やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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立場辰のオロチ

side立場辰(オロチ)

 

小町「姿を現すなんて余裕じゃんか」

 

エリザベス・ジョースターが私を睨みながら構えます。この娘はパワーだけならヒュドラと対等だと聞いていますから、楽しめそうですね。

それに、勘違いしているようですが。決して侮っているわけではありませんよ?

 

オロチ「純然たる事実です。私はあなた達よりはるかに強い」

 

神の一柱として君臨している私ですが、他の11柱と私は別格です。

 

小町「ルビー・レーザー!」

 

ピカッ!

 

エリザベス・ジョースターは切り札とも言える波紋のレーザーをいきなり射ってきました。出し惜しみせずにいきなりやってくるあたりは肉弾戦をいきなり挑んでくる愚は避けたのでしょう。

しかし、甘いですね。

 

シュウウウウウ………

 

オロチ「………」

 

私の胸から服が焼けた煙が上がりますが、私自身は全くの無傷です。私にレーザーは通用しません。

 

小町「効いていない……当たってないの?」

 

いいえ?命中しましたよ?確かにこの私に。しかし普通ならば一撃必殺と成りうるレーザーも、この私には無意味なのですよ。

 

オロチ「光の熱線を放つその攻撃。普通ならばそれで終わっていたでしょうね?」

 

効かないのですよ。レーザーを防ぐ手はいくらでもありますが、直撃しても通用しない攻撃にわざわざ手段を講じる必要はありませんからね。

 

沙希「パパウパウパウ!波紋のカッター!」

 

シュルルルル!

ツェペリが酒を煽って口から波紋入りの液体円月輪を飛ばして来ます。

 

オロチ「波紋のエネルギーで液体を固定化させ、回転させて飛ばす一種の円月輪。しかし、液体というのが仇となりましたね」

 

ピキィィィィィィィィン!

円月輪を氷で固定化させ、そしてそれを掴む。

 

オロチ「光すら通用しない私に波紋の円月輪が通用するとでもお思いですか?お返しです。パパウパウパウってところですか?」

 

私は手裏剣を投げるようにツェペリとエリザベスに向けて投げ返しました。

エリザベスの方は反応できたようですが、ツェペリの方は無理だったようですね。手裏剣を避けきれず、ツェペリの四肢を大きく切り裂く。

 

小町「は、速い!ヒュドラの攻撃よりも!それに何でオロチが氷の攻撃を!」

 

本来ならば私はここまで強力なものでは無かったのですがね?私をここまで強くしたのは人間なんですよ。

 

オロチ「恨むであれば……」

 

私は音速のスピードでツェペリに迫り……拳をツェペリにぶつける。

 

オロチ「八岐大蛇にここまで神格性を与えたあなた方人間を恨むべきですね」

 

沙希「!!!」

 

ツェペリは反応することが出来ぬまま私に殴り飛ばされる。

 

川崎沙希(サマーハプノ・サファイア)…再起不能(リタイア)

 

八幡「俺達人間が?」

 

オロチ「そうです。本来であれば酒好きの女と人喰いの伝説でしかなかった化け物の蛇。八岐大蛇はその程度の最弱の宇宙意思でしかありませんでした。日本神話における化け物の中の化け物と言えど、孫悟空やヒュドラに比べれば私はただ狡猾なだけの存在でしか無かったのですよ」

 

ああ、本当に素晴らしい伝説を人間は八岐大蛇に加えてくれました。特に………。

 

オロチ「1つ1つの頭に8つの属性を加えてくれるなんて素晴らしき贈り物……これにより私はヒュドラに匹敵するだけの力を得ることが出来たのですから……」

 

私は本体である立場の体から私自身と言える八頭のスタンドを展開する。

 

オロチ「炎、水、風、土、雷、氷、光、闇……私はこれらを自由自在に操る事が可能!例えばこんなことも!」

 

私は闇の力を収束させ、エリザベスに飛ばす。

 

小町「こ、小町の体が……吸い寄せられる!」

 

オロチ「ブラックホール……これに吸われてあなたは果たして無事でいられますか?」

 

小町「あ、あああ………うわぁぁぁぁぁ!」

 

八幡「ジェムストーン・ザ・ワールド!」

 

時を止めましたか……。

私が展開したマイクロブラックホールは周囲の竹を吸い込むだけでエリザベスを飲み込むには至りませんでした。しかもこのブラックホール、強力過ぎる故にクールタイムが1週間という弱点もありますから連発が出来ないのが弱点と言えば弱点ですね。

比企谷○良が数日前に現れた平行世界人を恐れたのはこのマイクロブラックホールを将来的に自在に操る事が出来るようになるからです。

 

小町「ありがとう……お兄ちゃん。あんなものを食らったら人間なんて……ううん、下手をしたら地球が滅ぶよ……」

 

八幡「八属性を自在に操れる……ブラックホールまで…チート以外の何物でもないだろ……あんなの……」

 

承太郎「気を抜くんじゃあない!ブラックホールを操れるとするならば……」

 

その通りですよ空条承太郎さん。闇の最大攻撃がブラックホールならば、その逆は………。

 

オロチ「ホワイトホール」

 

光の最大攻撃はホワイトホールです。

ブラックホールが重力の崩壊と加圧、宇宙のあらゆるものを吸い込むという宇宙のバグならば、ホワイトホールはブラックホールが吸い込んだ物を吐き出すバグ。

DIOとエリザベスの周囲に展開されたバグの次元の壁から先ほど吸い込んだ竹や灯籠を吐き出す。

折れた無数の竹は槍や鈍器となって二人を襲う。

 

小町&八幡「がああああああああああ!」

 

ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!

全方位から襲いくる凶器達により串刺しになる二人。

ふふふ……さしもの最強クラスの近距離パワー型でもゼロ距離から放たれるオールレンジのホワイトホールはどうしようもありませんでしたか。

 

比企谷八幡(ザ・ジェムストーン)…再起不能(リタイア)

比企谷小町(サンシャイン・ルビー)…再起不能(リタイア)

 

いろは「エメラルド・ヒーリング!」

 

エリナの回復の弾丸がDIO達の傷を癒しますが…。見事に気絶した三人をすぐに戦線復帰させる事は出来ないようですね。

もっとも、ツェペリはともかく致命傷だったDIOとエリザベスを即座に元に戻してしまう辺り、治癒に関しては反則的な力と言わざるを得ないようですが。

フェニックスよりも厄介かも知れません。

 

陽乃「小町ちゃんや八幡くんがこうまであっさりと…」

 

材木座「無敵性なら任せろ!」

 

ほうほう……シュトロハイムが果敢に襲ってきますか。

しかし甘いですね。

 

三浦「ヨシオ!近付くんじゃあない!」

 

オロチ「火よ」

 

シュトロハイムの足元から巨大な青い火柱を上げる。

とあるゲームの特性から私が使う炎は全て青い炎。その温度は並の炎よりも遥かに高い。

 

材木座「ぬうううう!溶ける!我が体が溶ける!」

 

ドロドロドロドロ……

シュトロハイムは錆びた溶けた金属の体となって動かなくなりました。

そしてスタンドが解除され、全身におびただしい火傷を負って倒れました。完全なる無敵なんてものはありませんよ?この私以外にはね。

しかし、あんな状態になってもなお、生きておりますか。防御力に関しては並のスタンド使いよりも無敵というキャッチフレーズはあながち嘘では無いようですね。

 

材木座義輝(ガンズ・アンド・ローゼズ)…再起不能(リタイア)

 

結衣「ヨッシー!いやぁぁぁぁぁ!」

 

承太郎「いろは!」

 

いろは「わかっています!エメラルド・ヒーリング!」

 

オロチ「素早い対処で感心しますよ。エリナ・ジョースター。私の攻撃を受けながらも現段階では誰も死んでいない。あなたのその力は反則ですね」

 

雪乃「遊び半分でありながら……」

 

当たり前ですよ。この最強の宇宙意志となった私相手では、本気で戦っては一瞬で勝負がついてしまいますからね。

私は無造作に宙を握ります。

ガシッ!

 

静「なっ!」

 

私の手は静・ジョースターの胸ぐらを掴んでいます。

こっそり透明化して私を攻撃しようとしたようですが、その手は読めているんです。

 

オロチ「透明化なんて無駄なんですよ。透明化を暴く手段なんていくらでもあるのですよ。例えば私の周囲に微風を流しておけば、簡単に位置が割り出せます。もっとも、私の風はその程度ではありませんがね」

 

掴んだ静・ジョースターに竜巻を纏わせます。ついでに真空からくる鎌鼬を加えておきますか。

 

オロチ「お別れです。静・ジョースター」

 

静「!!!!!!!」

 

悲鳴すらもあげることが出来ず、静・ジョースターは切り傷を無数にすくり、吹き飛んでいきました。

髪がズタズタになり、サングラスまで粉々になってしまったようですね。

髪もサングラスも静・ジョースターにとっては宝物でしたか?これは申し訳ない事をしてしまいました。

美しい美女を喰らうのは私の至上の悦びなのですが、もはやその影もありませんね。

仕方がありません。このままお亡くなりになって頂きますか。

 

静「う………うぐぐ………アクトン……」

 

オロチ「レクイエムなんて無粋な真似はさせませんよ?大人しく気絶でもしてなさい。そのままお亡くなりになっても構いませんので」

 

私が真空の刃で静・ジョースターの頸動脈を切り裂きます。

 

仗助「ジョジョ!クレイジー・ダイヤモンド!」

 

東方仗助が静・ジョースターを治しましたか。

ご馳走の生け贄を元に戻してくれるとはなんとありがたい。

1800年前はご馳走を食べ損ないましたからありがたい限りです。

 

静・ジョースター(アクトン・クリスタル)…再起不能(リタイア)

 

仗助「よくも俺のカワイイジョジョをやりやがったな!テメェの作った竹で串刺しになりやがれ!」

 

東方仗助お得意の自動追尾弾ですか。東方仗助の直す力は直しきるまではどこまでも「直す」ことが厄介なところです。もっとも……

 

オロチ「一旦灰にしてしまえば、その中を突き進んでも私に竹が刺さることは無いのですがね?」

 

私は炎で竹を消し灰にまで燃やし尽くし、その中を無傷でつき進む。

 

仗助「な、なんだと!?」

 

オロチ「あなたを早い段階で倒せて幸いでしたよ。あなたのクレイジー・ダイヤモンドはかなり厄介なスタンドでしたからね。頭に血が上りやすい性格で助かりましたよ」

 

竹のすすを私は手に取り、東方仗助に見せつけます。

 

仗助「まさか……俺がかつてやった方法で……」

 

そうです。そのまさかですよ。

私は風の力で自分の体に付いているすすを払い飛ばし、手の中にあるすすを東方仗助の目に塗り尽くします。

 

仗助「ぬおっ!このままじゃあ、俺が!」

 

東方仗助は目のすすを袖でこすり落としますが……手遅れですよ。あなたはまた食らうんです。自分の自動追尾弾を……

 

仗助「ぐああああああああ!」

 

再生した竹により東方仗助の目は潰れ、すすを払った腕に竹が幾重にも突き刺さり、切断されます。当然ながら既に意識は保っていないようですね。

出来れば目から竹が再生し、脳を突き破っていたのならば楽だったのですが、上手くはいかなかったようですね。男に用はありませんから死んで頂いてもよろしかったのですが。

 

東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)…再起不能(リタイア)

 

陽乃「東方社長!」

 

雪乃「悪魔よ……奴は悪魔だわ……」

 

葉山「人間の娯楽が生んだ悪魔……」

 

徐倫「強すぎる……蛇のオロチ……」

 

戸塚「弱点は……あいつに弱点はないのか!」

 

いろは「いくら治しても無意味……攻略の糸口さえ見当たりません……」

 

相模「ならば結衣ちゃん!」

 

結衣「あたしの能力が命中すれば!」

 

由比ヶ浜結衣のリバース・タウンですか。確かに厄介な能力の1つですが。

 

相模「ラスト・ノート!」

 

L・N「ソラソラソラソラ!」

 

ふ……無駄ですよ。近距離パワー型の力ですら私には通用しないのですよ?ラスト・ノートの攻撃力なんて私には意味がありません。それよりも恐ろしいのはリバース・タウンぐらいですか。

それでも………

 

オロチ「当たらなければどうということはありません。私の攻撃は遠近共に弱点はありませんよ。石つぶて!」

 

結衣「きゃあああああああああああ!」

 

炎で消し炭にしたりはしませんよ?彼女は美味しそうですからね。

 

由比ヶ浜結衣(リバース・タウン)…再起不能(リタイア)

 

相模「何で……何でうちのラスト・ノートが当たったのに……怨嗟が通用しない?」

 

オロチ「私に罪悪感があるとでもお思いですか?相模南さん。あなたもオードブルとしては最適な美味しさですかな?もっとも、新しいブラッディ・アローを作り出した時には良い柱の一族になりそうですから、食べてしまうにも惜しい。まぁ、後でゆっくりと考えますか」

 

私は相模南の腹部に当て身を加えて気絶させます。

本当に迷いますね。

 

相模南(ラスト・ノート)…再起不能(リタイア)

 

雪乃「由比ヶ浜さん……相模さん……その無敵の概念を凍結させれば……」

 

オロチ「面白いですね。やってみてはいかがですか?」

 

雪乃「フリージング・ビーム!」

 

オロチ「私に氷の力があるのをお忘れとは……そんなものが通用すると思っている段階で愚かなのですよ。姉妹もろとも氷漬けになりなさい」

 

私は雪ノ下雪乃のビームよりも更に濃密な氷を浴びせ、姉妹共々氷像にします。

ふむ……妹の方は柱の一族に姉の方は食らうとしますか。

 

雪ノ下雪乃(エンジェル・ダスト)…再起不能(リタイア)

雪ノ下陽乃(アヌビス神)…再起不能(リタイア)

 

残るは空条親子にスピードワゴン、アヴドゥル、花京院、葉山隼人ですか。それと、ブラッディ・スタンド使いだった今は無能な者達の戸部、大岡、大和……。

空条承太郎以外の厄介なスタンド使いは全て潰したと考えて良さそうですね。

空条承太郎とスピードワゴンは殺し、葉山隼人はブラッディ・スタンドを復活させて柱の一族に…。空条徐倫は食べるとして……アヴドゥルと花京院は前世が男でしたから旨いかどうかはわかりませんが食らうとしましょう。

 

メインディッシュは………

 

ちらりと私はエリナ・ジョースターを見ます。

彼女が最高のご馳走でしょうね?クシナダ姫を思い出しますよ……。

じわじわと絶望という調味料をふりかけ、その血肉を食らうのが楽しみですね……。

 

←To be continued




チート過ぎる……あまりにもチートに作りすぎてしまいました!
蛇のオロチ!
主人公である性悪コンビも含めて次々と仲間達が再起不能に!
承太郎に勝ち目はあるのか!?

それでは次回もよろしくお願いします!

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