やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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本作で一番暴走してるのってこのキャラのような気がするのは私だけでしょうか?

サブタイトルは気にしないで下さい。

ただ1つ言えることは…海老名さんファンの皆さん、ごめんなさい。


ボラーレヴィーア・ラトゥアテイスタ・プリティカロ・イーマレーロファラ!

side比企谷八幡

 

材木座のプレゼンが終わると、続いて海老名の番だ。

さすがに海老名さんはホシミュの経験があるし、最近は崩れつつもカースト上位だけあって、慣れた様子で説明を始めた。

 

海老名「えっと、私が考えたのはこれです」

 

海老名はポチっとエンターキーを押し、パワーポイントのスライドを始める。その表紙には『棒倒し』と書かれている。

意外に普通だ……。海老名のはずなのに……。ひょっとして海老名姫菜じゃあなく、ビギナ・ギナ?じゃあここにいる雪ノ下はラフレシア?(4-1参照)

いや……新たなウルフスか!今度は海老名が…。成仏しろよ?花京院。

 

海老名「今回のポイントは、ずばり大将の存在です。さっきのプレゼンとちょっと被っちゃいましたけど、こっちは戦略性よりもカリスマ性を重視しています」

 

俺の疑いの眼差しに気付く事もなく、海老名だった奴は淀みなく説明を続ける。

 

静「ハッチ……わかってる……ザ・ジュエルになりかけてるよ……」

 

八幡「お前こそ、クリスタルが矢なしでモリオンになりかけてるぞ?発動させる気だろ…」

 

ギリッ!

 

いろはも徐倫も雪ノ下も奥歯を噛み締めながら睨む。

 

海老名?「生徒人気の高い、サッカー部ぶちょうの葉山隼人くん。彼をこの棒倒しでの大将と位置着けることで全体からの注目を集めます」

 

パッとスライドが切り替わり、やたらめったら爽やかな笑顔を浮かべている葉山の写真が写し出される。

狙いは葉山か……横牛の奴は器に相応しい奴を集めていたらしいからな。

運営委員会の女子がキャピキャピはしゃぎ始めているが、うーむ……文実での解雇組は望み薄だぞ?雪ノ下姉妹を吹っ切ったとは本人も言っているが、幼なじみであることには変わらないから、雪ノ下が苦労したあの文実の解雇組とどうこうなるとは思えんが…。うちらも大分振り回したし。

 

相模「結構楽しそうじゃん」

 

特に相模は大賛成らしいが、俺達同様に海老名を疑っているかも知れない。横牛の犠牲になかけたしな。

他の女子も海老名?の意見に賛成だろう。なんだ?どんな能力でどんな干支がくる?

それとも、復活組か?また横牛か?ハーメルン?マンティコア?アルミラージはアンジェロ化したから良いとして……。

野郎、海老名のキャスティング力を真似やがって…。イベントやるなら集客力のあるキャストを選び、確実なペイを狙う。海老名の戦略を真似るか…。横牛の復活の可能性があるな。

しかも、この案にはかなりの自信があるようで、自信満々に相模に視線を向ける。相模をやらせねーぞ。横牛!

 

海老名(横牛(暫定))「葉山くんは白組なので、赤組の大将を誰がやるかが焦点ですが……ここはヒキタニ君!君がやるべきっしょ!」

 

横牛(暫定)の野郎……今度は俺が狙いか。確かにウルフスにとっては俺が邪魔だろうな。まだアクトン・モリオンの事が表沙汰になっていないのならば、レクイエムを極めつつある俺が一番邪魔だろう。

 

八幡「テメェ………何で俺を指名する?他にもいるじゃあないか。わざわざ文実の粛清王を指名する意味がわからねぇんだがな」

 

海老名(横牛(暫定))「え?だってヒキタニくん、赤組じゃん?敵対する大将同士のカップリング……」

 

ん?

 

海老名?(横牛(暫定揺らぎ))「紅白でめでたいカップリング!」

 

んん?

 

海老名?(ウルフスの可能性低まる)「キマシタワー!」

 

ヤレヤレだぜ………安心したらこちらもキマシタワー!

………頭に。

 

海老名(強く確定)「今日はもうお赤飯だよー!」

 

ああ、こっちもお赤飯になるかもな?お前の血で…。

見るといろはも徐倫も雪ノ下も相模も材木座も安心したような、怒ったような顔をしている。

ジョジョは俺と同じくワナワナと震えてる。

紛らわしいんだよ!それを早く出せや!海老名らしさをなぁ!

俺達の怒り(完全に勘違いの逆ギレ)に気が付く事もなく、既にお腐れモードに突入している海老名は暴走を続けている。

 

海老名「と、とりあえずエビナは、エビナは…自分の興奮を隠そうともせず、淡々と説明を続けます!し、白組の葉山くんが、あ、赤くなったヒキタニくんの棒倒しを……」

 

伸びろ!ハーミット・アメジストォォォ!

 

八幡「震えるぞハート!」

 

静「熱くなるほどヒート!」

 

八幡&静

「二人で刻む!波紋のビート!仙道波紋!超久々のぉ!紫水晶の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)!ボラボラボラボラボラ!」

 

ハーミット・アメジストを巻き付け、ジョジョと俺の波紋が同調する。

二人の波紋が海老名に流れる!

バリバリバリバリ!

 

海老名「ぶはぁ!」

 

八幡&静

ボラーレヴィーア(ぶっとんじまってるぜ)ラトゥアテイスタ(お前の頭がな)プリティカロ(浄化されろ)イーマレーロファラ(邪悪な意思)!」

 

海老名「……こ、コレがハヤハチならば…最高だったのに……ガクッ!」

 

静「くっ!強い波紋でも浄化できないなんて!吸血鬼よりもやっかいだっつーの!」

 

八幡「ダメだこいつ……早く何とかしないと……」

 

海老名姫菜(ハイエロ腐ァント・愚リーン)…再起不能(リタイア)

 

動きを止めた海老名。

本当なら直接山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)といきたい所ではあるが、こんな人数の前で二人がかりの暴行事件を起こす訳にもいかないので、二人の波紋を同調して超久々の紫水晶の波紋疾走を食らわせてやった。ジョジョと俺のレクイエム化した黒水晶の波紋疾走(モリオンブラック・オーバードライブ)(今命名)でも良かったけどなぁ!

本気で心配した分だけ腹が立つわ!(別に海老名のせいじゃあない上に本気で失礼)

 

雪乃「ジョースターさん?比企谷君?」

 

ん?

 

雪乃「確かに海老名さんの趣味に関しては私としても思うところがあるからわかるのだけれど、それにしたって彼女なりに一生懸命考えてきてくれたのよ?それに対してこの仕打ちはあんまりではないのかしら?それもあなた達から頼んだことなのに」

 

雪ノ下がこれ以上無いほどの無表情で冷たく言い放つ。

言われてみれば……完全に俺たちの勝手な勘違いだったわけだし、海老名にしてみればこれでも一生懸命考えてきてくれたわけだから……

俺達、やっちゃった?

 

ゴンッ!×2

 

徐倫「気持ちはわかるが何やってんだよ!」

 

八幡「かっとなってやっちゃいました?」

 

静「今は反省してます?」

 

ゴンッ!×2

 

雪乃「どう見ても反省しているようには見えないのだけれど……」

 

徐倫「露伴先生…これ、矯正施設入れた方が良くないですか?」

 

露伴「ダメだ。一生矯正されないだろう」

 

ですよねー?

 

いろは「どっちもどっちですよ……これ。一応、エメラルド・ヒーリング」

 

あまりにも酷すぎる俺の暴走にいろはは海老名にエメラルド・ヒーリングを施す。屍生人として甦らないよな?

 

ゴンッ!

 

徐倫「いい加減、錯乱するの、止めなさい」

 

はーいヽ( ・∀・)ノ

 

一応、スタンド使いではない人間から見てみたら普通に興奮し過ぎて意識を失ったように見える海老名を危険な状態とみためぐり先輩は生徒会役員に向かって頷く。

ホントに危険なのはこの二人だよ……と言うような目をこちらに向けてるし、相模は完全に涙目のルカでプルプル震えている。

うん、これが生徒会の…じゃあなくて俺達の奉仕部(日常)

生徒会役員達はシュタッと動き、めぐり先輩や相模の態度から俺達の仕業(ジョジョと俺の性悪コンビ)だと気づきつつも、ジト目で海老名の手を引っ張って外へ連れ出す。ズルズルと引き摺られるその姿はロズウェル事件みたいになっていたが、俺達の中では「ウインズナイツ・ロット事件」(ジョジョ第一部参照)だったと声を大にして言いたい。

 

 

なお、後日この事を知った三浦とジョセフとポルナレフさんに説教され、サブレに噛みつかれ、極めつけに承太郎にオラオラされるのはまた別の話だ。

 

←To be continued




はい。今回は海老名暴走会です。

大体原作通りです。

違う点は

海老名は八幡が赤組なのを知らない。この場で知った→知っている

キマシタワー!とお赤飯が逆。更に言えばその言葉は途切れていない。

興奮し過ぎてホントに倒れた→紫水晶の波紋疾走!
ボラーレヴィーア(ぶっとんじまってるぜ)ラトゥアテイスタ(お前の頭がな)プリティカロ(浄化されろ)イーマレーロファラ(邪悪な意思)

八幡が思ったのはロズウェル事件→ウインズナイツ・ロット事件

海老名さんファンの皆さんごめんなさい!

それでは次回もよろしくお願いいたします!

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