やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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俺ガイル原作に戻ります。

八幡の魂が無事に戻り、千葉村の事件は終わりを告げた。次なる八幡の冒険はどうなるか!


夏休みの自由研究…比企谷小町

夏といえば花火!千葉は花火が盛んだよ☆
このレポートはそんな花火の不思議に迫ります。

1、花火に色が付くのは何で?
「炎色反応」と呼ばれる作用のおかげで火に色がつくのです。

2、炎色反応ってなァに?
ー前略ー
お兄ちゃんが隣にいてくれれば小町の世界はいつだって色づいているよ!でもそろそろ兄離れしないとなぁ…

3、いろんな炎色反応
ー細部略ー
塩化ナトリウム、つまりお塩でも色はつくよ!
お塩はコンビニで買えるし、カードを出せばポイントつくよ♪
あ、今のSPW財団的にポイント高い!

4、炎色反応の覚え方
ー全略ー

今回のまとめ
炎色反応を使えば謎の金属の正体がわかっちゃうかも!
逆説的に、炎色反応を利用した花火でも気になるあの子の本音や気持ちかわかっちゃうまであるかも!
あ、小町の場合はお兄ちゃんを倒さなきゃダメだけどね?これは絶対だよ?
でも、花火大会で浮かれてるような連中の心根は大抵汚いから知らない方が良いかも?
花火で浮かれるよりも出店で浮かれよう!
SPW財団も出してるよ?さあみんなで経済を回そう!
日本の経済を回復させるんだ!
そうすれば小町のポイントがせってと稼げて一石二鳥だよ?
小町(セリフ)『キラークイーン第1の爆弾!これで今日も安心して眠れる…』


第5章プロローグ

side比企谷八幡

 

今日の午前中は仕事もなく、フローリングに寝そべりながらベタベタとノートパソコンを弄っていた。

自由研究もこれでほぼ終わり。後は体裁を整えてやれば完璧だ。

といっても、これは俺の自由研究じゃあない。高校の課題は数学の問題集くらいで、それもものの数時間でさっさと終わらせてしまった。ちょいとでも俺をてこずらせられるとでも思ったのか!この間抜けな問題集!

この自由研究は我が妹、小町のものである。

当の小町はといえば夏の決算書類の処理の疲れを癒すべく、俺の横に寝転がって愛猫のカマクラを高い高いしてみたり肉球をきゅむきゅむしたりしていた。

ちなみにカマクラは千葉村から帰ってきたら元に戻った。やっぱり俺の癒しはいろはとペットショップだ。

こいつ、人がやってやっているというのに…。お前の肉球をきゅむきゅむして……ジョースケになるからやめておこう。

こいつ、あの世界ではヤツの体に入り込んだ俺を使って既成事実を作ろうとしてやがったしな…。

まぁ、書類作成に集中して欲しいし、千葉村では迷惑をかけたからこれくらいのサービスはしてやろう。

こういうのは自分でやらないと意味がないというが、それくらいの知識は小町は既にあるからマジで意味がない。妹の前では常識などなくていい。

倫理も論理もなにするものぞ、妹とは女に末と書く。

つまり、未来ある始まりたる女性そのものであり、やがては女性すべての末となるもの、言ってみればアルファにしてオメガ。

原始にして、終末。すべての女性の最終進化形態といっても良いだろう。すべての女性の頂点に立つということは全人類で1、2を争う存在だということであり、そんな相手に俺や仗助が逆らえるわけでもない。ここに妹最強理論を打ち立てる。こいつの場合はマジで人類最強と言っても過言じゃあ無いしな。

そんなわけで、小町の自由研究の大半を俺がやった。いろはが向かいのソファーで紅茶を飲みながらヤレヤレですね…と呆れている。まぁ、千葉支部の支部長になんだから、人を使って上手くやっていてよろしい…と言ったところか?使っているのが上司の関東支部長なのは納得いかないが。

そんなことを思いつつ、カタカタとキーボードを叩いていると、良い感じに頭の悪いレポートが完成した。

後は名前を比企谷小町にしておけば良いだけだ。

最後にエンターキーをターン!と叩き込んで保存。ノートパソコンごと小町の方に押しやった。

 

八幡「できたからちゃんと確認しておけ」

 

小町「うーん」

 

小町はごろりとフローリングの上でローリングしつつ、俺の横に並んで抱きつく。暑苦しいわ!

画面を見ながら段々機嫌が悪くなる小町。サンシャイン・ルビーが出ているのは気のせいだよね?

 

小町「ゴミぃちゃん?」

 

八幡「小町ちゃん?開口一番にゴミぃちゃんはやめてね?お兄ちゃん、悲しみのあまりまた魂が砕けちゃうところだったよ?」

 

めちゃくちゃ低い声だった。そのわりにニコニコ笑顔なのが怖い。

 

小町「これは何かな?」

 

八幡「そ、その…小町らしさを出そうと思ってだな」

 

問われて思わずしどろもどろになってしまった。だってサンシャイン・ルビーの指先が俺に向いているし…。

俺の答えを聞いて小町がワナワナと肩を震わせる。

 

小町「小町らしさ…お兄ちゃんの中で小町はこんなイメージなんだ!ショック!小町ショック!」

 

いろは「あっ!」

 

小町は俺の上に馬乗りになり、ポカポカと俺の胸を叩いてくる。このくらいのスキンシップはいつもの事なので放置したいが、いろはが反応している。

そんないろはを無視して小町はドズッ!っと横隔膜に小指を突き刺して来た。

………もう波紋を習得してるから痛いだけなんだけど?

 

小町「全然小町らしくないよ!まず小町は兄離れしないよ!むしろ一生離れないよ!」

 

八幡「いや、離れろよ。エンポリオとかンドゥールとか優良物件がいっぱいあるだろ」

 

小町「次に3番目とまとめは完全にお兄ちゃんだし会社の宣伝してるよ!」

 

いやいや、宣伝は大事だぞ?こういった所からコツコツやるのがポイントなまである。

 

いろは「ハチ君、社畜から逃げたいのに立派に社畜やってますよね……財団幹部としては喜ばしいんですが、こういうところでアピールするのはどうかと思いますよ?」

 

はっ!そうだった!俺は鬼の出世街道から逃げるんだよォォォ!

 

八幡「わかったよ、やり直すよ。やれば良いんだろ?遣れば。はいはい。俺の仕事じゃあないけど部下の尻拭いは上司の役目だからやりますよ」

 

小町「そこっ!使えない部下に対して諦めきった態度を取らない!小町が使えない部下に見えるじゃんか!」

 

だったら早く書類を上げてくれね?俺の仕事が滞って困るんだけど?他の支部の書類は上がってるからね?お膝元が一番仕事が遅いってなに?やることないから君の宿題やったんだからね?

 

小町「……まぁ、元々小町の宿題だし、早く書類を上げてこっからは小町がやるよ。ここまでやってくれてありがと」

 

そういう殊勝な態度を取られるとこっちもちゃんとやりたくなってくる………などと思っているかぁ!早く書類を上げろぉぉぉぉ!こっちも締め切り迫ってんだよ!仗助やジョジョにチクチク言われるんだよぉぉぉ!お前の監督も俺の仕事なんだから言い訳不可能なんだよ!頼むよマジで!

だが……まぁ、あんな辛い思いをしてきてまで助けてくれた妹の為だ…。最後まで手伝おう。

 

八幡「まぁ、なんだ…俺も後半ちょっとばかり面倒になっちゃったからついさ…悪かった。極力手伝うわ」

 

言った瞬間小町の目が光った。スタンドが光った訳じゃあなくて良かった……そっちだったらお兄ちゃん、体が溶けてるからね?せっかく体に戻れたんだから寿命を縮めるのはやめてね?ヤマピカリャーみたいに目が光っただけだから良いけどさ。ちなみにヤマピカリャーとはこちらの言葉でイリオモテヤマネコの事である。ヤマピカリャー!

 

小町「お兄ちゃんならそう言ってくれると思ってた!やっぱり一生離れない!」

 

八幡「はいはい。俺も好き好き大好き。超愛してる。いろはの次に。普通の兄妹の範疇で」

 

いつものシズカが発動したので、ややうんざりしながら軽くあしらう。まぁ、大筋は作ったんだから後は自分でやるだろう。書類を先にやってくれれば言うことはなにもない。

 

いろは「結局はマチちゃんを甘やかすんだから…困った人ですね…ハチ君は」

 

そう言いつつも書類のまとめに入る俺達だが、そこにのそのそとカマクラがやってきて、画面の前でやる着なさそうに座り込む。億泰さんが杜王町に帰ったから寂しいのか?

 

八幡「小町、ペットショップ、スクランブル」

 

小町「らじゃ!」ペットショップ「クエエエエ!」

 

敬礼すると、一人と一匹はカマクラを排除するべく作戦行動に移る。

 

カマクラ「フゥゥゥゥゥ!」

 

おう………ストレイ・キャットを出して威嚇すほどその位置が気に入ったのか……。

 

ペットショップ「クルルルルル…」

 

対するペットショップもホルス神を出して威嚇を開始。

頼むからマジなドンパチは止めてくれよ?

家で……しかも味方同士で…。

 

いろは「ナイチンゲール・エメラルド」

 

念のためにいろはもスタンドをスタンバイさせる。

 

小町「大丈夫だよ♪お姉ちゃん♪」

 

ペットショップに気をとられているカマクラの隙を突いて小町がカマクラをひょいっと抱き上げ、素早くブラッシングを開始する。

 

小町「ふふふ…。小町とお兄ちゃんの邪魔をするなんていけない小猫ちゃんだぜ☆」

 

いろは「…………」

 

お前……さりげなくいろはを除外するなよ。少しムッとしてるぞ?あと、子猫ちゃんと言えばあの子は元気かなぁ~…。

あとな?

 

八幡「そいつ、年齢的にはもうおっさんだけどな」

 

カマクラはうちに来てもう四、五年。人間に置き換えると川尻早人さんくらいか。あの人もなかなか結婚しないよなぁ……陽乃さんを紹介しようかな…。

小町の決算報告を受け取り、会社の自分のパソコンへと送信する。これでやっと自分の事に手をつける。

時刻は11時。今日は午後から出勤だから、背広の準備をしなければならない。

適当に着替えていると、インターホンが鳴った。

同じく午後から出勤の仗助かな?とも思ったが、仗助なら勝手に鍵を開けて入ってくるだろう。なんか注文してたっけ?回覧だとしても隣の一色さんからだろうし…。

誰だ?

一応印鑑を持って玄関に向かうとそこには意外な人物が立っていた。

 

結衣「や、やっはろー」

 

茶髪に染め上げたお団子髪、夏らしい服に身を包み、キャリーバックを両手で支えつつ、由比ヶ浜結衣は周囲を警戒するように所在なさげに立っていた。

何でオドオドしてんだよ。

 

八幡「なにオドオドしてんの?遠慮なんかしてお前らしくもない」

 

前ならともかく、今の由比ヶ浜はうちに来るくらいでオドオドするやつではない。

 

八幡「何か用か?宿題なら終わっただろ?」

 

いろは「苦労しましたもんね…ンドゥール君とかアンさんとか川尻さんとか康穂ちゃんまで…」

 

いろはがひょいっと現れて言った。

確かに苦労したな…。四人とも口からエクトプラズムが出ていたよ。

 

結衣「あ、あの…小町ちゃん、いる?」

 

小町と約束していたのか?確かに今日は小町はオフのはずだ。書類が終わってなかったら連行していたが。

 

いろは「マチちゃーん。結衣先輩が来たわよー」

 

いろはが母親さながらに小町を呼ぶと、小町はTシャツ一枚で出てきた。だから何で俺のシャツを勝手に着るんだよ!

 

小町「結衣さんいらっしゃい。ささ、舅と小姑がいますけど上がって下さい」

 

誰が舅と小姑じゃ!

 

結衣「うん!お邪魔します!」

 

さっきまでのオドオドはどうしたのか、由比ヶ浜は玄関に上がった。まぁ、以前の勉強会で何度も来ているから勝手もわかってるだろうしな。ジジイのせいであのホテルに場所を移すまではここか東方家が会場にされていたし。

俺達は由比ヶ浜を連れて二階のリビングに通す。

 

結衣「相変わらず仕事の書類だらけだし……」

 

いろは「身内だけで処理が終わりそうな仕事って持ち帰ってやった方がわざわざ出勤しなくて済むんでついついやっちゃうんですよ。悪い癖だとは思ってるんですけどね」

 

我が家に客が来ることは珍しい。せいぜいジョースター関係や一色一家の人達だ。たまに虹村一家や広瀬一家、露伴先生や間田さんくらいか?

あれ?結構多いな…。

取り敢えず来客用の椅子を用意し、テキパキと3人がかりでお茶やお菓子を用意する。

仗助達が相手だとその辺は適当になるけどな。比企谷家、一色家、東方家、最近ではジジイ&空条家とジョルノの家の間に心理的な壁はない。

互いが互いに好きなときに行き来している。

一通り来客の準備を終わらせる。

 

八幡「で、何しに来たの?」

 

わざわざ来客として来たんだ。ただ遊びに来たわけではないだろう。

 

結衣「あ、うん。小町ちゃんにお願いしていたサブレの事なんだけど…」

 

言って由比ヶ浜は膝の上に置いたキャリーバックを開ける。

すると、中から気高きイギーの転生、サブレが飛び出し、這い寄ってきた。

サブレは俺めがけてまっしぐら。俺はフリスキーモンプチーかっつーの!思わずジョジョになったわ!

そしてそのまま止まることなくサブレは全力疾走してきた。

サブレの体当たり!効果は抜群だ!

比企谷八幡(ザ・ジェムストーン)…再起不能(リタイア)

 

って違うわ!こんなんでリタイアするほどやわな体はしておらん!

だが、怒濤の勢いで俺を押し倒して来たサブレは俺の顔をなめ回し、ついでにアホ毛を引き抜こうとする。

ざけんな。俺の特徴の1つを無くしてたまるか!

俺はサブレを引き剥がし、持ち上げるとペットショップがサブレを掴んでホバーリングする。

 

八幡「ん?サブレ、毛が短くなってないか?」

 

花京院家の墓参りで見たときよりも一回り小さくなった印象を受ける。

 

結衣「ああ、それね。サブレはロングコートだからサマーカットしてるの」

 

八幡「ふうん」

 

サマーソルトでもサマーハプノでもスクリューパイルドライバーでも何でも良いんだけどな。

 

八幡「で、イギーを何で連れてきた?」

 

俺は椅子に座り直し、懐きたがるサブレを受け取って膝に抱く。ついでにナデナデ。

ペットショップもいろはの肩に降りる。

アーシス動物組、勢揃いしちゃったよ。

 

結衣「うち、これから家族旅行に行くんだ」

 

家族旅行ねぇ…。今年は全員集まってるから特にどこかに行っていなかったな。

東京空条家でバーベキューしたりしたくらいか?

 

いろは「今年はジョースター家が千葉に集まってるから何処にも行きませんでしたね?」

 

小町「アーシスで集まって行動したらそれだけでツアー旅行だよ…異世界旅行までしたんだし」

 

俺のせいですね。ごめんなさい。

基本的にうちはジョースター家と一色家、去年までは陽乃さんも合同でどこかに旅行に行っている。

ちなみに、四年前はストーンオーシャンの後で行かないと言ったら、仗助がやって来てボコられた後に連れ出された。

反抗期は一瞬で終わった。家族大好きな親父は嬉々としていやがった。まぁ、今でも家族仲が良好なのは良いことだと今では思う。

うちの話はいい。由比ヶ浜の旅行の話だ。

 

八幡「で、その旅行がどうしたって?」

 

結衣「あ、うん。旅行行ってる間、ちょっとサブレを預かってほしいなーって」

 

由比ヶ浜に上目使いで「ダメ?」と聞かれてしまった。

大抵のお願いは断れるNOと言える日本人と言える俺だが(中身は欧米だろというツッコミは受け付けん)、由比ヶ浜もサブレも異世界まで来て俺を助けてくれたことを考えると拒否するのは難しい。

 

八幡「お前には恩もあるし、サブレもカマクラとペットショップとは仲が良いからそれは構わんが、何故うちに預けるんだ?」

 

三浦や海老名、材木座だっているだろうに。

 

結衣「優美子も今は旅行に行っているし、姫菜は花京院さんの所へ行っちゃってるし…。ゆきのんの所はゆきのんはともかく陽乃さんが……」

 

あー、雪ノ下家は今大変だし、それがなくても雪ノ下はともかく陽乃さんはなぁ…。大の犬恐怖症だし、しかもサブレはその原因たるイギーの転生だもんなぁ…。

 

小町「雪乃さんと陽乃さん、大丈夫かなぁ…」

 

いろは「夫婦揃って矯正施設行きですからねぇ…千葉県議会議員の辞職失踪なんてマスコミが食らいつかない訳がありませんし……」

 

八幡「おまけにその大元の汐華家当主の訃報だならな。ジョルノが頑張って抑え込んではいるが…中々な」

 

この話題になると暗くなる。

マスコミの鼻は止めることは難しい。特に三流週刊誌はしつこい。こればかりは下火になるまで我慢するしかないだろう。

 

結衣「ヒッキー、ゆきのんと連絡取ったりしてる?」

 

八幡「雪ノ下と言うよりはジョルノと陽乃さん経由でだな。財団もこの件には動いてるし。というか、当事者だから日本支部全体で事に当たってる」

 

こっちも色々とあれやこれやで対策は立てているが、こればかりはな…。

 

結衣「あたし、結構メールとか電話とかはしてるんだけどさ…」

 

八幡「それは小まめにやってやった方が良い。雪ノ下も参っているだろうからな。友達のお前やエンポリオが気にかけていると思っているだけでも励みになるだろう。だが、動こうとはするなよ?その辺りはデリケートな問題だから。間違ってもリバースでマスコミを滅茶苦茶にしようとは思うな」

 

雪ノ下はフリージングビームでやろうとしたところを必死で陽乃さんが止めたらしいからな…。厄介なマスコミではあるが、利用できる所も多々ある。今は敵でも場合によっては手駒にもなるからな。

 

結衣「そうだね。ヒッキー達もお願いね?」

 

八幡「当たり前だ。雪ノ下姉妹はジョルノの…家族の家族。いわば俺達の家族だ。それだけでも動く理由になるんだよ。俺達ジョースター家はな」

 

家族愛が人一倍強い家系…。それがジョースター家だ。

あんな危険な旅に俺を助けてくれる程の強い家族愛。

だから、雪ノ下の事も助ける。もちろん、俺もだ。

 

俺達が真剣な話をしている傍ら、動物組は楽しそうにジャレあっている。千葉村では互いに助け合ってきた仲だからな。猫と犬と隼の組み合わせはシュールではあるがな。

 

結衣「あははは!ごめんね。ペットホテルも考えたんだけど、旅行シーズンだから混んでて。でも、ヒッキーの所に頼んで正解だったよ」

 

八幡「まぁ、こいつらも中々会えないからな」

 

小町「お兄ちゃん♪だからうちで預かりますって言ったんだよ♪かーくんもペッちゃんもイギーちゃんも仲良しだからね♪」

 

3匹の中に入ってムツゴロウになってる小町。頭にペットショップ、腕にサブレ、膝にカマクラ。アニマル天国になってるな…。

 

いろは「この家も昔は犬を飼っていましたし、今はペッちゃんもかーくんもいますから任せて下さい。義父さんも義母さんもうちの家族も動物好きですし」

 

いろはが腕を伸ばすとペットショップが乗って、彼女に甘える。

そしてウンウン♪っと頷きながら体を撫でる。なにこれスゴいカッコカワイイ。いろはもペットショップも。

 

結衣「ヒッキーがいろはちゃんにデレデレだし」

 

小町「それは仕方ありませんよ。兄が一番好きなのはお姉ちゃん。そこは譲れません。でも、一度懐に入れた人は好きですよ?嫌いなのはその他大勢だけです♪小町達もですけど」

 

そう、俺達は初代霊界探偵並みに赤の他人が嫌いなだけだ。特に芥子屋は大嫌いだ。

動物は大好きだ。

だから動物を虐待する奴とか許せない。

あ、前世で犬蹴ったわ。

ディオ!何をするだ!許さん!

 

結衣「じゃあ安心かな?サブレもアーシスの仲間には懐いてるみたいだし」

 

小町「サブレちゃんの事は小町達に任せて下さい!すぐに小町なしでいられない身体にしてあげますよ!」

 

サブレを寝とる気満々の小町だった。

 

結衣「それは困るけど…ただでさえ空条博士とかの方に懐いているのに…。うん、じゃあよろしくお願いします」

 

由比ヶ浜はペコリと頭を下げた。そして、手首の内側に目をやり、腕時計を確認する。

 

結衣「あ、そろそろ行かないと」

 

いろは「じゃあ、お見送りしますよ♪」

 

結衣「わかっていたけど、いろはちゃんって完全にヒッキーのお嫁さんだね♪」

 

いろは「はい♪」

 

当たり前だ!

 

←To be continued




早速第五巻の没頭から始まります!


それでは久々の原作との相違点!


レポートの2番に兄離れを加筆した。

TSUTAYA的にポイント高い➡SPW財団的にポイント高い

まとめを加筆

まとめの小町のセリフはべ○ータのネタ➡吉良吉影ネタ

八幡が小町の宿題をやっていたのは受験勉強に集中させるため➡夏の決算に遅れが出ている為

小町の肉球(どこを?)をむきゅむきゅしようとした➡…のはジョースケになるため止めた。

レポート内容を確認する時は八幡の横に寝転がった➡…だけに留まらず、抱きついた。

八幡の勝手なオメガ説➡身体及びスタンドの基本スペック最強は小町なのでホントにオメガ

原作ではまだ未登場のいろは➡普通に比企谷にいるいろは

小町のブラコンは兄妹の範疇➡遥か上空を高速飛行。もはや本城でも止められません。

八幡の中での自分のイメージに対して床にゴロゴロと転がる➡マウントポジションをとって「ぱうっ!」した。

八幡は上司のムチャぶりに応える新人社員のようにやさぐれた➡上司の立場としてやさぐれた

殊勝な態度にめんどくさがった事を反省する八幡➡そもそも仕事を溜め込んだ小町が原因なのでそれはない。

小町が光らせるのは大抵レーザー

小町のお兄ちゃん大好きを更に加筆。半ば諦めつつもそれだけは何とか阻止したい八幡

カマクラ対策は小町のみ➡&ペットショップ

カマクラを人間年齢比較にする対象は平塚静➡川尻早人

八幡の午後の予定は塾の夏期講習➡仕事

由比ヶ浜の比企谷家来訪は2度目➡勉強会で何度か来ていた。

八幡の部屋は文庫本だらけ➡書類だらけ

部屋の状態に答えるのは小町➡いろは

比企谷家に来客は少なく、ご近所付き合いも希薄➡ジョースター家、東方家、空条家、一色家、陽乃や杜王町組などがしょっちゅう来る

サブレはカマクラが好きだが、カマクラは距離を図りかねている➡動物組は仲良し

八幡は中学生の時に旅行を断って以来、置いていかれてる➡断ろうとして仗助にボコられ、反抗期終了

親父は八幡が来ない事に嬉々としていた➡八幡が仗助によって僅か数秒の反抗期が終わり、嬉々としていた

雪ノ下は実家に帰省していて大変➡むしろ実家が大変なことになっている。

雪ノ下への対応は希薄➡家族の家族は家族!対応します!

サブレ預かりは小町のお義姉ちゃん計画の一環➡単純に動物組の為。お義姉ちゃんは既にいます。というか自分も含めてます。

八幡だけが人間嫌い➡八幡を含めた幼なじみーズは赤の他人は嫌い

動物虐待は嫌い➡前世でやっちゃったよ……犬を蹴っちゃったよ……


よく二次SSでありがちな旅行に置いていかれてる八幡の件での勘違いですが、小さな子供の頃から置いていかれていた訳ではありません。中学生の時に八幡が拒否して以来、もう手がかからなくなった事だし…的なものだと作者は思っています。
作者もそうですが、何か用があったら家族旅行には行ったり行かなかったり…というのが息子ではないでしょうか?
また、父親も娘が兄にベッタリなのが気にくわないのもあるでしょうし。こちらでは原作以上に遥かに家族愛が強い親父になっちゃいましたが、私的にはこちらの方がすきです。
本城が母親より父親になついていたのもあるからでしょうか?

それでは次回もよろしくお願いいたします。

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