抜刀している為かスタンドモードが存在していない。本体モードとスタンドモードの切り替えがこのゲームの売りだと思うんだけどなぁ。

更に言えばカーンはハッキリ言って隠しキャラにする必要あった?……と言うくらいチャカと比べて性能が悪かったりする。

スラッとしたチャカに比べてずんぐりした見た目のカーンは攻撃力こそ重いものの、スピードは遅く、とにかく連続技に恵まれていない。

特に最後のが格ゲーにおいて致命的とも言える。

 

陽乃「花京院の時でも思ったけど、隠しキャラが不遇過ぎない?普通隠しキャラって強いキャラだよね?」

 

同感です。

チャカと共有している技は『覚えた』だけである。

他の必殺技は刀を振り回してグルグル回る鬼骸斬。この技もクセが強い。

 

陽乃「コマンド技ならまだしも何で溜め技!?」

 

そう、溜め技なのだ!基本的にガイルのようなキャラ以外での溜めキャラの……しかも中途半端な牽制技に溜め技は向いていない!

残る必殺技は所謂『昇龍拳』タイプの対空技。刀を使っているから『弧月斬』?

うん。上級者タイプのキャラクターだわ。

ちなみにだが、ポルナレフさんのトラウマを抉る技は必殺技とは違う形で存在していた。

 

陽乃「あ、これ……」

 

ポルナレフ「冒頭のシーンで本来ならやられていた技だな。未然に防いだが……」

 

通常投げにそれはあった。

 

カーン『食らえ!顎ごと剃り落としてやる!』

 

背後に回り込んで羽交い締めし、アヌビス神で顎をザシュザシュ斬っている!

顎ごと切り落とすって過激ですね!普通はそれで死んでませんかね!?

 

スーパーコンボは………うん、次元断のカーン版と鬼骸斬の強化版だな。

 

陽乃「まぁ、この当時の戦いって史実でのメインはポルナレフを乗っ取った後だからねぇ~。カーンが強くないってのも納得なんだけど…」

 

それ故に隠しキャラであることが逆にわからん。

陽乃さんは徐々に慣れてきたのかポルナレフさんを撃破。『未来への遺産』なので途中デモはカットされており、そのまま次の対戦。

次は………

 

承太郎「俺か……史実では確かにその場にいたし、カーンを倒したのは確かに俺だ。名前はすっかり忘れていたがな」

 

陽乃「うん。だって私も良く覚えてなかったもん。知り合いがチョロっと口に出した程度だったし」

 

乗っ取っておいて名前を覚えられておらず、今になってやっと思い出されたとか…御愁傷様。カーンさん。どうか安らかに……(死んでいない)。

 

ストーリーが無いので淡々と進む。こうなるともう作業だよな。

想像でストーリーを組めば、承太郎を殺したカーンが次に狙うはジジイとその仲間である三人のみ。

イギー、アヴドゥル、ジジイの順番で倒していく。って待てよ?てっきりこの場合はジジイがラスボスかと思ったのに…。となると、DIOがラスボスか?

……と思っていたのだが。

 

最終話 戦慄の侵入者!?

 

海老名「私……っていうか、花京院がラスボス!?」

 

最終話と言うからにはそうなのだろう。辻褄が合わなくもない。

花京院は…以下略…なのでカーンに襲われた時にはその場にいなかった。

もっとも、だったら何でチャカの時にはいたのん?となるわけだが。

さて、花京院を倒してエンディングだ。どうなる?

 

ナレーション『散髪屋を乗っ取ったアヌビス神は、その後もDIOの為に戦い続けた』

 

カーン『DIO様はあまりに強く、俺にはかなわぬスタンド。だから俺は忠誠を誓った…』

 

スタッフロール。

 

……これ、チャカの冒頭の台詞じゃね?面白くもなんともないエンディングなんですけど?まぁ、奇をてらいすぎたチャカのエンディングもシュールだったけどさ。

 

陽乃「もう良いかな。さすがに続けて二回は飽きちゃったから、今度は雪乃ちゃんがやってみる?」

 

陽乃さんは雪ノ下にコントローラーを渡す。

 

雪乃「私が?どうしてかしら?」

 

陽乃「昨日、材木座君がガハマちゃんにイギーをやらせていたのが理由かな?サブレの飼い主であるガハマちゃんがイギーをプレイしたらサブレが喜ぶ…とか言ってたじゃない?だったら、私の前世の最後の一人である『アヌビス二刀流ポルナレフ』を雪乃ちゃんがやって欲しいかな?」

 

雪乃「まったく姉さんはいつも突然に思い付きで動くんだから……私はピコピコはやったことが無いって言っているでしょう?」

 

あー……これも遊戯部との騒動で言っていたな。

今時のテレビゲームはピコピコ言わないだろって内心突っ込んだ記憶があるわ。

 

陽乃「まぁまぁ。こんな機会がないと雪乃ちゃん、ゲームをやらないでしょ?基本的に前世持ちか、縁がある人がやる流れだから、雪乃ちゃんの出番が無くなっちゃうよ?それに、私だって格闘ゲームは初めてだったけど、クリア出来たんだし。それとも自信がないかなー?雪乃ちゃん。初めてのテレビゲームだからそれも仕方ないっか♪」

 

うわっ!実の妹に挑発始めたよこの人!

そうなると基本的に負けず嫌いの雪ノ下は……

 

雪乃「下らない挑発ね、姉さん。そうまで言うからには姉さん以上にアヌビス神を使いこなして見せるわ」

 

や、アヌビス神じゃあなくてアヌビス二刀流ポルナレフさんなんだけど。

ポルナレフさんは昨日ジョルノが扱っていたからわかるけど、それとアヌビス神が重なるとどうなるか想像できないんですが。

まぁ、お遊びだしいっか。本人は真剣になっちゃったけど。

雪ノ下はアヌビス二刀流ポルナレフさんを選択して開始。

 

ポルナレフ『この刀、近くで見ると、すげえ美しいぜ。抜いてみるか……ハッ!』

 

オープニングは史実通り。

 

ポルナレフ「いや、史実とは違うな。このストーリーでは私が意図的に抜いているが、実際はカーンとの戦いの騒ぎを聞いて駆け付けた警察官がアヌビス神を取り上げようとし、騒ぎのドサクサで鞘が抜けたのが原因だ」

 

始めから史実と違うのか。これは期待が持てそうだ。

アヌビス神に操られたポルナレフさんの戦いが始まる。

 

陽乃「見た目はポルナレフで中身は私ってことだね♪」

 

陽乃さん。想像しちゃうから止めて下さい。横牛戦でポルナレフさんの体に入った相模を思い出すだろ。

 

最初の戦いはいきなり承太郎。そこはカーンと同じくその場にいた関係かね。

雪ノ下は……まぁ初めてテレビゲームをするわけだから下手なのは仕方ないか……。

 

承太郎「テレンス戦を思い出すな……それに、負けているのが史実通りというのもなんとも……」

 

雪乃「く………こんなのはやりながら慣れて覚えていけば良いのよ」

 

有言実行とでも言うのだろうか?雪ノ下は徐々に慣れた感じで通常技でごり押しをする。まずは基本操作から覚えていく感じらしい。

 

八幡「アヌナレフさんも結構強いな」

 

陽乃「溜め技が1つしか無くなったからガチャコンでも技が暴発するし、その必殺技が性能良いみたい」

 

ポルナレフ「そのアヌナレフさんって呼び方は止めてくれ」

 

だって一々正式名称を言うのめんどいし。裏ポルナレフさんでいっかな。

しかし性能が強い。ゲーム自体が初心者の雪ノ下をキャラ性能がカバーしている。特にアヌビス神で斬りつけた後にチャリオッツの剣で複数切り上げ、さらに浮かせダウンを奪う必殺技は威力高いし攻撃範囲が広いしで凶悪だ。

雪ノ下が勝ってるわけではないぞ!?そのキャラ性能が凄いということをわすれるな!?

……ガン○ムかよ。

対戦は進み、イギー、アヴドゥル、ジョセフと対戦が進む。この辺はカーンと同じ対戦順序だ。途中デモが無いのが惜しまれる。

そして裏ポルさんと雪ノ下の関係はア○ロとガ○ダムの関係のそれだった。

当初は裏ポルさんの性能に頼りきりだった雪ノ下もアヴドゥル戦の時には必殺技やスーパーコンボを使いこなし、ジジイの時にはキャンセルすら使いこなす。

その頃には有効な連続技を模索するほどだ。

雪ノ下姉妹はバケモノか!流石は柱の一族の眷属でジョルノの親戚!ニュータイプなの!?

そしてカーンの時にはラスボスだった花京院の後はアレッシー。

子供にされた裏ポルさんの姿は……刀の切れ端を持った子供?

 

陽乃「あ、イギーに躓いた時の子供だ」

 

つまり前世陽乃さんの最期の姿だったと……。

そして裏ポルさんは反逆ルートだった。対戦はヴァニラ・アイス、DIOへと続きエンディングへ。中間デモについてはチャカのストーリーで補完。

 

ナレーション『すべてのスタンド使いを倒し、手当たりしだい闘い続けたアヌビス神は既に暴走してしまっていた』

 

アヌビス神を暴走させるの好きだな。CA○COM。

 

ポルナレフ『やつらを全員、ブッタ斬ってやったぜ!ワッハハハハハー!』

 

ポルナレフさんのキャラじゃあないですよー。

 

ポルナレフ『後に残ってる奴は……』

 

え?誰が残ってるの?でもすべてのスタンド使いを倒したって言ってたよな?

 

ポルナレフ『てめーーーーーだァーーーー!』

 

まさかのメタエンド!プレイヤーに向けて攻撃して来やがった!

 

雪乃「受けて立つわ。姉さん」

 

陽乃「へぇ……私じゃあ無いけど面白そうじゃん?ドンパチなら受けて立つよ?」

 

ここで面白がらないで下さい。

めんどくさいんで。次は誰がどのキャラを使ってプレイするんだろう?

 

←To be continued




カーン、アヌビス二刀流ポルナレフについてはあまりプレイしてなかったので技の解説は出来ません。
アヌビス二刀流ポルナレフは中々使いやすかったという記憶があるだけですね(^_^;)

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