side川崎沙希
昨日の降参ラッシュから一夜明け、ロッキーマウントのホテルで朝食をとった後、あたし達はロビーに集合する。自慢のポニーテールを揺らしながらロビーに到着すると、そこには一色と小町がいた。最近仲が良いね。
比企谷は雪ノ下の姉とイチャイチャしている。少し前までは一色に遠慮して控えていたが、一色も気にしなくなった関係で最近では遠慮しなくなった。
ジョジョの方の比企谷はそんな時は警戒心だけ残して眠りに就いているらしい。昨日は丸々1日眠っていたようだし何かに備えている感じだ。
材木座と風野もイチャイチャしている。仕事とかしていない時の材木座は基本だらしがなく、風野はそんな材木座の面倒を甲斐甲斐しく見ている。どっちが年上だかわからなくなるわ。
SPWは戸塚の勉強を見ていた。端から見ていると双子の姉妹だ。SPWの戸塚に言うとキレるから言わないけどね。
雪ノ下はエルメェスさんと英語で会話をしていた。どうやらただの雑談のようだ。エルメェスさんは雪ノ下をユキノンと呼んでいた。エルメェスさんは覚悟を乗り越えた人間が好きだ。デラウェアで恐怖を克服してラバーソールを倒した雪ノ下を気に入ったのだろう。
一方で空条先生とアナスイさんは揃って部屋から出てきた。夕べはお楽しみだったのかな?婚約者同士だから問題ないけどね。
あたしは一人でポツンとソファーに座る。少し寂しいとか思わなくも無い。大志や京華が心配なこともある。
二人ともジョセフ・ジョースターが面倒を見てくれているけれど、あのチームはジョセフを除いてみんな転生者だ。さしものジョセフも全員の面倒は見切れないだろうからやはり心配になる。
陽乃「さーきちゃん♪浮かない顔してどうしたの?」
沙希「別の世界に行った兄弟の事を心配してね。あっちの世界にはジョセフしか大人はいないから」
八幡「大志の方は知っているけど、妹の方は知らないな」
沙希「この世界ではまだ生きていたけど、この間会ったジョセフ・ジョースターの妻、スージーQの転生だよ。京華って言うんだ」
この世界の大志はもう比企谷に会ってるんだね。シスコンじゃあなきゃ良いんだけど。
八幡「小町に横恋慕しているよ。小町は戸塚にぞっこんだからな。てか、小町に〈霊長類ヒト科オトモダチ〉と言われてたからな…。さすがに大志が気の毒に思えるが」
ああ……そういう関係ね。大志は報われていないらしいね。まぁ、姉にベッタリのうちの世界の大志も大概か。
まだ比企谷小町に惚れているだけこっちの大志の方がましかもね。
徐倫「じゃあ、出発するよ。サバンナを抜けてフロリダ入りが今日の目標よ」
空条先生がパンパンと手を叩いて出発を促す。
二つの州を抜けるから結構な強行軍だね。
あたし達が外に出ると、異変が起きた。
殺気!?
材木座「隕石だと!危ない!」
材木座がガンズ・アンド・ローゼズを出現させて隕石の直撃を受ける。
材木座「ぬおああぁぁぁぁ!」
鉄壁のガンズ・アンド・ローゼズでも小隕石の直撃はダメージが入ったようで、材木座が吹き飛ぶ。変身するタイプのあたし達の材木座なら心配はいらないが、こちらのガンズ・アンド・ローゼズは人型のスタンダードなスタンドだ。
徐倫「これは水族館の看守のスタンド…囚人じゃあないアイツの攻撃がなんで!」
風鈴「義輝さん!」
風野が材木座に近付こうとするが、今度は風野の方に攻撃がくる。おじいさんのような男の抜き手が風野を狙って来た!
いろは「危ない!風鈴ちゃん!」
一色はおじいさんの抜き手を腹に受け、その腕が貫通する。その場で崩れ落ちる一色だったが、自力で回復のエネルギーを使う。だが、そこで一色は意識を失う。
アナスイ「イーハ!テメェは…ケンゾー!刑期120年のお前が何故サウスカロライナにいる!」
アナスイさんがおじいさんに向けて殺気を向ける。
ケンゾー「ナルシソ・アナスイ。それはこちらのセリフじゃ。まぁよいわ。暗殺風水、受けてみるか?」
アナスイ「良いだろう……受けてやる!」
狙われている風野をエルメェスさんが保護して戦略的撤退を始めるケンゾーを陽乃さんとアナスイさんと共に追い始めた。
一方で隕石を落としてきたスタンド使いの方は空条先生を先頭に小町、無事だった材木座、戸塚が追う。あたしもそれに参加する。
八幡「待て!全員行くな!あと一人潜んでるらしい!」
殺気はもうひとつあったけど、そっちはジョジョが注意している。そこには雪ノ下とSPWが残った。
あたし達が追う奴は車で逃亡する。
徐倫「乗って!」
空条先生は適当な車を盗んであたし達に乗車するように促す。あたし達は敵の車を追いかける。
戸塚「隕石は……」
材木座「我と戸塚殿が受ける!」
二人は屋根の上にスタンドを出して隕石を待ち構える。
ホール・シンクスはラケットで隕石を受け止め、別の場所に打ち込む。
GAR「ターミネートォォォォォ!」
一方でガンズ・アンド・ローゼズは鋼鉄の拳で隕石を破壊している。しかし、戸塚はともかくこれでは材木座が持たない!
材木座「ぐあああああああ!」
ガンズ・アンド・ローゼズは確実にダメージを受けており、本体である材木座の腕にそのダメージが蓄積される!既に何発かで材木座の腕はボロボロだ。
沙希「コォォォォォォ!はあっ!」
あたしは少しでもダメージが和らぐように材木座に波紋の力で回復させるが、ナイチンゲール・エメラルドのように瞬時に治す力はない。空条先生も運転で手が一杯だ!
危ないからこの手だけは避けたかったけど仕方がない…。
沙希「比企谷小町!ごめん!パウッ!」
ドズッ!
あたしは比企谷小町の横隔膜に小指を突っ込む。
戸塚「川崎さん!何を!」
小町「コォォォォォォ……」
残念ながら比企谷小町に波紋の才能はあまりなかった。せいぜい同調するくらいが関の山…。だけど、これなら……。
沙希「比企谷小町!あたしの力に同調させてサンシャイン・ルビーを出して!」
小町「う、うん……サンシャイン・ルビー!それでどうするの?沙希さん!」
沙希「相手の車のタイヤに指先で狙いを付けて!」
比企谷小町は言われた通りに指で狙いを付ける。
小町「付けたけどどうするんですか!?」
沙希「そのままサンシャイン・ルビーの指先に同調させたあたしの波紋を集中させるんだ!」
小町「よくわからないけど!わかりました!」
ピカッ!シュウウゥゥゥゥ………
成功だ………。ルビー・レーザーが車の足回りを溶かし、敵の車は電柱に激突して完全に壊れた!
小町「凄い……これがサンシャイン・ルビーの本当の能力……みんながサンシャイン・ルビーを怖がる理由がわかったよ……」
あたし達の車も停止させ、材木座が真っ先にふらふらと車から降りる。
ウエストウッド「ううう………何をやられた……」
材木座「き、貴様が知る必要はない!よくも風鈴殿を狙いおったな!」
ウエストウッド「それは俺ではない!それに、どんな手を使ったかは知らないが、犯罪者と行動を共にする貴様らに生きる価値などなぁぁぁぁい!」
材木座「ならば一般人を平気で巻き込む貴様とて同じことよ!貴様など、スタンドを扱う資格などなぁぁい!ガンズ・アンド・ローゼズ!ターミネートォォォォォ!」
ドカドカドカドカドカドカドカドカ!
ガンズ・アンド・ローゼズの拳が敵の体を滅多うちにする。
沙希「もう充分だよ材木座。そんなボロボロになるまでよく頑張った。あんたも立派な黄金の精神の持ち主だよ」
材木座「ハァ……ハァ……川崎殿……」
あたしが止めて材木座が攻撃を止める。よくやった、材木座…。あんたがいなければ最初の攻撃で何人かはやられていた。
沙希「これ以上はこいつを殺してしまう。あんたのような表の人間がこんな男の命を背負う必要なんてない。後は専門家に任せよう」
材木座「沙希殿……ありがとう……」
材木座はダメージの限界から気を失った。よく頑張ったよ。あんたは……。
そして、一色のナイチンゲール・エメラルドが材木座に回復の弾丸を打ち込み、材木座は危険な状態から脱した。
だけど、さっきの地点からここは約1㎞…。あんたは大丈夫なの?一色……。
ウエストウッド看守(プラネット・ウェイブス)…
sideエルメェス・コステロ
元の世界で一度は倒したドラゴンズ・ドリームのケンゾー。それ故になめていた。
アヌビス「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
ケンゾー「当たらん当たらん!風水の安全な方角を陣とっておれば、どんなに素早くても、どんなに鋭い攻撃もワシには当たらん!それが風水!暗殺風水よ!ほっ!」
ドカッ!
ケンゾーの蹴りが陽乃に当たり、建物の壁に叩きつけられる!
陽乃「かはっ……こんなことって……」
陽乃はすぐには身動き出来ないくらいのダメージを負う。
エルメェス「テンメェ!イーハだけじゃあなく、陽乃も!」
あたしは頭に血がのぼり、担いでいた風鈴を放り出してドラゴンズ・ドリームの方へジャンプする。
風鈴「キャッ!エルメェスさん、ダメぇ!」
ヒュウ……
急な突風がジャンプしていたあたしを流し、キッスの射程外からドラゴンズ・ドリームが外れる。
エルメェス「し、しまっ………」
ケンゾー「はいいいい!」
ドカ!ドカ!ドカ!
ケンゾーの突きの連撃があたしにヒットしてあたしは地面に叩き落とされた。
エルメェス「ぐあああああああ!ちくしょう……」
見るとアナスイも既にやられている!
ちくしょう…ここまでか……風鈴は直接戦闘に向いていない……。
いろはも既にやられている…。
風鈴「暗殺風水……要は風水なんですよね?」
風鈴…ダメだ……逃げろ……
風鈴はマリン・スケッチを出現させて空中に絵を書き、それを明後日の方向に飛ばす。
風鈴「風水は水の位置や樹木の位置から運勢を操る一種の奇術。ならばこれならどうですか!?」
マリンスケッチが飛ばした絵から植木鉢や池が出現する。
ドラゴンズ・ドリーム「なっ!運勢が急に…」
風鈴「マリン・スケッチ…私のスタンドの能力は書いた絵をその場に出現させる…樹木や水場があなたの能力に影響するならば、私の能力は天敵!やぁ!」
風鈴はペンをケンゾーに刺す!
ケンゾー「ぎゃあああ!ペン先が肩のツボに!肩が…動かない!ドラゴンズ・ドリーム!今の最適な位置はどこじゃあ!」
風鈴「それを知っても無駄です!やぁ!」
風鈴は作った物を消して運勢の位置を元に戻す。
風鈴「あなたが移動した場所がその時のあなたにとっての最適な場所!ならば風水の運勢を変えてしまえばその場所は最適な位置は最適な位置じゃなくなる!よくも一色さんを……義輝さんを!許さない!」
ザシュ!ザシュ!ザシュ!
風鈴の攻撃が次々と決まる!そうか……風水の位置を逆転させればケンゾーが取っていた最適な位置は、そのまま風鈴の最適な位置へと変わる。戦闘に向かないはずのスタンド能力だったそれは、ドラゴンズ・ドリームにとっては最悪の天敵。例え最適な位置をまたとっても風野がすぐに入れ替えて、自らのものとする。なんて戦いだ。
ケンゾー「最適な位置は……」
ドラゴンズ・ドリーム「無駄だぜ旦那。その娘相手に暗殺風水は通用しない。あんたは暗殺風水に頼りすぎていたんだ」
ドラゴンズ・ドリームは主を見限ったのか、上空へと姿を消していく。
ケンゾー「どこへ行く!ワシが釈迦に並ぶ聖人になる夢はどうなるんじゃ!待て!」
キイイイイイイイ!ドォン!
猛スピードで走ってきた車がケンゾーをはね飛ばす。
ケンゾーはそのまま地面に激突し、ピクピクと痙攣していた。
ケンゾー「最……適な……位置は……どこじゃ…無敵の暗殺……風水に弱点は……」
うわ言のように呟いてケンゾーは気絶した。
風鈴は実戦の緊張を解いて、その場に座り込む。
風鈴「あなたの弱点は暗殺風水に頼り過ぎていたことです。もし普通に戦っていたならば、私に勝ち目はありませんでした」
風鈴は肩で息をしながら悲しそうに呟いた。
彼女の発想勝ちだ。
ケンゾー(ドラゴンズ・ドリーム)…
sideDIO
雪乃「ふええええん!」
SPW「うわぁぁぁぁぁん!」
不味いな。よりにもよってこいつが相手とは…。
アレッシー「偉いねぇ。泣く子は元気に育つと言うんだぜ?」
八幡「その子と戸塚を離せ!この汚いオヤジ!」
ダメだ!いくら根性が座っていても子供に戻ったお前ではアレッシーの敵じゃあない!
くそ…伝えたくてもその当時の八幡には俺がいないから伝える事が出来ない!見ている事しか出来ないなんてなんてもどかしいんだ!
アレッシー「やかましいんだよ。クソガキがっ!」
ドカッ!
八幡「ぐふぅっ!」
アレッシーに蹴りあげられ、八幡は地面に転がり、腹を抱えてのたうち回る。当然だ……4歳くらいまで年齢を戻された子供が、大人の本気の蹴りをもらったんだ。
下手をすれば死ぬ。この野郎……ふざけるんじゃあない!こいつは正真正銘の下衆だ。大人相手だとへこへこ媚びへつらう癖に、子供相手だと容赦がない。
それがこいつの本質だと思うとヘドが出る。
いろは「せんぱーい!」
いろは…。来るな。お前はさっき…
いろは「ナイチンゲール・エメラルド!」
し~ん……
やっぱり。だから来るなと言ったんだ。
お前はさっき、ナイチンゲールを徐倫達の方へ飛ばして行っただろ!
いろは「しまった……さっきスタンドはあっちの方に!どうしましょう!せんぱーい!」
アレッシー「バカめ!子供になれ!」
八幡「お姉ちゃんをやらせるかぁ!」
SPW「このゲスオヤジ!」
八幡は朧気ながらに覚えていた波紋の呼吸でアレッシーを殴り飛ばした。そして更に戸塚の追撃が入って更に殴り飛ばす。殴り飛ばされた影響で一色…いろははセト神からの射程外から外れる。だが、そのせいで八幡と戸塚は再びセト神の影と重なってしまった。
いろは「せんぱーい!戸塚先輩!」
詰んだ…か。
アレッシー「ガキめ!だが、これでお前らは……あれ?何でまた大人に戻ってるんだ?こいつら…」
ああ、確か四年前は俺がセト神の攻撃を食らった時にジョナサンとディオに戻ったんだっけな。
まさかこんな奇跡が起きるなんてな。
DIO(八幡)「ふぅ……現実でこの姿に戻れるとは思わなかった。八幡の覚悟の勝ちだな」
SPW(オリジナル)「そうですね、ジョースターさん。俺も驚きましたよ」
四年前と同じ現象で戸塚も前世のスピードワゴンの姿に戻る。
いろは「せんぱ……ハ、ハチくん?」
DIO「やっ…、いろは。危ないところだったな。察しの通り俺はDIOだ。お前は雪ノ下を連れて後退しろ。俺がこいつを倒す…いろはを傷付けられて腸が煮えくり返ってるんだ……俺の一番の大切な本物を傷つけやがって…」
SPW「俺も手伝いますぜジョースターさん。エリナさんをあんな目に遭わせやがって……手足の一本や二本じゃあ気が済みませんよ!」
スピードワゴンもキレてやがる。
いろは「え~っと…わたしも戦えますよ?」
DIO「それでまた俺の前で一色いろはが傷つくのを見せられるのか?ざけんな。どんな形であれ、俺は一色いろはが傷つくのを見たくねぇんだよ!」
いろは「は、ハチくん……」
DIO「いろはだけじゃあない!徐倫もエルメェスさんもアナスイさんも二人の戸塚も川崎も…陽乃さんも雪ノ下も小町も材木座も風野も…そして弥七も。この体の持ち主の比企谷八幡も…。たった短い間だったが、俺にとっては本物だ!そいつらが傷つけられてただ見てるだけ?そんな事が許せるか。そうだろ?スピードワゴン」
SPW「その通りだぜ、ジョースターさん。このスピードワゴン、今度こそあんたの力になるぜ!あんたの本物を守らせてくれ!」
俺とスピードワゴンはアレッシーに向けて歩みを進める。
アレッシー「バカめ!射程内だぜ!」
セト神が影を伸ばしてくるが、それは前世や俺みたいな悪霊には通用しないことが四年前でわかっている。
SPW「へっ!ガキにされなければこんなのただの影だぜ。スタンドは見えねぇけどよぉ!ハットカッターを食らいやがれ!」
スピードワゴンは帽子の刃でアレッシーの太ももを深く抉る。
SPW「この音は刃が骨まで達した音だ!ジョースターさん!やっちまえー!」
DIO「ザ・ジェムストーン!」
アレッシー「こ、こいつはザ・ワールド!ヒヤァァァァァァァァァ!降参だ!降参する!」
DIO「降参なんかしても無駄無駄無駄無駄ぁ!形だけの降参なんか誰が認めるか!ましてやお前みたいなゲスなんかに!」
G・S「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!無駄ぁ!」
こいつは徹底的にやらないとダメだ。二度と社会復帰できないくらいに徹底的に。そうでなければこいつは何度でも繰り返す。
俺はアレッシーの四肢を砕き、関節という関節を破壊する。SPW財団が総力を挙げて治療したとしても二度と自力で立ち上がる事も、介護なしでは食事が出来ないくらいに…。そして他の骨という骨を全部折る。
殺しはしない。だが、死んだ方がましだと思えるくらいには後遺症を残すまで叩き潰してやる。二度とスタンドを使えないくらいに心も壊し尽くす!正真正銘の再起不能になりやがれ!
アレッシー「ギャアアアアアアアアアアア!」
DIO「
二度とその面を俺の異世界の本物の前に晒すな。晒したくても出来ないだろうがな。
いろは「殺した……のですか?」
いろはが尋ねてくる。
DIO「殺してはいない。死んだ方がましかもしれないくらいには徹底的に壊したけどな」
いろは「何故です?」
DIO「それはこれが比企谷八幡の体だからだ。やったのが俺でも、これが比企谷八幡の体である以上はあいつが人を殺したという事実は残る。そんな業を…俺の本物である比企谷八幡に背負わせるか。こいつは俺と違って邪悪の化身じゃあない」
キラキラと光ってスピードワゴンが戸塚に戻る。雪ノ下も高校生の姿に戻っていく。この体もすぐに
DIO「助けに来てくれてありがとな。一色いろは。感謝する」
俺はいろはの頭を撫でる。俺にやってもらうのは不本意だろうがな。
DIO「早くナイチンゲールを回収して来いよ。何があるかわからんからな。それに無理はするなよ。お前は腹を抉られたんだからな」
いろは「わかりましたー!必ず世界を救いましょう!ハチくん♪」
いろはは急いでナイチンゲールの回収に走って…消えた。
無理はするなと言っただろうが…。
そして、俺は意識の闇に沈む。体がDIOから比企谷八幡に戻るのだろう。ありがとな…………かん……しゃ…す………ZZZZ。
side弥七
へぇ……?あのDIOも中々やりますね。
少しは認めても良いかもしれません。八幡先輩の為に殺したいほど怒り狂っていたのにも関わらず、一応は生かしたんですから。
わたしはせっかくDIOが殺さなかったのですから、引きずっている間に死ななように気を使いながら、アレッシーとかというオヤジを回収した。
このオヤジの今後の事は知らない。後はわたしが関わる事ではない。ただ、八幡先輩とDIOが原因で死んだ可能性が無いようにしているだけ。
あくまでも先輩の為だ。
さて、こいつを引き渡してフロリダに向かうとしましょう。フロリダに入ってからが本番なんですから。
アレッシー(セト神)…正真正銘の
←To be continued
はい、今回はここまでです。
今日は七夕ですね!短冊に願いはかけましたか?天の川は見れましたか?DIOといろはのように彦星と織姫が巡り会えればと思います!
三ヶ所同時に展開された戦いでした。いろはの不死身さは相変わらずですね。
材木座と小町、そしてアルスさんのオリキャラである風鈴にも活躍してもらいました!
さて、とうとうGDstがあるフロリダも近付いて参りました!どんな展開が、どんなラストが飾られるでしょうか!?
それでは次回もよろしくお願いします!