side比企谷八幡
さて、俺の趣味ねぇ………。漫画、ラノベ、いろはを愛でる、徐倫をいじる以外の趣味かぁ。
材木座「だからサバゲーだ!八幡!我がサバゲーチームは世界一ぃぃぃぃ!」
そらナチス将校のOBだからな。弱かったらナチスドイツの質が疑われるだろう。
ジョルノ「リアルサバゲーならたまにしているよ。イタリアでね」
八幡「あれはゲームじゃあねぇ!リアルだ!」
あれはサバイバル
完全無欠のサバイバルだ!負けはすなわち
雪乃「あら、ジョルノ兄さん。比企谷くんはあの世界で言うならパーフェクト・オールラウンダーでしょ?死角から狙撃とか似合いそうなのだけれど」
八幡「甘いな。そんなん敵も100も承知だ。だから遠近問わない戦いが必要になってくるんだよ」
お前、あの世界の隊長の所に送るぞ?
お前のスタンド能力とあいつの黒○リガーは似たような能力だからいい勝負をするかもしれんし。
陽乃「雪乃ちゃん?そういうこと言っちゃだめよ?」
珍しく無礼講で俺を擁護してくる陽乃さん。
陽乃「八幡君がアーシス以外でチームを組めるわけないでしょ?チームを囮にして自分だけ生き残ろうとするタイプよ?」
………案外その通りかも知れない。バトルロイヤル形式だといつもそうだもんな。
けど……
八幡「妹のブラックユーモアにブラックを重ねるとかアンタら姉妹はブラックブラックガムか!眠気を吹き飛ばすのが仕事かよ!」
OK。やっぱりこの人が俺を好きだとか言っているのはポーズだ。
小町「大体、お兄ちゃんは普段家にいるときだって仕事してるかお姉ちゃんとイチャイチャしながら家事しているか、修行してるかのどれかじゃんか。あと、アニメ見ているか」
ほっとけ!平日は基本社畜だろが!
部活か日本支部本社かのどちらかの違いはあるけど!
結衣「じゃあ、休日は?」
いろは「基本、仕事か訓練ですね。でも、スーパーヒーロータイムとプリキュアは必ず見ています。録画でドラゴン○ール超も見てますね?」
仗助「相変わらず好きだな」
小町「間田さんとはリアルタイムでボイスチャットしながら意見交換してますよ……」
三浦「邪悪の化身がスーパーヒーロー物を見てんなし」
人の趣味にケチつけるんじゃあない!
あ、そういえば本城はウルトラマン派だった。
そのうちスパロボ形式のウルトラマンシナリオでも始めようかとか言っているな。
まぁ、ジョジョ優先らしいし、EX第2章を始めたらしいから当分は着手しないみたいだけどな。
つうか、エタったらただじゃあおかねぇ。
雪乃「まぁ、あなたが楽しいならそれで構わないわ」
八幡「うるせぇ!じゃあお前はまともなのかよ!」
陽乃「ふふふ、雪乃ちゃんは休みの時はねぇ」
雪乃「姉さんやめて。絶対にやめて」
陽乃「ピアノ弾いたり紅茶淹れたり読書したりしてるかな?最近はピアノ売っちゃったから、代わりにキーボードやギターを弾いてるけど。後は映画の再放送とか好んで見てるわね」
結衣「おお!さすがはゆきのん!」
元お嬢様らしい趣味だ。
参考にしたらどうだろうか?現お嬢様。
だが、ジョジョの顔は何故か( ゜∀ ゜)だった。
静「表向きはね?」
雪乃「待ちなさい。ジョースターさん。あなた、何故知ってるのよ……まさか……」
雪ノ下がジョルノを見る。
ジョルノ「恥ずかしがる事じゃあじゃないか。パンさんのぬいぐるみを抱き締めながら、猫動画を真剣に漁ることなんて、実に雪乃らしくて良いと思うけどね」
雪乃「ジョルノ兄さん!だからと言って、よりにもよってジョースターさんに教えるのは酷いわ!」
雪ノ下が真っ赤な顔をしてジョルノの胸をポカポカと叩く。うん、なんか納得したし、微笑ましい。
雪ノ下の奴は特にジョルノになついているな。
小町「でも、兄も良くペッちゃんと戯れてますね。雪乃さんと同じく、隼が趣味みたいなものです。後はお姉ちゃんで、妹も趣味みたいなものですね?時々ジョジョお姉ちゃんと何かしてるみたいだけど……」
徐倫「そういう場合は大抵あたしの所に何かいたずらしに来てるわ。ほら、あたしは東方家にホームステイしてるでしょ?それか、D4Cで平行世界に云ってるかかしら?主に承○郎の所ね」
よくご存知で。
というか、察知されて連れ戻されたっけか。
あっちの世界の相棒と結託して。
おのれ…あっちのグラサン女。
絶対にアラレちゃんネタで弄くってやる。
ペットショップ「クェェェェェ!」
バサバサ!
ペットショップが俺の頭の上に降りてくる。
雪乃「比企谷くん?あなた、カマクラという愛猫がいるのに、鳥に浮気かしら?」
八幡「カマクラはどちらかと言えば小町の愛猫なんだが?だろ?カマクラ」
カマクラ「フーーーー!」
八幡「御覧の通りである」
結衣「ヒッキー!犬!犬も良いよ!」
サブレか。確かに俺になついてくる貴重な存在であろう。
雪乃「猫……」
結衣「犬!」
一瞬争い合う由比ヶ浜と雪ノ下。互いにメンチを切り合う二人だが、何故か俺の方を見る。
雪乃「比企谷くん、猫よね?」
結衣「ヒッキー!犬だよね?」
八幡「隼。というか、由比ヶ浜は材木座に聞け。雪ノ下はジョルノに聞けば良いだろうが。俺は関係ない。俺は犬も猫も隼も好きだし、ペットショップは俺のかけがいのない家族だ」
ペットショップ「クエッ♪クルルル」
二人とも俺の言うことなんて聞いておらず、自分の主張を繰り返す。かくいう本人(?)達はというと、カマクラは小町に、サブレとペットショップは俺の上で寛いでいる。イギー……飼い主のところでくつろげよ。
八幡「犬だろうが猫だろうが隼だろうがなついてくれるんなら満遍なく可愛がるんだけどね?」
康穂「あたしも八幡になついてるんだけど?」
八幡「人間、特に女性は例外です」
浮気はダメ、絶対。
特に康穂は気を付けないといけない。
戸塚「八幡、八幡」
名前を呼ばれて振り向けば戸塚がいた。
八幡「ん?どうした?戸塚」
戸塚「うさぎ」
八幡「へ?」
小町「おおっと!ここで第三勢力、うさぎの乱入だぁ!けど、ウサギはヤバい!」
八幡「いや、うさぎが可愛いのはわかるんだけどな?ウサギは飼えないぞ?」
戸塚「何で?」
八幡「俺の頭の上にいるのは何でしょう?」
戸塚「ペッちゃんだよね?」
俺の頭の上では隼のペットショップが寛いでいます。そこが問題なのです。
八幡「ペットショップ、案外ウサギとか好物でな?時折鷹狩ならぬ隼狩りで捕まえてくるんだよ」
というか、さっきから俺は隼って言ってるよね?犬も猫もウサギも好きだけど、今の俺のペットは隼のペットショップだからね?
ジョジョに視線を向ける……が、ダメだな、ジョジョの場合は犬嫌いだ。前世では犬を飼ってたんだけどなぁ。ディオに蹴られたけど。
雪乃「比企谷くん?」
八幡「まるで命令するように言われても隼だとさっきから言ってるよね?」
結衣「ヒッキー?」
八幡「期待するように言われても隼!」
戸塚「ウサギは可愛そうだからやめておく」
八幡「聞き分けが良いのは戸塚だけですね?とにかく俺は隼といろは!これは譲れん!」
結衣「何でいろはちゃんまで加えたし!わかってるし!」
ならやめてくれね?
いろはを抱き寄せてナデナデする俺。
いろは「聞き分けが悪いからじゃあ無いですか。ハチ君のナンバーワン&オンリーワンは渡しません!」
雪乃「いえ、そっち方面ではいらないわよ?」
結衣「あたしにはヨッシーがいるし」
材木座「うむ!その通りである!」
八幡「なら由比ヶ浜はそっちに主張しろよ。あと雪ノ下も俺をだしにするんじゃあない」
お前が誰に犬好きをアピールしたいのかは知らんが、そいつにアピールしろよ。
どうやら陽乃さんは誰だかわかっているようだけど。
材木座「うむ!八幡のオンリーワンは一色殿だ!趣味が良い!」
あれ?そういう意味での趣味の話をしてたっけ?まぁ、いいや。
やはり俺の青春ラブコメはいろはとともにあるのはまちがっていない。
キングクリムゾン!
一戦終えて一息つくと、陽乃さんが話を元の方向へ修正した。
陽乃「うーん。まともな趣味ねぇ。案外難しいものだよねぇ。一般的な趣味だと車とかバイクだけど」
八幡「って言っても免許が無いんで」
ジョルノ「よく無免で乗り回しているじゃあないか。イタリアで」
八幡「お前の事情に巻き込まれているからじゃあないか!」
いろは「なのにプロのレーサー並みに乗り回してますけどね」
八幡「命に直結するからな」
もうホント、好きで乗り回している訳じゃあないのに何でこうなんの?
陽乃「後はカメラとか音楽?」
八幡「カメラは念写でよくやるな。主に…ゴニョゴニョ…」
いろはの隠しとりをハーミット・アメジストで。
いろは「わたしの隠し撮りが趣味とかなんですか?口説いてるんですか?っていうか隠し撮りしなくても望めば何だって撮らせてあげるのに何でいつも念写で隠し撮りするんですか?他の女の子を念写していないので許しますけど恥ずかしいものは恥ずかしいんでやめてもらって出直してきて下さい。ごめんなさい」
高速お断りキター!ジョルノご満悦だぁ!
それはそうと、うん。俺のカメラの趣味は全ていろはに向けられている。たまに小町とペットショップ。
結衣「お、音楽は?音楽はカッコいいよね?」
貞夫「八幡は歌は上手いんだが、楽器が苦手なんだ。他は器用なのにそれだけが解せない」
すみませんね……夢をぶち壊して。
八幡「小町は逆にセンスを認められてるんだよなー」
小町「当然!歌って踊れて楽器も演奏できるし、なんだったら歌って戦えるよ?」
知ってるよ。
いろは「比企谷家の男は楽器が致命的に下手なのです。ソースはハチ君と義父さん。そして、それは青春の苦い思い出なのです」
小町「え……なにそれ小町知らない。でも、何故かうちにはギターが………小町しか弾かないけど」
それはそうだ。親父から俺に受け継がれ、そして親子共々貞夫さんに首を振られたんだ……。楽器の才能の無さはもはや遺伝子レベルだと……。その晩、俺と親父は仗助を巻き込んで泣きながら酒を飲んだ。
貞夫「そろそろ時間か?音楽の話を始めたら、そろそろ演奏したくなってきた」
承太郎「学校で散々ライブをしただろうに…。親父は根っからのミュージシャンだな。ヤレヤレだ」
貞夫「ふ……承太郎、また一緒にやるか?」
承太郎「悪くねぇな……徐倫!」
徐倫「良いわよ?あたしも楽しかったしね」
音石「ならば俺も混じらなければロックじゃあねえ!やるぜ!トリッシュ」
トリッシュ「ええ!」
夜はまだまだこれかららしい。ヤレヤレだ。
←To be continued
next stage 原作7.5巻 柔道編
はい、今回はここまでです。
次回から体育祭編…の前の柔道部編に突入します。
それでは次回もよろしくお願いします。