いろは、静、海老名失踪!
そして追い討ちをかけるように事件が発生!
幹部2名の失踪と、対応に追われる中、葉山隼人が奉仕部を訪れる。
葉山が解決してほしいと言っていることは今2-Fで出回っていたチェーンメール。
そのチェーンメールの内容は、正に現在総武高校が対応している事案の事だった。
葉山を問い詰め、クレイジー・ダイヤモンドで葉山の胸ぐらをつかみ上げる仗助。しかし、葉山はスタンド使いではなかった。
なんの事かわからず、チェーンメールを覗き込む小町。すると、そのメールからのスタンド攻撃で小町が再起不能に、続く八幡も再起不能に陥った!
理由はメールで書いてあった内容。「比企谷は昏睡状態に陥った」によりやられてしまったのだ!
開幕から3人行方不明、3人が対処で不在!2人再起不能!開幕から八人が不在に!どうなる?奉仕部!
注意!この話はかなり残酷です!苦手な方はブラウザバックをご推奨します!
覚悟があるということですね?それではどうぞ。
side ジョルノ・ジョバーナ
僕はトリッシュと共に、稲毛駅前のゲームセンターへと向かっていた。仗助さんの電話に掛かってきた内容は、カラーギャングが西高の生徒相手に暴れているという内容の通報があったからだ。
総武高校は関係ないじゃあないかと、仗助さんは突っぱねていたが、通報者の次の言葉で状況が一変した。
通報者は西高のサッカー部の部員だ。「暴れているカラーギャングの中には総武のサッカー部員がいるので何とかしてほしい」ということだった。
仗助さんは当初、徐倫を向かわせようとした。だが、それを制止して僕が名乗りを上げる。
ジョルノ「僕とトリッシュが行きます。三流が集まってギャングとか名乗られるのは許せませんから」
僕は許せなかった。一般人でも、日本のギャング…ヤクザでもない中途半端な存在。それがカラーギャングだ。中途半端なクセにギャングを名乗っているのがものすごい腹立たしい。
仗助「なるべく、殺すなよ」
ジョルノ「リーダーと見せしめに手遅れな下衆を二、三人始末する形で良いですか?いずれ、八幡の障害になるのなら、今始末しても問題はないですよね?」
仗助「……生徒はなるべく、殺すなよ?」
ジョルノ「Capisco(了解です)」
それから稲毛駅に向かって車を走らせる僕とトリッシュ。現場に到着すると、黄色をチームカラーにしたカラーギャングが暴れていた。
ジョルノ「いくよ、トリッシュ」
トリッシュ「ええ」
愛する妻をこんなことに同行させるなんて酷いと思うかい?だけど、これはトリッシュが望んだ事なのだから外野がとやかく言うことじゃあない。
僕達は獲物を二つ持ってゲームセンターへと足を入れる。
チンピラ1「んだ?テメーらは!」
チンピラ2「ここは今、貸し切りなんだよぉ、おっさん!女を置いて出ていけよ!」
ジョルノ「うるさいなぁ。人を捜してるんだ。どけよ」
パァン!
僕はトリッシュを置いていけと言った男の太ももを銃で撃ち抜く。
チンピラ2「ギャアアアアア!」
ジョルノ「うるさいのは嫌いなんだ。黙れよ」
ゲシゲシゲシ!
ゴロゴロ転げ回る男の頭や手や足を容赦なく踏みつけ、身動き出来ないくらいにいたぶる。
ジョルノ「仮にもギャングと名乗るであれば、この程度で誰も動けなくなるなんて情けないとは思わないのかい?」
ブルブルブル。
カラーギャング達は顔色一つ変えずに銃を撃ち、その後も容赦なく仲間をボロボロにしたジョルノを見てガタガタ震えていた。
トリッシュ「情けないわね。ちょっと可愛がっただけでこの状況?ジョルノ」
ジョルノ「ああ」
僕は動けなくなった男の首にワイヤーをかけ、そのまま天井の通風孔を通して吊り上げた。
チンピラ2「ぐええええええええ!」
ジョルノ「総武高校の人間は誰だ。あと、リーダーも出てこい」
ガタガタ震えて出てこない。まぁ、この段階では出てこないだろう。
ジョルノ「早くしろ。カラーギャングとギャングの違いを味わいたいか?今、出てこなければ皆殺しにする。こんな風に」
パン!ドサッ!
僕の調べで既にヤクザに内通し、外道と墜ちている男の頭に銃弾を撃つ。当然、即死だ。
パン!ドサッ!
そして、トリッシュを背後から拐おうとしている奴の頭にも銃弾を撃つ。強姦した後に国外に人身売買するチャイニーズマフィアに内通している男。こいつも手遅れだ。
ジョルノ「さぁ、出てこい」
戸部「お、俺が総武高校のサッカー部の戸部ッス。っていうか、どういう状況ッスか?気がついたらここにいたッスけど…ヒィッ!し、死体!」
リーダー「ど、どうやら総武の奴がいたようッスね?俺らとコイツは助けてくれるんだよな?」
ジョルノ「このハングドマン以外は助けてあげるよ。このハングドマンも強姦の常習犯だよね?人身売買にまで手を染めている」
チンピラ2「うー!うー!」
ジョルノ「自分のやっていたことの非道さを、後悔しながら死んでくれ」
そこでSPW財団の実働部隊の兵士が入ってくる。パッショーネの構成員も混じっている。
ジョルノ「一緒に来てもらうぞ。戸部。後の者は手遅れの奴に対しては始末しろ。その他の者は警察に引き渡せ。始末したあとの処理は任せる」
僕は戸部とリーダー格の男を引き摺り、SPW財団のトラックに放り込み、僕とトリッシュは元の車に乗り込み、総武高校へと戻った。比企谷兄弟のショッキングな光景が待っているとは知らず。
side空条徐倫
殺気立つ奉仕部から飛び出し、あたしは海浜総合高校へと車を急がせる。途中、稲毛駅の前を通ると、かすかに銃声が聞こえた。早速撃ったのね。
カラーギャングが稲毛で暴れているという情報を得たジョルノ兄さんが動いた。これは血が流れるわね。
暴れているというカラーギャングの評判は良くない。
ヤクザと組んで犯罪を荷担しているものが何人かいる。
ジョルノ兄さんなら間違いなくそういった者を始末をするだろう。
徐倫「駅前のゲームセンター、今日で閉店ね」
あたしの方も野球部に引導を渡す羽目になりそうだから人の事は言えないんだけど。
ったく、何でこうもトラブルが続くのかしら?
せっかくエルメェスが日本に来たのだから、今日あたりにでも会いに行きたかったってのに。
いや、そもそも野球部は予定になかった練習試合をいきなりねじ込んだ上に、そこでラフプレーを連発の上、乱闘騒ぎってなに!?しかも互いの監督まで率先して乱闘に参加するって何なのよ!
それを止めに行くのがあたしってホントにアーシスは便利屋になってないかしら!?
財団「お嬢!あそこです!まだ乱闘は続いています!怪我人が続出!」
徐倫「あんたら止まりなさいっ!」
野球部員1「空条の野郎だ!」
野球部員2「貧乳のテメェに用はねえよ!やっちまえ!」
プッツン!密かに気にしている事を…許せねぇ!
財団員「お、お嬢!教師が手を出すのはまずいですってば!」
あたしは腕を組んであぐらをかいて座り込んだ。
徐倫「手を出さなきゃぁ良いんだよなぁ!ストーン・フリー!」
興奮しきった双方の野球部員が座り込んだあたしにおそいかかる。普通ならば、こんな奴らのど真ん中で座り込むなんて正気の沙汰じゃあないだろう。
S・F「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
群がってくる汗臭いガキどもをボコボコに殴り飛ばす!
ストーン・フリーが。あたしは一歩も、一挙動も動いていない。殴ったのは全部ストーン・フリーだ。
野球部員2「ううう…いったい何が…」
ザン!
あたしは貧乳扱いした倒れている野球部員の目前にピンヒールを落とす。
徐倫「で、誰が貧乳だって?じゃあ貧乳じゃあなかったら、あたしをどうするつもりだったのかしら?是非とも聞かせてほしいわね」
よく見ると、あたしに貧乳って言ったこの部員は大岡だった。手間が省けた。ハッチたちから聞いた殺気の発生源の犯人候補だ。
徐倫「あんたら、とりあえず夏の甲子園は諦める事ね。こんな大事件を起こしてるんだから。総武高校の方は後から財団の職員が駆けつけてくるわ。バカなことをしたツケの代償をキッチリ払うと良いわ。」
あたしは大岡の襟首を掴んで持ち上げる。
徐倫「あんたには聞きたいことがあるわ。それと、顧問の先生も」
SPW財団のトラックに放り込み、あたしは元の車に乗り込み、総武高校へと戻った。比企谷兄弟のショッキングな光景が待っているとはしらず。
side東方仗助
やべぇ。あまりの事に頭がブッツンしてしまいそうだ。
いや、昔ならプッツンして当たり散らかしていただろうが、今は努めて冷静を心がけていた。
立場や年齢的な物もあるが、今回やられたのがジョジョや八幡、小町、いろはと俺に一番親しい人間達だ。ただプッツンして暴れれば良いってわけじゃあねぇ。
俺は今、雪ノ下、由比ヶ浜、材木座、戸塚、三浦と共に行方不明になったジョジョといろはと海老名を探していた。
いや、正確には違う。
ジョジョといろはは財団の幹部だ。それも警護対象として影の護衛が何名かついている。
それにより、あの三人の行き先はわかっていたのだが、わからないのが、今まで毛嫌いしていた…または今はもう関係を絶っている相手と行動を共にしていることが不気味だった。ただ混乱するしかなかった。さっきまでは。
今なら種も仕掛けもわかる。文面に書かれていることを現実にする。名付けるなら「ザ・フラック」ってところか?大和め…能力を使ってやりたい放題した報いは受けてもらうぜ…。ましてや、世界で一番大切な女を好き放題しようとした報いはよぉ!
何で大和とわかるか?簡単だ。小町と八幡が昏倒したのは何故か?「比企谷」は昏睡するという、明らかに八幡をピンポイントに狙った能力の使い方だ。
能力の発言方法は、言霊をのせたメールを本人に見せること。だから俺達は昏倒せずに、比企谷兄妹だけが昏睡したのだ。
八幡の名前を知らなかったのだろう。「比企谷が昏睡する」というメールを送った事で「比企谷」八幡だけでなく、「比企谷」小町までもが昏睡する形になった。
そして、戸部と大岡は最初から容疑から外れていた。このメールの内容を実行しようものなら、本当に破滅だ。戸部は警察に捕まるか、パッショーネに始末されるか。大岡達野球部は少なくとも在学期間中の大会出場権はなくなり、下手をしたら退学。傷害の現行犯逮捕で、下手をしたら学籍を剥奪される。
葉山グループの中で一連のチェーンメールで美味しい汁をすする事が出来るのは葉山と、能力によって、なしくずし的に三人の彼女を得ることが出来る大和だけ。
しかも、上手く誘導しなければ、普通の生徒とメールのやり取りをしていないジョジョといろはを嵌めることは出来ない。
だが、もう種がわかったのなら想像は付く。海老名にまずメールを送る。操った海老名にメール交換をしたらしいジョジョにメールを送らせる。そして、その次はジョジョからいろはだ。その段階でジョジョか、いろはから八幡へメールを送らせ、八幡を始末出来れば良かったのだろうが、八幡は運良く、今日はプライベート用の携帯を忘れてしまっていた。だからこそ、あの段階まで無事ですんでいた。
それが、ジジイの見立てだ。そして、葉山も白だ。何故なら奴はスタンドが…クレイジー・ダイヤモンドご見えてなかった。つまり、スタンド使いではない。
消去法で大和だと言うことだ。違ったにせよ、疑ってかかるに越したことはない。
だが……くっ、やられた。
新しいメールが流れた。
『奉仕部員またはその顧問は、ラグビー部の部室に入ると昏睡する』
『奉仕部員またはその顧問は、大和に不利な行為をラグビー部の前ですると、昏睡する』
くそっ!これで近づくことが出来なくなった!
護衛のスナイパーの報告ではまだ変な行為にはおよんでいないようだが…。このままでは時間の問題だ!
結衣「スタッチ!いろはちゃん!ヒナ!ヒッキーと小町ちゃんが死んじゃったよ!なのに、殺した相手に好き放題されて良いの!」
由比ヶ浜!そんなことしたら!
いろは「ハチ君!マチちゃん!イヤァァァァ!」
静「ハッチぃぃぃぃ!マーチぃぃぃ!大和ぉ!ゆるさねぇぇぇぇぇ!」
大和「ぐわぁぁ!」
ばたん!何よりも八幡を愛するいろはと、恋愛対象では無いものの、八幡を自分の相棒と豪語するジョジョが飛び出してきた。
結衣「東方先生、効果はあるかはわかりませんでしたけど、後はお願いします………こんなやり方はまちがっています。賭けてみたかったんです。ヒッキーとスタッチといろはちゃんの絆のつよさ…を信じてよかっ…た…」
ばたっ!そう言って由比ヶ浜は昏倒した。
由比ヶ浜の呼び掛けは決して無駄な事ではなかった。
いろは「よくも……よくもよくもよくもハチ君を!それに…その穢らわしい手でわたしの体を触ってくれましたね…」
雪乃「エンジェル・ダスト!食らえ!フリージング・ビーム!」
雪ノ下は開けっ放しだった扉から見える大和と海老名をフリージングビームで撃った。
三浦「なにするし!雪ノ下!」
雪乃「安心して、私が凍らせたのは偽りの絆。私のフリージングビームは概念を凍らせることが出来る。もし、ジョセフおじいちゃんが言った通りの能力ならば、これで海老名さんは元に戻るはずよ。もっとも…私はここまでみたいだけど…これで思いっきり…やれるわよね?…比企谷君を…追い詰められたあなたなら。あと、比企谷君と…小町さんは昏睡させられただけで…死んではいない…わ……あん…し…」
バタッ!
雪ノ下は昏倒した。だが、フリージングビームの効果により、海老名は正気を取り戻していた!
海老名「雪ノ下さん……ありがとう。っていろはちゃん!なに脱いでるの!?」
あれ?ホントにいろははカーディガンまで脱ぎ、シャツのボタンを半分まで脱いで泥水を胸に塗りたくっていた。
いろは「あんな男に触られた感触を泥水で洗っているのです。あの人の手よりも、ぬちゃぬちゃの泥水の方がキレイですよね?」
静「いいえ。糞尿の方がキレイよ」
大和「お前ら…こうなったら…」
大和から一組の手の形のスタンドが出現して、大和のスマフォになにかを打ち込もうとする!メールを打つ気だ!
戸塚「これ以上、被害を大きくしてたまるか!ホール・シンクス!行けぇ!ジャイロボール!」
戸塚のジャイロボールが手のスタンドに飛んでいく、だが、手のスタンドは回避し、ボールは背後の壁にぶつかった。
大和「あぶねぇっしょ、戸塚よぉ。これでお前もお休みだな?無駄な事を…」
戸塚「そうみたいだね。僕は…ここまで…だよ。だけど、君もここまで……だ」
バタッ!
ここで戸塚もリタイア…。
そして、戸塚の打った球は、回転の跳弾により、フラックのスマホを持つ手を直撃した!
大和「うわっ!手が!」
三浦「今だし!能力なんて使わせねーし!クロスファイヤー!ハリケーン!」
ボブシュゥゥゥゥー!
三浦が放った炎の塊が大和のスマホを溶かす!
大和「うわぁ!俺の携帯が!何でだよ優美子!友だちじゃないのかよ!」
三浦はうつ伏せに倒れながら、ニヤリと笑う。
三浦「あんたらなんか…あーしの友達じゃあねーし…あーしの友達は今でも姫菜だけよ。いや、奉仕部の奴らも今のあーしには友達と呼べるかも……ね…」
バタリッ!
その隣で材木座が倒れた。
材木座「嬉しい事をいうではないか…元インド人。自分にとっても、こやつらは素晴らしい友人と胸を張って言えるぞ!もちろん…貴様もな…ガンズ・アンド・ローゼズよ!」
材木座はメタルマンに変身し、自らの、そして気絶組の携帯を流体金属の弾丸で破壊した。
材木座「…こわせ…携帯を……これで、メール…は…」
三浦「何かやったね?材木座……良くやったし。やっぱり、あんたもジョースターさんの盟友だし」
三浦は眠気をこらえて材木座を讃え、そして今にも倒れそうなのに、気力で大和に訴えかける。
三浦「大和、あんたにはできる?絆を信じてイチバチで叫んだユイ。負けず嫌いなのに、自らを犠牲にしてまでヒナを救った雪ノ下。あーしを信じて、携帯を弾き飛ばした戸塚。そして、材木座…それに対して、あんたらの友情って何だし…たかだか職場訪問のグループ分けごときのために…死人までだす…事件を起こすなんて…後悔する…こと…ね…」
そこまで言って、三浦はとうとう力尽きた。
大和「し、死人だって!」
明らかに大和は狼狽を始めた。
大和、お前は…遅すぎたんだ。
←To be continued
ザ・フラック戦も大詰めです。
これでもかなり残酷さは抑えてあります。
次回決着編です。
難産でしたぁ(;・ω・)