ダラス空港で忍達と合流したクリスタル・クルセイダーズはオフの日を利用して各自が思い思いの行動をしていた。
そんななか、八幡、承一郎、仗助、ジョルノに狙いを定めたオインゴとラバーソウルは予言の漫画の通りにこうどうする。
作戦が大詰めになった時、億泰とミスタに化けた二人は爆弾から逃れようとするも、仗助達は逃がしてくれない!
ついに爆弾が爆発し、オインゴ達も巻き込まれたが、作戦は成功!
しかし、確認に向かったボインゴが見たものは、黒焦げになって気絶しているオインゴとラバーソウル。それにケロッとした様子の仗助と二人のジョルノ!
一体どうなっているのか!?
今回は初登場以降、なかなか視点に立つことがなかった俺ガイル女性陣視点でお送りしたいと思います。
side一色いろは
正午のワシントンDCの路上で仗助さん達を乗せた車が爆発しました。
いえ、正確には仗助さんに化けた間田さんのスタンドのサーフィス、姿を消していた間田さん、ジョルノさんに化けていた未起隆さん、承一郎さん、そしてハチ君に化けていた藤崎さん、億泰さんとミスタさんに化けた敵のスタンド使い二人です。
ボインゴ「何で?トト神の予言通りに行動したのに!」
30近い根暗そうな男が嘆いています。
まぁ、聞いていたスタンド能力だと、その漫画の通りに行動していれば、絶対に漫画の通りになるでしょう。
本当に能力で出た予言ならば。
今、根暗そうな男の周りには元の姿に戻った皆さんと、露伴先生、そして私達10人のクリスタル・クルセイダーズのみんなが取り囲んでおります。
一人を14人で取り囲むというのも酷いとは思いますが、元々はむこうがこちらを騙し討ちしようとしていたのですから、どちらもどちらかと思います。
さて、一体どういうことなのでしょうか?
少し時間を遡ってみましょう。
では陽乃さんにお渡しいたします♪
side茅ヶ崎陽乃
はい、いろはちゃんに説明を任されたので、解説するね?
時間を遡って空港で露伴先生達を迎えに行ったときの話になるの。
「Sunny light」の藤崎マスターが変身できる能力の話をしていた時に、そう言えばいたなぁ…9英神の一人にそんな能力を持っている人が。
そして予知の力を持っている弟さんもいたよねぇ…。
くらいの軽い気持ちで周りを見たら…。
いたのよねぇ。その予知能力をもった弟さんが…。
噂をしたら影という諺は聞いたことがあるけれど、思い出した影…なんて諺が最近では増えたのかな?
まぁ、例によって刺客なんでしょうけど…
9英神に属していた頃から変わらない、あの比企谷君以上に目が腐っていたトト神の暗示を持つ当時は子供だったスタンド使い、ボインゴ。
9英神同士に絆なんて無かったのだけれども、彼については誰もが良く知っていた。
対人恐怖症の引きこもり。
ボインゴは独り立ちなんて無縁の兄におんぶに抱っこで、とても中東から一人でアメリカまで来るような男ではないの。
絶対に兄のオインゴや他の元DIO様の部下と一緒にいるはずだよね。
そう思って更に周りを見回すと…いた。
確かラバーソウル。制約の暗示を持つスライムを自在に操るスタンド使い。
多分、変身しているオインゴもいるだろう。
クヌム神やイエローテンパラスならともかく、トト神は厄介だなぁ…。
あの漫画に示された内容は、その通りにしていれば必ず現実になる予知のスタンドだもの。
私らダラダラ脂汗を流す。
トト神を放置していたら、確実にやられるタイミングで仕掛けられてしまうじゃない?
あの漫画を何とかしないと…ん?漫画?
いるじゃん?凄いスピードで漫画を書ける一流の漫画家が、運良くここに!
陽乃「ねぇ、露伴先生、ちょっと…」
露伴「ん?どうしたんだ?君は茅ヶ崎さん…だったね?」
露伴先生は無表情でこちらを見る。
まぁ、私みたいな小娘には興味ないのはわかるんだけど、ちょっと愛想が無さすぎじゃない?
比企谷君と気が合うのもわかる気がするなぁ。
そんなことよりも。
陽乃「一つお尋ねしたいんですけど、先生って自分の絵以外の絵って素早く書けますか?」
露伴「ふん。程度にもよるが、この岸辺露伴は多少の模写くらいは自分の絵と同じくらいの速度で書ける」
良かった。ならば上手くいくかも知れない。
陽乃「実は、予知能力を漫画で浮かび出すスタンド使いが敵に…というかあそこにいるんですよね。それと他人に変身できるスタンド使いと、同じくスライムで攻撃したり何かに変身できるスタンド使いが…」
露伴「なんだって?そんなスタンドがあるのか。それで君は僕に…ああ、なるほど…しかし、こちらに来て早速か」
陽乃「察して頂いて幸いです。それで、やってもらいたいのは…ゴニョゴニョ」
露伴「わかった。藤崎君、間田君、支倉くんも。ちょっと一緒にお願いして良いかな?」
露伴先生は三人を呼んだので、私達はヒソヒソ話で事情を話した。
忍「あちしは良いわよ」
間田「僕も構わない」
未起隆「私も構いません」
露伴「では、作戦を始めよう。東方仗助。しばらく席を外す。詳しいことは後で話すから、待っていてもらって良いか?」
仗助「ん?まぁ、そりゃ構わねえが、どうした?」
忍「まぁ、大した事じゃ無いわよ。すぐに戻ってくるから心配しないで良いわ。行くわよ露伴先生」
私達はみんなから離れ、物陰に隠れた。
そして人目が無いのを確認すると、忍マスターは自分の頬を
触る。
すると忍マスターは静ちゃんが忍さんの歳になったら、その姿になるだろうという姿になった。
忍「あちしの従兄弟の詩織ちゃんよ。どう?静ちゃんに似ているでしょ?」
すごい。声や服装まで完全に変わっている。
オインゴの能力より性能が高いわね。
忍さんはその姿で間田さんのスタンドらしきマネキンみたいな物に触る。
マネキンは今の忍マスター、藤崎詩織さんの姿に変わる。
額のネジみたいなのが気になるけれど、前髪で隠せば問題ない。
そして忍マスター自身は両手を交互に触って再び姿を変える。今度は活発そうな女性に変わった。
忍「妻の光よ。どう?キレイでしょ?」
詩織(偽)「仕上げは完璧よ。忍ちゃん」
未起隆「次は私ですね」
支倉さんは体をぐにゃぐにゃと変えて髪の毛が長い女性へと変わった。
未起隆「康一さんの奥さん、広瀬由花子さんの姿を真似させて頂きました」
詩織(偽)「準備はオッケーよ、露伴先生」
露伴「よし、行くぞ」
私達はボインゴの方へと歩いて行った。
陽乃「ヒャッハロー、お兄さん」
ボインゴ「!!」
いきなり女性に話しかけられたボインゴは固まった。
まぁ、華のJKに話しかけられれば…
ボインゴ「////」
ボインゴは私よりも忍マスターの奥さんや従兄弟さん、広瀬さんという人の奥さんの姿に見惚れていた。
………まぁ、三人とも美人だし、歳もそっちの方が近いから仕方がないけれど、なんかムカつくわねぇ…
露伴「あなたの持っているのは漫画ですか?見せてもらってもかまわないですか?」
美人四人に囲まれ、しどろもどろのボインゴに、露伴先生は話しかける。
ボインゴ「あ、あなたは岸辺露伴先生!」
露伴「僕を知っているのですか?」
ボインゴ「は、はい!ピンクダークの少年は毎週楽しませて頂いています!サインを下さい!」
露伴先生はニヤリと笑った。
露伴「では色紙代わりにその漫画に…ではダメですか?」
ボインゴ「は、はい!」
露伴は本を受け取ると、手元が見えない素早さでサインを書いた。
シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!
うわっ!凄い、イラストまで書いちゃってる!
露伴「これで良いですか?」
ボインゴ「やった!露伴先生の生サインだ!あれ?」
露伴先生はイラスト入りのサインをボインゴに見せる。
するとボインゴは顔がめくれ、本になっちゃった!
露伴「今のビジョンが出る前は、ヘブンズドアーはこうやって相手に漫画の原本を見せて能力を発現させていたのさ。無駄にスタンドのビジョンを晒さずに済んで良かったよ。さて…」
露伴先生はボインゴに「今起きたことはすぐに忘れる。何をされても気付かない」と素早く書く。
露伴「これで君は何をされても疑問を感じる事はない」
露伴先生は今度はトト神に目を落とす。
露伴「これは…酷い絵だ。センスのかけらも感じない。エジプト人のセンスはダサいねぇ」
私もヒョイっと中身を見るが…
この絵は酷い。下手をしたら子供の絵の方がまだセンスがあるよ。
ピカソの絵と思えば…うん、やっぱり無理ね。
陽乃「出来ますか?露伴先生」
露伴「正直、僕の美的感覚からしたら書きたくはないけれど、これも八幡君の為だ。今はプライドを捨てて、この破滅的センスの漫画を書いてやろうじゃあないか。破滅的過ぎて逆に難しいが、書けないことはなさそうだ」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!
パシャパシャパシャパシャパシャ!
露伴先生はまたしても高速であの絵を書き、その内容を私がスマホ(連絡用に仗助にニューヨークで買ってもらった。デラウェアの水没では仗助に直してもらっている)で撮影する。
ふむふむ、こうするのね。
さすがは露伴先生。一瞬でここまで考え付くなんて、伊達に人気漫画家をやっていないわね。
囮になる比企谷君や仗助社長やジョルノ兄さんと一条君には悪いけど。
露伴「さて、終わった。さて、騙したお詫びに僕に会い、サインをあげた事は覚えておくようにしよう。僕からサインを貰えた事につかの間の幸福に感謝したまえ。では、君は僕たちが立ち去った後はこの出来事を忘れ、そしてこの偽物の予知を信じる。良いね?」
そう言って露伴先生はボインゴの顔のページを閉じて、私達を伴って仗助社長の元へ帰った。
はーい、小町ちゃんお願いします。
side比企谷小町
はい、比企谷小町です。
陽乃さんや露伴先生が謎の行動をして戻ってきたました。
仗助「お前ら、何をしていたんだ?」
仗助お兄ちゃんが聞きます。
陽乃「詳しくはバスの中で話すわ」
小町達はバスに乗り込み、中で話し合う。
先程の春野さん達の行動を聞くために。
詳細説明をキングクリムゾン!(何気に初めて使う)
陽乃「……という内容を露伴先生はトト神に書き込んだの」
春野さんは撮影した写真を見せて詳細を教えてくれた。
八幡「つまり、仗助、ジョルノ、俺、承一郎が囮となって奴等を引き付ければ、後は勝手に自爆してくれる。そういう解釈で良いんですか?露伴先生」
露伴「そうだ。そして直前で君のジェムストーンで時を止めてみんなを連れて脱出する。これなら問題ないはずだと思うが、どうだろ」
八幡「う~ん…自分だけならともかく、四人全員を脱出させるとなると…」
確かにお兄ちゃん一人だとキツいかもしれない。8秒という時間だと、自分だけが脱出するので手が一杯だと思う。
JOJO「ならば俺がブラッディシャドウでみんなを脱出させれば問題ないと思う」
八幡「承一郎…じゃない、一条か。それなら安心だ」
確かに一条さんのブラッディシャドウでなら可能だ。
ちなみに一条さんとはJOJOさんのことです。
ジョジョお姉ちゃんと被るので一条さんと呼ぶことになりました。
本人は不服そうですが、それは仕方ありません。
何年もジョジョお姉ちゃんって呼んでいたのに、急に静お姉ちゃん…じゃ、本人が可哀想です。
アメリカ人は家族や親友同士はあだ名で呼び合う習慣があるので、ジョジョお姉ちゃんは小町達から(陽乃さんと承一郎さんを除くクリスタル・クルセイダーズメンバー)からジョジョと呼ばれるのが誇りなのです。
まぁ、その時は一悶着あったんですけど、小町とサンシャインルビーが重なって指先を向けると、一条さんは黙りました。
こういった撃ち方だとルビーレーザーは外れないのです。
忍「待って。みんなはここまで戦い通しよね?ここはあちし達変身組が身代わりになるわ」
仗助「おい!忍!」
忍「大丈夫よ仗助」
忍さんは右手で自分の頬を触ると支倉さんに変身していた。
そして支倉さんの変身能力でお兄ちゃんに変身した。
忍「この支倉さんの体なら、爆弾ごときではびくともしないのよ」
未起隆「ならば僕がジョルノさんに変身します」
ジョルノお兄ちゃんに変身する支倉さん。
間田「じゃあ、僕のサーフィスは仗助に変身するね。ただ、サーフィスは爆弾に耐えられるけど、僕自身は耐えられないよ?それにサーフィスは数十メートルくらいの射程しかないから、僕自身が近くにいないと駄目だ」
一条「ならば俺も一緒に行こう。どのみち変身組が一人足りないんだ。誰か一人は本人でないと駄目だから、俺が一緒に行こう」
仗助「すまんな忍、未起隆、間田、承一郎…俺達も近くにいるから」
忍「固いこといいっこ無しよ」
方針は決まったし、後は実行に移すだけだね。
まずは仗助お兄ちゃんがメリーランド支部に連絡をいれ、事情を含めて話す。その上で車の注文をする。
仗助「ミニバンを一台頼む。今すぐ廃車にするくらいのボッロボロの車で良い。請求は日本支部へ。あと、多分敵の襲撃で廃車になると思うから、手続きも頼む」
さあ、作戦を始めよう。
お姉ちゃん、お願いします。
side一色いろは
私達は間田さん達とは別に車にミニバンを借りて追跡するべくメリーランド支部に入りました。
サーフィス仗助「待たせたな承一郎、借りてきたぜ。裏の駐車場に置いてあるらしいから、それに乗って買い出しに行くぞ」
凄いですね。額に変なほくろみたいなのを除けば完全に仗助です。
忍八幡「何か廃車寸前の旧式らしいな。どうせならもうちょっと良い車が良かったんだが」
未起隆ジョルノ「旧式ですか。どんな車なんですかね?」
あ、未起隆さんのジョルノが早速ボロを出してる。
仗助「旧式なんだから、オンボロなんだろう。なぁ、承一郎(リーゼント)」
普通に失礼ですね。
そういう今すぐ廃車にしても問題ない車をこちらから頼んだのですから、もう少し遠慮した言い方ってものがあると思うんですが…
偽物に要求してもむだですかね?
仗助(本物)「俺は間田にとってそういうイメージなのか(オールバックモード)」
承一郎「仗助さん、失礼ですよ?それとジョルノさんも、もう少し自然にしたください」
ジョルノ「自然とはどういうことですか?私はこれでも自然ですよ?」
八幡「その段階で自然じゃないわ…ねぇよ」
未起隆さんも忍さんも演技する気あります!?
ジョルノ(本物)「僕のイメージが…」
八幡(本物)「頼むから女口調の俺にならないでくれよ?」
承一郎先輩は頭に手を当てて頭痛に耐えています。
私のすぐ近くにジョジョ先輩と透明になっている仗助、ジョルノ、ハチ君も頭を抱えているのが目に見えるようです。
承一郎「まぁ、行きましょう。その前にコーヒーショップでコーヒーを飲みませんか?喉が乾きましたので」(ちょっと棒読み)
承一郎先輩!
演技が苦手なんですね?
話の流れも結構強引でしたよ?
八幡「コーヒーと言ったらアメリカンだよな?」
あちゃー…まぁ、どうでも良い情報ですから良いですけど、ハチ君はコーヒーと言ったらMAXコーヒーですよ?
仗助「は?お前はアメリカに来てからMAXコーヒーが無いなんて言って嘆いていたじゃあねぇか?本当にどうしたんだ?そうッスよね?間田さん」
バカ!仗助!話しかけるんじゃあないですよ!
大体その話し方は目上の親しい人にしか使わないじゃあないですか!
ジョルノ「MAXコーヒーが欲しいんですか?どういったコーヒーなんでしょうか?」
八幡「いや『いらないわ』。あれ、あち…俺は苦手なんだよ」
未起隆さん?知らないのは仕方ないにしても、それを今聞きますか?
あと忍さんも、いま、いらないわが発音変でしたよ?
それと、何を言い直しました?変な一人称を使いませんでしたか?
仗助「オメェ、MAXコーヒー好物だったのに何言ってんだよ。『人生は苦いんだから、コーヒーくらいは甘いくらいが丁度いい』が格言のように言っていただろうが」
だらか今言うなって言ってるじゃあないですか!?
八幡(本物)「そんなにダメか?マッ缶…」
あ、本物が落ち込んでます。
承一郎「本当に大丈夫なんだろうか…不安しかない」
本物三人「本当に大丈夫なのか不安だ」
承一郎先輩が思わず漏らした言葉に俺も心の中で同意した。
一抹の不安を感じながら、私達は駐車場へと向かった。
side比企谷小町
コーヒーショップ
小町達はジョジョお姉ちゃんの力で隠れながら出ていくタイミングを見計らっていた。
承一郎さんがげっそりしているからまた色々あったのだと思う。
いろは「ハチ君?お茶なら一緒に向こうのカフェで飲もうって約束してましたよねぇ?約束破って男子会なんてやっていたら、またマチちゃんからゴミいちゃんと言われちゃいますよ?」
いや、言わないよ?
今は忍さんなんだし、お兄ちゃんが悪いわけでもないのにゴミいちゃんとか言ったらさすがに失礼過ぎると思うよ?
八幡「いやなに?ゴミいちゃんって酷くない?」
忍さんは素で返すけど、お兄ちゃんも同じ返し方をするので違和感はなかったね。
小町「まぁ、今回はしょうがないよお姉ちゃん。承一郎さんが加わって、新しくお兄ちゃんが出来たみたいなものだし(棒読み)」
あ、小町も棒読みになっちゃった。
静「でも兄さん?私達との約束も守って下さい。承一郎さんと親睦を深めたいのは私達も同じなのですから。ハッチもジョルノ兄さんもずるいですよ?(ばつぐんの演技力)」
さすがはジョジョお姉ちゃん。演技も一級品だね。
いろは「ほらほら、ハチ君行くよ?」
八幡「ちょっとぉ、お金払っちゃったのよ?」
見たくなかったよ。おネエなお兄ちゃん。
仗助「わかった。悪かったよ。一口くらい飲ませてくれても良いだろうがよぉ。ったく、グレートにタイミングが悪いぜ。行くぞ、ジョルノ、承一郎」
承一郎「わかりました。いくぞ?『八幡』」
あ、承一郎さんが忍さんに注意を促す為に「八幡」を強調した。
八幡「(やばのリアクション)ああ、わかったよ。行くから怒るなよ、いろはちゃん」
ちゃん付けしないから!普段のお兄ちゃんは呼び捨てだから!
いろは「ハチ君、いろはちゃんなんて何年振りですか?ハッ!もしかして口説いてましたか?嬉しいですけど…」
お姉ちゃんも演技忘れないで!
静「イーハイーハ、ここは往来ですよ」
静(小声)「この人はハッチじゃあないから」
ジョジョお姉ちゃん、ナイスツッコミ!
いろは「あ、ごめんね」
いろは「(小声)ごめんごめん。ハチ君ってジョースター家との一件以来、ちゃん付けで呼ばなくなったから、懐かしくてつい」
ついじゃないよ?お姉ちゃん。
静「(小声)忍さんも気を付けて下さい。ハッチはイーハとマーチのことは呼び捨て、私のことはジョジョって呼んでいますから」
八幡「たまには懐かしい呼び方も良いかなって思ったんだよ。いきなり過ぎたわ。悪い」
八幡(忍)「(小声)ごめんなさいね。気が抜けていたわ。今度から気を付けるから」
抜きすぎです。
承一郎「それじゃあ、行こう。コーヒーが勿体ないから、店員さんが飲んで下さい」
承一郎「(小声)ホントに気を付けて下さい。露伴先生や八幡に怒られますよ?」
八幡「わかってるよ。あっ!」
忍さんは立ち上がる時に手をカップに引っ掛け、落とす。
が、次の瞬間には時間差もなく落下したカップを空中でキャッチしていた。
その手からは一瞬だが、ジェムストーンの手が出ていた。
スタンド使っちゃったよこの人!
そう言えば変身した人の能力を使えるんだった!
女性陣&承一郎「気を付けなよ!八幡!」
女性陣&承一郎「(小声)無闇に時間を止めるなぁ!スタンドも極力使うなぁ!」
八幡「悪い、不注意だった」
八幡(忍)「(小声)便利だからつい使っちゃうわ」
承一郎「(小声)滅多に時間を止めないで下さいね。昔承太郎さんとトラブルあったみたいですから」
わざわざ国際電話で怒ってきたね。承太郎から怒られたね。
ジョルノ「行きましょう。約束の店に行くんですよね?」
未起隆さん!マイペースすぎです!いくらジョルノお兄ちゃんでもそれはないです!あ、店から出ていっちゃった。
みんなもゾロゾロと出ていく。
これ以上ボロを出せないもんね?
仗助「おい、ジョルノ。相変わらずマイペースなやつだな」
ナイススルー!サーフィス!
承一郎「お騒がせして申し訳ありません。これでお願いします!お釣りは結構です」
最後に承一郎さんが数枚のドル札を置いて出てきた。
そして、現在。作戦は上手く行き、オインゴとラバーソウルは気絶していた。
後はボインゴだね。
ボインゴ「何でトト神の予言は絶対なのに!」
忍「何が絶対よ!そんな能力にあぐらをかいているからあんた自身は大したことない大人になっちゃったのよ!」
忍さんは元の姿に戻り、ボインゴに詰め寄る‼
かなりのお怒りモードだ。
露伴「ファンを騙すようで悪いが、これは僕が細工をさせてもらった」
露伴先生はトト神をみせると、露伴先生が細工をした場所の下には本当の予言が出現していたが、もう既に時は遅し。
露伴先生のヘブンズドアーのお陰で疑問に思わないようにボインゴ自身が間違いに気付いていない。
ボインゴ「そんな!ずるいじゃあないか!」
一条「ずるい?俺達がやっているのは戦争だ。戦争にずるいも汚いもあるか」
忍「あんた達にやられたこの場にはいないダチの代わりに、あちしがあんたにお灸を据えるわ!」
忍さんは右頬を触り、変身をする。
その姿は…
空条承太郎だった。
承太郎(忍)「さぁ、覚悟は良いわね?」
承太郎姿の忍さんはボインゴに詰めより、まずは顔にハイキック!
承太郎(忍)「アン!」
よろけるボインゴの顎を蹴りあげる。
承太郎(忍)「ドゥ!」
そしてスタープラチナを出して。
承太郎(忍)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!オラァ!」
スタープラチナでボコボコに殴り、ボインゴをぶっ飛ばしちゃった。
承太郎(忍)「承太郎さんだったらこう言うわよ。あんたの敗因は一つだけよ。たった一つのシンプルな答え。アンタはあちし達を怒らせたのよ」
忍さんは承太郎のようなことを言って、変身を解いた。
忍「どうだった?仗助。あちし達は役にたったかしら?」
仗助「途中、ヒヤヒヤしたけどな」
side比企谷八幡
こうして、俺達のワシントンの闘いは終わりを告げた。
思えばただついていっただけだったな。
オインゴ(クヌム神) 再起不能
ラバーソウル(イエローテンパラス)再起不能
ボインゴ(トト神) 再起不能
SPWの病院に搬送後、矯正施設入り
←To be continued
はい、今回はここまでです。
露伴の細工をして、みんなが逆に直前まで演技をしていたと言うのが真相でした。
バレバレでしたか?
ちなみに忍は承一郎とは違い一時的なスポット参戦ですが、終盤にまた登場します。
今回のキャスト
八幡=本人は完全に空気。
いろは=ほとんど空気。久々に主観をやった。
小町=久々に…というよりまともに主観が初めて入った。でも実質ちょっと会話した程度。
仗助=本物は空気
静=地味に活躍。けど、本人はほとんど空気。
陽乃=今回のクリスタル・クルセイダーズの中ではMVP。上手く露伴先生を使いました。
ジョルノ=本物は空気。
ミスタ=本物は空気。
億泰=本物は空気。
承一郎=間田を逃がす際に活躍。後はただただ胃を痛めていたような…
露伴=裏方で大活躍。プライドを曲げました。
間田=いつ爆発するかわからない中でビクビクしていた。スポット参戦のクセに視点を勝ち取る。
未起隆=活躍はしたのだけどほぼ空気?作者的にはもう少し活躍させられそうだと思ったのに…
忍=今回のスポット参戦のコラボキャラ。アン!ドゥ!オラァ!を出したくてやったネタがあれでした!
次回は…現在陸の孤島で出張中。電波状況が最悪なので、しばらくお休みになるかもしれません。(^_^;)
キャラ紹介特別編
藤崎忍
越後屋大輔先生の「ボンクレーがときめきメモリアル2の世界に、坂城匠がアンジェリークの世界に転生したようです」より特別出演した主人公。
「ONE PIECE」のボンクレーが転生し、ときめきメモリアル2の主人公に転生した。
ときめきメモリアル1のメインヒロイン、藤崎詩織の従兄弟。
前世がボンクレーだった影響でオカマ。
スタンド使いでは無いのにオインゴと同様の変身能力…いや、ダイターン3自体にも変身できたからオインゴよりも性能が高いかも知れない…。
本作では高校時代の仗助、康一、億泰が修学旅行でひびきの市ときらめき市に行った際、トラブルを一緒に解決したのがきっかけで出会った。
仗助、億泰は年賀状のやり取りが数年続いただけで疎遠となってしまったが、上京した康一とは大学時代以降も交流が続いており、出会いから12年たった現在でも友人関係が続いており、康一は常連として忍が経営しているカフェ、「Sunny light」に訪れている。
また、康一を通じて承太郎、ジョセフ、ジョルノ、徐倫も顔見知りであり、東京に移住したジョセフと空条ホリイ、東方朋子もたまに利用している。
今回は康一の依頼によって特別参戦。
スタンド使いに変身した時限定でスタンド使いになる。