やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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前回までの八幡の冒険!

ワシントンDCで戦い、互いの勝ちと負けを認めた八幡と承一郎はホテルへ移動!
生首になっていた対承一郎戦でのNG組である八幡、仗助、静の三人にワサビを塗りたくり、お仕置きをするジョルノ!
深夜の首都で響く3人の悲鳴!
まぁ、生首状態でワサビをまぶたに塗られ、チューブを口に突っ込まれた上でワサビを塗られたガムテープ、鼻の下にまでワサビを塗られた上で、さらに体をくすぐられればそうもなる!
お仕置きが終わり、ジョースターチームは承一郎と腹を割って話し合う!
八幡達が『天国』を止める理由。
生き残りがいる可能性がある柱の一族!そして更にそれらすらも凌駕する者の存在!
それらから回避する簡単な方法である『天国』という逃げの手段を敢えて棄て、戦う覚悟を決めるその姿勢に承一郎は感銘を受ける!
感銘を受けたのは承一郎だけでは無かった!
承一郎に八幡達とプッチの双方の真意を探る依頼をしていた存在。
それはファニー・ヴァレンタイン米国大統領だった!
ヴァレンタインは承一郎の素性と任務について話す許可を与える!
なんと、一条承一郎は別の平行世界からヴァレンタインに呼ばれた5人目のDIOの息子だった!
本来交わる事の無かったもう一人の七人目のジョジョ!
ヴァレンタインは『天国』の発動を止めるため、再び承一郎と、そしてジョースターチームに依頼をする!
それを了承した双方にヴァレンタインはミッション名を言う。
奇しくも二人の七人目のジョジョに付けられているスタンド名から付けられた名称『オペレーション・クリスタル・クルセイダーズ』!
始動したクリスタル・クルセイダーズにあの男達も現れる!


なるか!?トリプルコラボ!ボンクレーの転生もクリスタル・クルセイダーズに協力するようです!

side東方仗助

 

クリスタル・クルセイダーズ結成から一晩が経ち、翌朝7時。

俺達はバスに乗ってダラス国際空港まで藤崎忍や露伴達を迎えに来ていた。

予定じゃ、さっき到着した便に乗ってきているはずだ。

 

億泰「お、仗助、あれ露伴じゃぁねえか?」

 

億泰が露伴を見つける。

今回のメンバーの中では一番目立つのが露伴だからな。

露伴とは(あまり会いたくはないが)仕事の関係でイラストを頼む事もあり、度々会っていたが、未起隆と間田、そして忍と会うのは本当に久しぶりだ。

未起隆は億泰と遊びに行くときに一緒に遊んだりしていたが、間田なんかはみんなで集まる時にくらいしか会うことはほとんどない。

スージーのお袋が亡くなって以来、お袋もじいちゃんのお墓を東京へと移し、移住してからは杜王町へはあまり帰っていないので会うこともない。

忍に至っては直接会うのは何年ぶりだろうか?

今では空条家やお袋の方が常連として顔馴染みになっていると昨日の康一からの電話で知った。

 

仗助「みんな、長旅お疲れ様。よく助けに来てくれたぜ。ありがとうな」

 

露伴「東方仗助。僕は君を助けに来たわけじゃぁない。康一君に頼まれたから来ただけだ。後は八幡君にはまだまだ協力してもらわなくちゃぁならない。ここで死なれては困るんだよ」

 

出たよ…露伴の奴のこれ。

会うたびにこれだから関わるのは嫌なんだよなぁ。

八幡風に言うと、ツンデレらしいが俺と露伴はグレートに仲が悪い。

正直、助けに来てくれたのは感謝するけど相容れないものはどうしても相容れない。

 

八幡「露伴先生、いくらでも漫画のネタなら捻出しますよ!なんなら今回の旅の記録も含めてまであります!」

 

露伴「本当かい?君は実に話の分かる男だ!やはり君とは波長が合うようだね。今度杜王町に来ることがあるならば、僕の家に来るかい?」

 

八幡「もちろんですよ!露伴先生!」

 

…八幡は露伴の漫画のファンだ。

それも、露伴の本性を知った上でのファンだ。

おなじ捻れ者同士で気も合うらしい。

あの康一ですら苦手意識をもっているのに…

 

間田「やぁ比企谷くん。久しぶりだね」

 

八幡「間田さん。今回は本当に有難うございます」

 

間田「僕と君の仲じゃぁないか。ところで、急な旅だったんだろ?プリキュアの予約とか忘れていたんじゃぁないのかい?」

 

八幡「いけねっ!忘れていました!」

 

間田「やっぱりね。無事にこの旅が終わったなら、僕が予約していた奴をダビングして送るよ」

 

八幡「本当っすか!マジで助かりました!レンタル出るまで無理かなぁとか思っちゃったんですけど、待たなくて済みそうです!」

 

間田「良いよ良いよ。君は数少ない理解者だからね。こんな事で良いなら、いくらでも協力するよ」

 

こいつはこいつで八幡がお気に入りだ。

俺はパーマンも知らないとかでこいつとは話が合わない。

 

未起隆「仗助さん、億泰さん、八幡さん、こんにちは。今日はお迎えありがとうございます。私の力がお役に立てるように頑張ります」

 

仗助「ありがとうな、未起隆」

 

こいつだけは杜王町組の中ではそこそこ気の合う男だ。

宇宙人とか未だに言っているし、変身能力はスタンド能力ではなく、本人の元々の宇宙人としての力らしい。

ババル○星人かザ○ブ星人か!

まぁ、こうして助けに来てくれたんだから、どっちでも良い。

そして変身能力と言ったならば…

 

忍「仗助、億泰。久しぶりね。あちしの事はおぼえてるかしら?」

 

億泰「おう!覚えているぜ!何年も連絡しなくて悪かったなぁ」

 

仗助「忍、よく来てくれたな」

 

忍「本当は最初は断るつもりだったのよ。でも妻が『行ってあげて、忍ちゃん。私なら大丈夫。きっと無事に帰って来てくれると信じてるから…』って言われちゃってね。それにしても、そっちこそすごいじゃない?世界のSPWの次期社長とも言われているなんて。ニュースや新聞でもよく仗助の事が出ているわ。それにしても、関東にいるのなら、たまにはあちしの店にも来てくれたって良いじゃない。東京と千葉じゃ、すぐよ」

 

こいつが藤崎忍。

口調が女の子よりも女の子っぽいのはオカマだからだ。

そのことを出会った当時、周囲に隠していたらしい。

もっとも、出会いでの時では必死だった事もあり、俺達は最初から知っていたが。

それでもこいつの熱い心を俺達は知っている。

 

仗助「今回はよく来てくれた。助かったぜ、忍」

 

忍「水くさいこと言いっこナッスィングよ仗助。友情ってヤツァ・・付き合った時間とは関係ナッスィングなんだから。命を賭けて家族を迎えに行くダチの危機を見捨てて明日食うメシがウメェ訳が無いわ。それに、今となっては承太郎さんも、あんたのお母さんやホリィさんもあちしにとってはダチよ。あちしが来るには十分な理由なのよ」

 

承一郎「そりゃ危険な目にゃ遭いたくねぇけど、ここで何もしなかったら男じゃぁない。理由はそれだけで十分ってやつか。漢だな、藤崎さん」

 

忍「ノンノン、あちしはオカマよ。でもね、男の道をそれるとも、女の道をそれるとも、踏み外せぬは人の道、散らば諸友、真の空に、咲かせてみせよう オカマ道(ウェイ)。これがあちしの信念よ楽ちゃん」

 

承一郎「楽?」

 

忍「あら?千棘ちゃんや小咲ちゃん、万里花ちゃんと一緒にうちの店に来た楽ちゃんじゃないの?」

 

ダラダラダラダラ(大汗)

 

ヤバい!こっちの世界の承一郎の事を知ってるのか!?

 

仗助「他人のそら似じゃぁ無いのか?それとも、他人に化ける能力のスタンド使いがいるのかもな、忍みたいに」

 

他にもそこにいる未起隆や、スタンドが化ける間田のサーフィスみたいなのもいるしな。

それに何か陽乃も承一郎のように脂汗を流している。

心当たりあるのか?

 

承一郎「そうですよ、藤崎さん」

 

忍「そうかしら?商売柄、一度来店されたお客様は忘れないように心掛けているのよ。特に楽ちゃん達は目立っていたから、そうだと思ったんだけと、おかしいわねぇ」

 

承一郎「初めまして、藤崎さん。僕は一条承一郎。その楽さんという方は遠い親戚かも知れませんね?名字も同じですし」

 

忍「そう?おかしいわねぇ…あら、そっちのお嬢ちゃん達も前に来店して下さった子達よね?特に男の子のその特徴的目はよく覚えているわ。あと、そこの目が笑ってない笑顔の女の子も」

 

忍は八幡達を見て言う。

 

八幡「お久しぶりです。比企谷八幡です」

 

小町「妹の小町です」

 

いろは「幼なじみでハチ君の婚約者(仮)の一色いろはです」

 

陽乃「茅ヶ崎陽乃です」

 

忍「そう。じゃあ、改めて自己紹介するわ。あちしは藤崎忍。仗助と億泰とはダチよ。もっとも、ジョースター家の人達の大半はあちしにとってダチになるわ。ジョセフのジジイとは一度絶交しかけたけど。それにしても、幼なじみで婚約者ねぇ。あちしも妻とは幼なじみだったのよ。従兄弟も幼なじみと結婚したわね」

 

世の中狭いものだ。

ジョースター家の人達は康一が繋いだ仲だが、八幡や陽乃らは店の評判を聞いて一度は忍と会ったことがあるらしい。

こっちの承一郎…いや、楽とも忍は会ったことがあると言うことだ。

本当に初対面なのはミスタと静くらいか?

…というか、ウチのジジイは何をしたんだ?

 

ジョルノ「忍さん、彼はグイード・ミスタ。僕の部下であり、友人です」

 

ミスタ「会えるのを楽しみにしてたぜ?シノブ。俺はSPWイタリア支部で副支部長補佐をしているミスタだ」

 

静「静・ジョースターです。ジョセフ・ジョースターの娘で、仗助兄さんの妹です」

 

忍「ミスタさんと静ちゃんね、よろしくお願いするわね。静ちゃんの事は空条ホリィさんから聞いていたから、いつか会えればと思っていたのよ。会えて嬉しいわ。昔の詩織ちゃん…ええと、あちしの従兄弟なんだけど、詩織ちゃんにそっくりで親近感がわくわね。すごくカワイイ」

 

へぇ、ジョジョの事は聞いていたのか。

 

静「ところで、藤崎さん。父は何をしたんですか?」

 

忍「それが、あちしの友達に古式さんという古式不動産の令嬢がいるんだけど、あのおじいさん、古式不動産の株を買い占めようとして騒ぎになって大変だったのよ。あの時は伊集院家も出てきて大変だったわ。伊集院家と古式家は家ぐるみの付き合いだったから。あちしもその件では間に立って大変だったわ」

 

ん?そういえば一時期伊集院家と古式不動産が合同でSPWとジョースター不動産に抗議が来たことがあったな…もしかして…

 

八幡「何年か前に東京支部で処理した件だな。康一さんが丸く収めたって言っていたけど」

 

あのクソジジイーー!引退してまで何やってだぁ!

古式不動産や伊集院家は優良企業だから仲良くする方針で上手くやっていた日本支部の努力がパーになる所だったじゃあねえか!

グレートにヤバい一件だったぜ!

 

仗助&静「「ウチの父がご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでしたー!」」

 

俺とジョジョはその場で土下座して謝った。

 

承一郎「ふはははははははははははははは!」

 

笑い事じゃあねぇ問題だっ!

 

陽乃「ねぇ、露伴先生…ちょっと…」

 

露伴「ん?どうしたんだ?君は茅ヶ崎さん…だったね?」

 

陽乃「ええ…ちょっとこちらへ…」

 

ん?陽乃が露伴に何かを吹き込んでいるが…

 

露伴「早速か…わかった。藤崎君、間田君、支倉くんも。ちょっと一緒にお願いして良いかな?」

 

露伴は間田達を呼んでコソコソと話し始めた。

どうしたんだ?

しばらくそうしていた後、露伴達はこちらを向いた。

 

露伴「東方仗助。しばらく席を外す。詳しいことは後で話すから、待っていてもらって良いか?」

 

仗助「ん?まぁ、そりゃ構わねえが、どうした?」

 

忍「まぁ、大した事じゃ無いわよ。すぐに戻ってくるから心配しないで良いわ。行くわよ露伴先生」

 

そう言って5人は去っていった。

何をやっているんだ?

 

sideオインゴ

 

空港でジョースター共を発見した後、俺とラバーソールは身を隠した。

あの一条承一郎が裏切った以上、一度顔を合わせたことがある俺達は正体がバレてしまっている。

ジョースター達は仲間達と合流した後、例のマイクロバスに乗り込んだ。

 

ミスタ「俺はホテルで寝てるぜ。まだ疲れが抜けてねぇんだよ」

 

億泰「俺もそうするぜ。あんなすげぇホテルでまったりできる機会なんてそうそうねぇからよぉ」

 

忍「あちし達も長旅で疲れているから、ホテルでゆっくりするわ」

 

陽乃「私達はショッピングに行ってくるわね。買い出しは頼んだわよ?」

 

いろは「たまには女子会も良いですねぇ。マチちゃんもジョジョ先輩も一緒に行きませんか?」

 

仗助「ったくぅ。気楽で良いぜ。ジョルノ、八幡、承一郎。俺達はメリーランド州支部でミニバンの借用と買い出しに行くぜ。銀行にも行っておきたい」

 

承一郎「ミニバンの借用?マイクロバスじゃあ無いんですか?」

 

ジョルノ「ミスタがいないですから、大型車両の運転手がいないんだ。それに、買い出しにマイクロを使っていたのでは、小回りが利かなすぎて不便だからね」

 

ジョースター達は各々の予定を言いながら去っていった。

 

ラバーソール「奴等は別々に行動するみてぇだな」

 

オインゴ「今がチャンスって訳だ。特にターゲットと最優先殺害目標達が一緒にいるのは好都合だな。奴等さえ始末できれば、後は放っておいても問題はねぇ」

 

「お兄ちゃん」

 

すると、弟のボインゴが話し掛けて来て、漫画を差し出して来た。

予言の暗示を持つボインゴのスタンド、トト神だ。

トト神の漫画の内容はこうだ。

 

『前は失敗した悪いジョースター達を倒すぞー!ジョースター達はどうやら別々に行動するみたいだ!これはチャンス!どうやら目的の男の子とジョースターの血統、そしてにっくき裏切り者がボロボロのワゴンで買い物に行くみたいだー!ジョースター達は車に乗って行ったのはショッピング街の中心にあるコーヒーショップ!そこに先回りしてテンパラス入りのコーヒーを奴等に飲ませるんだ!奴等はコーヒーを飲もうとしたけれど、仲間の女の子達の邪魔が入ってコーヒーを置いて出ていっちゃった!くやしー!』

 

ラバーソール「なぁ、これってやる必要性あるのか?失敗するってわかってるんだろ?」

 

ボインゴ「トト神の予言は絶対なんです、ハイ。意味ないと思っている行動でも、やらないと後の予言が変わってしまうんです、ハイ」

 

そういえば、以前ホルホースはボインゴを拐って承太郎を始末しようとしたが、トト神の予言とは違う行動をしてひどい目に遭ったと聞いた。

そう言えばあいつは既に死んだらしいな。

あの裏切り者のせいで。

 

『コーヒー作戦は失敗したけれど、ここでミスタとオクヤスに変身して時限爆弾入りのバーガーを持って奴等と合流するんだ!でも、すぐに別れちゃダメだよー?爆発する直前までは、奴等と一緒に行動するんだ!そうしないとバーガーを返されちゃうからね?これは絶対だよ?』

 

オインゴ「なんだ。また爆弾かよ。以前にひどい目に遭ってるから嫌なんだよ」

 

ラバーソール「トト神の予言は絶対なんだろ?贅沢言ってる場合か?」

 

オインゴ「わかってるよ!わかってるけどよぉ」

 

『爆発する直前で二人は脱出だ!そして爆弾はボッカーン!にっくきジョースター達は重傷!ハチマンを拐って、残りの奴等にトドメを刺せば、オインゴ、ボインゴ、ラバーソールの勝利だ!やったね!これでにっくきジョースターへの復讐も終わってボインゴ達はハッピーハッピー大勝利ー!』

 

ラバーソール「おおっ!」

 

オインゴ「ナイスだボインゴ。今度こそ奴等を」

 

ボインゴ「うん。そうだねお兄ちゃん」

 

俺達三人の暗い笑いがダラス空港の一角にあった。

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

第4部人気キャラ、岸辺露伴登場!
そこまで人気はないが、支倉未起隆。
不人気キャラ、間田も登場。

そして、二人目のコラボキャラクター、藤崎忍君の登場です!
初っぱなから濃いキャラクター性で爆弾投入してきました!他の三人と共にワシントンDCで暴れます!

到着早々、早速戦いに巻き込まれてますが。


そしてオインゴ、ボインゴ&テンパラスのラバーソールの登場です。

さて、いったいどうなるのでしょうか!
コラボ二人と原作増援のおりなす共演!

次回もまたよろしくお願いいたします!

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