やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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新章開始。体育祭編です。


第5章ー3 「目覚める水晶。体育祭編」
奉仕部お悩み相談室サイト


side比企谷八幡

 

文化祭が終わると、秋はなおさらの深まりを見せる。

天は高く、頬を撫でる風も涼しくなってきた。

特別棟へと向かう廊下には人気がない。肌寒い程の涼しさを感じて学ラン(・・・)を羽織り直し、かつらの位置を直す。やたらと前に重量があるかつらだ。静けさの中で、ゆっくりとした俺の足音だけが響いていた。

この学校では秋は慌ただしく過ぎ去っていく。

文化祭の次は体育祭、そして修学旅行。

特に俺達高校2年生の秋は予定が目白押しで、おそらくはこの3つのイベントが連なっている今こそが最大級の青春期間だろう。

そのためか、クラス、学年、学校全体が浮わついているように感じる。

高校生なんてただでさえ浮わついて見える連中だ。それが今はなおさらに盛り上がっている。文化祭で全校が一丸となり(俺を除く)、体育祭では敵味方入り乱れ(俺を除く)、修学旅行では親しい者同士が寄り集まり(俺を除く)、輝かしい青春の1ページを飾るのだ。

そんなしょうもないことを考えながら部室のドアを開けると甘い香りが漂っていた。

 

結衣「あ、ヒッキー。やっはろー……って、何で頭がリーゼントになってんの!?」

 

八幡「………かつらだ」

 

雪乃「胸が異様に開いた学ランを着ているわね?」

 

八幡「……東北の町の学ランを改造した制服だ」

 

俺が薄い反応のまま一般部員用のテーブルを見ると、所狭しとお菓子が並べられていた。どうやら放課後のティータイム中だったらしく、戸塚、川崎、三浦、海老名もそれらを摘まんでいる。材木座は露伴先生のところか?めぐり先輩は生徒会だろう。今日は相模も加わっており、サッカー部が休みなのか葉山もさりげなく加わっていた。もうすっかり馴染んでるな…。流石はリア充代表の葉山。

珍しいことに、いろはや小町、ジジイと仗助もそこに加わってお菓子を摘まんでいた。ジョジョは仕事だ。おいジョジョsideの主人公。新章開始なのに何故いない。

 

仗助「おお、俺の学ランじゃあねえか。頭がバッチリ決まってるぜ?」

 

ジョセフ「ワシも昔の服をやるべきかのう?」

 

八幡「いらねぇよ」

 

ジジイが持つマグカップから湯気が立ち上っている。その隣にあるティーカップにも、今まさに紅茶が注がれんとしていた。雪ノ下だ。

その所作には育ちの良さを感じさせ、どこぞの貴族の出と言われても納得できてしまいそうだ。

おかしいな。むしろジョースター家の方が貴族だった訳だし、現在進行形で世界有数のセレブのはずなのに、なぜ一族の大半が不良化するんだろうか?

老若男女が集まるこの集団だが、何故か絵になっているので茶化すのは控える。いまこの瞬間、この部室にいらないものは何かと聞かれれば確実に俺だ。なので…

 

八幡「比企谷八幡はクールに去るぜ」

 

ジョセフ「待てい!」

 

ハーミット・パープルが伸びて来て拘束される。

え?だって要らなくね?俺いらないよね?

 

仗助「なにさりげなく帰ろうとしてんだよ、オメーはよ」

 

ダメかー。空気に乗じて帰ろうとしたのにダメかー。

だってさー、ぼくの分のお茶が用意されてないしさー。やめようよ。この間の支部長会同の時の会食で俺の席だけ箸が用意されてなかったときみたいじゃん。俺、その時だけインド風の食事の仕方をしようかと思ったぞ。失態に気付いた主催支部長が大慌てで謝罪してきたし、すぐに箸が用意されたけどさ。ちゃんと点検しろよ、その地方支部の総務。

 

いろは「ハチ君のお茶は?」

 

帰ろうとした理由にお茶が無いことに気が付いたいろはがマフィンをもぐもぐしてから言う。

すると、雪ノ下もその事に気付いたのか、そっとソーサーにカップを置いた。ふるふると視線を動かし、机のまわりを確認している。けれど、そう都合よく余ったカップもあるまい。

 

いろは「はい、ハチ君」

 

いろはが茶器棚の中から自分用の予備カップを取り出してお茶を注いでくれる。

パステルカラーのマグカップでおおよそ俺には似合わない代物だが、いろはのカップならば喜んで使わせて貰おう。夫婦サイコー!俺の嫁サイコー!

俺もいろはの横に材木座の椅子を運んでテーブルに着く。用意していたマッカンでも良かったがな。

それぞれ飲み物に手を付けていると、雪ノ下がおもむろにノートパソコンを取り出した。

文化祭実行委員があった頃ならいざ知らず、雪ノ下がノーパソを持ち歩く理由がちょっとわからず、俺は呆けた目で見てしまう。

 

それはそうと、ノーパソとノーパンってすごくよく似てるよね。「ノーパン」「ノーパン」「ノーパン」「ノーパン」、さてこの中にノーパンがあります。どれでしょうか?」

 

カンっ!

 

沙希「全部じゃない。相変わらずバカじゃないの?って言うか…かつらの中身がヘルメットじゃない!」

 

おっと。久々に口に出してしまっていた。そして徐倫が不在だから代わりに川崎がツッコミの拳骨を落として来た。そして痛そうに手を振りながら睨んでくる。

 

八幡「ふ……甘いな。徐倫対策にヘルメットにリーゼントを仕込んで来たんだよ。黒のレースさん」

 

小町「ゴミぃちゃん……その無駄に用意周到なのは何?あと、何で沙希さんのパンツの色を知ってるの?」

 

ガコォォォォン!

小町の波紋入り拳骨を落としてくる。サンシャイン・ルビーでやられてたらヘルメット越しでも気絶してたな。

 

パカッ。コロコロコロコロ……

 

八幡「アーーーーッ!俺の『グレート仗助型リーゼントかつら兼用ヘルメット』が真っ二つに割れてお釈迦になったぁぁぁぁぁ!これ作るのに手間と時間がかかったのにどうしてくれるぅぅぅ!」

 

葉山「すごい説明セリフだね……」

 

特にヘルメット感を出さないように自然にするのには苦労したんだぞ!

 

いろは「…………ハチ君?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

ビクゥ!

 

いろは「ちょっと廊下まで………」

 

ズルズルズルズルズルズル……

 

アーーーーッ!

 

N・E「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!」

 

ギャアアアアァァァァァァァァ!

 

比企谷八幡(ザ・ジェムストーン)…再起不能(リタイア)

 

 

side葉山隼人

 

奉仕部の部室の隅っこでボコボコにされ、白目を剥いて気絶したヒキタニをポイッと捨てた一色が頬を膨らませながら戻って来た。

…………怒らせると怖いな……一色。

そしてヒキタニ……。最近お前のイメージがどんどん崩れていくぞ…。

 

ジョセフ「相変わらず間抜けじゃのう?」

 

わりかし日常的なのか、ジョセフ・ジョースターさんは一言そう言っただけでティータイムを再開した。周りも特に慌てた様子はない。

むしろ慣れていない俺や南がオロオロしてるくらいだ。

しかし、本当に良くできてるな……このヘルメット。

 

仗助「で、雪ノ下。オメェは何してんだ?」

 

雪乃「平塚先生がいた頃に押し付けられたのを思い出したので、久々に持ってきました。何でも新しい活動内容とか言っていた気がします」

 

平塚先生か。懐かしいな…。

雪ノ下さんが押し付けられたというノートパソコンは古いタイプなのか、立ち上がるのに時間がかかっている。SPW財団勢が使っている最新式の業務用パソコンに比べたら雲泥の差だ。

その間、雪ノ下さんは考えるような仕草をしている。もう未練は無くなったけど、それはそれとしてやはり雪ノ下さんは綺麗だ。

俺は由比ヶ浜(結衣と同年代に呼ばれるのは彼氏の材木座だけにしてほしいらしい)と一緒に雪ノ下さんの背後から画面を覗き込む。そこには『read me』と書かれたファイルがあった。

他に特にこれといったファイル等は見当たらない。雪ノ下さんが指を滑らせてそのファイルをクリックすると…

 

奉仕部各位。新たな奉仕部の活動内容として、メールでの悩み相談事を開始します。題して『千葉県横断お悩み相談メール』。各自奮励し、悩み事解決に努めるように

 

八幡「徐倫に無断で何してんだ?あの人は。まぁ、ずいぶん前みたいだし、今は関係なくなったけど。よっぽどこの部活に思い入れがあったんだな」

 

葉山「………復活が早いな、ヒキタニ」

 

この作品はギャグ漫画なのか?さっきまで顔中痛々しいアザだらけだったのに、もう元に戻っている。

 

八幡「承太郎によくやられるからな。あの程度なら波紋ですぐに復活できる」

 

空条博士も過激だね。それに慣れてるって……。

 

雪乃「概ね理解したわ。とりあえず送られてきた相談メールに適当なアドバイスを返信すればいいのね?比企谷君?これ、どうしましょうか?」

 

八幡「どうするって言われても……あの人は既に退職してるし、顧問の徐倫も部長のジョジョも今日はいないからなぁ……」

 

雪乃「だからあなたに聞いているのだけれど。あなた、副部長でしょ?」

 

そういえばヒキタニは副部長だったっけ。ヒキタニは東方会長に顔を向ける。

 

八幡「仗助。これ、どうする?」

 

仗助「良いんじゃあねぇの?つーか、何で俺に聞くんだよ」

 

八幡「お前、特別顧問じゃあないか」

 

仗助「お袋に聞けよ。特別顧問っつったって教師じゃあねぇんだから、決定権はねぇだろうがよ」

 

八幡「それもそうだな」

 

ヒキタニは携帯を取り出してコールする。

 

葉山「何で東方先生の番号を知ってるんだよ…」

 

八幡「家族だからな。俺とジョースター家は家族扱いでの付き合いをしてるんだよ。朋子さんはジジイの妻だし」

 

何度聞いても複雑な家庭環境だな。以前の雪ノ下家と葉山家も汐華を通じた上での家族ぐるみの付き合いをしていたけど、ここまで関係は強くなかった。

ジョースター家が特殊なのか、欧米ではこれが普通なのか判断に迷う。

 

朋子『もしもしぃ?どうしたのよ、八幡』

 

八幡「以前、平塚先生が残した奉仕部の新しい活動内容ってのが出てきまして、それをどうする?って話になってんすけど、どうします?」

 

何でヒキタニはジョセフさんとか空条先生にはタメ口なのに、東方先生とかには敬語なんだろう。

 

朋子『内容次第ね』

 

八幡「かくかくしかじか……」

 

おい。

 

朋子『わかるかバカ!』

 

八幡「え~……」

 

なんなんだよコイツは…。

 

朋子『はぁ……これ、徐倫だったら拳骨よ?さっさと説明しなさい?忙しいんだから』

 

まったくだ。

 

八幡「キングクリムゾン!」

 

ゲシィッ!

 

仗助「いい加減にしろよ?おい」

 

八幡「………はい」

 

東方会長がキレてヒキタニの背中にキックを入れた。

 

今度こそホントにキングクリムゾン!……何で俺が…。

 

朋子『良いんじゃあないの?やってみたら?』

 

八幡「わかりました」

 

ヒキタニは電話を切ると、テキストの内容を確かめる。

 

結衣「平塚先生ってこんなちゃんとしてたっけ?」

 

雪乃「メールとかだとしっかりしていたわ。普段があんな感じだったから意外だったけれども」

 

三浦「そうなん………え?」

 

優美子がぎょっとした雪ノ下さんを見た。

 

海老名「まるで以前からメールをしていたような口ぶりだよね?」

 

雪乃「寂しかったのでは無いかしら?退職してからもしばらくはやり取りをしていたわ。今は京都の方の仕事で忙しいそうよ。でも、講師をしている塾長の元同僚とは上手くいっているそうね」

 

意外だったな。雪ノ下さんが今でも平塚先生と繋がっていたなんて。でも、あの人も生活の基盤が確立出来たようで良かった。それだけが気がかりだったからな。

 

八幡「どれどれ……おや?結構来てるな。何々?PN(ペンネーム)ホモォ┌(┌^o^)┐さんからの……っておいこら(# ゜Д゜)……これ、削除しても良いよな?」

 

ヒキタニが更に目を腐らせ、声を低くして呟いた。

ああ、俺にもわかったよ。削除して良いんじゃあないかな?

 

海老名「なんでよ!ちゃんと見てあげなよ!」

 

八幡「見なくてもわかるわ!お前だろ!これ!」

 

姫菜がスタンドを出して勝手に開封する。

 

 

PNホモォ┌(┌^o^)┐さんからの相談

 

文化祭以来、とあるクラスの男子達(HくんとHくん)の仲が気になります。お互い意識していて腐適切だと思います!H×Hなんて卑猥!超卑猥!いいぞもっとやれ!二人がもっと仲良くなるといいと思うんですけど、やっぱり今くらいの距離感が捗るので悩んでますし、これまでどおりJ×Hも捨てがたいので更に悩んでます。どっちに進めば良いでしょうか?

 

……………

 

八幡&ジョセフ&仗助&葉山

「知るかぁ!」

 

海老名「おおっ!良いねぇ良いねぇ!」

 

ダメだこいつ!前からわかっていたけど最近前よりも酷くなってるぞ!

 

八幡「葉山………」

 

葉山「ああ」

 

削除

 

パァン!ピシッ!ガシッ!グッ!グッ!

 

俺とヒキタニは謎のハンドシグナルを交わす!

H×Hって何だよ!HUNTER×HUNTERか!

 

海老名「そう!そこよそこ!お互いがそこにいるってことを忘れないで欲しいのよ!」

 

八幡&葉山「やっぱり俺らの事かよ!」

 

八幡「解決策!お前はまず病院に行け!アンさんでも良いし、露伴先生も呼んでやる!いや、いろは!ナイチンゲールでこの女の病気を早急に治せ!親戚だろ!お前と結婚したら俺までコイツの親戚になるんだぞ!生涯呪われるなんて嫌だぁぁぁぁ!」

 

いろは「無理です!ごめんなさい!ってゆーか、わたしに振らないで下さいよー!」

 

海老名「生涯、おいしいの、期待してるからね♪」

 

八幡「ふざけるなぁぁぁぁ!」

 

良かった……。俺、親戚とかの類いに関係なくて。

 

八幡「初っぱなから疲れたな……っていうか、本人いるじゃあないか……次だ次!」

 

ヒキタニは早々に忘れることにしたらしく、次のメールの確認に移った。

 

八幡「なになに?PN『お姉さんですよ』さんから?」

 

ヒキタニが言った瞬間、一色の紅茶を飲む手が止まった。

 

いろは「それは読まなくても良いと思いますよ?」

 

八幡「激しく同意だ」

 

葉山「俺も嫌な予感がしてきた」

 

あの人だろう。間違いなく。

 

八幡「これ、学外からも届くのかよ……。しかも、雪ノ下……お前、告知したのかよ……」

 

雪乃「え、ええ………」

 

ジョセフ「陽乃からか……」

 

ピロン♪

 

八幡「何か新しいのが来た……PN『黄金のBOSS』さんからの相談?…『妹の相談を読まないとワサビだ』……ジョルノォォォォォォォ!何してんだお前はぁぁぁぁぁぁぁ!最近余計にわからない!お前というキャラがわからないぃぃぃぃぃ!」

 

雪乃「ジョルノ兄さん……最近はシスコンが入って来たわね…もう立派に千葉の兄だわ……」

 

何で身内からしか届かないんだろうね?

 

八幡「仕方ねぇ……読むか。読みたくないけど。スッゲー嫌だけど。ワサビはもっと嫌だ!」

 

ワサビに何かトラウマがあるのか?ヒキタニ。

 

 

『お姉さんですよ』さんからの相談

 

ひゃっはろ~♪聞いて聞いて!最近、愛しのあの人が冷たいの(>_<)!一度は受け入れてくれたのにどうなってんの!?わたしは順番は気にしないのに!もっと構ってよ!比企谷くん♪

 

八幡&いろは「やっぱり(です)かぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

小町「そうだよ!どうなってんさ!お兄ちゃん!小町も順番は気にしないんだから、もっとラブラブしてよ!」

 

八幡「お前も便乗してるんじゃあねぇぇぇぇ!」

 

御愁傷様、ヒキタニ。あの人からは逃げられない。魔王からは逃げられないんだ……。そして妹も普通じゃあなかった。たまに一色とバチバチやってるから何だろうと思っていたが、そういうことだったのか…。知りたくなかった…。せっかく可愛いのに可哀想な子だった。

更に……

 

PN『音響妻の愛のDX』さんからの相談

いろはちゃん以外を選んだらどうなるかはわかってるわよね?

 

PN『音響』さんからの相談

頼むよ~。後が怖いんだからさ~。それに僕も許さないからね?

 

八幡「あんたらは俺にどうしろっていうんだよォォォ!」

 

頭を抱えて嘆くヒキタニ。

 

いろは「どいて!ハチ君!」

 

一色がヒキタニを押し退けてキーボードを打ち始める。

 

奉仕部からの回答

比企谷くんの嫁より回答します♪ハチ君は渡しません!あなたは葉山先輩とでもよろしくしていて下さい♪ハルさん♪邪魔ですよぉ?

 

一色……俺をあの人に売らないでくれ…。もう俺は雪ノ下姉妹のことは吹っ切ったんだ。

 

八幡「と言うわけだ。後は頼んだぞ?葉山」

 

葉山&相模「だから俺(隼人くん)を売るんじゃあない!」

 

この夫婦はぁ!

一色はまともだと思っていたさっきまでの俺を殴りたい!

それにあの人に堂々とケンカを売るなんて凄いな!

 

八幡「軽い気持ちで始めるんじゃあなかった……精神的負担が半端じゃあない……次は……」

 

PN『仰天水晶』さんからの相談

で、私とお兄ちゃん、どっちがジョジョsideの主人公なの?でも大抵パパや徐倫お姉ちゃんに食われてる気がするんだよね?そこんとこどうなの?

 

八幡「相棒ぉぉぉぉ!お前は仕事中に何してんだぁ!知らねぇよ!メタいんだよ!暇なのかよ!だったらこっち来いよ!」

 

奉仕部からの回答

一応、第5章からは静・ジョースターさんが主人公らしいですよ?俺ガイル主人公が強くなりすぎているので、自重している分、相棒のあなたに視点がいくそうです。頑張って下さい。あと、真面目に仕事しろや相棒(゚Д゚#)

 

仗助「待てよ!俺だったんじゃあ無いのかよ!いつの間にジョジョsideの主人公が交代されたんだ!?薄々は感じてたけどよぉ!」

 

八幡「案外扱いが難しいんだよ!お前は!相棒を暴走させる方が楽なんだよ!徐倫はいないと困るんだよ!……っは!何かが俺を操ったような……」

 

メタいなぁ。

 

八幡「次だ!次ぃ!PN『自由の石』…弟分と妹分が毎日苛めてくるので困ってます。もう少しあたしに優しくして下さい

 

空条先生……あなたもですか。

 

八幡「出張先で何やってんだよネイティブ教師ぃぃ!」

 

珍しく空条先生相手にヒキタニがツッコミに回ったな。よっぽど溜め込んでたんだな。

 

奉仕部からの回答

諦めて大人しく弄くられてるか、GDstに帰ってはいかがですか?

 

『星の白金』さんより相談

テメェは俺を怒らせた…

 

八幡「今度は承太郎かよ!コイツらどこかで見てるんじゃあねぇのか!?さっきからタイミング良すぎじゃね?!」

 

PN『愚者』『猫草』『ホルス神』さんからの連名による相談

バウバウ!ニャーン!クエエエエ

 

八幡「せめて人語で送ってこい!っていうか、文字を打てたり送信できたことがすげぇな!なのに何で人語にして送って来ないの!?すごいと驚いて良いのか、バカだと思えば良いのか、それとも考えるのをやめれば良いのか俺にはどう判断していいのかわからない!ただ一つだけ言えることは回答することは不可能だ!」

 

PN『初代』さんからの相談

最近、僕の転生の設定が薄まっている気がします

PN『世界』さんからの相談

というより、我々らしさが欠片も残っていないのはどういう訳なのか教えて下さい

 

八幡「どうやって送ってきたの!?ねぇ?コレどうやったの!?怨念の力か何か!?ジョナサンとディオ、これどうやって送信したの!?めっちゃ怖いんだけど!?あと、ディオが敬語とか斬新すぎるからやめてくんね!?」

 

PN『鎮魂歌』さんからの相談

早く私を出して宝石となれ、原石よ

 

八幡「だからどうやって送ってきたのか教えろよ!レクイエムも案外お茶目だな!実は寂しがり屋さんなの!?ええい!こうだ!」

 

奉仕部からの回答

人外からのご相談には回答しかねかねます。大人しく出番を待っていてください

 

……ヒキタニがツッコミに全力なのも新鮮だな。

それに、開き直ると一周回って楽しくなってきてるから面白い。

 

八幡「次で最後か……PN『YUMIKO』

 

八幡(ギロッ!)

 

三浦(ささっ!)(目そらし)

 

疲れきったヒキタニがもはや眼力だけで人が殺せるんじゃないか?というくらいのメンチを優美子に送り、優美子は慌てて視線を逸らす。

 

三浦「あーしじゃあない!この役目はあーしじゃあない!ポルナレフの役目だし!」

 

八幡「じゃあ何で視線を合わせないの?こっちを見ろぉぉぉぉ!あと、流れからしてPNは『魔術師の赤』じゃあないの!?何で本名で送信してんの!?爆弾をぶっ込むんじゃあない!今の爆発は人間じゃねぇ!」

 

何を言っているかわからないな。言っている本人もわかってないんじゃあないのか?

 

三浦「良いから早く見ろし!」

 

一応…とヒキタニはメールの内容を確認する。

 

PN『YUMIKO』さんからの相談

最近相模がウザイ

 

…………………

 

八幡「本人目の前にいるんだから直接言えよ!こんなねちっこいのをやるキャラじゃあねぇだろ!」

 

それは俺も思った。優美子のキャラじゃあない。

 

相模「三浦………ごめん。そうだよね……うち、ウザイよね……最近馴れ馴れしくてごめんね……仲良くなってきてるからって調子に乗ってたよね……気付かなくてごめん……」

 

南が凄く影を背負って落ち込んだ。

 

八幡「どうすんだよコレ!一気に場の空気が重くなったんですけどぉ!?」

 

三浦「さ、最後までちゃんと読むし!」

 

語るに落ちたな。やっぱり優美子が送信者か。

 

何か無理して馴染もうとしている。もっと自然体で接して欲しいのに

 

案外まともな内容だった。変なところで気を使うな。

 

三浦「…あんさー。別に普通に接してくれても良いっしょ?あーしらこれからウルフスとやり合う仲なんだしさー。既に一回、一緒に戦った仲じゃん?あーしら、もう友達っしょ?」

 

相模「三浦……ううん、優美子ぉぉぉぉ!」

 

南が涙を溜めて優美子に抱きついた。そうだよな。こうして少しずつ、みんなで仲良くなれれば良いんだ!

 

八幡「仗助……これ直してくれ」

 

今度はヒキタニが影を背負って俯き、さっき小町ちゃんに割られたヘルメット……たしか『グレート東方会長リーゼントかつら兼用ヘルメット』とかいうのを拾って会長に差し出す。

 

仗助「お、おう……クレイジー・ダイヤモンド」

 

東方会長のスタンドがヘルメットを直す。会長のスタンドも凄い能力だな。

ヒキタニは直ったヘルメットを被る。

 

ジョセフ「こ、こりゃあマズイ!ストレスが極限にまで達して不機嫌度がマックスになっておる!コイツは確実に厄介じゃぞ!コーラを飲んでゲップをするように確実に厄介じゃ!逃げるんじゃよォォォ!」

 

いろは「逃げるんですよォォォ!」

 

ヒキタニは更に影を背負い込んでゆらりと優美子達の方へ歩く。

 

八幡「良い話で終わりそうなところを水差すようで悪いんだけどさ……なんでわざわざここにメールを送ったの?言ったぞ?俺は…直接言えば良いって…お前らに、既にさ…キレた……俺の中で決定的な何かが…」

 

影が徐々に殺気に変わっていく。こ、これは……確かにまずそうだ!

俺も逃げるんだよォォォ!

 

三浦「に、逃げるんだしィィィ!」

 

俺も優美子も急いで部室から逃げ出し、廊下に出たはずなのだが……

 

あれ?いつの間にか部室に戻されてる?

 

葉山「も、もう一度……」

 

俺達は再度廊下に逃げる事を試みたのだが、やっぱり廊下に出た瞬間にヒキタニの前に戻された。

 

葉山「あ・・・ありのまま今起こった事を話すよ…『俺は奴の前で廊下に出て逃げていたと思ったら いつのまにか部室に戻っていた』。な、なにを言っているのかわからないと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだ…。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてない。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったんだ」

 

三浦「じ、時間を止めて戻されたんだし…は、葉山、あーしはこの部室であんたを助けないつもりでいるし…」

 

葉山「いや、そこは助けてくれないかな…。君が原因なんだから!ヒキタニ君!冷静になるんだ!俺は関係ない!優美子と姫菜を差し出すから、俺は逃がしてくれないか?」

 

八幡「何だ…三浦と一緒に逃げたから、庇っているのかと思っていた。だが、そんなことはもう問題ではない」

 

ゆらりゆらりと歩を俺達へと進めるヒキタニ。

 

八幡「関係ない……逝け」

 

葉山「字が違う気がする!なぁヒキタニ!仲間だろ?俺達はもう仲間なんだよな!」

 

八幡「ゲロをはくほど怯える事はないじゃあないか。大丈夫だ……完全なるとどめは刺さない…。安心しろ…安心しろよ…葉山…拳を交えて友達になろう…」

 

海老名「バ、バカな…か、簡単すぎる…あっけなさすぎる…」

 

八幡「これは仲直りの握手代わりだ…覚悟は出来ているな?俺は出来ている」

 

海老名「な、仲直りの握手代わりというセリフはむしろわたしのセリフ!ほ、ほら、ヒキタニくん?」

 

(^人^)パン!

(^^)v

( ̄▽ ̄)b

「(゜.゜)

 

海老名「これで許して頂戴?ね?ね?」

 

パン!ツー、マル、ミエ……ってそれは女子としてどうなんだい?姫菜。

 

ー☆ープッツン

 

あ、ヒキタニの中で何かがキレた……決定的な何かが

 

 

 

 

 

 

 

 

G・S「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!」

 

 

ギャアアアアァァァァァァァァ!

 

三浦優美子(マジシャンズ・レッド)…再起不能(リタイア)

海老名姫菜(ハイエロ腐ァント・グリーン)…特に念入りに再起不能(リタイア)

葉山隼人(オーラル・シガレッツ)…巻き込まれて再起不能(リタイア)

 

 

八幡「ふー……スッキリした。元旦の朝に、おろしたてのパンツを穿いたかのように清々しい気分だ。あ、仗助ぇ~葉山だけは治してやってくれ。巻き込まれただけだからさ~」

 

だったら最初から巻き込むな……。

だけど、案外このバカバカしいやり取りも悪くはないと思っている俺がいた。

 

天の声『それ、徐倫ルートまっしぐらだぞ?』

 

 

←To be continued……?




はい、今回はここまでです。

今回はギャグ全開でやってみました。たまにはこういうバカバカしい話へと変えるのも気分転換になります。
葉山も徐倫同様に苦労するプラグがたちましたね?

徐倫「仲良くしよう。葉山」

葉山「やめてくれ!巻き込まないで!」


それでは原作との相違点。

八幡は場違いと思いながらも部室に入った→帰ろうと(正確には理由を付けて仕事から逃げようと)した

八幡のお茶が無いのに気付いたのは由比ヶ浜→いろは

箸が無かったのは日雇いバイト先で出た弁当→支部長会同の会食で出された食事

八幡はマッカンを飲んだ→いろはのティーカップで紅茶を飲んだ

ノーパンネタを心の中で思っていただけ→口に出していろはにヤキを入れられた

平塚先生はこの時にノーパソを雪乃に渡して新しい活動を命じた→第3章初期に渡していたらしい

平塚先生とのメールのやり取りをしていたのは八幡→雪ノ下

八幡の復活力はギャグ漫画並みで世界一ぃぃぃ!

海老名はここにいない→いるのでオリジナル展開

陽乃の相談内容は『妹が冷たい』→八幡がラブラブしてくれない。ついでに小町が便乗。同じくオリジナル展開

ジョジョキャラ及び転生者、前世からの相談

三浦の相談は相模が暗いのでどうにかして欲しいという内容。この頃からおかん三浦の片鱗が出始める→相模が無理して馴染もうとしているので相談

最後はオリジナル展開

それでは次回もよろしくお願いいたします。

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