side比企谷八幡
肝試し…この言葉が今の俺達に相応しい言葉はない。
俺達アーシスは肝試し大会が終わったこの会場にあつまり、決戦の時を待つ。
留美「来た…ジョルノ」
ジョルノ「ブチャラティ……君まで来ることは無かったんですが。京華も…」
京華「イヤだ!けーかもいる!少しでもはーちゃんの力になる!はーちゃんが死ぬのを黙って見てられない!」
俺の運命はアーシス全員が知ることになった。
俺達アーシスは5つのチームに別れている。
そして、ブラッディ・スタンド使い達の目的は、恐らく雪ノ下の柱の一族への覚醒……。
条件は解らないが、雪ノ下を覚醒させる訳にはいかない…。
結衣「ゆきのんの事はあたし達が守るから…」
雪乃「無理をしないで由比ヶ浜さん。顔が真っ青よ?」
結衣「ゆ、ゆきのんだって!」
雪ノ下と由比ヶ浜は初めて挑む決戦の空気に顔色が悪くなっている。特に、本来なら戦いに身をおく必要の無かった由比ヶ浜は……。
決戦に挑むメンバーは…
チーム…ファントムブラッド・オーシャン
比企谷八幡(ザ・ジェムストーン)
一色いろは(ナイチンゲール・エメラルド)
空条徐倫(ストーン・フリー)
ナルシソ・アナスイ(ダイバー・ダウン)
エルメェス・コステロ(キッス)
戸塚彩加(ホール・シンクス)
川崎沙希(サマーハプノ・サファイア)
チーム…バトルタイドフロウ
ジョセフ・ジョースター(ハーミット・パープル)
比企谷小町(サンシャイン・ルビー)
川崎大志(ビッツロール・トパーズ)
川崎京華(リーシャウロン・アクアマリン)
材木座義輝(ガンズ・アンド・ローゼズ)
由比ヶ浜結衣(リバース・タウン)
ペットショップ(ホルス神)
チーム…スターダスト・クルセイダーズ
空条承太郎(スター・プラチナ)
静・ジョースター(アクトン・クリスタル)
三浦優美子(マジシャンズ・レッド)
海老名姫菜(ハイエロファント・グリーン)
サブレ(ザ・フール)
空条エンポリオ(バーニング・ダウン・ザ・ハウス)
ミドラー(ハイプリエステス)
ココ・ジャンボ(ミスターブレシデント)
チーム…ダイヤモンド・アンブレイク
東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)
広瀬康一(エコーズ)
虹村億泰(ザ・ハンド)
音石明(レッド・ホット・チリペッパー)
岸辺露伴(ヘブンズ・ドアー)
城廻めぐり(シンデレラ・ハーヴェスト)
カマクラ(ストレイ・キャット)
チーム…ゴールデン・ウインド
ジョルノ・ジョバァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)
雪ノ下陽乃(アヌビス神)
雪ノ下雪乃(エンジェル・ダスト)
グイード・ミスタ(セックス・ピストルズ)
トリッシュ・ジョバァーナ(スパイス・ガール)
鶴見留美(スティッキー・フィンガー)
連携などを考えてこのチーム編成となった。ちなみにエンポリオはココ・ジャンボの中である準備をしている。本来なら戦闘向きではないけーちゃんと城廻先輩もココ・ジャンボの中にいてもらいたいところだが、本人達の希望で戦闘の場に立つことになった。
波紋の戦士達「!!!」
とうとう、運命の時が来たか…
平塚「逃げずに来たか…ジョースター達」
白衣姿の平塚静と葉山、戸部、大岡、相模……。
そして…
冬乃「久しぶりですね、初流乃さん」
最後の東の柱の一族、汐華冬乃…。人の身でありながら、柱の一族となったジョルノの母が現れた…。
ジョルノ「何度も言わせるな。僕はジョルノ・ジョバァーナ…。イタリアのギャングだ」
冬乃「そうですか…せめてもの温情であなたは助けようとも思いましたが、もうあなたとは親でも子でもありません」
ジョルノ「白々しいですね?あなたなど、母親などと思ったことは一度もありません。幼い僕を置いて、夜の町に毎晩消えて行ったあなたなど…それに、人の世の破壊が目的のあなたを誰が母親だと認めると言うのですか?」
ジョルノがゴールド・エクスペリエンスを出現させて臨戦体勢を取る。
そして、汐華冬乃の周囲に雪ノ下夫妻と葉山の父親が現れる。決戦の舞台は整った。
冬乃「いささか、こちらの戦力が不足してますね?大岡くん。お願いします」
大岡「わかりました。我らが神よ。アイシング・シルク!ネクロマンサー!」
大岡から笛を持ったスタンドが出現すると、その笛から音色が木霊する。その音に合わせて地面が盛り上がり、吸血ゾンビ…屍生人達が大量に現れる。その数は…ゆうに百を越えていた。しかも…
八幡「タルカス…ブラフォード…ワンチェイン…」
ジョセフ「ワムウ…エシディシ…」
次々と蘇るかつての宿敵達…最悪だ…。
数の利が無くなっただけじゃあない。一人一人が厄介だった相手が一同に介するなんて…。
平塚「ザ・オーガ!分断するが良い!ファイヤーウォール!」
平塚が炎の壁を出現させて俺達の戦力を各チーム毎にバラバラにされた!
そして、その中にそれぞれの対戦相手が手駒の屍生人達を連れて入ってくる。
チームファントム・オーシャン対葉山
チームバトルバトルタイドフロウ対相模
チームスターダストクルセイダーズ対戸部
チームダイヤモンドアンブレイク対大岡
チームゴールデンウインド対平塚
冬乃「新たなる柱の一族の誕生前のプレリュード…美しく、そして華やかに…その生け贄を捧げるのです!」
side比企谷小町
小町達の前に相模がワムウとエシディシを従えて立っている。
南「結衣、あれだけ助けてあげると言ったのにとうとう戻ってこなかったね」
結衣「あたしは柱の一族の駒なんかじゃあない!さがみんこそ、覚悟は出来てるんだよね!?リバース・タウン!」
材木座「由比ヶ浜嬢はやらせんぞ!ガンズ・アンド・ローゼズ!」
二人が並び立ってスタンドを出現、または変身する。
ワムウ「ジョジョォォォォォ…」
ジョセフ「
エシディシ「おまえはぁぁぁぁあのときのおんなぁぁぁぁぁ」
京華「前世のけーか…スージーに取り付いた柱の一族だよね…ジョジョから聞いていた善悪抜きにして…。こいつの生命にだけは敬意を払うとまで言わせた誇り高さなんてまるでない……悲しすぎるよぉ。
ペットショップ「クエエエエ!」ホルス神出現
ペットショップちゃんがお兄ちゃんの命令で戦えないスージーを守るように敵との間に入ってホバーリングをしている。
大志「今回は負けない…
ワムウとエシディシ…。かつての同族までこんなむごい仕打ちなんて…。
だけど、憐れんでいる余裕なんてない。敵として再び現れたのなら…
小町「顔を上げなさい!どんな相手だろうと、どんな強敵であろうと、我々アーシスに敗北は許されない!我々には勝利しか許されない!
小町の号令にみんながはっとなってスタンドを出す!
南「うちのラスト・ノート…その力にひれ伏せ!ジョースター!」
side静・ジョースター
奏でさせない…原石は砕けさせない。消させない。私の中で焦りがどんどん募る。もしかしたらこの瞬間にもハッチは命の危機に瀕しているかも知れない。
承太郎「焦るな、静。着実に敵を倒して行け。回り道こそ近道…。一巡した世界のジョナサン・ジョースター…ジョニー・ジョースターの言葉だ」
承太郎おじさんが私の肩に手を置いて落ち着くように諭す。そうだったね。ハッチが大変な目に遭ったオーバーヘブン後の平行世界で起きた馬のレース、スティールボールランで起きた戦い…その時にジョニー・ジョースターはそう言っていた。
回り道こそ近道…この場合の回り道はこの戸部という、いつもベーベーうるさい男だ。こいつ単独では大した事のない、ゴールド・エクスペリエンスの第1の能力。だけど、周りにはたくさんの二十年前の復讐者達で溢れている。
ミドラー「みんな…こんな憐れな姿で…見たく無かったよ。あんたらのそんな姿…
エンヤ「ヒャハハハハハ!」
カメオ「ヘイル・2・U」
ネーナ「チェミミィーン!」
J・ガイル「…………」
フォーエバー「キーキー!」
他にも四年前に私達が始末したホルホース、ズィーズィー、マニッシュの姿もある。
ミドラーさんはかつての仲間達の変わり果てた姿に顔を歪める。
三浦「
海老名「
サブレ「ガルルルルル!」
ポルナレフ『エンポリオ。急いでくれ。どうやら状況はよくなさそうだ』
エンポリオ「わかってます!ポルナレフさん!もう少し時間を下さい!」
全員が少しずつ冷静さを失いつつある。
お兄ちゃん、ハッチ…待ってて。私の波紋で、こいつらを確実に倒す!
承太郎「行くぞ静……。思えば本気で俺達が手を組むのは初めてだったな…」
静「そうですね。おじさん…では、開幕の合図をお願いします…」
承太郎「アーシス、スクランブル!
静「
戸部「負ける訳にはいかないっしょ!サード・ノース・アイランド!いくっしょぉぉぉぉ!」
side東方仗助
グレート…そしてマジでプレッシャー…。
こんなに屍生人達がゴロゴロ出てくるなんて思わなかったぜ。しかも…
億泰「あ、兄貴……」
京兆「おくやすぅぅぅぅ!てめぇはいつだって足手まといだったぁぁぁぁ!おといしぃ!」
音石「虹村京兆……こいつが再び現れるなんて…」
露伴「何て事だ…こいつまで現れるなんて…」
めぐり「こ、こいつは…こいつは…」
カマクラ「フウゥゥゥゥゥ!」
康一「こいつのこの姿は…何年経っても忘れない…忘れてなるものか!」
吉良「……………」
吉良吉影……杜王町が生んだ記録に残らない日本史上最悪の殺人鬼がこんな形で蘇るなんて…。承太郎さんやジョルノに比べたら蘇った名だかる屍生人は少ない。
それに、奴等は既に死人。スタンド使いでは無くなっているようだが、それでも俺達に刻まれたトラウマは浅くない。それに、少しでも咬まれたら終わりだ。
焦りは募る。だが、ここでプレッシャーに負ける訳にはいかねぇんだよ。
仗助「しっかりしろ、みんなよぉ!杜王町魂を見せねぇでいつ見せるんだぁ!」
露伴「東方仗助!そうだな…
めぐり「そうだよね。傷つけられた誇りはわたしたちが取り戻さないと…
俺の一声でみんなの心から焦りが消える。
大岡「俺の能力は屍生人を出すだけ。だけどそれだけがいかに厄介かを見せてやる」
仗助「アーシス、スクランブル!やるぜ!みんな!」
康一「
億泰「
カマクラ「フー!」
仗助「
side雪ノ下陽乃
陽乃「取り敢えず、このデカブツが邪魔よね。アヌビス神!」
わたしはポルポと呼ばれたデブの屍生人を切り捨てる。
波紋を込めて斬ったので、ポルポは煙となって消える。
ミスタ「あいつもあいつもあいつも…パッショーネの死人が次々と…頼むぜ、ピストルズ!」
ピストルズ「任せろ!ミスタ!」
ミスタさんがS&Wを連射。その弾丸に乗ったピストルズが屍生人を捉えるが、効いていない。やはりただの攻撃ではダメだ!
留美「覚悟は出来てるの?ダメ教師。わたしは出来ている。スティッキー・フィンガー!」
雪乃「ジョルノ兄さんに…アーシスに教えて貰った…覚悟とその意味を…。
トリッシュ「ぶっ殺してやるわ!15年前の亡霊も!柱の一族も!スパイス・ガール!」
ジョルノ「中々良い不意打ちだったよ。陽乃、ミスタ。特に陽乃はこの中では唯一の波紋使いだ。頼りにさせてもらうよ…さて、雑魚に構っている暇はない。ここで始末させてもらう。
平塚「ウガアアアアアア!クタバレェ!ジョースタードモォ!
肉の芽が限界に来たのか、既に平塚ちゃんに理性がない。可哀想とは思わない。平塚ちゃんには似合いの末路だと思う。
終わらせるよ。平塚ちゃん。
その狂った人生を………。
side比企谷八幡
八幡「最後まで…一緒にいてくれよ。いろは……」
いろは「もちろんです。八幡」
屍生人に囲まれ、背中合わせになる俺といろは。
一方で…
沙希「タルカス…前世のあたしはあんたに殺された。運命に従った結果だったとはいえ、許さない」
タルカス「ふん、あの呪い師か…血の吸い甲斐がある姿になったじゃあないか」
沙希「吸ってごらんよ。吸えるものならね
戸塚はワンチェインとにらみ合う。
戸塚「ワンチェイン…お前が…お前がディオに毒を渡し、ジョースターさんのお父さんを衰弱させたのが事の始まりだった…」
ワンチェイン「ヒョヒョヒョヒョ…だから許さんと?」
戸塚「当たり前だ!全ての元凶はディオとお前!
GDst組は蘇った
アナスイ「また貴様とか。二度も俺と対するとは運がないな。ウンガロ」
ウンガロ「薬……薬をよこせぇ…」
アナスイ「ただの亡霊か…見苦しい。ダイバーダウン」
エルメェス「その似合わない牛柄の服を再び見るなんてね?リキエル」
リキエル「あ…ああ、あああああ!」
エルメェス「パニック障害……可哀想なリキエル。直ぐに送り返してやるさ!あたしの
ヴェルサス「こんなくそみたいな人生を、俺は天国を得ることでかわるんだぁ!」
徐倫「必然的に残ったあんたがあたしの相手となるわけね。ヴェルサス。基本世界ではあんたとあたしは戦ったらしいけど、残念ながらあたしはあんたと戦っていないわ。けど、因縁が無いからといってやることは変わらない。あんたはあたしが始末する。ストーン・フリー!」
そして……
ブラフォード「ジョジョ…再び相見えるとは」
いろは「ハチ君の代わりにわたしが相手します。堕ちた勇者ブラフォード。
葉山「ヒキタニ、お前はこれから地獄を見ることになる!オーラル・シガレッツ!」
八幡「やってみろ、この比企谷八幡に対して!
因縁が渦巻く森の中で……血の宿命のラストバトルが始まる。
←To be continued
遂に始まってしまった空白のラストページ。
最後はどうなってしまうのか!
残酷な闘いがはじまります!
なお、肝試しのエピソードはカットしました。
それでは次回もよろしくお願いいたします。