side比企谷小町
小町「わっせろーい!」
屍生人「GAAAAAAAA!」
小町の波紋の攻撃が屍生人を溶かしていく。
この場で一番波紋が強いのは小町だ。コントロールをするのは沙希さんやジョセフ、お兄ちゃんの方が巧いけど、波紋の量ならば誰よりも小町は強い。
屍生人「GYAOOOOO!」
良いぞ。もっと小町の方へ来なさい。全部返り討ちにしてあげるから!
小町「ぴょっ!」
小町は適当な木の上に飛び移り、その枝に捕まって鉄棒の大車輪をしてぐるぐると勢いを付ける。そして小町を追って屍生人達が一直線に並ぶタイミングを待ってから手を離す。小町自身が弾丸になるんだ!
小町「ゴミゴミゴミゴミゴミぃ!」
S・R「ゴミゴミゴミゴミゴミぃ!」
屍生人や吸血鬼が一番多く集中する場所に向けて小町は弾丸キックを放つ。波紋を込めたキックは屍生人達の首や腹、肩とかに20近くを巻き込んでまとめて灰に変える。
それだけじゃあない。沿線上からわずかに外れた屍生人達はサンシャイン・ルビーのラッシュで吹き飛ばす。
波紋の力をそのまま具現化したスタンド、サンシャイン・ルビーの拳は屍生人達にとっては触れただけでも致死の猛毒。
この場は完全に小町の独断場だ。
小町「まだまだまだまだぁ!」
小町は木の幹を蹴りながら四方八方に飛び回る。次の幹へ、次の幹へ…。飛び回りながら、間にいる屍生人達を蹴飛ばし、殴り、スタンドで吹き飛ばす。小町の獅子奮迅の猛攻で敵も小町に狙いを絞って集中してくる。
良いよ良いよ♪どんどん小町に来てよ!
伊達にジョセフに鍛えられてはいない。前世の息子に鍛えられるのも癪だったけど、強くなるなら何だってする。
四年前の時のように死にかけてお兄ちゃんを悲しませたくないから。
さて、ジョセフによって鍛えられたこと…それは。
騙しのテクニック!
小町「まとめてロープの波紋の餌食になれぇ!
飛び回りながら張り巡らせたロープに波紋を流す。
小町「サティポロジアビートルの腸の糸で編まれたこのロープは……」
バリバリバリバリ!
小町「百パーセント波紋を伝える!」
シュウウウウウウ……
ロープにまとめて絡まった屍生人達はまとめて灰になる。
小町の技はルビーレーザーだけじゃあない。波紋その物だ。ただのマフラーだって小町が持てば棒になり、手錠になり、剣になる。何だって小町の武器になる。
小町「今日という今日は小町は完全に本気の本気。柱の一族は全部滅ぼす!そしてお兄ちゃんを消させない!」
???「ならばやって見せろ。エリザベス」
小町「!!ピョッ!」
ズパァッ!
嫌な気配を察知して瞬時に木に飛び移って小町は回避すると、さっきまで小町がいた場所に圧縮された水分の塊が飛んできた。
小町「
目の中にある水分を圧縮して射ち出す技…空裂眼刺驚。
眼が潰れてしまうけど、すぐに再生する吸血鬼独自の必殺技だ。
前世のお兄ちゃんの片割れ…ジョナサンお父さんが喉に食らい、致命傷となった技…それをやったのも前世のお兄ちゃんの片割れ、DIOだから複雑な気分だけど。
それに、最終的に仲間になったし、あの時は罠を張るためにわざと食らったようなものだけど(というのは強がりだ。ほとんど本気でまともに食らった)、ワシントンであの弟に食らって初めて負けて死にかけた技でもある。すぐにお姉ちゃんが治してくれたから大事にはならなかったけど、本当にいろんな意味でトラウマな技だ。
それをやってきたのが
小町「何の用ですか?堕ちたゴミ師匠」
ストレイツォ「いきなり失礼だな。それが師匠に対する態度か?エリザベス」
小町「ゴミ、ボケナス、八幡、才能だけで戦ったジョセフに負けたアホレイツォ」
ストレイツォ「ぐふぅ!誰だ八幡って!新しい悪口か何かなのか!」
あ、いつものクセでお兄ちゃんの悪口まで言っちゃった。
小町「それで?何なのですか?アホレイツォ。エリザベスの息子のジョセフと知りながら殺そうとして返り討ちにあったアホレイツォ。小町は忙しいのでさっさと用件を言ってさっさと灰になって下さいアホレイツォ」
ストレイツォ「口が更に悪くなったな!リサリサ!」
小町「うるさいですよアホレイツォ。リサリサ言わないで下さいアホレイツォ。お前なんかにエリザベスもリサリサも小町も、どれも大切な名前を呼ばれたくないんだけど?アホレイツォ。大体祿な技術を習得していなかったくせに波紋の一族の長とかやってるからツェペリさんに無能扱いされたんですよアホレイツォ。無能アホレイツォ」
いやだぁ♪お兄ちゃんといるとどんどん性格悪くなっちゃうぅ♪責任、やっぱりとってもらわないと。
ストレイツォ「ぐ………お前の成長を一目見に来たのだが…そうまで言うのなら、これを対処してみろ!リサリサぁ!」
沢山引き連れた吸血鬼達がまとめて小町を見る。
ストレイツォ「これだけの数の空裂眼刺驚を対処できるかぁ!リサリサぁ!」
いや、少し前なら脅威だったけどさ……
一斉に射たれた空裂眼刺驚。だけど、アホレイツォが吸血鬼を沢山連れてきていた段階でもう読めていた。
小町「モード、サンシャイン・ルビー」
沙希さん直伝の水滴をジャグリングする波紋とシーザー、そしてジョセフの技を複合する。
ジョセフがやった空裂眼刺驚を跳ね返す弾く波紋と光を屈折させるシーザーのシャボンの技。
マリンスタジアムでジョセフが大志君(シーザー)に対してやった技の小町流のアレンジ技だ。小町をバカにした人の技や自分のスタンドの対策方法を自分でやるって複雑な気分だよ。
全ての空裂眼刺驚を跳ね返し、吸血鬼達に命中させる。そして、動かなくなったアホレイツォを含めて水滴の波紋カッターを食らわせて全滅させる。
ストレイツォ「見事だ………エリザ…」
小町「土に還れば?アホレイツォ。ルビーレーザー」
ストレイツォ「ぐわぁぁぁぁ!」
もう本当に時間がない。早くお兄ちゃんやけーちゃんと合流しないといけない。こんな人に時間を取られている暇はないんだ!
小町は灰になって消えるアホレイツォに冷たい視線を向けた後に、次の戦場へと向かった。
ストレイツォ「あ…あの女の目…養豚場の豚でも見るかのように冷たい目だ。残酷な目だ…“かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね”って感じの…成長したな…無慈悲に…」
ストレイツォ…無慈悲に死亡。なお、ほとんどの吸血鬼が小町によって処分されたことも明記する。
side…材木座義輝
サンタナ「はろー!ハッピー、ウレピー、ヨロピクネー!」
こ、これはジョセフがメキシコでサンタナに初めて会ったときにやった挑発の挨拶…。何でこやつがこれをやっているんだ?
材木座「お主、ホントにサンタナか?」
サンタナ「ぬっ?私を知っているとは、人間…どこかで会ったか?」
材木座「うむっ!自分はシュトロハイム!メキシコで貴様と戦ったナチスの軍人の転生だ!」
サンタナ「シュトロハイム?聞いたことがあるな…たしかあの井戸で爆発した…」
懐かしいとも、因縁深いとも言える相手だ。そしてその因縁は俺が自分で…いや、ナチスの慢心が作り出してしまった罪。
八幡が言っておった。こいつは柱の一族の中でも何も知らない内に同族や我々人間に利用され、死んでいった可哀想な存在だと…。その利用しようとしてしまった身勝手な存在の一つが自分達ナチスだ。
材木座「サンタナよ。可哀想ではあるが、自分が再びお前を導かれし小道へと送り返そう。それが自分が前世で作ってしまった罪を清算する唯一の手段!ガンズ・アンド・ローゼズ!」
俺はスタンドの力を使ってメタルマンになる。流体金属が吸収されねば良いが…。
一人称が自分じゃあないのかって?素の俺の一人称は前世も今も俺だよ!悪かったな!変なキャラ作りをしていて!
サンタナ「無駄だ下等生物。
材木座「耐えてくれ!俺の体!」
キンキンキンキン!
サンタナの肋骨から飛び出した刃が俺を襲うが、俺の体はサンタナに吸収されることも、切り裂かれる事もなく耐え抜いた。吸収されるのが一番怖かったからな…
この能力に感謝だ。
材木座「メタルブレードぉ!」
今度は我からも攻撃をする。メタルブレードはサンタナを切り裂いたが、すぐに再生される。
くっ!これではお互い無意味だ!
それに、こいつの技で怖いのは…
サンタナ「
これだ!己の肉体を弾けさせ、体力を奪うこの技がこわい!この技も耐え抜いてくれよ!ガンズ・アンド・ローゼズ!
ビキッ!ビシッ!ビキッ!ビキッ!
ぬううう!生身の時ほどではないが、わずかに体力を奪われる!この技だけは警戒せねば!
体を弾けさせての攻撃ならば、俺にもあるっ!
材木座「メタルバレッドォ!」
俺の体から銃口が飛び出し、流体金属の機関銃が発射される!
サンタナ「ゆうう!だがきかぁぬ!」
わずかにダメージを与えたようだが、直ぐに再生されるのは厄介だ!今度は俺がボールになってサンタナを貫くが、ただすり抜けただけで無意味だった。だが、目的はダメージを与える事ではない。
メタルバレッドはおれ自身の体を弾丸に変えて発射している。その弾丸を回収するために反対側へ回り、流体金属を俺に戻して合体する。
サンタナも自分の肉体を回収して再生。
おのれ……このままでは勝負が付かん!
屍生人「貴様はあの時のナチス軍人んんんん!」
ぬう?そうか、姿が前世に戻ったのか…ん?姿が前世にだと?俺は前世の技は全部使える…。もしかしたらあれも…
材木座「感謝するぞ屍生人!この手があったぁ!」
俺はメタルブレードで屍生人を刺し、その手をライトの形に変える。
材木座「UVライトぉ!」
別の所で同じ手段を使っている者がいそうではあるが、シュトロハイムがサイボーグとなったとき、紫外線照射装置もつけられていた。
屍生人「GYAOOOOO!」
屍生人が灰となって消える。
これならば波紋の代わりに使える!
材木座「やはりドイツの科学は世界一ぃぃぃぃ!」
俺は体から無数の紫外線ライトを出現させて紫外線をサンタナや屍生人達に浴びせる。屍生人達は灰となり、サンタナは体の一部を石化させる。やはりこれならば有効だ!そして、体の表面ならば紫外線に耐性があっても、内側からならとうだ!
俺は両手をメタルブレードに変える。
材木座「食らえサンタナ!疑似メタルシルバー・オーバードライブ!タァミネェェェェェェトォォォォ!抹殺抹殺抹殺抹殺抹殺抹殺ぅ!」
ザシュサジュザシュザシュザシュザシュ!
メタルブレードと紫外線照射装置を併用しながらサンタナを滅多刺しにする。
サンタナ「ぐあぁぁぁ!シュトロ……ハイ…ムゥ…」
サンタナ…死亡
side川崎大志
大志「シャボンランチャー!」
俺のシャボンの波紋が屍生人達を切り裂き、そして消滅させる。しかし、次から次へと雑魚屍生人達が涌き出てくる。
大志「邪魔すんなぁ!けーちゃん!どこだぁ!お兄ちゃんが今いくぞぉ!」
妹の京華はまだ4歳だ。こんな戦場に立てる年じゃあない!いくら前世を持っていたって幼すぎる!それに、比企谷さんや比企谷さんのお兄さんのように戦いに向いているスタンド能力じゃあ無いんだ!俺が…兄であるこの俺が京華を守らなくて誰がけーちゃんを守るっていうんだ!
???「神、砂嵐!」
ドォワアアアアン!
大志「!!!」
一際嫌な気配を感じたので、横っ飛びで殺気の沿線上から逃れる!
危ない!複数の屍生人や吸血鬼の屍生人を巻き込んで横殴りの竜巻が俺の立っていた場所を通過していった。
この技はあの柱の男の……
大志「貴様は……ワムウ!」
ワムウ「ぬぅ?貴様は俺の事を知っているのか?その眼は…なにやら見覚えがあるようだが……」
こんな時に厄介な奴に見つかっちまった…。
ワムウ…前世の俺を殺した柱の男…こいつだけは俺の手で倒したかったが、体勢を整えてからにしたかった!
大志「ワムウ…お前との80年前の決着を付けるのは後だ!今は妹を探しているんだ!邪魔をするんじゃあない!」
ワムウ「強い戦士がここにいる。ならば戦う以外にあるまい!妹を探しに行きたければ俺を倒してからにするがいい!」
大志「戦闘狂め……どうあっても邪魔をするのなら、お望み通りここで決着を付けてやる!シャボン・カッター!」
ワムウ「ぬぅ!この技はシーザーとかいう男の技!お前はシーザーに縁ある男か!」
大志「縁あるも何も、俺はシーザー・アントニオ・ツェペリの生まれ変わりだ!」
ワムウ「ぬぅぅぅぅ…こんなことがあろうとは…お前は前世の復讐を果たそうとするわけか…このワムウに対して!」
大志「クックックックッ…アハハハハハハ!」
思わず笑いが込み上げてくる。ああ…東方社長の言っていたことって本当だな…。ジョジョの……ジョセフの子供から教わるってことはあるんだな…
ワムウ「何がおかしい…人間よ!」
大志「人間、本当に頭に来たときって時には笑いが込み上げてくるって、ジョジョの子供の一人が言っていた。俺の笑いは本当に頭に来ている笑いなんだなって…前世の復讐?確かにお前は俺が倒したい。ツェペリの誇り?確かにそれも俺には大事だ。だけどな、ワムウ。そんなこと以上に、今の俺は仲間や……何よりも今の家族が大事なんだ!お前に構ってなんかいられるか!」
80年前にジョセフに言われた死んだ人間の想いを引きずっている場合じゃあない。今、大事な俺の家族の危機なんだ。姉ちゃんなら心配いらないだろう。姉ちゃんは俺なんかよりも遥かに強い。だけどけーちゃんは…。
ワムウ「ぬぅ。愛する家族の為に力を振るうか…。ならば、なおのことこの俺を越えて行け!シーザー!」
大志「見せてやるよ!この俺の力を!家族を想う力を!今の俺は家族の為にあるんだ!シャボンランチャー!ビッツロール・トパーズ!」
俺はスタンドを出してワムウに突進する。ワムウは柱の一族ではあるが、スタンド使いではない。そこにつけこむんだ!
ワムウ「神砂嵐!そのシャボンは80年前に見切っている!夜の今では太陽を反射させることも叶うまい!まるで成長をしていないようだな!シーザー!」
神砂嵐が俺を襲ってくる!だが、まるで成長していないのはお前だ!80年死んでいたお前と、転生してから15年…新たなスタンドという力を得た俺を舐めるんじゃあない!
大志「圧縮しろ!ビッツロール!そして姉ちゃん直伝の波紋の技術で、お前の
スタンドはスタンドでなければダメージを与えられない。それを利用して神砂嵐の中に突っ込んだビッツロールで竜巻を圧縮させる。そして圧縮した竜巻を弾く波紋で空気の道を作り、俺の体を中心にしてワムウに送り返す!
ワムウ「ぐうっ!神砂嵐を、更に圧縮して威力を集中させ、逆に打ち返してくるだとぉ!」
圧縮した竜巻は、ワムウの腹を深く抉る。
大志「何千年生きていたかわからない…そして、俺達は80年前に死んだ…だけどな、俺が生まれ変わって15年…この15年がこの勝負の明暗を分けたんだ。ワムウ…姉ちゃんとの修行で得たこの波紋の技術とスタンドの利用法…それが、勝敗をわけた…その神砂嵐には俺の波紋を既に込めてある。終わりだ、ワムウ」
ワムウ「お、俺の体が…煙をあげて…崩れる…」
ただ腹を抉っただけなら柱の男のワムウには致命傷にはならないが、波紋が含まれているならばそれが猛毒の柱の一族には決定打となる。
ワムウ「見事だ………シーザーよ……強き戦士に敗れた誇りをもって……再び永久の眠りへ就こう……」
ワムウは煙となって消滅した。例え敵であっても、強いものには敬意を払う誇り高さ……。そこだけには俺も敬意を払おう。
大志「俺は川崎大志……俺には誇りがある。お前を倒したのは誇り高きツェペリ魂と川崎家の魂だ!」
さぁ、けーちゃんを探そう。敵を倒すのが誇りじゃあない。家族を守ってこそ誇り高き川崎魂なのだから。
ワムウ…死亡
side川崎京華
ペットショップ「クエエェェェェ!」
戦えないけーかの代わりにはーちゃんの愛鳥、隼のペットショップちゃんがけーかを守りながら戦ってくれている。ごめんね?ペッちゃん……けーかが足手まといのせいで苦労させちゃって…。
ペッちゃんは氷の弾丸をミサイルのように打ち出してどんどんお化けの頭を潰していく。
敵が多い時は一回上空に飛んで、スッゴい大きい氷の塊を落としてお化けをまとめて倒してくれた。
京華「微笑みの爆弾!」
R・A「無駄だと思うけど、えーい☆」
ポーン♪
ニコニコニコニコ…。
ダメじゃん!敵がニコニコするだけで襲ってくるのは変わらないよぉ!お化けには通用しないんだ!それどころかお化けのニコニコ顔が逆に凄く怖いよぉ!
ペットショップ「クエエェェェェ!」
ドカドカドカドカドカドカ!
怖がるけーかを襲ってくるお化けをペッちゃんが氷のミサイルで倒してくれる。ペッちゃんがちらりとけーかを見る。なんか「余計な事をするな」と言われてるようでシュンとなる…。
京華「アクア!みんなみたいに殴って攻撃できないの?」
R・A「無理だよ!僕はみんなみたいなパワーとかスピードなんて全然ないんだ!どうしようも出来ないよ!」
???「何をブツブツ言っている?幼女よ…」
後ろから声が聞こえる。振り向くと…けーかにとって…ううん、スージーQにとって一番怖い顔があった。
京華「エ、エシディシ………うわぁぁぁぁぁん!怖いよぉぉぉぉぉ!」
エシディシ「んん?俺を知っている?まぁいい。まずは貴様から頂くとしよう。腹の足しにもならんとは思うがなぁ」
エシディシがけーかに手を伸ばす。怖いよぉ!
ペットショップ「クエエェェェェ!」
ペッちゃんがホルス神の根を伸ばしてエシディシを凍らせようとするけど…。
エシディシ「この程度の氷で、俺を凍らせられるものか。俺の熱血針を送り込みぃ!貴様をグツグツのシチューにしてくれるぅ!くらってくたばれ!
ペットショップ「クエエェェェェ!」
ペッちゃんがエシディシにぶっ飛ばされて地面に落ちちゃった!
京華「ペッちゃん!ペッちゃぁん!」
エシディシ「けっ!氷を盾に致命傷は避けたか…だが、この鳥はもう戦えまい…」
ペッちゃん…けーかの為に……。許せない…許せないよぉ。
スージー『ダメよ!けーちゃん!憎しみにとらわれちゃダメ!あなたのスタンドは危険なの!あの
知らないよ!けーかわかんないよ!ペッちゃんを酷い目に合わせたエシディシは許さない!
京華「酷いよぉぉぉぉ!あんまりだよぉぉぉぉ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
R・A「があああああ!何っ!?僕が……変わる…」
けーかから前世のスージーQの姿が出て来る。
スージー『終わったわね。エシディシ…。
ブウウウウウン…世界から…色が無くなった…
sideデュオロン・オブシディアン
エシディシ「何だ!この空間は!動けん!」
D・O「これが、生まれながらにしてレクイエムを持つ業を背負った幸せの微笑みの力だ……」
エシディシ「レクイエム…だと?」
D・O「真実はもうすぐここに降りる…しかし、お前が真実を見ることは決してない。しかし、その真実はお前達柱の一族にとっては酷く残酷な真実だ……アンチ知的生命体によって歪められた柱の一族は……汐華冬乃を最後に、この地で消える……。そして、運命は避けられない…運命は…加速する…導かれし小道に集まる力よ…。この憐れな魂を連れていけ…」
私から無数の手が柱の男や屍生人達を捕らえる。
エシディシ「つ、連れて行かれる!俺は……どこに連れていかれるんだ!」
D・O「永遠の地獄………。少なくとも、安心なんて欠片も存在しない世界……。今後貴様は……二度と転生する事もなければ、こうして亡者になることもない。ただ苦しみがあるだけの世界へと連れていかれ…そして二度と戻れない…それが堕龍の黒曜石」
エシディシ「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
柱の男や屍生人達は手によって消えて行った。
比企谷八幡よ……。運命に…負けるな。お前が成すべき事は…この世界の命運を分ける。いましばしの別れだ。お前はまだ、真実の先には遠い…。
原石を磨き…宝石となれ。
私は堕龍の黒曜石から笑龍の緑柱石にもどる。
後に残ったのは眠る川崎京華と、傷付いた隼のみだった。私の力はまだ残る。この子に近寄る悪意は…あの手が永遠の地獄に落とすだろう。川崎京華がこの真実を知ることはない。この優しい子に…この真実は重すぎる。君は眠れば良い。君を憎しみに落とす真実は、全てこの私が消し去ろう。
神に愛されし幸運の子よ…。眠れ。この子を案ずる優しい手が迎えに訪れるまで…。
エシディシ…永遠の地獄に落とされる
side由比ヶ浜結衣
絢斗「貴様が香澄が見出だしたブラッディ・スタンド使いの女か!どけっ!我らは仲間ではないか!私は私を殺した比企谷小町や前世を殺した承太郎達に復讐するんだ!邪魔をするな!」
結衣「優美子達をやらせないし!空条博士にはお世話になってるし!誰がいかせるかぁ!」
あたしは四年前に小町ちゃんが殺したという綾瀬絢斗とかという女のゾンビと戦っていた。周りのゾンビ達もかなり強いし、あたしが最後まで戦い抜けるか不安だけど、それでもここまで来たんだからやるしかない。
それに…この女は生前…。
結衣「あんただよね?四年前に小町ちゃんやいろはちゃん、それにゆきのんのお姉さんやSunny lightの店長のお姉さんを殺しかけたの!それに優美子やサブレの前世を殺したヴァニラアイスっての!今のあたしには全員が…全員が大事な人なんだ!絶対に許さないんだから!リバースタウン!」
R・T「マスターの大事な人達を傷付けません!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドカカカカカカカカカ!
あたしの攻撃が綾瀬絢斗を襲うけど、全部避けられる。
絢斗「貧弱貧弱ぅぅぅぅ!DIO様の転生は何故こんな中途半端なスタンド使いを仲間に入れたのか理解に苦しむぅ!いや、私は比企谷八幡はDIO様の転生とは認めぬぅ!このド畜生がぁ!」
ドカドカドカドカドカドカ!
無数のキックがあたしの足に何回もヒットする!
凄く痛い!立っていられない!
結衣「キャアアァァァァァ!痛い……痛いよ中2ぃぃぃぃぃ!」
こんな時に思い出すのはいつもならゆきのんやヒッキー、優美子達なのに、脳裏によぎるのは中2…。何でだろう。
でも、そんな事を考えている場合じゃあない。このままじゃあやられちゃう!ゆきのんを助けられない!ヒッキーが死んじゃう!
あたしだってやれるんだ!
絢斗「弱い…弱すぎる。比企谷八幡、アヌビス神、ミドラー、ダニエル……貴様らは選択肢を誤ったのだぁ!真なる神に抗うなど、絶対にぃぃぃぃぃぃぃ!無理なのだぁぁぁぁぁぁ!」
ドカドカドカドカドカドカ!
結衣「うぐぅぅぅぅぅぅ!」
強い……強すぎる………ヒッキー達はこんなのと闘っていたんだ…………。勝てない……勝てないよぉ……。ゆきのん…優美子…姫菜…サブレ…ヒッキー…中2…ごめんなさい…あたしじゃあ……。
R・T「マスター。そのテンションです。そのやる気の無さを維持して下さい」
え?何で?何でやる気の無さを維持するの?もぅ無理だけどさ……なんか変なモヤモヤがどんどん大きくなるし…最近調子が悪いし……
R・T「あとはあたしがやります。ヒッキー様達は勘違いされています。このままではマスターは取り返しのつかない事になります!素早くこの場を離れなければ!」
え?どういう事?
R・T「やる気を出してはいけません!act1です!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
絢斗「ぐあああああ!何だ!何で急に動きが…!」
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ!
凄い……まるでスター・プラチナのようなスピードと破壊力……。綾瀬絢斗に大ダメージを与えただけじゃあなく、周りの屍生人すら次々と破壊していく!
これなら……。
R・T「パワーが下がってます!だっるぅ……って気持ちを維持して下さい!総武高校を記念受験したときの『どうせ落ちるんだしぃ……』という時のテンションです!」
なんか酷くない?自分のスタンドにまでバカにされている気分だよ。ホントにテンション下がるよ。
R・T「それです!マスターはやる気が空回りするんです!逆にテンションが低ければマスターは最高の結果を出すんです!それがマスターの本質!もうあの女は終わっていますから、他の屍生人達を撃破しながら逃げますよ!やる気をなくしながら!」
なにそれ!酷くない!確かに前はそうだったけどさ!
それに、綾瀬絢斗が終わっているって……。
絢斗「うおのるぇぇぇぇ!小娘ぇ!貴様なんぞにぃ!ぐあっ!」
何か鋼鉄のクラッカーが飛んできた!絢斗がいなければあたしに当たってた!危ないなぁ!
ジョセフ「おお?済まん済まん。コントロールをミスってしまっておったわい。大丈夫じゃったかのぅ?結衣」
ジョセフさぁん!危ないじゃあないですかぁ!
R・T「大丈夫です、ジョセフ様。ジョセフ様がコントロールをミスったのはあたしの能力のせいです。絢斗の運が最悪に落ちていたので、不運がクラッカーをミスらせていたのです」
ジョセフ「なんじゃ。お前さんのせいでクラッカー・ヴォレイのコントロールが上手くいかなかったのか。じゃが、お陰で厄介な吸血鬼の屍生人を倒せたようじゃのう」
絢斗「こんな……しょうもない事で……この私が……貴様らなんぞにぃぃぃぃ!」
シュウウウウウウ……
綾瀬絢斗は倒せたけれど……この結末はあたしも納得いかない……
R・T「今のうちです!ジョセフ様!あたし達はこのまま離脱します!大変なことになる前に……でないと…」
南「いや、終わりだよ。結衣」
ポンっとさがみんがあたしの肩を叩いた…そして…あたしの意識が薄れていった。
な、何で………?
R・T「遅かったですか……これで……もう……お別れです…皆さん……今まで楽しかったです……」
綾瀬絢斗…死亡
由比ヶ浜結衣…謎の
sideジョセフ・ジョースター
何が起きたのじゃ!ワシは様々な技を駆使し、地道に屍生人達を減らしておった。
途中で放ったクラッカーヴォレイが、狙いを大きく外れて綾瀬絢斗とかいう女にクリーンヒットした後、結衣に葉山グループの女が触ってから突然異変が起きた。
相模とかいう女は結衣に触っただけ。それなのに突然結衣は倒れ、リバース・タウンは消えた。
南「これがうちのラスト・ノート。うちのスタンドの前には力も策も、何もかも意味をなさない」
小町「結衣さんっ!結衣さん、どうしたの!?目を覚まして!」
南「とりゃぁ!」
相模の人型スタンドの攻撃が小町に迫る。
小町「ゴミぃ!」
小町は食らうものかとサンシャイン・ルビーの拳で相殺する。
南「あぁぁぁぁぁ!うちの手がぁ!」
サンシャイン・ルビーの拳は現存するスタンドの中ではワシが知る限り、最強じゃ。そんなものの拳を受けてしまえばただでは済まん。お前さんはケンカを売る相手を間違えたのじゃ。ワシはそう思っておったが…。
そのまま小町はピクリとも動かなくなる。
ジョセフ「小町?」
小町「だっるぅぅぅぅぅ………ジョセフ。小町に話しかけないで。返事するのもだるぅ……喋りたくない」
そのまま小町はその場に座り込んでしまいおった!
南「よくもやってくれたね…さて、次はあんただよ。ジジイ」
ジョセフ「小町に何をやりおった…お若いレディ…」
南「はぁ!?教えるわけないじゃん!うりゃあ!」
まともに受けてはまずい!ワシはラスト・ノートの拳を回避してハーミット・パープルで腕を絡めとり、柔術の技で転がす。じゃが……それがまずかった。
ジョセフ「ぬぅ…………やる気が一気になくなってしもうたのぅ…」
やられたのう。やる気…いや、気力を奪うスタンドか…もう考えるのも面倒じゃ…。考えるのを辞めようかのう?どうやら誰かが大岡という男を倒したようじゃが…もうどうでも良いわい…。
南「うちのスタンドは何もかも中途半端。だけど、そんなのは関係ない。うちのラスト・ノートのどこに触っても能力は発揮するんだから」
ゆっくりとした足音が聞こえるのう…うるさいわ。静かにせい…。
南「三人も一気に倒しちゃった。さて、止めを刺そうかな?」
バキィッ!
南「キャアッ!な、何で?何でこのジジイはウチを殴ったの!?能力が効いて無かったの!?」
何じゃうるさいのゥ……
南「眼が虚ろなのに…何で?何でウチに攻撃してきたの!?訳がわかんない!」
S・R「ゴミゴミゴミゴミゴミゴミ…」
南「今度はこのガキが!どういうこと!?」
やかましいと言っとるじゃろが…静かにせんか…
南「こ、今度こそ!キャアアアア!」
ジョセフ「…………」
バリバリバリバリバリバリ!
何か煩いが、体が勝手に反応するのぅ。動きたくないのに体が勝手に反応してしまうわい。
南「ま、まさか……無意識……。無意識にうちの攻撃する意識に反応してこの二人は攻撃しているの?あり得ない…そんなのあり得ない!」
ジョセフ「………」
小町「………」
バキィッ!ドカッ!ボコッ!
南「うう……」
小町「こおおぉぉぉぉ……」
ジョセフ「こおおぉぉぉぉ……」
うるさいのう…静かにせんかぃ…。
ジョセフ「
小町「
バリバリバリバリバリバリ!
南「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
バタリ……
ジョセフ「ぬっ!?無気力状態が解除された!何が起きたんじゃ!」
南「あんたらが……やったんじゃない…」
ジョセフ「わしらが?覚えとらんのぅ?」
小町「ずっとだるぅって思ってただけだったよね?」
ううむ…何じゃ?
もしかして、ワシらは到達しておったのか?達人の領域に。
達人は無意識に殺気や敵の攻撃に反応して反撃する術を身につけると言うからな。
ジョセフ「ワシらの戦いの年季の勝利と言ったところかな?小町」
小町「小町……まだ中学生なんだけど…」
小町は相模の肉の芽を抜き取り、波紋疾走で消す。
南「逃げて……結衣はもう手遅れ……目覚める…新たな柱の神が……才能ある全てのブラッディ・スタンドが碑紋を刻まれた時…新たな柱の神が目覚める…結衣は全てのブラッディ・スタンドに触れちゃった…だから…もう手遅れ……」
何じゃと!運命は……止められなかったのか!勘違いしておった!汐華の狙いは雪乃じゃあなく、由比ヶ浜結衣じゃったのか!
結衣「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドオオオオオオオオオン!
ぬううううう!結衣から凄い衝撃波が発生し、ワシらは吹き飛ばされる。そして相模、葉山、戸部、大岡、平塚が結衣に吸い込まれる!雪乃は!雪乃はどうなるんじゃ!
side雪ノ下陽乃
雪乃「ね、姉さん………助けて!」
陽乃「雪乃ちゃん!離しちゃダメよ!耐えて!」
留美「雪ノ下雪乃をこの中に入れて!一か八か!」
留美ちゃんは平塚が投げた丸太にジッパーを着けて雪乃ちゃんを中に入れる。すると、雪乃ちゃんを引っ張る力が消えた。
留美「少し息苦しいけど我慢して!」
雪乃「う、うん……」
留美ちゃんがジッパーを閉じて雪乃ちゃんが飛ばないようにする……。もしかして…神の目覚め!?
八幡くん!
side比企谷八幡
神が目覚めてしまった…まさか狙いは由比ヶ浜だったとは……運命は止められなかった…。
平塚、葉山、戸部、大岡、相模は由比ヶ浜に吸収され、多分死んだ……。柱の一族の食料になったんだ…。
雪ノ下は解らない。
止める方法は…一つだけ…運命が示すのが間違いじゃあなければ…吸収された奴らも元に戻る。あるべき姿に。
俺が……消えるだけで……。
由比ヶ浜結衣(リバース・タウン)…柱の一族に目覚める
←To be continued
敵の狙いは雪ノ下ではなく由比ヶ浜だった!
吸収された者達の運命は!
八幡は何をするつもりなのか!
八幡は消えてしまうのか!
次回、第3章最終話!